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安心して生活できる支援の充実

第5章 重点施策の展開

6 安心して生活できる支援の充実

住み慣れた地域や家で、少しでも長く、安心して生活できるよう居住環境の整備を

支援します。

高齢者の増加、生活の多様化などに対応したサービスが必要に応じ提供される体制 を整備します。

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(2)施策体系

① 地域ケアシステムの推進

② 社会資源を活用した生活支援体制づくり

① 居住環境の整備

① 健康づくりの推進

2.健康・生きがい づくりの推進

笑顔とやさしさ の 満ちあふれるまち

3.認知症施策の推進

③地域包括支援センター(高齢者支援センタ ー)の機能強化

① 認知症への理解の促進 1.地域包括ケア

システム構築に 向けた基盤づくり

③ 在宅生活支援の充実

④ 高齢者施設の充実

② 認知症の支援体制の整備

① 多職種連携によるネットワークの構築

① 相談・見守り体制の充実

② 地域福祉活動の推進

② 生きがいづくりの推進

③ 介護予防の推進

② 安心・安全なまちづくりの推進

③ 担い手育成の推進 4.高齢者を支える

体制づくり

5.医療と介護の連携

③ 住民への在宅医療・介護の理解の促進

6.安心して生活できる 支援の充実

〔 つ な が り 合 い 〕 の 関 係 づ く り 〔 支 え 合 い 〕 の 人 づ く り 〔 見 守 り 合 い 〕 の 地 域 づ く り

〔 基本理念 〕〔 基本目標 〕 〔 重点施策 〕 〔 方針 〕

② 切れ間のない在宅医療・介護の提供体制

の整備

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第 章

日常生活圏域の設定

1 日常生活圏域の概要

介護保険事業計画では地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件等を踏まえ て、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう日常生活圏域を設定し、それぞ れの地域の特性に応じた高齢者を支える体制づくりを進めてきました。

本市は、合併を経て現在の市の形となった経緯があり、現在もそれぞれの地域にお ける特性が色濃く残っています。このような現状を踏まえ、本市では、市内を4つの 生活圏域に分けて介護保険サービス基盤の整備や、地域における継続的な支援体制の 整備を行ってきました。

本計画においては、現在の4つの生活圏域を継承し、各圏域の特性を踏まえ、介護 保険サービス、高齢者福祉サービスの整備を推進していきます。

赤羽根・泉中学校区、

野田小学校区 福江伊良湖岬中学校区

東部中学校区 田原中部・田原南部

・衣笠・童浦小学校区

(1)高齢者人口・高齢化率

圏域ごとの総人口・高齢者人口・高齢化率の推移をみると、総人口は全圏域で減少 していますが、高齢者人口、高齢化率は全圏域で増加しています。また、高齢者人口 は、平成29年では、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区、福江・伊良湖岬中 学校区が他の圏域と比べて多くなっており、それぞれ4,410人、5,067人となって います。高齢化率は平成29年では、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区が他 の圏域に比べて低く、20.9%となっています。

圏域ごとの高齢者人口と高齢化率の推移

資料:高齢福祉課(各年3月末現在)

圏域ごとの高齢者人口と高齢化率の推移 田原中部田原南

部・衣笠・童浦 小学校区

東部中学校区 赤羽根泉中学校 区、野田小学校区

福江・伊良湖岬

中学校区 合計

総人口

平成26 21,262 13,843 13,066 16,846 65,017

平成29 21,145 13,519 12,479 16,031 63,174

高齢者 人口

平成26 4,059 3,112 3,532 4,882 15,585

平成29 4,410 3,354 3,657 5,067 16,488

高齢化率

平成26 19.1 22.5 27.0 29.0 24.0

平成29 20.9 24.8 29.3 31.6 26.1

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(2)高齢者世帯

圏域ごとの総世帯の推移をみると、世帯数は福江・伊良湖岬中学校区以外で増加し ています。また、全世帯における高齢者世帯の割合は全圏域で増加しています。圏域 別でみると、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区は、高齢者世帯の割合が低く、

平成29年では13.9%となっています。

圏域ごとの高齢者世帯の推移

資料:高齢福祉課(各年3月末現在)

圏域ごとの世帯・高齢者世帯とその割合の推移 田原中部・田原南

部・衣笠・童浦 小学校区

東部中学校区 赤羽根・泉中学校 区、野田小学校区

福江・伊良湖岬 中学校区 合計

総世帯数

平成26 8,234 4,639 3,897 5,132 21,902

平成29 8,333 4,664 3,945 5,083 22,025

一人暮らし高齢者

平成26 461 253 235 418 1,367

平成29 579 330 301 460 1,670

高齢者のみ世帯

平成26 469 321 277 393 1,460

平成29 577 370 339 498 1,784

高齢者世帯合計

平成26 930 574 512 811 2,827

平成29 1,156 700 640 958 3,454

全世帯における 高齢者世帯の割合

平成26 11.3 12.4 13.1 15.8 12.9

平成29 13.9 15.0 16.2 18.8 15.7

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第 章

重点施策の展開

1 地域包括ケアシステム構築に向けた基盤づくり

現状・課題

高齢者が人生の最期まで住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けるためには、そ の地域の実情に応じた適切な取り組みや支援を充実させることが必要です。本市は、

