4‑1 室内における安全対策の推進
4‑2 主要構造部(壁、柱、梁、屋根等)以外の安全対策
4‑1 室内における安全対策の推進
「首都直下地震等による東京の被害想定(東京都防災会議 平成24年4月策定)」で は、地震による家具や天井等屋内収容物の転倒・落下による負傷者が想定されている。
それらの安全対策を推進する。
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家具類の転倒防止対策
平成 7 年の阪神・淡路大震災では多くの方が、家屋の倒壊か家具の下敷きにより亡く なっており、新潟中越地震では負傷原因の約4割が家具の転倒等によるものとされてい る。そこで、各家庭での地震に対する備えを進めるため、家具転倒防止器具等のあっせ ん(※)をしている。また、高齢者のみ世帯や障害者のみ世帯に対して家具転倒防止器 具の取付費を助成している。
※平成 28 年度は、防災に関する動機づけとして、家具転倒防止器具等の配付を行う。
○
天井落下防止対策
平成23年3月に発生した東日本大震災では、都内においても天井材の一部落下が発生 し、死傷者が出る等の被害があった。これを受け、建築基準法関係法令が改正され、平 成26年4月からは、新築の建築物における特定天井(6mを超える高さにある、面積が 200㎡を超え、質量2㎏/㎡超えの吊り天井で、人が日常利用する場所に設置されてい るもの)について、天井脱落防止対策に係る新たな技術基準が適用されることとなった。
併せて、特定天井を有する既存建築物に対する落下防止措置を定めた。
このような観点から、地震が発生した際、大規模空間を有する建築物で天井部材が落 下する危険性がある建築物の所有者等に対して、建築基準法における定期報告制度の機 会を利用して指導や助言を行い、改善指導を実施する。また、区立施設においては特定 天井の落下防止対策に取り組んでいく。
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4‑2 主要構造部(壁、柱、梁、屋根等)以外の安全対策
建築物の主要構造部や家具類のみならず、看板や外壁タイル等の落下や、塀の倒壊、
エレベーターの閉じ込め等への対策が必要である。それらの安全対策を推進する。
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落下物対策
平成17年3月に発生した福岡県西方沖地震ではビルのガラスが割れ、道路に落下する 事態が生じた。また、平成17年6月に東京都内のオフィスビルで外壁タイルが落下し負 傷者が発生し、平成27年2月には札幌市においてビルの広告看板が落下し歩行者の頭部 に当たる事故が発生した。今後、同様な落下物による被害をもたらすことのないよう、
建築物における落下物対策を適切に講じる必要がある。
このような観点から、地震が発生した際、広告看板やガラスの落下する恐れのある建 築物や、外壁タイルが直接道路に落下する危険性がある未改修建築物の所有者に対して、
建築基準法における定期報告制度の機会を利用して、改善指導を実施していく。
○
ブロック塀の倒壊対策
「首都直下地震等による東京の被害想定(東京都防災会議 平成24年4月策定)」によ れば、地震によるブロック塀等の倒壊による死者は火災に次いで多いと想定されている。
このことから、ブロック塀の実態を把握するとともに、所有者がブロック塀の安全点検 や改修が行えるよう、ブロック塀の倒壊対策を講じる必要がある。
このような観点から、危険と判断されたブロック塀の所有者に対して、倒壊の危険が ない生け垣化助成事業を紹介する等周知を進め、積極的に生け垣化への誘導を行う。ま た、所有者自らによるブロック塀の安全点検や改修を行えるように、塀の高さや控え壁 の間隔等の正しい技術的基準についてパンフレット等を配布することにより、普及啓発 を図り改善を促していく。
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○
エレベーターに対する安全対策
平成23年3月に発生した東日本大震災では、エレベーターの閉じ込め事故や運転停止 が多数発生するとともに、救出や復旧に時間を要し、エレベーターの地震防災対策に早 急に取り組む必要性が生じた。今後このような閉じ込め被害等を解消すべく、EVリス タート機能、停電時自動着床装置およびP波感知型地震時管制運転装置等の安全対策を 適切に講じる必要がある。
このような観点から、既設エレベーターに対する安全対策に係る情報提供や、未対策 のエレベーターの所有者に対して、EVリスタート機能、停電時自動着床装置およびP 波感知型地震時管制運転装置等の安全対策、閉じ込め防止対策および挟まれ防止対策の 必要性を周知していく。必要に応じて、閉じ込め防止装置の積極的な設置や復旧体制の 整備について、東京都と協力し関係団体に働きかけ改修を促していく。また、区立施設 においても、地震発生時の安全確保と速やかな運転復旧の対策に取組んでいく。
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資料編
