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電化強度分布の解析結果と測定結果の比較

第4章 電子レンジキャビティ内の電界強度分布

4.3 電化強度分布の解析結果と測定結果の比較

アンテナ 1 を 0°,アンテナ 2 を 0°,90°,180°,270°に設定した場合の電界強度 分布の解析結果と光センサの測定結果の比較を図 4.11 に示す.図 4.11 の破線で囲まれた 部分が測定範囲である.図 4.11 の<A>と<B>を比較すると,アンテナ 1 の移相器を 0°,

アンテナ 2 の移相器を 180°と 270°の場合は電界強度と電界分布が良く一致している.

しかしアンテナ2の移相器が 0°と 90°の場合,電界分布は良い一致を示しているが電界 強度の値は若干異なっている.これは電磁界解析における電子レンジキャビティのモデル の精度や光センサの影響が考えられる.

本研究の結果から,電子レンジキャビティ内の電界分布は有限要素法を用いた市販のシ ミュレータで精度よく解析できることがわかった.今後,解析結果と測定結果の差の原因 を検討すると共に,電磁界解析を用いて電子レンジキャビティ内に被加熱物を入れた場合 の電磁界分布の解析および測定を行う予定である.

図4.11 アンテナ1を0°,アンテナ2を0°,90°,180°,270°に設定した場合の

電界強度分布の比較

4.4 (参考)LED センサを用いた磁界強度分布

LEDセンサは複数のLED を並べているため,一目瞭然で磁界の強弱の可視化が可能で ある.そのため,一般的に電磁界強度を確認するために利用されている.

4.4.1 LED センサの構造

LEDセンサの構造を図4.12に示す.図4.12より,微小ループアンテナで受信した信号 を整流器で整流して LEDへ電流を流すことで LED が発光する.アンテナが受信した磁界 強度が大きいと整流される電力が大きくなるため,LEDの発光は強くなる.また,図4.12 より LEDセンサは基板に配置された LED 付き微小ループアンテナがすべて負荷となり,

キャビティ内の負荷条件が異なることが懸念される.しかし,一瞬にして磁界分布が見ら れるのは有用である.

図4.12 LEDセンサの構造

4.4.2 測定結果

4.2 節と同様にマイクロ波を 2 つのアンテナより輻射し,図 4.3 に示す測定範囲の位置 にLEDセンサを置いて測定する.測定範囲と図4.12の LED板は同じ大きさである.LED センサの測定結果と解析結果,光センサの測定結果を図4.13に示す.図 4.13<C>がLEDセ ンサによる測定結果である.図 4.13<A>の光センサおよび<B>の電磁界解析の電界分布の 結果とは少し異なる結果である.残念ながら,本結果よりLEDセンサは磁界を測定するた め,電界分布を測定することはできないが,測定が容易なため電磁界分布の変化を見るた めには有用である.

図4.13 LEDセンサによる電界分布の結果と比較