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田原市高齢者福祉計画(第8次老人福祉計画)案

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(1)

(案)

田原市高齢者福祉計画

第8次老人福祉計画

平成

30

年3月

(2)
(3)

第1章

計画策定にあたって

...

計画策定の趣旨

...

計画の位置づけ

...

計画の期間

...

計画策定のポイント

...

計画策定の体制等

...

第2章

高齢者を取り巻く状況

...

人口の推移と人口構成

...

高齢単身世帯・高齢者のみ世帯の推移

...

要支援・要介護認定者数の推移と推計

...

認知症高齢者数の状況

... 10

高齢者等実態把握調査の概要と結果

... 11

高齢者を取り巻く本市の課題

... 26

第3章

基本理念

... 28

計画の基本的な考え方

... 28

施策体系

... 30

第4章

日常生活圏域の設定

... 32

日常生活圏域の概要

... 32

各日常生活圏域の状況

... 33

第5章

重点施策の展開

... 35

地域包括ケアシステム構築に向けた基盤づくり

... 35

方針1

地域包括ケアシステムの推進

... 35

方針2

社会資源を活用した生活支援体制づくり

... 36

(4)

健康・生きがいづくりの推進

... 38

方針1

健康づくりの推進

... 38

方針2

生きがいづくりの推進

... 45

方針3

介護予防の推進

... 47

認知症施策の推進

... 49

方針1

認知症への理解の促進

... 49

方針2

認知症の支援体制の整備

... 51

高齢者を支える体制づくり

... 54

方針1

相談・見守り体制の充実

... 55

方針2

地域福祉活動の推進

... 57

方針3

担い手育成の推進

... 59

医療と介護の連携

... 61

方針1

多職種連携によるネットワークの構築

... 61

方針2

切れ間のない在宅医療・介護の提供体制の整備

... 63

方針3

住民への在宅医療・介護の理解の促進

... 64

安心して生活できる支援の充実

... 65

方針1

居住環境の整備

... 65

方針2

安心・安全なまちづくりの推進

... 68

方針3

在宅生活支援の充実

... 71

方針4

高齢者施設の充実

... 76

第6章

計画の推進・評価

... 78

計画の推進

... 78

計画の周知・情報提供

... 78

(5)

1

計画策定にあたって

計画策定の趣旨

日本の高齢者人口(65 歳以上人口)は近年一貫して増加を続けており、平成 29

年4月1日現在の高齢化率は、27.5%(総務省統計局データ)となっています。田原

市(以下、本市)においても、平成27年に団塊の世代が65歳を迎えて以降、高齢 者人口はますます増加し、特に後期高齢者が急増することが予測されています。

高齢化の急速な進行に伴い、地域社会では高齢者をめぐるさまざまな問題が浮かび

上がっています。一人暮らし高齢者、高齢者のみ世帯の増加や孤立化、認知症高齢者

の増加、介護する家族の負担増やそれに伴う介護離職の増加、高齢者虐待の危険性な

どの問題への対応が課題となっています。

このような課題に直面する中で、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援や、要介護

状態の重度化防止のために、可能な限り住み慣れた地域で生活を継続することができ

るよう、「医療」「介護」「生活支援」「介護予防」「住まい」を一体的に提供する「地域

包括ケアシステム」の深化・推進が引き続き課題となっています。また、本市では平

成26年度から愛知県在宅医療連携拠点推進事業及び地域包括ケアモデル事業の実施

市町村として、医療機関等と共に地域包括ケアの提供体制の構築を図っています。こ

うした医療と介護の連携を含め、「地域包括ケアシステム」の一層の強化を図ります。

一方、急激な高齢化の進展による介護給付費の増加や、介護の現場を支える人材の

不足、施設の入所待ちなど、安定した介護保険制度の運営が求められています。こう

したなか、東三河広域8市町村では、2018(平成30)年度から2020(平成32)

年度を計画期間とする第7期介護保険事業計画から、東三河地域における介護サービ スに関する課題に地域全体で対応していくために介護保険者を統合します。

本計画においては、東三河広域連合が策定する第7期介護保険事業計画(以下「第

整合を図りながら、目指すべき高齢者福祉の基 7期介護保険事業計画」という。)との

本的な方針を定め、今後の高齢化対策のさらなる推進と取り組むべき施策を具体的に

(6)

2

計画の位置づけ

本計画は、老人福祉法(昭和38年法律第133号)第20条の8の規定に基づき

定める「老人福祉計画」に位置づけられ、高齢者に関する政策全般に関わる計画を定

めています。

本計画では、田原市総合計画、田原市地域福祉計画など上位計画を始めとした関連 計画や、県の計画との整合を図り、策定いたします。

また、第7期介護保険事業計画との整合も図り策定いたします。

○田原市障害

計画

○健康たはら

21

計画

整合性

田原市総合計画

田原市地域福祉計画

(7)

3

計画の期間

本計画の期間は、第7期介護保険事業計画と一体性を保つため、2018(平成30)

年度から2020(平成32)年度までの3年間とします。

また、高齢者保健福祉計画(第7次老人福祉計画)から引き続き、中長期的な視点

に立ち、団塊の世代のすべての人が75歳以上の高齢者となる2025(平成37)年 度を見据え、サービス水準等の推計をもとに施策の展開を図ります。

2015(平成27)~

2017(平成29)年度

2018(平成30)~

2020(平成32)年度

2021(平成33)~

2023(平成35)年度

2024(平成36)~

2026(平成38)年度

団塊の世代が75歳に

2025(平成37)年度

団塊の世代が65歳に

2015(平成27)年度

第7次計画

田原市高齢者福祉計画 (第8次計画)

第7期介護保険事業計画

第9次計画

2025(平成37)年度までの中長期的見通し

(8)

4

計画策定のポイント

第7期介護保険事業計画の「東三河版地域包括ケアシステムの基本的な考え方」を

踏まえ、以下の3点を本計画の策定ポイントとします。

東三河版地域包括ケアシステムの基本的な考え方

東三河地域全体の総人口は減少しているものの、高齢者人口は年々増加が見込まれ

ており、今後更なる高齢化の進展により、医療や介護などのサービスが必要となるハ

イリスク高齢者の増加が見込まれ、在宅介護サービスの充実をはじめ、不足している

介護人材の確保などの対策が求められています。

超高齢社会への備えを盤石なものにするためには、地域の成長・発展に結びついて

いくことを意識しながら、日々の生活や社会活動、経済活動などあらゆる分野におけ

る取り組みを有機的に連携させるなど、地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組 みを推進することが重要になります。

