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ドキュメント内 差 釜 待 司 雨 i 論 (ページ 68-101)

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−酢Control(PBS)

一●一SEB:51↓g

一○一一SEB:50ILg

1

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次にSEBを繰り返し投与することによって誘導されたSEBに対するトレラ

ンスが持続する期間について調べるために、SEBを51ルg/マウス及び501ルg/

マウスで4回ずつ投与した後にT細胞のSEBに対する増殖応答を1週間間隔で 測定した。図9に示すように、T細胞の増殖応答の低下は緩やかに回復に向 かっていたが、8週間の間低下したままであった。この結果からSEBに対す

るV68TCR‑T細胞のトレランスが最低8週間持続することが分かった。

O−C

O−O−C

1 2 3 4 5 6 7 8

4回目のSEB投与から経過した週数 図9.SEBで誘導されたトレランスの持続期間の検討

SEB(5ug/マウス)、SEB(50149/マウス)及びPBSを4回投与後1週後 から8週まで毎週牌臓細胞を調製し、SEB(10四/ml)を含む培地で培養 し、増殖応答を測定した。増殖応答は3H‑チミジンの取込で表し、それ ぞれの測定点は3回の測定の平均値である。

64

1V‑3‑3.SEB投与マウスにおけるコラーゲン誘導関節炎の発症抑制 DBA/1マウスはⅡ型コラーゲンをフロイント完全アジュバントとともに免疫 することでヒトの慢性関節リウマチ様の関節炎、コラーゲン誘導関節炎(CIA)

を引き起こす。しかも本疾患においてVI38TCR三r細胞が主として自己抗原であ

るⅡ型コラーゲンと反応し、自己免疫応答を引き起こしていることが報告され ている(60,61,62)。そこでSEB投与によってあらかじめトレランスを誘導さ れたマウスにCⅡを免疫することにより疾患の発症が抑制されるかどうかにつ

いて検討した。図10(a)に示す投与スケジュールで、SEBを50鴫/マウスで4回

投与し、その後CⅡ+FCAで皮内、21日後にCⅡ単独で腹空内免疫してCIAを発 症させ、予めSEB投与によってトレランスが誘導されたマウスとの発症率につ いて調べた。対照として投与時期を遅らせたSEB‑postについても同様に検討

した。図10(b)に示すように、SEB50ug/マウス投与群では実験の期間のいず

れの時期においても発症率は最高約20%で推移したが、対照群(PBS投与群)で は100%に達した。一方、投与を遅らせた実験群は、発症率は約20%しか低下 せず、発症抑制が不十分であった。これらの結果からSEBを繰り返し投与する ことでトレランスを誘導したマウスでは、コラーゲン誘導関節炎の発症が抑制 されるが、トレランスの誘導が不十分な場合は発症抑制の程度が不十分である

ことが判明した。

65

SEB−Pre

−6d−2d2d6d

8

CI11dlbdl9C

SEB−Post i、..

(b)

SEB−p〔

〔UqO同O−0月O−O−O−O−OPE 100

(a)

642 000

︵訳︶爵照総eぐ6

DBA/1マウスを図に示すようにしてSEB(501Ag/マウス)及びPBSを4回繰り 返し投与した。投与はⅡ型コラーゲン(CⅡ)免疫日を0週として、それより前に SEBを投与するSEB−preと免疫日からブースターまでの間に投与するSEB−

postに分けて投与し、PBSはSEB‑preと同様に投与した。

(b)SEBの投与によるコラーゲン誘導関節炎の発症抑制

(a)で示したプロトコールにしたがってSEBを投与し、CⅡブースターから7 日後から各実験群のコラーゲン誘導関節炎の発症個体数を測定した。

CⅡ:Ⅱ型コラーゲン、CIA:コラーゲン誘導関節炎、FCA:フロイント完全ア

発症率=各実験群の発症個体数

ジ ュ パ ン ト

xlOO

各実験群の総個体数

CⅡブースターからの経過日数 図10SEBの繰り返し投与によるCIAの発症抑制 (a)Ⅱ型コラーゲン免疫とSEB投与のプロトコール

4

66

る可能性が示唆された。

b − C

086420

︵す︲︒↑×〃EQe劇督e八筋〃トー国︑

一方、コラーゲン誘導関節炎はT細胞が自己抗原CⅡと反応することに端を発 することから、SEB投与によってトレランスを誘導され疾患の発症が抑制され たマウスで、Ⅱ型コラーゲンに対する免疫応答が低下しているかどうかを調べ た。図11に示すようにT細胞のⅡ型コラーゲンに対する増殖応答はSEB非投与 群のそれに比べて約60%低下し、SEBに対するトレランスの誘導と相関してい

