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(2009 問 4)空欄に下の選択肢から選んで埋めよ。

結核と診断した医師は( A )に保健所へ届け出なければならない。病院の管理者は結核患者が⼊・退院し たときは 7 ⽇以内に保健所へ届け出ることになっている。現在⾏われている国際的な結核対策戦略は ( B )と呼ばれ、( C )間の短期化学療法が推奨されている。結核の予防は( D )ワクチンによる。現在、

ツべルクリン反応を調べることなく⽣後( E )以内に全員接種となっている。迅速・簡便な検査法として

52 喀痰塗抹検査がありバ( F *r 以外 )染⾊と蛍光染⾊が有⽤である。

次の表は結核検査結果の解釈である。G , H , I , J に該当する記号を答えよ。

G H I J 検査結果の解釈

陰性 陰性 陰性 - 結核菌群陰性

陰性 陰性 陽性 陰性 結核菌群以外の抗酸菌(⾮結核性抗酸菌)

陰性 陽性 陽性 陰性 結核菌群以外の抗酸菌(⾮結核性抗酸菌)

陰性 陰性 陽性 陰性 結核菌群陽性(菌量少数)

陽性 陰性 陽性 陽性 結核菌群陽性(菌量少数)

陽性 陽性 陽性 陽性 結核菌群陽性

陽性 陽性 陽性 陰性 結核菌群陽性(菌量少数)と⾮結核性抗酸菌 が混在の可能性あり

陽性 陽性 陰性 - 死菌(結核菌群)の可能性

陽性 陰性 陰性 - 死菌(結核菌群)の可能性あり(菌量少数)、

または菌量少数、またはコンタミネーション

(選択肢)

a.直ち b.2 ⽇以内 c.5 ⽇以内 d.DOTS e.DOST f.2 ヶ⽉ g.4 ヶ⽉ h.6 ヶ⽉ i.1 年 k.BCG m.DPT n.グロコット o.ヒメネス p.チールネルゼン r.塗抹鏡検(抗酸菌染⾊) s.

分離菌からの遺伝⼦検査(結核菌群) t.培養(液体培地) u.臨床材料からの核酸増幅法(結核菌群)

(2008 再 問 5)⽇本における結核症罹患率は10 万⼈あたり20.6 ⼈と,世界的には中程度蔓延国で ある.治療法があるにもかかわらず結核症の減少傾向が緩やかなことに対して,その原因を記述 せよ.

(2007 問 3)結核について知るところを記せ.

(2006 問 7)次の⽂章は結核菌及びそれに関連した事項について述べたものである.括弧内にあては まる適切な語句を答えなさい.

結核の原因菌は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)であり,⻑さ 2〜10 ミクロン,幅 0.3〜0.6 ミクロンの細⻑の桿菌で,芽胞,鞭⽑,莢膜はつくらない.細胞壁は脂質に富み,通常の染法では染ま りにくいため,( A ) で染める.結核菌はわが国の全抗酸菌の約 85%を占めるといわれる.結核菌,⽜

型結核菌、などを結核菌群と呼ぶ。強毒⽜型菌を⻑期間培養して弱毒化した ( B ) は,結核ワクチンと して世界中で使われている.結核菌属には M. kansasii,M. avium,M. intracellulare など種々様々 な菌種があり,わが国ではこれらの細菌による病気は今では珍しくなく,菌陽性患者の 10 数%を占め るほどになっており,( C ) と総称されている.臨床的には,感染の成⽴は必ずしも感染症としての発 病を意味するものではない.疾患としては,胸部 X 線の異常,排菌などを認めた時に結核症と診断さ れ,治療の対象となる.初感染時に,菌の毒⼒が強いか,または個体の抵抗性が弱いと初期変化が治癒 に向かわず,肺⾨リンパ節結核,頚部リンパ節結核及び結核性胸膜炎を発症する.また,リンパ⾎⾏性 に結核菌が移⾏すると ( D ) となり,さらに結核性髄膜炎に進展する.結核の診断の補助として ( E ) が有⽤であることがあるが、これは結核菌の培養液を加熱滅菌後,菌が分泌した 300 種類以上のタン パク質を部分精製して得られる( F ) を⽪内注射に接種し,48 時間後の発⾚⻑径を計測する.10mm 以