また、地域包括ケアシステムの構築を行政や医療、介護サービスなどの事業者だけに

任せることなく、地域住民が将来の自分を意識するなど我が事としてとらえ、積極的に

地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みに参加していくことも重要になります。

そこで東三河広域連合では、東三河8市町村がこれまでに取り組んできた地域包括ケ

アシステムを継承しつつ、住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、

次に掲げる3つの視点を基本に東三河版地域包括ケアシステムの構築を目指します。

■ 東三河版地域包括ケアシステムの構築に向けた3つの視点

視点1

全員参加

全 住 民 参 加 型 の 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム の 構 築 に 向 け た

取り組みを推進します。

視点2

人材育成

地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム を 支 え る 人 材 の 育 成 や 地 域 住 民

の意識の醸成に向けた取り組みを推進します。

視点3

連携促進

多 様 な 主 体 に お け る 顔 の 見 え る 関 係 づ く り や 有 機 的 な

連 携 に よ る サ ー ビ ス 提 供 体 制 の 構 築 に 向 け た 取 り 組 み

を推進します。

(9)

5

(1)本市における地域包括ケアシステムの深化

地域包括ケアシステムとは、「地域の実情に応じて、高齢者が、可能な限り、住み慣

れた地域でその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、医療、

介護、介護予防、住まい及び自立した日常生活の支援が包括的に確保される体制」と 位置付けられています。

これら地域包括ケアシステムの構築は、行政や医療、介護サービスなどの事業者だ

けに任せることなく、地域住民が将来の自分を意識するなど、「我が事」として捉え、

積極的に地域包括ケアシステムの推進に向けた取り組みに参加していくことが重要に なります。

(2)本市における人材の育成と住民の意識の醸成

住民主体の介護予防事業など、地域の中で活動する担い手の育成や確保に取り組む

とともに、地域ごとの特性に即した住民同士の助け合いと地域づくりを進める体制づ

くりが重要です。

一人ひとりの積極的な参加や協力

交流の場(居場所)づくり

意欲や能力を発揮できる場(出番)づくり

地域の資源の発見、活用

(10)

6

(3)本市における地域支援事業の実施

第 7 期介護保険事業計画の介護保険事業実施方針では、「地域支援事業」、「独自事

業」、「施設整備」の3つの区分に整理して事業を実施することとされています。

その内の「地域支援事業」については、地域における包括的な相談・支援体制、多

様な主体の参画による日常生活の支援体制、在宅医療と介護の連携体制、認知症高齢

者への支援体制の構築等を一体的に推進するため、4つの区分に整理して事業を実施 することとされています。

■ 第7期介護保険事業計画の地域支援事業の事業整理区分一覧

事業整理区分①

(広域直営事業)

統一的な実施基準を定め全市町村で実施する事業

保険者統合後の社会資源の整備や構成市町村間の連携によりサービス提供体制の充 実に努め、広域連合事業として構成市町村で受けられるサービスの充実と平準化を 図ります。

事業整理区分②

(市受託事業)

地域の特性を考慮して全市町村で実施する事業

異なる社会資源を活用して実施している事業は、市町村ごとに実施方法を委ね、地 域の実情に応じた創意工夫のある事業を実施します。

事業整理区分③

(市受託事業)

モデル事業として実施する事業

第6期計画期間中の新規事業は、第7期計画期間中はモデル事業として位置づけ事 業評価を行いながら第8期計画以降に各市町村でのサービスの提供について検討し ます。

事業整理区分④

(市受託事業)

実施体制が整った段階で実施する事業

ボランティア等住民主体で実施する事業など地域づくりの進捗に合わせて実施する 事業は、実施体制が整った市町村から順次事業を実施します。

■ 本市で取り組む地域支援事業

事業整理区分 事 業 名

事業整理区分②

地域ケア会議推進事業 P35 生活支援体制整備事業 P36

地域包括支援センター運営事業 P37 介護予防普及啓発事業 P47

地域介護予防活動支援事業 P47 介護予防把握事業 P48

認知症総合支援事業 P49

認知症サポーター養成事業 P50 家族介護教室等開催事業 P51・75

徘徊・見守りSOSネットワーク事業 P52 介護サービス事業者等適正化支援事業 P56 在宅医療・介護連携推進事業 P61

配食サービス事業 P72

事業整理区分④

(11)

7

計画策定の体制等

(1)田原市地域包括ケア推進協議会の開催

本計画は、要介護状態になっても、いつまでも住み慣れた地域で生活するた

めに、医療・介護・介護予防・生活支援・住まいを切れ目なく提供する地域包

括ケアシステムの深化・推進を目的とし、地域包括ケア推進協議会において介

護保険事業や高齢者福祉施策の課題や方向性について協議を行った上で、策定

を行いました。

(2)高齢者等実態把握調査の反映

住民の意見やニーズを把握するため、

広域連合が、

東三河地域の8市町村

(豊

橋市・豊川市・蒲郡市・新城市・田原市・設楽町・東栄町・豊根村)の住民に

実施したアンケート調査結果も活用し、計画に反映しました。

(平成

28

年4

月実施)

(3)地域包括支援センターからの意見収集

本計画は、地域包括支援センターを対象としたヒアリング調査を実施し、介

護の現場に携わる人の声や、市の福祉施策に対する意見や要望等を把握した上

で、策定を行いました。

(4)パブリックコメントの実施

本計画は、計画への意見や情報を求めるため、市民の方々に計画(案)の段

階でその趣旨や内容を公表し、提出された意見等を考慮・反映した上で、策定

を行いました

(5)市行政内部における連携

本計画は、介護保険事業や高齢者福祉に係る施策について高齢福祉課を中心

(12)

8

高齢者を取り巻く状況

人口の推移と人口構成

本市の3区分別人口の推移と推計をみると、総人口は年々減少しており、今後も減 少していくことが予測されます。15歳未満人口、15~64歳人口も同様に減少傾向

にありますが、65 歳以上人口は年々増加しており、高齢化率も上昇しています。平

成 37 年には高齢化率が 30.8%になることが予測されます。また、前期高齢者・後

期高齢者人口割合の推移と推計をみると、どちらも年々増加傾向にあり、平成37年

には後期高齢者人口の割合が17.0%になることが予測されます。

■ 3区分別人口の推移と推計

資料:平成27~29年 住民基本台帳(各年9月末現在)

平成30~37年 第7期介護保険事業計画による推計

■ 前期高齢者・後期高齢者人口割合の推移と推計

資料:平成27~29年 住民基本台帳(各年9月末現在)