0 1 . 2 5 2 . 5 5 1 0 2 0 4 0 8 0

CⅡの濃度(Ug/mI)

図11SEB投与によるCⅡに対するT細胞増殖応答の低下 SEB(50149ノマウス)、SEB(5岨ノマウス)、及びPBSを4回繰り 返し投与したマウスにCⅡを免疫し、3週後に牌臓T細胞を分 離し、図に示す濃度のⅡ型コラーゲン(CⅡ)とともに材料と方 法に示すようにして培養し、3H−チミジンの取込により増殖 応 答 を 測 定 し た 。 各 実 験 群 の マ ウ ス の 測 定 ポ イ ン ト は 各 実 験 群の平均値±標準誤差で表した。

次にⅡ型コラーゲンに対するIgG抗体産生について調べるために、各実験群 のマウスから1週毎に血清を採取し、RIAを用いて抗Ⅱ型コラーゲンIgG抗体産 生応答を測定した。その結果図12に示したように、SEB投与群では非投与群に 比べて約25%の抗Ⅱ型コラーゲンIgG抗体(抗CⅡ一IgG抗体)産生の低下が認めら

67

節炎の発症に関連している可能性が示唆された。

︵の︲臼xE8︶起胆諌曇e赴塘o望I目︒塩

可PBS投与瀞

OSEB(50uE

れた。この結果から僅かではあるが、抗CⅡ一IgG抗体産生もコラーゲン誘導関

0 1 2 3 4 5

C Ⅱ 免 疫 か ら の 経 過 週 数

図12.SEB投与によるCIA発症マウスでの抗CⅡ−IgG抗体 産 生 の 抑 制

SEB(50四/マウス)、SEB(514gノマウス)及びPBSを4回繰 り返し投与したマウスからブースター後毎週1回5週まで血 清を採取し、抗Ⅱ型コラーゲンIgG抗体を1251‑抗マウスIgG 抗体を使用したRIAにより測定した。各測定ポイントは5匹 のマウスの平均の放射活性で表した。

CⅡ:Ⅱ型コラーゲン

SEBの経口投与によるトレランスの誘導

Ⅳ‑3−4.

ところで、SEBは自然界では経口的に動物の体内に取り込まれ、場合によっ ては食中毒を引き起こす。SEBによって起こる食中毒と同様の症状がSEBを一 定量以上静脈内投与することで引き起こされるので、SEBを経口投与した場合

Vl38TCR‑T細胞特異的なトレランスが誘導される可能性が考えられた。そこ で、DBA/1マウスでSEBを経口投与した際にV68TCR三r細胞にトレランスが

誘導されるかどうかについて調べた。まず予備的に投与量について検討したと

68

ころ、下痢を起こさず、体重減少も起こさない投与量は1ug/マウス/日であっ

た 。 そ こ で こ の 投 与 量 で ト レ ラ ン ス を 誘 導 す る か ど う か を 検 討 し た 。 実 験 で は、SEBを2週間毎日投与し、1週、2週、4週後牌臓T細胞を調製してSEBに対 する増殖応答の低下が見られるかどうか検討した。その結果、図13に示したよ うにSEB投与終了後1週目では、SEB経口投与群では増殖応答が著しく低下 し、トレランスが成立していることが示された。しかしながら、この応答性の 低下は投与終了後からの経過時間によって回復する傾向にあった。例えば、2 週後ではSEBに対する増殖応答の低下は認められたが、程度が小さく、投与終 了後4週目では、SEBに対する増殖応答の低下はほとんど認められなかった。

69

1.25

2週後 PBS

1

寺︲g×.E・︒.︒︶劉岳e八飛岬トー国雨 ︻﹄

43210

今︲︒↑×.E・︒.︒︶劇爵e八飛岬トー国

二 仁 蕊 ( 仰 9 , マ ゥ ス )

SEBの濃度(四/mI) SEBの濃度(Ug/mI)

