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部下を誘うとき

ドキュメント内 A_presentation.ppt (ページ 75-78)

例)

7.
 映画鑑賞

8.1
 部下を誘うとき

K病院の看護部長の鈴木恵子さんはいつも部下とのコミュニケーション を大事にしようと思っている。K病院ではフィリピン人の看護師を雇い始 めてそろそろ1年になり、未だに習慣の違いなどのとまどいもあるが、

彼女たちの熱心で笑顔を絶やさない親身な看護が日本人看護師の刺 激にもなり、職場の雰囲気がよくなり始めたころだ。

 ある日鈴木部長が勤務を終えて帰ろうとしたところフィリピン人看護 師のミッシェルと一緒になったので、食事でもしながら話をしようと考え た。

鈴木部長:「ミッシェル、もしよかったら今晩一緒に食事でもしない?い ろいろと仕事のことも聞きたいし。」

ミッシェル:「ええ、良いですよ。」

 鈴木部長はミッシェルからいろいろなことを聞いた。仕事上の人間関 係や彼女の仕事についての不平不満などを聞く一方で仕事を進めるう えで自分が考えていることを熱心にミッシェルに語ったのである。

 「今日は部下とのコミュニケーションが図れて良かった」と満足だっ た。

 その後もフィリピン人の看護師を食事に誘おうとしたが、なかなかミッ シェル以外を誘うチャンスがなかった。

うまい具合に同じ時刻に勤務が終わることがなかったのである。

ところがその後、他のフィリピン人看護師の様子がおかしいことに気がつい た。どうも

トラブルメーカーはミッシェルのようだ。

 鈴木さんはミッシェルの上司の佐藤看護課長に聞いてみた。

 鈴木部長「ミッシェルのことで困っていると聞いたんだけれど」

 佐藤課長「ええ。最近ミッシェルは、職場の中で傲慢な態度が目立っている のです。」

 鈴木部長「どうしてかしら。前はそうじゃなかったでしょ?」

 鈴木課長「ええ。どうもミッシェルは『自分はだれよりも部長から信用されて いる』と思っているらしくて、他の看護師にそれを公言してはばからない のです。そのため同僚たちは彼女をちょっとうさんくさく思っているし、言 いにくいのですが、鈴木部長に対しても若干反感を抱いている様子もあ ります。」

部下とのコミュニケーションを図る手段として、鈴木部長のように、仕事以外の場と時 間を活用するのは効果的な方法であるが、やり方には十分気をつけること。ミッシェ ルのような一般看護師にとって、看護部長と食事をとることの重みは大きい。「ちょっ とご飯でも」という感覚では受け取らないことに注意が必要。

具体的には以下のことに留意すること。

1.えこひいきをしているという印象をまわりにあたえないためには、特定の看護師だ けを誘わない。

2.一方、誘われた看護師が「自分は上司と特別な関係にある」という誤った考えを 持たないように、複数人を誘う、公平に機会を持つ、それをまわりに公表するなど が必要である。

以上に加えて、外国人の生活習慣に注意を払うことも必要である。たとえば部下を誘 うといっても

ASEAN

では

一杯飲む

という習慣はない。とくにイスラム教徒の場合に はノミニケーションは好ましくない。外国人職員と積極的に楽しむようにするには自 宅で気軽に小パーティを開くと大変喜ばれる。また一生懸命働くように本国政府や斡 旋企業に指導されて来たため、民族性とは必ずしも一致しない「従順で勤勉」なイ メージが日本でも定着している場合もある。

在外日本企業協会『海外派遣者ハンドブック』A

SEAN

編より編集

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