平成30~37年 第7期介護保険事業計画による推計

   

8,393 8,272 8,136 8,020 7,884 7,760 6,981 39,647 38,908 38,311 37,234 36,509 35,712 32,268 16,144 16,423 16,665 16,852 16,966 17,131

17,446 64,184 63,603 63,112 62,106 61,359 60,603 56,695

25.2 25.8 26.4

27.1 27.7 28.3

30.8 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 0 30,000 60,000 90,000 120,000

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年 平成37年 (%) (人)

推計

8,031 8,206 8,263 8,371 8,410 8,560 7,831 8,113 8,217 8,402 8,481 8,556 8,571 9,615

12.5 12.9 13.1 13.5

13.7 14.1 13.8

12.6 12.9 13.4 13.7 13.9

14.1 17.0 0.0 3.0 6.0 9.0 12.0 15.0 18.0 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年 平成37年 (人)

(13)

9

高齢単身世帯・高齢者のみ世帯の推移

高齢単身世帯・高齢者のみ世帯の推移をみると、年々増加しており、平成29年では

3,454 世帯となっています。世帯別で見ても、高齢単身世帯、高齢者のみ世帯ともに

増加しており、平成29年ではそれぞれ1,670世帯、1,784世帯となっています。

■ 高齢単身世帯・高齢者のみ世帯の推移

資料:高齢福祉課(各年3月末現在)

要支援・要介護認定者数の推移と推計

要支援・要介護認定者数の推移と推計をみると、平成28 年では 2,351 人となっ

ており、平成37年には2,583人と232人の増加が見込まれます。要支援・要介護

認定区分別でみると、いずれの区分も1.09倍から1.11倍と変化に大きな差異はみ

られません。

■ 要支援・要介護認定者数の推移と推計

資料:平成27~28年 住民基本台帳(各年9月末現在)

平成29~37年 第7期介護保険事業計画による推計

(14)

10

認知症高齢者数の状況

(1)認知症自立度の状況

要介護認定者に占める認知症自立度の状況をみると、全体の 63.0%が「Ⅱ~M」

となっています。また、「なし~Ⅰ」の割合は37.0%となっています。

■ 要介護認定者に占める認知症自立度の状況

資料:第7期介護保険事業計画(平成28年4月現在)

(2)潜在的な認知機能障害者の割合

要介護認定を受けていない高齢者に占める潜在的な認知機能障害者の割合をみると、

「1レベル以上」の割合が22.9%となっています。

■ 要介護認定を受けていない高齢者に占める潜在的な認知機能障害者の割合

資料:第7期介護保険事業計画(平成28年4月現在)

※認知症自立度について

Ⅰ 何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。

Ⅱ 日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれ

ば自立できる。

Ⅲ 日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。

Ⅳ 日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。

(15)

11

高齢者等実態把握調査の概要と結果

(1)高齢者等実態把握調査の概要

調査目的と対象

平成30年度からの3か年を期間とする「東三河広域連合介護保険事業計画」を策

定するための基礎資料として、東三河地域の8市町村(豊橋市・豊川市・蒲郡市・新

城市・田原市・設楽町・東栄町・豊根村)において、高齢者やそのご家族の方々が地

域の中で安心して暮らし続けていくことができるよう、高齢者等の介護予防、生活支

援、医療、介護、住まいに関する実態と今後の意向等を把握するために実施したもの です。

・一般高齢者調査

65歳以上の要介護認定を受けていない人

・介護保険サービス利用者調査

65歳以上の要介護認定を受けている人

調査期間

平成28年4月26日から平成28年5月13日

調査方法

郵送による配布・回収

回収状況

標本数 有効回収数 有効回収率

田原市

一般高齢者調査 1,105通 583通 52.8%

(16)

12

(2)調査結果

同居者数(一般高齢者調査)

同居者数について、「2人」の割合が33.3%と最も高く、次いで「6人以上」の割

合が20.9%、「3人」の割合が20.8%となっています。

■ 同居者数(一般高齢者調査)

同居者の内訳(一般高齢者調査)

同居者の内訳について、「配偶者(夫・妻)」の割合が 77.5%と最も高く、次いで

「息子」の割合が48.0%、「孫」の割合が31.2%となっています。

(17)

13

認知症に対する不安(一般高齢者調査)

認知症に対する不安について、「おおいに不安がある」と「やや不安がある」をあわ

せた“不安がある”の割合が75.5%、「あまり不安はない」と「不安はない」をあわ

せた“不安はない”の割合が20.6%となっています。

(18)

14

介護予防活動として取組み・参加・利用したいもの(一般高齢者調査)

介護予防活動として取組み・参加・利用したいものについて、「足腰の衰えなど筋力

の低下を予防するための簡単な運動を行う教室」の割合が 27.4%と最も高く、次い

で「認知症を予防したり進行を遅くしたりするための教室」の割合が15.6%、「寝た

きりにつながりやすい骨折や転倒を予防するための教室」の割合が 12.5%となって います。

(19)

15

買い物に対する不安の有無(一般高齢者調査)

買い物に対する不安の有無について、「感じている」の割合が 7.5%、「感じていな

い」の割合が88.7%となっています。

(20)

16

普段の生活の中で手助けしてほしいこと(要介護等認定者ニーズ調査)

普段の生活の中で手助けしてほしいことについて、「病院への送迎」の割合が31.0%

と最も高く、次いで「病院への付き添いや薬の受け取り」の割合が26.0%、「日ごろ

の話し相手」の割合が23.2%となっています。

(21)

17

在宅医療を実現できると思う理由(一般高齢者調査)

在宅医療を実現できると思う理由について、「家族が協力的だから」の割合が62.3%

と最も高く、次いで「看てくれる人がいるから」の割合が49.1%、「部屋やトイレな

ど住居の環境が整っているから」の割合が31.1%となっています。

(22)

18

在宅医療を実現できないと思う理由(一般高齢者調査)

在宅医療を実現できないと思う理由について、「家族の負担(肉体的、精神的)がか

かるから」の割合が 70.1%と最も高く、次いで「経済的な負担がかかるから」の割

合が26.1%、「看てくれる人がいないから」の割合が22.6%となっています。

(23)

19

地域包括支援センターの認知度(一般高齢者調査)

地域包括支援センターの認知度について、「内容をよく知っている」と「だいたいの

内容は知っている」と「知っている(程度不明)」をあわせた“知っている”の割合が 18.5%、「名前は知っているが内容は知らない」と「まったく知らない」をあわせた

“知らない”の割合が71.2%となっています。

(24)

