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① 現状の分析、進捗状況の評価(成果と課題)

○ 大規模地震想定地域等における海岸堤防等の計画高までの整備・耐震化率は約4割(H27)に留まっており、

完了に向けて計画的かつ着実に耐震化等を進める必要がある。

② 現計画策定以降に発生した災害から得られた知見

○ 熊本地震において、河川堤防の変状やひび割れ等の被害が発生した。

③ 起きてはならない最悪の事態に至るプロセスの分析から想定される事項

○ 地域建設業等の防災・減災の担い手確保関係施策、、TEC-FORCE等による支援、統合災害情報システム等に より、「人材・資材等の不足」「専門技術者の不足」に至らないようにすることが重要である。

【脆弱性の評価(国土強靱化を推進する上で必要となる事項)】

○ 大規模地震想定地域等における海岸堤防等の計画高までの整備・耐震化率は約4割(H27)に留まっている

など対応が遅れている防災インフラについては、完了に向けて計画的かつ着実に耐震化等を進める必要があ る。

○ 大規模地震の対策地域における津波被害リスクが高い河川・海岸において、地震・津波対策として、堤防

のかさ上げ、堤防等の耐震化・液状化対策、水門等の自動化・遠隔操作化、海岸防災林等の整備を推進する。

○ 大規模災害時に防災インフラを速やかに復旧するために、広域的な応援体制、地域建設業等の防災減災の

担い手確保等、訓練の実施による総合的な防災力の強化、TEC-FORCEの充実等を進める必要がある。

○ 統合災害情報システム、SIP4D等により、情報・人材・資材等の不足により復旧が遅れないようにする必

要がある。

(現在の水準を示す指標)

【国交】南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の大規模地震が想定されている地域等における河川堤防の整備率(計画 高までの整備と耐震化) 47%(H28)

【国交】南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の大規模地震が想定されている地域等における水門・樋門等の自動化・

遠隔操作化率 45%(H28)

【国交】南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の大規模地震が想定されている地域等における水門・樋門等の耐震化率 42%(H28)

7.制御不能な複合災害・二次災害を発生させない。

7-1)地震に伴う市街地の大規模火災の発生による多数の死傷者の発生

① 現状の分析、進捗状況の評価(成果と課題)

○ 大規模火災のリスクの高い地震時等に著しく危険な密集市街地(5,745ha)の改善整備については、これま

でに約30%(H28)について最低限の安全を確保したところであるが、解消には至っていない。密集市街地に

おいて、延焼防止のための緑地の整備を進めた。

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○ 住宅・建築物の耐震化については、耐震改修促進法の的確な運用や、耐震診断及び耐震改修に係る情報提

供、住宅や耐震診断義務付け対象建築物の耐震改修等に対する支援措置等を推進したが、所有者の耐震化の 必要性に対する認識不足や耐震診断及び耐震改修の経済的な負担が課題となっている。

○ 地震後の電気火災を防止するため、感震ブレーカー等の普及活動を実施した。

○ 地震に伴う消防水利の喪失を回避するため、水道の耐震化や、耐震性貯水槽の整備を進めた。また、持続

可能な地下水の保全と利用を図るための検討を進めている。

○ 道路の閉塞が避難や消防活動の妨げとならないよう、道路橋梁の耐震補強、道路の斜面崩落防止対策、盛

土補強、液状化対策、無電柱化等を進めるとともに、大都市圏の環状道路の整備、緊急車両の進入路の整備、

官民の自動車プローブ情報を融合し活用するシステムの運用等を進めた。

○ 避難場所としての公園、緑地、広場等の整備を進めた。

○ 高機能消防指令センターや耐震性貯水槽等の消防防災施設の整備、防災拠点となる公共施設等の耐震化等

による防災基盤等の整備を進めた。また、消防組織法の改正により、50地域において消防の広域化が行わ れるなど、常備消防力の強化を進めた。

○ 消防団員の装備や訓練の充実を進めるとともに、加入を促したが、人口減少や高齢化等が進む中、消防団

員は減少を続けており、団員の確保が課題となっている。

② 現計画策定以降に発生した災害から得られた知見

○ 熊本地震では、熊本県内の緊急輸送道路 約2,000kmのうち50箇所で通行止めが発生。道路管理者のパト

ロールカーによる情報収集に時間を要した。また、各方面から道路の通行可否情報の提供を強く求められた。

○ 糸魚川市大規模火災での経験を踏まえ、民間事業等と給水活動等についての協定締結等により、水利を確

保することが必要である。熊本地震においては、耐震化が完了した学校や官庁施設等では、重大な構造体の 損傷はなかった。しかし、学校等において古い工法のものや経年劣化した天井等非構造部材の脱落等が見ら れたことから、非構造部材の落下防止対策など、安全対策の観点から老朽化対策の重要性が改めて確認され た。

