H29FY 開始②
空間の移動の 3 領域を踏まえ、AIRC の研究開発成果の実装や融合等を目指す人工知能技術の先導 研究を実施する。良質な現場データの取得を目的としてグローバル研究拠点内に用意される物理
的なロボットや模擬環境を活用した上で、本プロジェクトにおいて、研究開発及び有効性の確認 が行われる中核モジュールを利用する人工知能技術や人工知能と融合させるロボティクス技術、
材料・デバイス技術等の研究開発を推奨する。
【5】平成 29 年度公募②(調査研究)
A. 次世代人工知能技術分野
次世代人工知能技術分野の研究開発項目①~③のいずれかに該当し、かつ、以下の内容に該当 する調査研究を実施する。
(1)デモンストレーション審査における実技で中小企業者等(ベンチャー起業予定者を含む。以 下、同じ。)が提示した自社技術の改良のための研究開発
(2)デモンストレーション審査におけるプレゼンテーションで中小企業者等が提示した将来新た な利活用分野を展開するための研究開発
人工知能技術の社会実装の実現可能性を評価するため、簡易な申請書面による審査に加えてコ ンテスト方式によるデモンストレーション審査を経て、上位から委託費上限額を傾斜配分して、
新たなテーマを調査研究として採択します。採択されたテーマについては、NEDO が、契約までの 申請事務の支援を行う。
なお、本件では、中小企業者等による活発な研究開発を促進するために、新たな人工知能利活 用分野の開拓や人工知能利活用方法で新規性のある調査研究を行う中小企業者等を対象とする。
また、次世代人工知能技術分野において平成 27 年度に拠点として委託した国立研究開発法人産業
技術総合研究所 人工知能研究センター(AIRC)と実施者が、共同研究開発等により連携すること
を考慮する。
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(4)各種委員会の構成
PM が研究開発マネジメントを行うに当たっては、技術的観点からプロジェクトの推進に助言い ただく「アドバイザー」、個別テーマの知財戦略立案のため、独立行政法人工業所有権情報・研 修館(INPIT)より常駐派遣いただく「知的財産プロデューサー」をチーム内に配置している。
加えて、プロジェクト運営に当たり設置する各種委員会(採択審査、技術推進、ステージゲー
ト評価)においては、外部有識者の知見を大いに活用しています。「次世代人工知能技術分
野」、「革新的ロボット要素技術分野」(Request for Information を含む)において組織してい
る採択審査委員会、技術推進委員会、ステージゲート評価委員会の構成は以下のとおり。
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2.4. 研究開発成果の実用化に向けたマネジメントの妥当性
本プロジェクトでは、研究開発成果の実用化に向けて、以下に留意したマネジメントを実施し ている。
本プロジェクトでは、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)より常駐派遣いただいて いる知的財産プロデューサーの支援を受け、プロジェクト内で実施する個別テーマ毎の知財調査 並びに知財戦略立案を行っている。その概要は、以下のとおり。
<「実用化」の考え方>
本プロジェクトにおいて、「実用化」とは、当該研究開発に係る試作品、サービス等の社 会的利用(顧客への提供等)が開始されることを言う。
<実用化に向けた戦略的な取組>
○ステージゲート評価における「実用化の道筋」の評価
評価資料の一つとして、委託先より「実用化計画書」の提出を 受けて評価を実施。
○ 成果の社会実装を見据えたワークショップの開催
個別テーマにおける成果の想定されるアプリケーションの設定。
○事業紹介ハンドブックの作成・更新
要素技術のユーザー企業に対する広報活動、想定されるアプリ ケーションの明示、ワークショップ等での配布。毎年度、更新。
○ ベンチャー企業の設立促進
実用化、そして、事業化を見据えたマネジメントを先導研究段階 から実施。
○ AI社会実装に向けた各種の取組(平成29年度より)
・データ利活用とAI研究開発を並行して行う先導研究の実施。
・AIコンテスト方式によるベンチャー企業支援(調査研究)の実施。
事業紹介ハンドブック
(1) 知財調査
個別の研究開発テーマ毎に、NEDO事業費にて以下の知財調査を実施している。
調査内容
① 広域調査マップ 研究開発テーマの内容より広い概念で調査し、研究開発 テーマの位置づけを俯瞰してみるもの
② 広域調査まとめ 研究開発テーマの構成要素に係る特許・文献を模式的 に表したもの
③ 出願支援資料 課題とそれを解決するためのアイデアを一覧表等にまと め、新たな発明につなげるもの
(2) 知財戦略立案
独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)から常駐派遣いただいた知的財産 プロデューサーを中心に、(1)の知財調査結果を基に知財戦略を立案/委託先に フィードバックし、研究開発内容に反映している。
○ 実用化に向けた道筋を示すため、知的財産プロデューサーと共に、個別の研究開発
テーマ毎に(1)知財調査、(2)知財戦略立案を実施した上で、それらの結果を委託先
にフィードバックする活動を実施している。
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