20

介護が必要となった原因(介護保険サービス利用者調査)

介護が必要となった原因について、「認知症(アルツハイマー病等)」の割合が35.7%

と最も高く、次いで「高齢による衰弱」の割合が 26.7%、「骨折・転倒」の割合が 22.2%となっています。

(25)

21

介護保険サービスを利用しない理由(介護保険サービス利用者調査)

介護保険サービスを利用しない理由について、「サービスを利用しなくても家族の介

護で生活できるから」の割合が 40.8%と最も高く、次いで「サービスを利用しなく

ても自分の力で生活できるから」の割合が20.4%となっています。

(26)

22

今までに利用した居宅サービス(介護保険サービス利用者調査)

今 まで に利 用した 居宅サ ービ スに ついて 、「 通所 介護 (デ イサー ビス )」 の割 合が 69.2%と最も高く、次いで「福祉用具貸与」の割合が 43.4%、「短期入所生活介護

(ショートステイ)」の割合が32.9%となっています。

(27)

23

今後利用したい介護保険サービス(介護保険サービス利用者調査)

今後利用したい介護保険サービスについて、「通所介護(デイサービス)」の割合が 43.3%と最も高く、次いで「短期入所生活介護(ショートステイ)」の割合が30.7%、

「福祉用具貸与」の割合が26.3%となっています。

(28)

24

介護の負担や悩みの有無(介護保険サービス利用者調査)

介護の負担や悩みの有無について、「時々、負担や悩みを感じる」の割合が33.8%

と最も高く、次いで「常に、負担や悩みを感じる」の割合が 27.4%、「ごくまれに、

負担や悩みを感じる」の割合が12.6%となっています。

(29)

25

負担や悩みの内容(介護保険サービス利用者調査)

負担や悩みの内容について、「精神的負担が大きい」の割合が 68.0%と最も高く、

次いで「肉体的負担が大きい(睡眠不足・腰痛等を含む)」の割合が 38.5%、「介護

のストレスから、イライラして本人に当たってしまうことがある」の割合が 34.9% となっています。

(30)

26

高齢者を取り巻く本市の課題

(1)高齢単身世帯・高齢者のみ世帯、認知症高齢者への対応

本市は、広域連合のなかでも同居者数が多く、いわゆる多世代家族が多く、家族間、

地域間での支え合いがある地域となっています。しかし、一方で、高齢単身世帯・高

齢者のみ世帯は年々増加していて、平成25年に比べ、平成29年では、高齢単身世

帯は1.30倍、高齢者のみ世帯は1.36倍となっています。また、要介護認定者のな

かで認知症自立度がⅡからMの割合は6割以上、潜在的な認知機能障害者の割合は2

割以上となっており、今後も高齢者の増加に伴い、認知症高齢者の増加が予測されま

す。

認知症に対して不安を抱える高齢者が多くなっているなかで、認知症予防の取組の

強化、早期発見・早期対応の体制強化に努めるとともに、認知症サポーター等、ボラ

ンティアや地域住民による見守りネットワークを構築することが必要です。地域での

つながりを強め、地域全体で高齢者を支える仕組みをつくり、笑顔のあふれるまちづ くりを進めることが重要となります。

(2)一人ひとりがいきいきと暮らせるような健康づくりへの支援

高齢者の状況をみると、自主的に移動する手段が限られる現状があり、外出の手段

が確保できないことが閉じこもり、運動機能低下につながることが懸念されます。本

市の特徴として、圏域が広く、交通機関等の外出についての支援に大きな課題があり、

外出時には“足”の確保が必要となります。日頃からの外出の機会をつくるためには、

歩いていくことのできる身近な場所での集いの場づくりなど、高齢者の外出を支援す

る仕組みを整備することが必要です。

また、地域活動に参加している高齢者の割合が比較的高く、なかでも老人クラブへ

の加入率は県平均と比較して高くなっている一方で、役員の担い手不足などによるク

ラブ数、会員数の減少が年々進んでいることから、魅力ある活動づくりを促進し、地

域住民同士の助け合いを促進することが必要です。また、シルバー人材センターの活

(31)

27

(3)本人とその介護をする家族を支える地域の構築

本市では、同居家族による介護が中心となっており、「自分の親は自分で」といった

家族介護の形が比較的多くなっています。また、自営業や自営業手伝いの割合も高く

なっており、日中の介護や繁忙期の介護には支援が必要です。さらに、家族介護とい

う閉鎖的な空間に閉じこもってしまうことで、ストレスによる介護者の負担増や、そ

れに伴う高齢者虐待なども懸念されます。

同居の家族による介護が充実している一方で、その介護者の精神的負担が大きな問

題となっていることから、「通所介護(デイサービス)」や「短期入所生活介護(ショ

ートステイ)」の利用や、地域でのちょっとした声かけ(助け合い)などをすることで、 その負担を軽減していくことが必要です。

また、地域において介護に携わる人材をどのように育成していくかも大きな課題で

す。在宅の高齢者や障害者の安心した暮らしを支えるためにも、住民参加型の「生活

ささえあいネット」などを活用した地域における相互の支え合いの促進や、専門的な

(32)

28

基本理念

計画の基本的な考え方

(1)計画の基本理念

本市では平成25年度に「改訂版第1次田原市総合計画」を策定し、「みんなが幸福

を実現できるまち」をまちづくりの理念として掲げています。健康福祉分野では「誰

もが、いつまでも地域で生活できるまちづくり」「元気で長生きを目指す健康づくり」

などを主要プランとしており、高齢者施策の目指す姿は、高齢者一人ひとりが、住み

慣れた地域で、自分らしく生きがいを持って元気に生活できるように、各種サービス

が総合的に提供される体制を整備すること、市民や団体、事業者など、地域が連携し つつ、助け合い、支え合う環境を整えることを定めています。

高齢者が住み慣れた地域で生きがいを持ち、元気に暮らしていくには、まずは介護

が必要とならないために高齢者自身が心身の健康を保つこと、そして、まわりとの関

わりを持ち、地域で暮らすことに誇りを持てることが大切です。また、介護が必要な

状態になっても、自身や介護者が円滑にサービスを利用できることや、家族などの介 護者だけでなく地域全体で介護が必要な人を支えていけることが理想です。

本市における地域のつながりの強さを活かし、市民や多様な事業所・団体及び高齢

者を支える医療・福祉・介護それぞれの専門機関が連携することで、様々な主体が協

働した、「人が人を支える」環境づくりを目指していきます。

(33)

