平行パ ネル (以下 、PP)、 フロー リング(以下、FL)お よび
27mmク
ロスパ ネル (以 下、CLP27)は
、3CLPと
の比較対 照用 として用いた。PPは
、幅 は ぎひ き板 の繊維 方 向の違 いが反 りに与 える影響 を比較す るため に用 い、8枚
の幅 は ぎひ き板 の繊維方 向が互 い に平行 になる ように積層接着 して作 製 した。PPの
寸法 お よび密度 は3CLP
とほぼ同 じになる ように調 製 した。
FLは
、一般 的 に施工 されている床材 との比較 を 行 うための もので、建材店で販売 されてい るカラー フロアー (種別 :複合 1種フロー リング、寸法 :幅 303× 長 さ 1,818× 厚 さ15mm、 基材:JAS2類
合板 、表面 :天然木 ナ ラ単板 、UV塗
装処理)を 、床下地材 に見立 てた針葉樹構造用合板 (種別 :」AS構
造用 2級、寸法 :幅 303× 長 さ 1,820× 厚 さ 12mm、 村種 :ロ シアカラマ ツ
)の
全面 に、木質 フロー リング用 ウ レタン系接着剤 とス クリューネイル を使 って強 固 に貼 り付 けた。PPとFLは
それぞれ2枚作 製 し、試験体 とした。CLP27は
、3CLPの
軽量化 を目的 に、幅 は ぎひ き板 の厚 さを1枚あた り9mmと
し た、総厚27mmの 3層
クロスパ ネルである。パ ネルの厚 さが薄 くなるこ とに よる反 り へ の影響 を調べ るため に用 いた。幅、長 さ、積層構成 な どについては3CLPと
同 じで ある。4。
2.2
試験方法4.2.2.1
試験機 と試験体 の設置 試験 には、2室
型環境試験機 (エスペ ック株式会社製 ビ ル トイ ンチ ャンバ ー
第
4‑
2‑1図 )を
用 いた。試験体 を2室
の間に立 てて設置 し、そ の周 りを発 泡性 断熱材 とアル ミテープで、2室
間の空気 の 移動 が無 い ように し、 しか も 反 りを妨 げ ない よ う に した(第
4‑2‑2図
)。 第4‑2‑1図 2室
型 環境試 験 機‐40‐
発泡断熱材
第
4‑2‑2図 2室
型 環 境 試 験 機 へ の 試 験 体 の 設 置 方 法4.2.2.2
温 湿 度 設 定 と試 験 機 の運転試 験 体 は、2室の温 度 20℃ 、相対 湿度
650/ORH(平
衡 含 水 率 120/0)の雰 囲気 を80時間以 上 維持 す る こ とに よ り試 験 前 の養 生 を行 った。本研 究 にお い て 目標 と した平衡含 水 率 、温 湿 度 条件 は (第
4‑2‑1表 )の A〜 Fの
よ うに決定 した。まず、温 度 は全 て の条件 にお い て 28℃ と 23℃ に固定 して試 験 した。28℃ に した理 由 は、夏季 の室 内空 調 の経 済温 度 が 28℃ とされ て い る こ と、岩 前 の報 告84)で
、夏 季 にお け る住 宅 の室 内 と床 下 の温 度差 は5℃
前 後 で あ った こ とな ど を参 考 に設 定 した。 そ して、両 室 の相対 湿 度 を変化 させ る こ とで 、平 衡含 水 率 を調 整 した。裏面 側 は全 て、養 生 時 の平 衡含水 率 よ りも高 くな る よ う に設 定 した。表 面 側 につ い て 、条件A〜 Dお
よびFは 、室 内 で第
4‑2‑1表
2室の温 湿度 条件温 度 平 衡 含 水
率 の 差
Oc 0/ORH % °C 0/ORH
0 0 0 0 2 1 6 6 6 6 7 5
A B C D E F
28 28 28 28 28 28
10.5 10.5 10.5 10.5 13.0 9.0
3 3 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2
5 0 6 6 1 3 9 9 8 7 9 8
240
20.5
185
14.5 21.0 17.0
13.5 10.0 8.0 4.0 8.0 8.0
‐41
の空調設備 の運転 、あ るいは工場 や建築現場 で製 品 を養生 してい る時 な どの湿度低下 を想定 し、養生時の平衡含水率 よ りも低 くなる条件 で設定 した。一方条件
Eは
、解体 前住宅 の部材 の含水率調査 の結果36)を
参考 に、養生時の平衡含水率 よ りも高 くなる 条件 で設定 した。養生終了後、試験機 は、各温湿度条件 を設定 し72時間の連続運転 を行 った。
