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重大事故等が発生し,計測機器(非常用のものを含む。)の故障により当該重大事故等に対処するために監視 することが必要なパラメータを計測することが困難となった場合において当該パラメータを推定するため,以 下の対策を実施

設計基準を超える状態における原子炉施設の状態の把握能力の明確化(最高計測可能温度等)

原子炉施設の状態の推定手段

重大事故等に対処するために監視することが必要なパラメータ(原子炉圧力容器内の温度,圧力及び水 位,並びに原子炉圧力容器及び原子炉格納容器への注水量)の把握能力(最高計測可能範囲)を明確に し,これを超えた場合の原子炉施設の状態を推定するために有効な情報を把握できる設備を設ける

想定される重大事故等の対応に必要となるパラメータの計測又は監視及び記録

想定される重大事故等の対応に必要となるパラメータ(原子炉格納容器内の温度,圧力,水位,水素濃 度及び放射線量率)が計測又は監視及び記録できる設備を設ける

3.16 計装設備(1/2)

(例)【計装設備の把握能力の明確化】

名称 検出器の種類 計測範囲 個数

原子炉圧力容器温度 熱電対 0~350℃ 5

原子炉圧力 弾性圧力検出器 0~10MPa[gage] 2 高圧代替注水系タービン入口蒸気圧力 弾性圧力検出器 0~10MPa[gage] 1 原子炉隔離時冷却系ポンプ駆動用ター

ビン入口蒸気圧力 弾性圧力検出器 0~10MPa[gage] 1

原子炉水位(広帯域) 差圧式水位検出器 -3,800~1,500mm 2

原子炉水位(燃料域) 差圧式水位検出器 -3,800~1,300mm 2

高圧代替注水系ポンプ出口流量 差圧式流量検出器 0~120m

3

/h 1

原子炉隔離時冷却系ポンプ出口流量 差圧式流量検出器 0~150m

3

/h 1

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3.16 計装設備(2/2)

(例)【原子炉施設の状態を推定する計装】

項 目 主要パラメータ 代替パラメータ

原子炉圧力容

器内の温度

原子炉圧力容器温度

原子炉圧力

原子炉水位(広帯域)

原子炉水位(燃料域) 等

原子炉圧力容

器内の圧力 原子炉圧力

高圧代替注水系タービン入口蒸気圧力

原子炉隔離時冷却系ポンプ駆動用タービン入口蒸気圧力

原子炉圧力容器温度

原子炉水位(広帯域)

原子炉水位(燃料域) 等

原子炉圧力容 器内の水位

原子炉水位(広帯域)

原子炉水位(燃料域)

高圧代替注水系ポンプ出口流量 原子炉隔離時冷却系ポンプ出口流量 原子炉圧力容器温度

原子炉圧力 等

原子炉圧力容 器への注水量

高圧代替注水系ポンプ 出口流量

原子炉水位(広帯域)

原子炉水位(燃料域) 等 原子炉隔離時冷却系ポ

ンプ出口流量

原子炉水位(広帯域)

原子炉水位(燃料域) 等

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3.17 中央制御室

中央制御室には重大事故等が発生した場合においても運転員がとどまるため,以下の対策を実施

中央制御室用の空調,照明等,運転員が中央制御室にとどまるために必要な設備は,代替交流電源設備から給電でき る設計

炉心の著しい損傷が発生した場合においても,下記により運転員の実効線量が7日間で100mSvを超えない設計 中央制御室換気空調系(再循環モード): 重大事故等時に外気を遮断

非常用ガス処理系の活用:原子炉建屋ブローアウトパネル開放時には速やかに閉止し, 原子炉建屋原子炉棟内を 負圧に維持するとともに,排気筒を通して放射性物質を含む気体を排出【柏崎刈羽6・

7号炉の技術的知見の反映】

中央制御室待避所: 格納容器ベント実施時(プルーム通過時)は中央制御室待避所(中央制御室に対し正圧維持)

なお,待避期間中は運転操作が不要な手順で運用

中央制御室の外側が放射性物質により汚染したような状況下において,中央制御室への汚染の持ち込みを防止するた め,モニタリング,作業服の着替え等ができるようにする

中央制御室待避所

・・・

中央制御室

空気ボンベ

<中央制御室の放射線防護の概要>

中央制御室待避所

・収容可能人数:12名

・面積:約46㎡

・空気ボンベ加圧時間:10時間以上 チェンジングエリア

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3.18 監視測定設備

原子炉施設の重大事故等が発生した場合において,原子炉施設及びその周辺(原子炉施設の周辺海域を 含む。)において,原子炉施設から放出される放射性物質の濃度及び放射線量を監視,測定,記録するため,

並びに原子炉施設において風向,風速等を測定,記録するため以下の設備を配備

【可搬型モニタリングポスト】

:11台(2台予備)

【代替気象観測設備】

:2台(1台予備)

(検出器)

・シンチレーション

・半導体

重大事故等対処設備

可搬型モニタリングポスト

可搬型放射線計測装置,小型船舶

代替気象観測設備

設計基準対象施設

モニタリングポスト

放射能観測車

気象観測設備

・風向風速計

・日射計

・放射収支計

・雨量計

【放射能観測車】:1台

(搭載機器)

・フィールドモニタ

・放射性ダスト測定装置

・放射性よう素測定装置

・ダスト・よう素サンプラ

・風向風速計

・無線通話装置

(外観)

(外観:イメージ)

【可搬型放射線計測装置,小型船舶】

:台数は下記参照

(外観:イメージ)

(外観:イメージ)

【モニタリングポスト】:6台

(外観)

【気象観測設備】:各1台

(外観)

・可搬型ダスト・よう素 サンプラ:3台(1台予備)

・β線サーベイメータ :3台(1台予備)

・γ線サーベイメータ

:3台(1台予備) ・α線サーベイメータ :2台(1台予備)

・電離箱サーベイメータ

:3台(1台予備) ・小型船舶:2台(1台予備)

・風向風速計 ・日射計・放射収支計 ・雨雪量計

・風向風速計 ・温度計 ・湿度計

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