29

(2)計画の基本目標

基本理念「笑顔とやさしさの満ちあふれるまち」の実現に向けて、次の3つを本計

画の基本目標とし、事業を推進します。

基本目標③

〔つながり合い〕の関係づくり

基本目標②

〔支え合い〕の人づくり

(34)

30

施策体系

(1)重点施策

本計画の施策体系の柱として、以下の6つを重点施策として設定します。

1 地域包括ケアシステム構築に向けた基盤づくり

● 高齢者が住み慣れた地域で自立した生活ができるよう、医療、介護、生活支援、介

護予防、住まいを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の深化を図ります。

● 生活支援コーディネーターの配置や協議体の設置等により、担い手やサービスの開 発等を行い、高齢者の社会参加及び生活支援の充実を図ります。

2 健康・生きがいづくりの推進

● 地域の関わりを生かし、多様なニーズに合わせた参加しやすい健康づくり・生きがい

づくり事業を実施することで、高齢者が心も体も元気でいられる地域を目指します。

● 要支援、要介護状態にならないための介護予防事業を推進します。

3 認知症施策の推進

● 認知症初期集中支援チームの充実を図り、認知症高齢者に対して「早期診断・早期

対応」に努めます。

● 認知症サポーターの養成、認知症への理解を深めるための普及・啓発を推進します。

4 高齢者を支える体制づくり

● 高齢者が住み慣れた地域で安心して生活していけるよう、高齢者の見守りを行うと ともに、相談や必要な支援が行われるよう取り組みます。

5 医療と介護の連携

● 医療機関、介護サービス事業所、ケアマネジャー、地域包括支援センターなどの関

係機関が連携し、包括的かつ継続的な在宅医療と介護サービス等の提供が一体的に 行われる体制づくりを推進していきます。

6 安心して生活できる支援の充実

● 住み慣れた地域や家で、少しでも長く、安心して生活できるよう居住環境の整備を

支援します。

● 高齢者の増加、生活の多様化などに対応したサービスが必要に応じ提供される体制

(35)

31

(2)施策体系

① 地域ケアシステムの推進

② 社会資源を活用した生活支援体制づくり

① 居住環境の整備 ① 健康づくりの推進

2.健康・生きがい づくりの推進

笑顔とやさしさ

満ちあふれるまち

3.認知症施策の推進

③地域包括支援センター(高齢者支援センタ ー)の機能強化

① 認知症への理解の促進

1.地域包括ケア システム構築に 向けた基盤づくり

③ 在宅生活支援の充実

④ 高齢者施設の充実 ② 認知症の支援体制の整備

① 多職種連携によるネットワークの構築 ① 相談・見守り体制の充実

② 地域福祉活動の推進 ② 生きがいづくりの推進

③ 介護予防の推進

② 安心・安全なまちづくりの推進 ③ 担い手育成の推進

4.高齢者を支える 体制づくり

5.医療と介護の連携

③ 住民への在宅医療・介護の理解の促進

6.安心して生活できる 支援の充実

〔 基本理念 〕〔 基本目標 〕 〔 重点施策 〕 〔 方針 〕

(36)

32

日常生活圏域の設定

日常生活圏域の概要

介護保険事業計画では地理的条件、人口、交通事情その他の社会的条件等を踏まえ

て、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう日常生活圏域を設定し、それぞ れの地域の特性に応じた高齢者を支える体制づくりを進めてきました。

本市は、合併を経て現在の市の形となった経緯があり、現在もそれぞれの地域にお

ける特性が色濃く残っています。このような現状を踏まえ、本市では、市内を4つの

生活圏域に分けて介護保険サービス基盤の整備や、地域における継続的な支援体制の

整備を行ってきました。

本計画においては、現在の4つの生活圏域を継承し、各圏域の特性を踏まえ、介護 保険サービス、高齢者福祉サービスの整備を推進していきます。

赤羽根・泉中学校区、 野田小学校区

福江・伊良湖岬中学校区

(37)

33

各日常生活圏域の状況

(1)高齢者人口・高齢化率

圏域ごとの総人口・高齢者人口・高齢化率の推移をみると、総人口は全圏域で減少

していますが、高齢者人口、高齢化率は全圏域で増加しています。また、高齢者人口

は、平成29年では、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区、福江・伊良湖岬中

学校区が他の圏域と比べて多くなっており、それぞれ4,410人、5,067人となって

います。高齢化率は平成29年では、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区が他

の圏域に比べて低く、20.9%となっています。

■ 圏域ごとの高齢者人口と高齢化率の推移

資料:高齢福祉課(各年3月末現在)

■ 圏域ごとの高齢者人口と高齢化率の推移

田原中部・田原南 部・衣笠・童浦

小学校区

東部中学校区

赤羽根・泉中学校 区、野田小学校区

福江・伊良湖岬 中学校区

合計

総人口

平成26年 21,262 13,843 13,066 16,846 65,017 平成29年 21,145 13,519 12,479 16,031 63,174 高齢者

人口

平成26年 4,059 3,112 3,532 4,882 15,585 平成29年 4,410 3,354 3,657 5,067 16,488

高齢化率

平成26年 19.1 22.5 27.0 29.0 24.0

(38)

34

(2)高齢者世帯

圏域ごとの総世帯の推移をみると、世帯数は福江・伊良湖岬中学校区以外で増加し

ています。また、全世帯における高齢者世帯の割合は全圏域で増加しています。圏域

別でみると、田原中部・田原南部・衣笠・童浦小学校区は、高齢者世帯の割合が低く、

平成29年では13.9%となっています。

■ 圏域ごとの高齢者世帯の推移

資料:高齢福祉課(各年3月末現在)

■ 圏域ごとの世帯・高齢者世帯とその割合の推移

田原中部・田原南 部・衣笠・童浦

小学校区

東部中学校区

赤羽根・泉中学校 区、野田小学校区

福江・伊良湖岬 中学校区

合計

総世帯数

平成26年 8,234 4,639 3,897 5,132 21,902 平成29年 8,333 4,664 3,945 5,083 22,025

一人暮らし高齢者

平成26年 461 253 235 418 1,367

平成29年 579 330 301 460 1,670

高齢者のみ世帯

平成26年 469 321 277 393 1,460

平成29年 577 370 339 498 1,784

高齢者世帯合計

平成26年 930 574 512 811 2,827

平成29年 1,156 700 640 958 3,454

全世帯における

高齢者世帯の割合

(39)