1週後

2.5

4週後

図13.経口投与終了後のSEBに対するトレランスの誘導

SEBを11Ag/マウスで1日1回、2週間連続して投与し1,2,4週後に牌臓を 摘出しT細胞を分離した。別に調製した抗原提示細胞の存在下で、横軸に示 した濃度のSEBとともに72時間、3ウェル/検体で培養した。増殖応答は 3 H − チ ミ ジ ン の 取 込 で 3 回 測 定 し 、 結 果 は 3 つ の 実 験 の 平 均 の 放 射 活 性 (c・p.m.)で表した。

2 【 】 2 【 ]

次に静脈内投与の場合と同様にこの応答性の低下に、クローンの除去とクロ ーンのアナジーが関与しているかどうかについて調べた。そこでSEBの経口投

与後のVl38TCR‑T細胞の頻度の増減及び抗V68TCR‑単クローン抗体に対する

70 SEBの濃度(四/mI)

土 瑳 ( 仰 9 , マ ウ ス )

3210

︵寸︐︒↑×.E・ロ.︒︶劇跨e八飛岬トー国︑

1 . 2 5 2 . 5 5 1 0 2 0

増殖応答を測定した。その結果図14(a)に示すように、SEB応答性のVI38TCR‑

T細胞の比率は投与後1週目に約30%減少したがその後は緩やかに回復した。

一方、対照として調べたVI36TCR茸I細胞の比率は殆ど変化しなかった。この結 果は、SEBの経口投与により僅かではあるが、SEB特異的なVβ8TCR三r細胞の

クローンの除去が起こっていることを示している。

また、図14(b)に示したように抗V68TCR‑単クローン抗体に対する増殖応答 は約50%に低下していたが、別のVβTCR三I、細胞と反応するSEAに対する増殖 応答はほとんど低下していなかった。VI38TCR三r細胞の増殖応答の低下は、T 細胞全体に占めるVβ8TCR三I、細胞の頻度の低下30%を考慮に入れても補うこと ができないので、Vβ8TCR〆I細胞の応答性が一部低下していることを示してい

る。以上のことより、SEBの経口投与によって誘導されるトレランスには少な くとも部分的なクローンの除去と部分的なクローンのアナジーが関与している ことが分かった。

71

(a)

NoneVl38

国SEB経口投与 園 正 常 マ ウ ス

431

寺︐︒↑×・・E・︒.e鋪劇督eハハ岬トー国飼

()内は非投与群に比べて減少した比率を示す。

単位は%である。

(b)

S E B S E A

1V−3−5.SEB経口投与によるコラーゲン誘導関節炎の発症抑制と症状 軽 減 お よ び そ の 機 序 の 解 析

次に、静脈内投与の場合と同様に予めSEBを経口投与することによってトレ ランスを誘導したDBA/1マウスで、コラーゲン誘導関節炎の発症が抑制される かどうかについて検討した。予めSEBを11』g/マウス/日で経口投与し、Ⅱ型コ ラーゲンを2回免役してコラーゲン誘導関節炎を発症させ、SEB投与群とPBS 投与群とで発症率を比較した。図15に示すように、コラーゲン誘導関節炎の発

図14.経口投与終了1週後の牌臓T細胞のSEB特異的トレランスの解析

SEBを11』g/マウスの用量で1日1回、2週間連続して投与した。その1週後に牌 臓T細胞を調製し、材料と方法で述べたようにしてフローサイトメトリーによる解 析及び抗VI38TCR‑単クローン抗体に対する増殖応答の測定を行った。

(a)フローサイトメトリーによるVβ6TCR及びVl38TCR−T細胞比率の増減の比較 (b)抗Vl38TCR‑単クローン抗体(Vβ8)に対する増殖応答

増殖応答は、3H−チミジンの取込で測定し、各群5匹ずつのマウスを使用し、

結果は平均の放射活性(c,p.m.)で表した。

72

lw 2W 4W

V'36

非 投 与 マ ウ ス

SEB

1 1 . 9 1 0 . 8 9 . 5 1 1 . 8 1 0 . 9 9 . 8

(‑0.8)(+0.9)

Vβ8 非 投 与 マ ウ ス SEB

9 . 8 1 0 . 3 1 4 . 9 7 . 1 7 . 1 1 2 . 7 (‑27.6)(‑31.1)(14.8)

ドキュメント内 差 釜 待 司 雨 i 論 (ページ 68-101)

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