53 上を陽性と判定するが,( G ) などでは陰性になることもある.結核菌に対する細菌検査としてはと塗 抹検査,培養検査,核酸検査などがある.塗抹検査は,簡便,安価などの⻑所がある⼀⽅で,死菌と⽣

菌の区別ができない⽋点もある.培養検査は菌の⽣死を知るほか,薬剤感受性を知るためにも必要であ る.培地としては ( H ) などの固形培地が使われてきた.また,近年患者から採取された⾎液に結核菌 特異抗原を混ぜて培養し,T 細胞から遊離するインターフェロン-γ(INF-γ)をサンドイッチ免疫酵素 法(ELISA)で測定する ( I ) という⽅法も実⽤化されている.治療は化学療法が基本である.標準的 な化学療法では,最初の2ヵ⽉は ( J, K,L, M ) の4剤で治療し,その後の4ヶ⽉間はこのうちの2剤,

または3剤で治療する.

※ 但し,J,K,L,M は順不同

(2004 問 9)結核の抗菌剤による治療の原則を結核菌の性質を考慮して記しなさい.また,通常使⽤

される第⼀選択の抗結核剤を5つ記しなさい(略号でも可).

★⽳埋め問題を先に埋めていこう。

<解答>

(2009 問 4)結核と診断した医師は( A 直ちに )に保健所へ届け出なければならない。病院の管理者 は結核患者が⼊・退院したときは 7 ⽇以内に保健所へ届け出ることになっている。現在⾏われている国 際的な結核対策戦略は( B DOTS )と呼ばれ、( C 6 ヶ⽉ )間の短期化学療法が推奨されている。結核の 予防は( D BCG )ワクチンによる。現在、ツべルクリン反応を調べることなく⽣後( E 6 ヶ⽉ )以内に全 員接種となっている。迅速・簡便な検査法として喀痰塗抹検査がありバ( F チールネルゼン )染⾊と 蛍光染⾊が有⽤である。

結核検査結果 臨床材料から の PCR(結核 菌群)

塗抹鏡検(抗 酸菌染⾊)

培養

(液体培地)

分離菌からの 遺伝⼦検査

(結核菌群)

検査結果の解釈

陰性 陰性 陰性 - 結核菌群陰性

陰性 陰性 陽性 陰性 結核菌群以外の抗酸菌(⾮結核性抗酸菌)

陰性 陽性 陽性 陰性 結核菌群以外の抗酸菌(⾮結核性抗酸菌)

陰性 陰性 陽性 陰性 結核菌群陽性(菌量少数)

陽性 陰性 陽性 陽性 結核菌群陽性(菌量少数)

陽性 陽性 陽性 陽性 結核菌群陽性

陽性 陽性 陽性 陰性 結核菌群陽性(菌量少数)と⾮結核性抗酸菌が混在の 可能性あり

陽性 陽性 陰性 - 死菌(結核菌群)の可能性

陽性 陰性 陰性 - 死菌(結核菌群)の可能性あり(菌量少数)、または 菌量少数、またはコンタミネーション

***結核の予防戦略と同定⼿法について

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■結核は近年に感染症新法の 2 類感染症に組み⼊れられたので、届出は「直ちに」である。BCG の予 防接種については問題⽂の通り。

■DOTS は”directly observed therapy, short-course”の略で、WHO が結核対策として打ち出した治 療戦略である。DOT とは、「患者が正しい量の正しい薬を、正しい時間に飲むことを監視者がその場 で確認するという⽅法」である。というのも、結核の完治には 6 ヶ⽉程度の薬剤投与が必要だが、1〜2 ヶ⽉もすると症状が軽くなるため、薬を勝⼿に減らしたり⽌めたりする例が多くみられるからである。