35

重点施策の展開

地域包括ケアシステム構築に向けた基盤づくり

現状・課題

高齢者が人生の最期まで住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けるためには、そ

の地域の実情に応じた適切な取り組みや支援を充実させることが必要です。本市は、

平成に入り合併を経て市となった経緯があり、それぞれの地域の特性が異なっている ため、地域ごとの特色を活かした地域包括ケアが求められます。

また、地域のケアマネジメントを総合的に行うため、地域包括支援センターが中心

的な役割を担っていますが、アンケート調査ではまだ7割の方が地域包括支援センタ

ーのことをよく知らないといった現状があります。地域包括支援センターの機能強化

を図りながら認知度を高めていくことで、地域の高齢者の相談の要としての役割を今 後一層高めていくことが必要です。

地域全体を支えていくうえで、配食サービスや移動支援などは本市の地理的条件な

どを踏まえて適切に提供することが重要です。今後の急速な高齢化を鑑みると、こう

したニーズのすべてを公的な制度で支えることは難しくなります。これからの地域包

括ケアのあり方として、自助、互助を含めて地域全体で支え合っていくことが重要で

あるため、住民への適切な情報提供を行い、住民参加を促していく必要があります。

方針1

地域包括ケアシステムの推進

1 地域ケア会議の開催 見直し 継 続 充 実

● 医療・介護等の多職種や地域が協働して地域における課題を把握し、課題解決に必

要な社会資源の開発や活用を行い、地域づくりを推進するため、地域ケア会議を開 催します。

● 地域包括支援センターの三職種、ケアマネジャー、認知症地域支援推進員、リハビ

リ職、歯科衛生士等の医療・介護の専門職の他、生活支援コーディネーターや地域

の支援者等の参加によって、多様な視点から検討します。

● 地域包括ケア推進協議会を地域ケア推進会議として位置づけ、地域ケア会議で検討し

(40)

36

方針2

社会資源を活用した生活支援体制づくり

1 生活支援サービスの体制整備 見直し 継 続 充 実

● 多様な生活支援サービスが利用できるよう地域づくりを支援します。

● 助け合い活動を新しく創り出すための情報交換を行い、ネットワークの構築を目指

します。

2 生活支援コーディネーターの配置 【新規】

● 生活支援サービスの充実のため、ボランティア等の生活支援の担い手の発掘・育成、

その他の地域資源の開発や活用、資源のネットワーク化など行う生活支援コーディ ネーター(地域支え合い推進員)を配置します。

● 日常生活圏域ごとの関係者のネットワークや既存の取り組みや組織を活用し、地域

の支援ニーズとサービス提供体制のマッチングを行うことで、地域における生活支

援・介護予防サービスの提供体制の整備を推進します。

3 生活支援体制整備に係る協議体の設置 【新規】

● 生活支援コーディネーターの活動を組織的に補完する機関として協議体を設置し

ます。

● 住民が主体となり、専門職と一緒に地域の支え合いを発展させ、新たな地域づくり を進めます。

● 定期的な情報の共有による連携強化の場を設置することにより、多様な情報の共有

(41)

37

方針3

地域包括支援センター(高齢者支援センター)の機能強化

1 地域包括支援センターの運営 見直し 継 続 充 実

● 地域住民の心身の健康の保持と生活の安定に資する保健・医療の向上、福祉の増進

のため、地域包括支援センターが必要な援助を行うとともに包括的支援事業を一体 的に実施します。

● 地域包括支援センターの機能強化を図るとともに、市民が訪れやすい相談窓口を整 備し、周知を行います。

● 地域包括支援センターが市民に分かりやすくなるよう、本市では名称を「高齢者支 援センター」としています。

● 医療・介護等の多職種や地域が協働して地域における課題を把握し、課題解決に必 要な社会資源の開発や地域づくりを推進するため、地域ケア会議を開催します。

● 包括的支援事業として、以下の業務を実施します。

事業名 内 容

介 護 予 防 ケ ア マ ネ ジ メ ント業務

介護予防事業と介護予防サービスの管理を一体的に実施し、要介護状態

の防止、軽減を図ります。

総合相談支援業務

地域における高齢者の初期相談の対応や専門的な相談へのつなぎ(専門

的な相談対応機関への紹介等)、実態把握等を行います。

権利擁護業務

高齢者に対する虐待の防止や早期発見のための事業、その他被保険者の

権利擁護・成年後見制度利用のための必要な支援を行います。

包 括 的 ・ 継 続 的 ケ ア マ ネジメント支援業務

主治医、ケアマネジャーなど多職種との協働や地域の関係機関との連携

(42)

38

健康・生きがいづくりの推進

現状・課題

健康寿命の延伸のためには、要介護状態になる前からの日常的な健康づくりが必要

となります。特に、今後は後期高齢者の増加が予想されており、住民一人ひとりが自

らの健康づくりや老後の生活の仕方、地域社会への参加、そして人生の最終段階のあ

り方を考えることが重要です。

本市は、WHO 健康都市連合に加盟し、健康・福祉分野だけでなく、まちづくりの

視点からも、市民が生きがいを持ち、いきいきと生活できる健康都市の実現を目指し ており、今後もその支援が重要となっていきます。

アンケート調査では、認知症の予防や進行を遅くするための教室への参加意向が高

い一方、介護予防教室においては自主化の働きかけが課題となっており、高齢者の増 加に伴い、本人が歩いていける集いの場づくりが必要とされています。

地域での高齢者の活動を支える老人クラブは、役員の担い手不足などによるクラブ

数、会員数の減少が年々進んでいることから、魅力ある活動づくりを促進し、地域住 民同士の助け合いを促進することが必要です。

また、シルバー人材センターの活用や、サロン活動、老人クラブ、自治会などに参 加・参画できるような情報提供と支援をより充実させることが重要です。

方針1

健康づくりの推進

1 健康手帳 見直し 継 続 充 実

● 人間ドック説明会や特定保健指導時に、各種健康診査、がん検診等の受診結果の記

録、健康相談、健康教育等の受講状況を記入でき、自己の健康管理に役立てられる 健康手帳を希望者に交付します。

● 健康手帳の交付については、市ホームページ等からのダウンロードによる交付方法

(43)