3CLP
については第
4‑2‑1表
の全条件 を、PPお
よびFL、CLP27に
ついては条件Aの
み を試験 した。 また各試験 の前 には前述 の養生 を行 った。4.2.2.3
反 り量 の測定方 法 反 り矢高 の測定方法 は、水 糸 を 試験体 の幅方 向、長 さ方 向、対角 線方 向 にた るみが無 い ように張 り(第
4‑2‑3図
)、 0、 4、 8、 24、32、 48、 56、
72時
間経過毎 に水 糸 の 中 央 部 に お け る 矢 高 を0.5mm単
位 のJISl級銅 尺で実測 した。各方 向 について2枚の測定 結果 を平均 して、幅、長 さ、対角 線 の反 り量 とした。第
4‑2‑3図
試 験 体 の反 り量 の測 定 方 法 注)点
線は水糸を、●は測点 (各水糸の中央部)を示す4.3
結 果 及 び 考 察4.3。 1
スギ3層
クロスパ ネルの反 りの特徴条件
Aを
例 に、3CLPに
おける反 り量 の経 時変化 について第4‑3‑1図
に示す。反 り量 は、幅方 向、長 さ方 向、対 角線方 向 ともに試験 開始後8時間 まで は急激 に増加 し、その後 は緩 やか な増加 を示 した。
72時
間経過 時点での反 り量 は対 角線方 向で6.3mm、幅方 向で 3.lmm、 長 さ方向で
2.8mmで
あ つた。 これ らの値 は8時間経過 時点の反 り42・
◆:対角線方向
▲:幅方向
■:長さ方向
0 10 20 30 40 50 60 70 80
経時変化hr
注
)表
面28℃ ,60%RH(平衡含水率10.5%)裏 面23℃ ,95%RH(平衡含水率24,0%)第
4‑3‑1図 3CLPの
反 り量 の経 時変化量 のおおむね2倍であ った。 1日 の間の温 湿度変動 で、木材 が湿度変化 の影響 を受 け るのは木材表面か ら2〜
3mm程
度 の深 さまでであ るが、長い周期 の変動 になるに従 っ てその影響 は内部 にまで及ぶ ようになる37)。 この ことか ら反 り量 は、72時間以降 も 徐 々に増加 してい くもの と考 え られ る。次 に条件
Aに
お ける各3CLP試
験体 の測定方 向毎 の反 り量 の経時変化 を第4‑3‑2
図 に示す。各方 向 における2測点 の反 り量 の差 は多 くて も
lmm程
度 で、局部 的 に大 きな反 りが発生す る とい うことはなか った。池 田 ら10)は
、3CLP両
面 の湿度差 を付 けた場合 、各方 向 にお ける変形 のバ ランスが 良好 であ った と報告 している。 また、比 較のため に別途用意 した針葉樹 合板(種別:JAS構造用2級、寸法:幅 910× 長 さ 1,820×厚 さ12mm、 樹種 :ロ シアカラマ ツ
)2枚
を用 いて同様 の温湿度条件 で試験 した と ころ、対角線方 向で不均― に大 きな反 りが生 じ、3CLPと
は明 らか に異 なる挙動 を示 した (第4‑3‑3図
)。 厚 みや材 質が違 うので単純 な比較 はで きないが、86mm厚
さ の3CLPは
、反 りは発 生す る ものの、局部 的 に大 きな (不均― な)反
りの少 ない面材と言 える。 また試験後 、木部 の割 れ、接着層 のは く離 な どは認め られなか った。
43
対角線方向7 6 5 反4 り 量3 2 1 0
7 6 5 反4 り 量3 2 1 0 7 6 5 反4 り 量3 2 1 0
7 6 5 4 3 2 1 0
反り量
20 40 60 経時変化 hr 20 40 60 経時変化 hr 3CLP No.1
20 40 60 経時変化 hr 20 40 60 80 経時変化 hr
︐トト ︐
7 6 5 反4 り 量3 2 1 0
7 6 5 反4 り 量3 2 1 0 060 80 hr020 40 経時変化 3CLP No.2 第
4‑3‑2図
各試験体の測定方向毎の反り量の経時変化 注)表
面28℃ ,60%RH(平
衡含水率10.50/0)裏
面23℃
,950/ORH(平衡含水率24.00/0)mm 幅方向
コ
―測点① ―測点③ ユf
mm 長さ方向 =日II「 =r5心 ―測m メ
戸
〆 ´対角線方向
mm 幅方向
│ =鞭 8
〜戸
長さ方向 ―沢1点② ―測点④
イ π
合板No.1 対角線方 向
▲:測点⑤
●:測点⑥ 45
40 35
5:i
里 15 10 5 0
0 20 40 60
経 時 変 化