高齢者が使用することが多い製品や介護 用品についても、回収や修理等が必要な製 品をそのまま使い続けると、重大な事故を 引き起こすおそれがあります70。
現在、事業者が回収中又は注意を呼び掛 けている製品等については、身の回りにこ うした製品がないか確認し、回収、修理等 の対象製品を持っている場合は、直ちに使 用を中止し、製造事業者等に連絡すること が大切です。高齢者自身では、安全な使用 のための情報に気付きにくい、又は自身で の対処が難しい場合もあり、周囲が気を配
3-2-19② キックスケーター_危害内容.xlsx
図表3‑2‑20② キックスケーター走行中の 事 故 で の 危 害 内 容 の 内 訳
(2010‑2014年度)
擦過傷・挫傷・打撲傷 75.0%48件 骨折5件
7.8%
刺傷・切傷・裂傷 7.8%5件 頭蓋内損傷
7.8%5件 その他の傷病及び諸症状 1.6%1件
(N=64)
(備考) 1 . 2010年度から2014年度までに消費者庁に通知されたキッ クスケーターによる事故情報により作成。
2 . 事故件数64件についての内訳(件数及び割合。)。
3-2-19③ キックスケーター_事故発生場所.xlsx
図表3‑2‑20③ キックスケーター走行中の 事故発生場所(2010‑2014年 度)
22件道路 64.7%
10件公園 29.4%
自宅敷地内 5.9%2件
(不明を除くN=34)
(備考) 1 . 2010年度から2014年度までに消費者庁に通知され たキックスケーターによる事故情報により作成。
2 . 同期間における事故件数64件のうち、事故発生場 所が不明なものを除く34件についての内訳(件数 及び割合。)。
70)消費者庁「高齢者・介護用品で重大事故発生のおそれ!―回収・修理や注意の呼び掛けに対応してください―」
(2014年9月10日公表)
第1部第3章 第2節 消費者庁に集約された生命身体に関する事故情報等
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り、見守ることも大切です。
図表3-2-22には、高齢者が使用する製品 や介護用品のうち、回収・修理や注意を呼 び掛けている製品の品目と件数を掲載して
います。また、主な事故事例を紹介してい ます。詳細については、消費者庁リコール 情報サイト(http://www.recall.go.jp/)を 御覧ください。
3-2̲(P)高齢者事故の商品別.xlsx
図表3‑2‑21 商品・サービス別にみた高齢者の危害情報(2014年度)
(備考) PIO-NETに登録された消費生活相談情報(2015年4月27日までの登録分)。
65歳以上75歳未満
順位 商品・サービス 件数
1 医療サービス 151
2 他の健康食品 69
3 歯科治療 59
4 基礎化粧品(全般) 47
5 外食 40
6 健康食品(全般)
商品一般 33
8 化粧クリーム 28
9 化粧水 27
10 電気温水器 25
75歳以上
順位 商品・サービス 件数
1 医療サービス 120
2 他の健康食品 66
3 デイケアサービス 44
4 健康食品(全般) 43
5 歯科治療 30
6 有料老人ホーム 28
7 基礎化粧品(全般) 23
8 電気温水器 21
9 パーマ 18
10 化粧クリーム 17
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3-2-22 ◇回収・修理や注意を呼び掛けている高齢者が使用する製品・介護用品.pptx
図表3‑2‑22 回収・修理や注意を呼び掛けている高齢者が使用する製品・介護用品
(2015年 4 月末時点の消費者庁「リコール情報サイト」の件数)
マッサージ器 9件
⑧
介護用ベッド 3件
①
介護ベッド用 手すり 6件
②
歩行補助車 7件
⑥
つえ4件 電動車いす
17件
⑦
手指保護具(口腔用)
1件
⑤
手すり(床置き型)
1件
③ ポータブルトイレ
1件
④ 車いす3件
[高齢者が使用する製品・介護用品の主な事故事例]
① 介護用ベッド
介護ベッドに設置された手すりに掴まって上半身を起こそうとしたところ、ベッドの頭側が下方向に 傾き、バランスを崩して手すりに胸部を打ち、負傷した。
② 介護ベッド用手すり
使用者が手すりとマットレスの隙間に頭部が入り込んだ状態で発見され、死亡した。
③ 手すり(床置き型)
使用者が手すり(床置き型)のパイプ間に首が挟まった状態で発見され、死亡した。
④ ポータブルトイレ
施設でポータブルトイレに向かってうつ伏せ状態で倒れている使用者が発見され、死亡が確認された。
当該製品の肘掛けと背もたれの隙間に首を挟んだものと考えられる。
⑤ 手指保護具(口腔用)
施設内で製品を使用中、当該製品の一部が破断して患者の口腔から体内に入り、病院に搬送後、窒息 による死亡が確認された。
⑥ 歩行補助車
使用中の歩行補助車のキャスター(右前輪)が脱落してバランスを崩し、転倒して右腕、右側頭部に 打撲を負った。
⑦ 電動車いす
電動車いすで登坂路を走行中、「ガクン」という音がして車体が後退し始めたためハンドル操作で路肩 に寄せたところ、転倒し、軽傷を負った。
⑧ マッサージ器
家庭用ローラー式電気マッサージ器を、ローラー部に付いている布カバーを取り外した状態で使用し、
衣服がローラー部に巻き込まれ窒息死した。
第1部第3章 第2節 消費者庁に集約された生命身体に関する事故情報等
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第1節でもインターネットに関連した相 談が増加していることに触れましたが、こ こではインターネットを利用する回線や携 帯電話サービス等の電気通信サービスに関 する相談の推移を見ていきます。
電気通信サービスに関する相談は年々増 加傾向にあり、2014年度は「インターネッ ト接続回線」や「携帯電話サービス」を中
心に、2013年度の1.4倍となる5.8万件の相 談が寄せられました(図表3-3-1)。
第2章でも世帯当たりのインターネット通 信の普及が拡大していることを見てきまし たが、インターネットに接続するためには、
現在、一般的に回線事業者との契約(以下「回 線契約」という。)」と、インターネットに接 続するためのインターネットサービスプロバ イダ(以下「プロバイダ」という。)との契 約の2つの契約を結ぶこととなっています。