39

■ 健康手帳の交付の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

健康手帳交付者数 805人 748人 688人

2 健康診査(特定健診) 見直し 継 続 充 実

● 40~74 歳の国民健康保険の加入者を対象に、内臓脂肪型肥満に着目した検査項 目での健康診査(特定健診)を毎年度、計画的に実施します。

■ 特定健診受診状況の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

対象者数 14,878人 14,631人 14,199人

受診者数 6,192人 6,043人 5,579人

受診率 41.6% 41.3% 39.3%

3 健康診査(後期高齢健診) 見直し 継 続 充 実

● 75歳以上の後期高齢者医療被保険者を対象に、生活習慣の見直しと生活習慣病等 の予防及び早期発見を目的として健診を実施します。

■ 後期高齢者医療健診の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

受診者数 3,449人 3,472人 3,490人

(44)

40

4 健康診査(がん検診) 見直し 継 続 充 実

● がんをはじめとする疾病の早期発見に努め、適切な指導や支援等で治療に結び付け

られるよう、各種がん検診・人間ドック・骨粗しょう症検診を実施しています。今

後は、働き盛りの世代のがん検診受診率の向上対策として、市内事業所と連携し、 従業員が、がん検診を受診しやすい体制づくりを進めます。

■ 検診受診者数の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

胃がん検診 4,648人 4,671人 3,383人

大腸がん検診 6,390人 6,737人 5,968人

結核・肺がん検診 10,047人 9,911人 9,646人

乳がん検診 2,359人 2,910人 2,336人

子宮頸がん検診 3,634人 4,169人 3,497人

前立腺がん検診 576人 467人 479人

人間ドック 802人 747人 688人

骨粗しょう症検診 818人 722人 713人

5 健康教育 見直し 継 続 充 実

● 生活習慣病の予防と健康増進等に関する正しい知識の普及を図るため、健康教室や 健康講座を実施します。

●「自らの健康は自ら守る」という市民の意識を高めるため、自主グループ活動の育 成を支援します。

■ 健康教育の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

利用者数 4,743人 5,748人 7,034人

(45)

41

6 特定保健指導 見直し 継 続 充 実

● 特定健康診査の結果をもとに、保健師や医療機関の連携による保健指導を行うこと

で、自らの健康状態を自覚し、生活習慣を振り返った具体的な栄養・運動等の生活

習慣の改善目標を立て、その行動目標について継続的な取り組みを維持することが できるよう支援します。

■ 特定保健指導実施人数の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

対象者数 701人 743人 643人

受診者数 164人 154人 209人

受診率 23.4% 20.7% 32.5%

7 健康相談 見直し 継 続 充 実

● 健康に関する不安の解消や継続した健康管理を支援するため、心身の健康に関して の個別相談を行います。

● 各種健診・検診の結果、指導が必要と思われる人へ個別に呼びかけ等を行い、生活 習慣の改善や見直しにつなげます。

■ 健康相談の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

参加延人数 1,427人 2,359人 2,848人

(46)

42

8 訪問指導 見直し 継 続 充 実

● 生活習慣病の指導対象者等、健康上の指導や援助が必要な人の健康の維持・増進を

図るため、保健師及び栄養士が訪問し、健康に関する問題を総合的に把握し、助言 を行います。

● 精神保健について支援が必要な人に対して、対象者のニーズに合わせて日常生活面

の相談等を行います。

● 生活状況などにより、専門的な支援が必要となるケースについては、庁内での検討 会や、関係機関との連携によって、より良い対処方法を検討します。

■ 訪問指導の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

被訪問指導実人数 114人 80人 46人

被訪問指導延人数 117人 102人 56人

9 予防接種 見直し 継 続 充 実

● 肺炎の発症やその重篤化の防止、インフルエンザの蔓延防止のため、高齢者への予 防接種を実施します。

● 医師会等と連携し、インフルエンザや肺炎等の特徴や対策について、正しい知識の

普及や情報の提供を行います。

■ 予防接種の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

インフルエンザ 9,341人 9,365人 9,428人

(47)

43

10 食生活の改善 見直し 継 続 充 実

● 「食べること」を通じて、低栄養状態の改善及び重度化予防を図るとともに、楽し

みや生きがいにつながるよう、閉じこもり予防教室、老人クラブなどの健康教育等 で栄養バランスや食生活の改善に関する講座や実習を行います。

● 本市の農水産物を利用して、野菜摂取の普及・啓発、農水産物を活用したレシピの

普及など、食育の推進を図ります。

■ 閉じこもり予防教室等の参加実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

閉じこもり予防教室 5回(人) 6回(人) 7回(人)

老人クラブ健康教育 10回(人) 7回(人) 3回(人)

11 口腔ケアの推進 見直し 継 続 充 実

● 歯科医師会と連携し、介護職員や要介護者、その家族をはじめ、市民に対する口腔 ケアについての知識や必要性の普及・啓発に取り組みます。

● 歯の喪失予防のため、喫煙対策やかかりつけ歯科医への定期的な受診の定着を図り ます。

● 歯周疾患検診の対象を、平成26年度から75歳、80歳の人にも拡大し、20~ 80歳までの5歳ごとに実施しています。なお、寝たきり状態で歯科医院に通院で

きない高齢者には、訪問歯科検診を実施します。

■ 歯周疾患検診の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

受診者数 1,052人 1,054人 996人

(48)

44

12 健康づくりの基盤整備 見直し 継 続 充 実

● 自然とのふれあい等により心の安らぎと健康増進が図られる「健康都市」を目指し、 快適に安心して生活できる環境を整備します。

● 市民が自主的に健康づくりに取り組める「たはら健康マイレージ事業」を拡充しま

す。

● 健康都市プログラムや健康たはら21計画をもとに各団体等と連携し、健康づくり の推進を行います。

● 自らの健康意識を高めるとともに、地域で健康づくりの輪を広げていく取り組みを、 地域コミュニティと協働で全地域コミュニティへと拡充します。

■ たはら健康マイレージの達成者数

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(49)

45

方針2

生きがいづくりの推進

1 シルバー人材センターの活用 見直し 継 続 充 実

● 働く意欲のある、シルバー人材センターに会員登録している概ね 60 歳以上の高

齢者に、地域社会の日常生活に密着した、臨時的かつ短期的又は軽易な仕事を提供 します。

● 働く意欲と能力がある高齢者の就労を促進するため、新たな職域への展開を支援し、 高齢者の積極的な社会参加による生きがいづくりの充実を図ります。

■ シルバー人材センターの実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

会員数 281人 286人 303人

受注件数 2,166件 2,189件 2,193件

配分金 144,840,347円 145,509,225円 150,280,982円

2 生涯学習機会の提供 見直し 継 続 充 実

● ライフステージに応じた学びの機会として、概ね60歳以上の方を対象にしおさい

大学を月1回開催し、健康づくり、趣味、ライフワークづくりなどの学習機会の提

供を行います。

● 受講者が協力し合いながら講座を進めていく体制を整え、仲間づくりにつながるよ う支援します。

■ 高齢者講座(しおさい大学)の実績

区 分

平成26年度 平成27年度 平成28年度

前期 後期 前期 後期 前期 後期

参加者実人数 110人 102人 108人 100人 118人 114人

(50)

