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金沢大学学域学類発足記念式式辞

ドキュメント内 は じ め に (ページ 105-109)

文明の大転換期          

(平成

20年6月 16日)

  本日ここに、森喜朗先生をはじめとする国会議員の先生方、文部科学省、石川県、金沢市及び県内自治体ならびに経済団体、さらには関係大学並びに諸機関から多くの方々のご臨席を賜り、金沢大学学域学類発足の記念式典が挙行できますこと、本学にとって大変めでたく、心から慶びとするところです。今日に至るまで学内はもちろんのこと、学外の関係各位には大変なご協力を頂いてまいりました。心からの感謝と御礼を申し上げます。

  大学は学問の府であると同時に、社会のための大学を、その存在理由としております。大学の歴史においては、学問の伝統を守りながらも、時代時代の社会が必要としたことにも応えてきました。持続と適応を軸として、改革がなされ発展してきたと言えます。二十一世紀の今、資源、エネルギー、食糧、人口、気候、環境など、これまで人類が経験したことの無い、地球規模での諸問題に私達は直面しています。同時に、グローバル化の進む国際社会にあっては、民族の対立、国家間の政治経済の衝突等、様々な問題が生み出されています。国内社会でも、急速に進む少子高齢化、地方文化の衰退、世代間の断裂など、解決すべき問題が山積しています。我々を取り巻

く情勢が大きく変化し、文明の大転換期ともとらえられる今日、社会のための大学の役割は益々大きいといえます。複雑な問題の解決には、これまでの学問領域の枠組みを超えた、幅広い知識と、それを活用する問題解決型能力を養うことが求められています。

  この度の「学域学類制」はこれら社会の要請、更には時代を敏感に先取りする学生のニーズに応えようとするものであります。これまで培ってきたことを基礎としながら、従来の学部の壁を取り払うことにより、新しさを取り込んだ教育の体制を整えました。林勇二郎前学長のリーダーシップの下、平成十三年の夏に構想を始め、六年半にわたる検討の末、この四月に実現の運びとなりました。「学域学類制」は、金沢大学憲章に示すところの金沢大学の基本理念であります「教育重視の研究大学」の実現へ向けての第一歩であります。学域学類制という新たな教育システムの下で、世界が必要とする人材、課題が山積する社会を自ら改革し時代を切り拓く優れた人材を輩出できることと確信しております。結果は、本年四月に入学した第一期生が卒業します四年、または六年後から出ることになります。この改革が、本学にとどまらず、今後の我が国の大学における学士課程教育を活性化するための新しいモデルを提示するなど、意味あるものとするためにも、この四年間が最も大切な時期であり、皆様の引き続きのご協力を仰ぐ次第であります。尚、林前学長の記念講演では学域学類制を含め大学の将来像について講演頂く予定でございます。

  ところで、この記念式典の会場は自然科学講義棟の一翼として本年三月に竣工しました三つの

大講義室の一つであり、四百席の収容が可能であります。本日の式典では、これら大講義室のお披露目もさせて頂きたく存じます。どうぞ御覧頂ければ幸いです。金沢大学角間総合移転整備事業は昭和五十九年から始まり、本年度には総合研究棟Ⅶ「がん研究所」の着工が予定されております。今後、学際科学実験センター及び学生宿舎などの設置を推進し、総合移転事業の完了を目指しております。また、宝町・鶴間キャンパスでは、本年末に病院外来棟の完成が予定されており、新臨床研究棟の着工が喫緊の課題であります。   最後になりますが、この四月から新執行部が発足いたしました。「学域学類制」を核にし「新生・金沢大学」をいかに発展させていくか、「国立大学の責務」をいかに維持していくかを二本の柱として、我が国ベスト

祝賀会で新執行部を紹介させて頂きますので、宜しくお願い致します。 10大学を目指し、金沢大学の発展に全力を尽くす所存です。後ほどの記念   本学に対する皆様のこれまでのご協力とご支援に感謝と御礼を申し上げ、また一層のお願いを申し上げ、式辞と致します。ありがとうございました。

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