資料編
資料1 対象建築物一覧表
資料2 不特定多数の者が利用する区立施設等の主な用途 資料3 民間特定建築物(特定既存耐震不適格建築物・要緊急
安全確認大規模建築物対象一覧)
資料4 住宅および建築物の耐震化を取り巻く状況
資料5 民間建築物所有者への指導・指示等に関する資料 資料6 耐震改修等に対する支援に関する資料
資料7 東京都が指定した緊急輸送道路【練馬区内】
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資料1 対象建築物一覧表
本計画により耐震化を必要とする対象建築物は、練馬区内に存在する建築物 のうち、原則として建築基準法における新耐震基準(昭和56年6月1日施行)
導入以前に建築された以下に示す建築物とする。
種 類 内 容 説 明
区立施設(※1) 区立小中学校 区立小学校および区立中学校
不特定多数の者が利用 する区立施設等(※2)
区が所有する施設のうち次のいずれかに該当する施設 ・災害時に重要な機能を果たす施設
・災害時に多数の者に危険が及ぶ恐れのある施設 ・災害時要援護者を収容している施設
資料2参照 その他の区立施設 資料2参照 民間建築物 私立幼稚園、私立保育
所
次のすべてに該当する建築物
・施設整備や運営等に対し区が助成を行っている
・国や東京都の耐震に関する補助金を受けていない
・運営主体が建築物を自己所有している
災害時医療機関等 次のいずれかに該当する施設
・練馬区地域防災計画に位置づけられる災害時医療機関 ・災害時医療機関に含まれない透析対応医療機関
※災害時医療機関等については、被害者の救護に万全を期す るため、「練馬区地域防災計画」において医療情報の収集伝達、
初動医療体制および負傷者等の搬送等の活動を行う施設とし て位置付けられている。
民間特定建築物 区立施設を除く、耐震改修促進法第14条第1項第一号に規定 される建築物(地震発生時に道路を閉塞する恐れがあるもの を含む。)
資料3参照
住宅 戸建住宅、共同住宅、等
‑ 34 ‑ 民間建築物 特定緊急輸送道路沿道
建築物
耐震改修促進法第5条第3項第三号の規定により緊急輸送道 路として東京都耐震改修促進計画に記載された道路のうち特 に沿道建築物の耐震化を図る必要があると認めて指定された 道路(以下「特定緊急輸送道路」という。)の沿道に存する建 築物のうち、以下の条件を満たすもの。
(1)敷地が特定緊急輸送道路に面する。
(2)建物の高さが一定の基準を超える。(※3)
一般緊急輸送道路沿道 建築物
耐震改修促進法第5条第3項第三号の規定により緊急輸送道 路として東京都耐震改修促進計画に記載された道路のうち、
上記の特定緊急輸送道路以外の道路(以下「一般緊急輸送道 路」という。)の沿道に存する建築物のうち、以下の条件を満 たすもの。
(1)敷地が一般緊急輸送道路に面する。
(2)建物の高さが一定の基準を超える。(※3)
(※1)次の①または②に該当する建築物は対象外。①延べ面積が 100 ㎡未満、②延べ面積が 100㎡以上で利用者が継続的に利用しないもの、または、主たる用途ではない付属的なも の。
(※2)次の①または②に該当する建築物を含む。①東京都震災対策条例(平成 12 年東京都条 例第202号)第17条および同条例施行規則(平成13年東京都規則第52号)第8条に 規定される建築物に類する建築物、②耐震改修促進法第14条の特定既存不適格建築物。
(※3)建物が倒壊した際、前面道路の半分以上を閉塞する恐れのある高さ。道路中心より伸ば した仰角45度の斜線を超える部分を持つ建築物をいう。
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資料2 不特定多数の者が利用する区立施設等の主な用途
種類 主な用途
不特定多数の者が 利用する区立施設 等
庁舎、区民センター、区民事務所、出張所(地域支援・取次コーナー)、土木出張所、保健所、
保健相談所、保健衛生施設、総合福祉事務所、高齢者相談センター、高齢者施設・介護保険の施 設、高齢者センター、敬老館、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、
介護療養型医療施設、区立デイサービスセンター、福祉ケアセンター、福祉作業所、福祉園、障 害者地域活動支援センター、障害者地域生活支援センター、グループホーム、短期入所・日中一 時支援施設、障害者支援施設、子ども家庭支援センター、子育てのひろば、保育園、児童館、学 童クラブ※4、児童養護施設、母子相談の家、幼稚園、インターナショナルスクール、消費者・
勤労者施設、産業施設、地区区民館、公民館、地域集会所、生涯学習センター、美術館、文化セ ンター、区民ホール、青少年館、図書館、少年自然の家、体育館、プール、清掃事務所、清掃リ サイクル施設、リサイクルセンター、シルバー人材センター、病院
その他の区立施設 職員寮、自転車駐車場、区営住宅
(※4)学童クラブについては用途を勘案し、延べ床面積100㎡未満のものについても対応している。