平成に入り合併を経て市となった経緯があり、それぞれの地域の特性が異なっている ため、地域ごとの特色を活かした地域包括ケアが求められます。

また、地域のケアマネジメントを総合的に行うため、地域包括支援センターが中心 的な役割を担っていますが、アンケート調査ではまだ7割の方が地域包括支援センタ ーのことをよく知らないといった現状があります。地域包括支援センターの機能強化 を図りながら認知度を高めていくことで、地域の高齢者の相談の要としての役割を今 後一層高めていくことが必要です。

地域全体を支えていくうえで、配食サービスや移動支援などは本市の地理的条件な どを踏まえて適切に提供することが重要です。今後の急速な高齢化を鑑みると、こう したニーズのすべてを公的な制度で支えることは難しくなります。これからの地域包 括ケアのあり方として、自助、互助を含めて地域全体で支え合っていくことが重要で あるため、住民への適切な情報提供を行い、住民参加を促していく必要があります。

方針1 地域包括ケアシステムの推進

地域ケア会議の開催 見直し

医療・介護等の多職種や地域が協働して地域における課題を把握し、課題解決に必

要な社会資源の開発や活用を行い、地域づくりを推進するため、地域ケア会議を開 催します。

地域包括支援センターの三職種、ケアマネジャー、認知症地域支援推進員、リハビ リ職、歯科衛生士等の医療・介護の専門職の他、生活支援コーディネーターや地域 の支援者等の参加によって、多様な視点から検討します。

地域包括ケア推進協議会を地域ケア推進会議として位置づけ、地域ケア会議で検討し

た地域課題を共有し、方針を検討していくことで市全体の政策につなげていきます。

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方針2 社会資源を活用した生活支援体制づくり

生活支援サービスの体制整備 見直し

多様な生活支援サービスが利用できるよう地域づくりを支援します。

助け合い活動を新しく創り出すための情報交換を行い、ネットワークの構築を目指

します。

生活支援コーディネーターの配置 【新規】

生活支援サービスの充実のため、ボランティア等の生活支援の担い手の発掘・育成、

その他の地域資源の開発や活用、資源のネットワーク化など行う生活支援コーディ ネーター(地域支え合い推進員)を配置します。

日常生活圏域ごとの関係者のネットワークや既存の取り組みや組織を活用し、地域

の支援ニーズとサービス提供体制のマッチングを行うことで、地域における生活支 援・介護予防サービスの提供体制の整備を推進します。

生活支援体制整備に係る協議体の設置 【新規】

生活支援コーディネーターの活動を組織的に補完する機関として協議体を設置し ます。

住民が主体となり、専門職と一緒に地域の支え合いを発展させ、新たな地域づくり を進めます。

定期的な情報の共有による連携強化の場を設置することにより、多様な情報の共有 を行い、社会資源の活用や開発を促進します。

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方針3 地域包括支援センター(高齢者支援センター)の機能強化

地域包括支援センターの運営 見直し

地域住民の心身の健康の保持と生活の安定に資する保健・医療の向上、福祉の増進

のため、地域包括支援センターが必要な援助を行うとともに包括的支援事業を一体 的に実施します。

地域包括支援センターの機能強化を図るとともに、市民が訪れやすい相談窓口を整 備し、周知を行います。

地域包括支援センターが市民に分かりやすくなるよう、本市では名称を「高齢者支 援センター」としています。

医療・介護等の多職種や地域が協働して地域における課題を把握し、課題解決に必 要な社会資源の開発や地域づくりを推進するため、地域ケア会議を開催します。

包括的支援事業として、以下の業務を実施します。

事業名

介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ント業務

介護予防事業と介護予防サービスの管理を一体的に実施し、要介護状態 の防止、軽減を図ります。

総合相談支援業務 地域における高齢者の初期相談の対応や専門的な相談へのつなぎ(専門 的な相談対応機関への紹介等)、実態把握等を行います。

権利擁護業務 高齢者に対する虐待の防止や早期発見のための事業、その他被保険者の 権利擁護・成年後見制度利用のための必要な支援を行います。

包 括 的 ・ 継 続 的 ケ ア マ ネジメント支援業務

主治医、ケアマネジャーなど多職種との協働や地域の関係機関との連携 を通じてケアマネジメントの後方支援を行います。

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