46

3 生涯スポーツの推進 見直し 継 続 充 実

● 競技性を重視せず、誰でも参加できるニュースポーツ(キンボールスポーツ・ディ

スクドッヂ・ペタンク・タスポニー4種目)の出前講座の開催を、スポーツ推進委 員を通じて老人クラブ等に呼びかけ、実施します。

● 平成25年3月に設立された総合型スポーツクラブ「なのはなスポーツクラブ」の

メニューを充実し、誰でも気楽にスポーツが楽しめる環境を整備します。

■ 出前講座等の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

スポーツ健康講座開催 回数

23回 10回 8回

なのはなスポーツクラブ 会員数

241人 414人 431人

4 老人クラブ活動の支援 見直し 継 続 充 実

● 各地域の老人クラブ活動が、それぞれの地域において支援されるよう、支援制度の あり方を見直します。

● 老人クラブ連合会に委託して、歩け歩け運動、趣味のグループ育成、子ども見守り 活動等を実施します。

■ 老人クラブ会員数の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

クラブ数 138クラブ 129クラブ 114クラブ

(51)

47

方針3

介護予防の推進

1 介護予防普及啓発事業 見直し 継 続 充 実

● 介護予防に資する基本的な知識を普及・啓発するため教室を実施します。

● 口腔の衛生状態や飲み込むための機能を改善する方法、低栄養を予防する食事内容、

運動機能向上のためのプログラム等を学ぶことで高齢者の心と体の機能の維持・向

上を図ります。

■ 講座等の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

口腔機能向上教室 93人 63人 58人

閉じこもり予防教室 3,314人 3,418人 3,166人

認知症予防教室 112人 152人 114人

2 60歳からの健康づくり講座 【新規】

● 講座を通して、自らの健康づくりへの意識を高めるとともに、高齢者の介護予防な

どの支え手として、人材育成に努めます。

3 体力向上教室(平成30年度~通所型介護予防事業を名称変更) 見直し 継 続 充 実

● 概ね4か月間の運動器機能向上プログラムを実施し、介護予防に努めます。

● プログラム修了者については、引き続き介護予防の取組みが行われるよう働きかけ を行います。

4 地域介護予防活動支援事業 見直し 継 続 充 実

● ストレッチや簡単な器具を用いた運動、音楽を用いた心と体の機能改善等を実施す ることで、高齢者の健康づくりを推進します。

● 介護予防活動の地域展開を目指して、住民主体の通いの場等の活動を支援するほか、 介護予防に役立つ多様な地域活動組織の育成などを実施します。

(52)

48

■ 講座等の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

すこやか元気体操 4,665人 4,823人 5,083人

音楽療法 618人 547人 506人

5 はつらつシニア体操 見直し 継 続 充 実

● ストレッチや簡単な器具を用いた運動、頭を使いながら体を動かすレクリエーショ ン等を実施することで高齢者の健康づくりを推進します。

6 介護予防把握事業 見直し 継 続 充 実

● 基本チェックリストや、保健・医療・福祉及びその他の関係機関の連携、訪問活動、

本人・主治医等からの連絡、地域のつながりの中での発見など、様々な機会や手段

を用いて、要支援・要介護状態となる可能性が高いと考えられる高齢者を把握しま す。

● 把握した情報をもとに、地域包括支援センター等と連携し、必要なサービスや教 室などにつなぐことで、介護予防を図ります。

7 短期集中通所サービス事業 【新規】

(53)

49

認知症施策の推進

現状・課題

全国的にも認知症高齢者は増加しており、認知症を予防する施策や、認知症高齢者

やその家族を支える仕組みづくりが求められています。また、アンケート調査でも、

認知症に対する不安を多くの方が抱えており、実際に要介護になる要因でも「認知症

(アルツハイマー病等)」が3割半ばとなっています。認知症予防の取組の強化、早期

診断・早期対応の体制強化に努めるとともに、認知症サポーター等、ボランティアや

地域住民による見守りネットワークを構築することが必要です。

本市においては、認知症初期集中支援チームの設置、認知症地域支援推進員の配置

や認知症高齢者の家族への支援など認知症の人やその家族の視点を重視して取り組ん できました。

しかし、認知症サポーター養成講座の修了者が地域で活動できるような機会の提供

や充実、認知症カフェの推進、地域での認知症に対する正しい知識と理解の普及に課 題があります。

認知症への支援については、サービスだけで支えるのではなく、地域のつながりを

核とした平常時の見守り体制、徘徊等による行方不明時の捜索体制などの充実が必要

となっています。

方針1

認知症への理解の促進

1 認知症ケアパスの作成・普及 見直し 継 続 充 実

● 認知症の進行段階にあわせ「いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受け

ればよいのか」を明確にした認知症ケアパスを作成・普及を図り、認知症高齢者や

その家族を支援します。

● 地域の医療・介護に関わる多職種が連携して地域のサービスを把握し、マップやリ ストを市民に配布することで認知症に関する情報提供や啓発を行います。

(54)

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2 認知症サポーター養成講座の実施 見直し 継 続 充 実

● 認知症サポーター養成講座を開催し、認知症の正しい知識を持ち、認知症の人や家

族を温かく見守る応援者である認知症サポーターを増やしていきます。

● 認知症サポーター養成講座の開催や、講師であるキャラバンメイトの育成により、

より多くの市民が認知症に関する理解を深め、認知症高齢者やその家族にとって良

き理解者となることで、地域の見守り体制を整えます。

● 老人クラブや事業所、商工会、児童・生徒に対して、認知症サポーター養成講座を

開催することで、認知症に関する理解を深められるように取り組みます。

■ 認知症サポーター養成等の実績

区 分 平成26年度 平成27年度 平成28年度

認知症サポーター数(延人数) 395人 843人 426人

キャラバンメイト数(延人数) - - 70人

3 認知症カフェの設置 見直し 継 続 充 実

● 認知症本人及び家族が地域の身近な場所で、専門職に相談しながら、交流すること

ができる場所として、認知症カフェの設置を推進します。

参照

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