3CLP
3.3.2.3 電力量
・ 各試験体 の電力量 を、断熱材 の有無別 に第
3‑3‑5図
に示す。「断熱材無 し」 にお ける8時間の総電力量 は、3CLPが
106Wh、PBが
123Wh、sugiが
130Wh、PWが
145Whで
、熱貫流率 の高い下地材 ほ ど電力量 は多 か った。そ して、最 も電力量 の少 な か つた8CLPは
最 も電力量 の多 か ったPWに
比べ36Wh(最
大値 の27%)少
ない電力量 で済んだ。一方「断熱材有 り」の場合 、
3CLPが
85Wh、PBが
90Wh、 sugiが 80Wh、PWが 82Whと
なった。PWや
sugiな ど熟容量 の小 さい下地材 の方が、熱容量 の大 き い3CLPや PBよ
り電力量が若干少 ない傾 向 ではあ る ものの、最 も多か ったPBと
最 も少 なか った sugiと の差 は10Wh(最
大値 の8,9%)で
、「断熱材無 し」の場合 に比べ 大幅 に縮 まった。語亀〜刀里里
160 140 120 100 80 60 40 20 0
3CLP PB sugi PW
第
3‑3‑5図
各 試 験 体 の電 力 量そ こで、電力消費 の傾 向 を細 か く調べ るため、加熱 開始か ら2時間ご との電力量 の 推移 を調べ た (第
3‑3‑6図
、第3‑3‑7図
)。 まず 「断熱材無 し」 の場合 、各試験 体 は加熱初期 の0‐2時間帯 で電力量 が最 も多 く、それ以 降の時 間帯 で は0‐2時間帯 よ りも少 な く安定 して推移 した。また各 時 間帯 とも、電力量 はおおむね 3CLP、PB、sugi、PWの
順 に少 なか った。 この ことか ら、加熱初期 に下地材 その もの を加温 す るの に多 くの電力 を消費 した こと、そ して、下地材裏面 の露 出に よ り熱貫流率 の高 い下地材 ほ ど温度維持 のため に電力 を多 く消費 した こ とが推察 された。(Wh)
35
加 熱 開始 か ら2時間毎 の電力量 (断熟材無 し)
35 (Wh) 30 25
電20
力
量 15
10 5 0
第
3‑3‑7図
加熱開始か ら2時間毎の電力量 (断熱材有 り)次 に「断熟材有 りJの場合、各試験体 の電力量 は、「断熱材無 し」の場合 と同 じく、
0‐
2時
間帯 で最 も多 く、 それ以降の時間帯 で は0‐2時
間帯 よ りも少 な く安 定 して推移 した。一方、各時 間帯 にお ける試験体 間の電力量 の差 は、0‐2時
間帝 で は大 きか った が、 それ以 降の時 間帯 で は小 さ くなった。加熟初期 は「断熟材無 し」 の時 と同様 、下 地材 その ものの加温 のため に熟容量 の大 きな3CLPや PBが
電力 を多 く消費 したが、断熟材 の敷設 に よ り、温度 の維持 に多 くの電力 を必要 と しなか った もの と推察 された。
3CLPは PWや
sugiに比べ 、熟容量 の大 きい分 だけ加熱初期 にやや多 くの電力 を消費 す る ものの、その差 は断熟材 の影響 で極 めて小 さ くなるこ とが わか った。・6 m
4
36
3.3。 3
ス ギ3層
ク ロスパ ネル の住 宅 用下 地材 と しての保 温 性 評価本 試 験 で得 られ た温 度 変 化 と電力 量 の結 果 を も とに、
3CLPの
住 宅 用 下 地材 と して の保温 性 につ い て評 価 し、 その利 用 方 法 につ い て考 祭 した。まず 「断熟材無 し
Jの
場合 、3CLPは
今 回の試験 に供 した下地材 のなかで保温性が 最 も良好 で、電力量 は最 も少 なか った。実際の建築 において断熱材 を使 用 しない箇所 とい うのは限 られているが、例 えば戸建住 宅 の2階床 あるいは集合住 宅の床 の下地材 に3CLPを
使用すれば、エ ア コンや フ ァンヒー ターな ど床 暖房以外 の空調設備 を用い た場合 で も、他 の下地材 よ り保温性 能の向上及 び省 エ ネルギー効果が得 られ るこ とが 期待 される。次 に「断熱材有 り」 の場合 、
3CLPは
既存 の床 暖房用下地 の施工方法 として一般 的 なPWに
比べ、箱 中央 や床表面 の温度特性 に関 して同等 以上 の性能 を有 していた。加 熱停止後 の室 内や床表面 の温度低下 を少 しで も和 らげたい場合、例 えば高齢者 の居室 な どは、3CLPの
使用が効果 的 と思 われる。 また電力量 は、加熟初期 にやや多 く消費 した ものの、総電力量 の差 は極 めて小 さか った。一方、3CLPと PBを
比較す る と、加熱停止後 の床表面温度 において
PBの
方が有利 であ ったが、加熟停止後 の箱 中央 の 温度お よび電力量 に関 しては、3CLPは PBと
同等以上 の性能 を有 していた。 ある程 度の保温性 能 を確保 しつつエネルギー コス トを抑 えたい場合、3CLPは PBの
代替 として有望 であろ う。 なおsugiは、「断熱材有 り」 の試験体 の中で電力量が最 も少 なか った。これ はsugiの熟容量 (質量
)が
、他 の下地材 に比べ小 さか ったため と推祭 され る。エ ネルギー コス トを極力少 な くしたい、 とい う場合 に、 この厚 さのスギ板 は効果 的な下地材 にな り得 る と考 え られ る。今 回試験 に用 いたsugiは 3CLPを
構成す る幅 は ぎひき板 である こ とか ら、3CLPの
活用 と合 わせ、スギの薄板 の活用方法 の一つ として注 目 したい。
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ドキュメント内
2007 3層
(ページ 41-45)