こうしたことをすると、結核菌が再増殖して本⼈が困るだけでなく、耐性菌の出現を促すことにもなっ てしまう。正しく投薬して、決められた期間内(short-course)で治療を終了しましょう、というのが DOTS の狙いである。

■他の選択肢について。ヒメネス染⾊はレジオネラ属菌、グロコット染⾊は真菌の検出に⽤いる。

(2006 問 7)

■結核の原因菌は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)であり,⻑さ 2〜10 ミクロン,幅 0.3〜0.6 ミクロンの細⻑の桿菌で,芽胞,鞭⽑,莢膜はつくらない.細胞壁は脂質に富み,通常の染法では染ま りにくいため,( A 抗酸菌染⾊;Ziehl-Neelsen 染⾊など ) で染める.

■結核菌はわが国の全抗酸菌の約 85%を占めるといわれる.結核菌,⽜型結核菌、などを結核菌群と呼 ぶ。強毒⽜型菌を⻑期間培養して弱毒化した ( B BCG ) は,結核ワクチンとして世界中で使われてい る.

■結核菌属には M. kansasii,M. avium,M. intracellulare など種々様々な菌種があり,わが国では これらの細菌による病気は今では珍しくなく,菌陽性患者の 10 数%を占めるほどになっており,( C

⾮結核性抗酸菌症 ) と総称されている.

■臨床的には,感染の成⽴は必ずしも感染症としての発病を意味するものではない.疾患としては,胸 部 X 線の異常,排菌などを認めた時に結核症と診断され,治療の対象となる.初感染時に,菌の毒⼒

が強いか,または個体の抵抗性が弱いと初期変化が治癒に向かわず,肺⾨リンパ節結核,頚部リンパ節 結核及び結核性胸膜炎を発症する.また,リンパ⾎⾏性に結核菌が移⾏すると ( D 粟状結核 ) となり,

さらに結核性髄膜炎に進展する.

■結核の診断の補助として ( E ツベルクリン反応 ) が有⽤であることがあるが、これは結核菌の培養 液を加熱滅菌後,菌が分泌した 300 種類以上のタンパク質を部分精製して得られる( F 精製ツベルク リン ) を⽪内注射に接種し,48 時間後の発⾚⻑径を計測する.10mm 以上を陽性と判定するが,( G

⿇疹・⾵疹などのウイルス感染症の罹患中や直後、同ワクチンの接種後の 1 ヶ⽉間 ) などでは陰性に なることもある.

■結核菌に対する細菌検査としてはと塗抹検査,培養検査,核酸検査などがある.塗抹検査は,簡便,

安価などの⻑所がある⼀⽅で,死菌と⽣菌の区別ができない⽋点もある.培養検査は菌の⽣死を知るほ か,薬剤感受性を知るためにも必要である.培地としては ( H ⼩川培地 ) などの固形培地が使われて きた.また,近年患者から採取された⾎液に結核菌特異抗原を混ぜて培養し,T 細胞から遊離するイン ターフェロン-γ(INF-γ)をサンドイッチ免疫酵素法(ELISA)で測定する ( I QFT-2G 検査 ) という

⽅法も実⽤化されている.

■治療は化学療法が基本である.標準的な化学療法では,最初の2ヵ⽉は ( イソニアジド、リファン ピシン、ピラジミナド、ストレプトマイシンまたはエタンブトール ) の4剤で治療し,その後の4ヶ

⽉間はこのうちの2剤,または3剤で治療する.

■以降は解答のためのメモ。

(2008 再 問 5)

結核が過去のものになったという認識で、対策が不⼗分だった。

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⾼齢化により⾼齢の罹患者が増加した。

不完全な治療のため難治・遷延患者や多剤耐性結核菌が出現し、院内感染も増加した。

BCG による予防は 70〜80%の有効性しかない。

などが背景で、1980 年代〜90 年代に結核罹患者が横ばいになり、増加した年度さえあった。2005 年 に結核予防法が改正され DOTS の推進が図られている(といういうことはそれ以前がどうだったかは推 して知るべし、である)

(2007 問 3)(2004 問 9)これは⽳埋め問題の内容から書けるとおもう。

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