③ 起きてはならない最悪の事態に至るプロセスの分析から想定される事項

○ 揺れによるストーブの転倒など、地震時には同時多発的に火災が発生する可能性があり、加えて、密集市

街地の存在と、そこでの建物倒壊等は、火種を周辺へ拡大させるおそれがあるため、対策が急務である。

○ 密集市街地は同時に人口密集地であって、多数の死傷者を生むおそれがあるため、その解消は重要。

○ 地震による住宅・建物被害により閉じ込めが発生すると、火災から逃げることができない。また、沿道建

物等の倒壊による道路閉塞が発生すると、避難や消防活動に支障を来す。このため、住宅・建築物の耐震化 や不燃化は大変重要である。

○ 地震時の断水等により消防水利が不足することに備えることが必要。

【脆弱性の評価(国土強靱化を推進する上で必要となる事項)】

○ 大規模火災のリスクの高い地震時等に著しく危険な密集市街地(5,745ha)の解消に向けた取組を進めてい

く必要がある。解消に至らないまでも、延焼防止効果のある道路や緑地、公園等の整備、老朽建築物の除却 や建替え、不燃化等を推進していく必要がある。また、密集市街地を抱える大都市等、災害リスクの高い場 所へ人口が集中している状態を緩和していくため、「自律・分散・協調」型の国土形成・国土利用を促す効 果的な方策を検討し、取り組んでいく必要がある。

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○ 住宅・建築物の耐震化については、老朽化マンションの建替え促進を含め、所有者の耐震化の必要性に対

する認識を高めることや、住宅や耐震診断義務付け対象建築物の耐震改修等に対する支援措置、建物評価手 法の改善や金融商品の開発等あらゆる手法を組み合わせ耐震化を進めていく必要がある。

○ 官庁施設、学校施設、社会教育施設、体育施設、医療施設、社会福祉施設等について耐震化を進めていく

必要がある。また、天井等非構造部材の落下防止対策や、老朽化対策等を進める必要がある。

○ 地震後の電気火災を防止するため、感震ブレーカー等の普及を進めていく必要がある。

○ 道路の閉塞が避難や消防活動の妨げとならないよう、道路橋梁の耐震補強、道路の斜面崩落防止対策、盛

土補強、液状化対策、無電柱化等を進めるとともに、緊急輸送道路・広域避難路となる高規格道路等の整備、

緊急車両の進入路の整備、官民の自動車プローブ情報を融合し活用するシステムの運用、広域交通管制シス テムの高度化等を進める必要がある。また、道路の通行可否情報を効率的に収集するため、自転車の活用し たパトロール等を検討し、配備・訓練していく必要がある。

○ 避難場所としての公園、緑地、広場等の整備を進める必要がある。

○ 高機能消防指令センターや耐震性貯水槽等の消防防災施設の整備、防災拠点となる公共施設等の耐震化等

による防災基盤等の整備を進めていく必要がある。また、常備消防力の強化のため、消防の広域化等を進め ていく必要がある。

○ 地震に伴う消防水利の喪失を回避するため、水道の耐震化を進めるとともに、耐震性貯水槽の整備、持続

可能な地下水の保全と利用の検討を進めていく必要がある。

○ 大規模災害時には公助の手が回らないことも想定し、消防団等の充実強化を促進するとともに、地区防災

計画制度の普及・啓発等により、住民や企業等の自発的な防災活動に関する計画策定を促す必要がある。

(現在の水準を示す指標)

【総務】消防力の整備指針に基づく消防水利の整備 74%(H27)

【国交】一定水準の防災機能を備えるオープンスペースが一箇所以上確保された大都市の割合 85%(H27)

【国交】地震時等に著しく危険な密集市街地の面積の解消率 30%(H28)

7-2)海上・臨海部の広域複合災害の発生

① 現状の分析、進捗状況の評価(成果と課題)

○ コンビナート災害の発生・拡大の防止を図るため、関係機関による合同訓練を実施した。また、被災状況

等の情報共有や大規模・特殊災害対応体制、装備資機材等の機能向上を推進した。

○ 南海トラフ巨大地震・首都直下地震等の大規模地震が想定されている地域等における海岸堤防等の整備率

(計画高までの整備と耐震化)は46%(H28)に進捗したが、未整備地域・箇所が残っている状況。

○ コンテナ、自動車、船舶、石油タンク等が流出する漂流物対策に関しては、有効な手立てが講じられてい

ない。

○ 自然環境の有する防災・減災機能を定量的に評価する手法の研究を進めるとともに、防災・減災機能を有

する自然・生態系の事例を収集した。

② 現計画策定以降に発生した災害から得られた知見

○ 現計画策定以降に発生した災害において、海上・臨海部の広域複合災害の発生につながる特段の問題は発

生していない。

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