• 検索結果がありません。

: 適切な VSPEX 実証済みインフラストラクチャの選択

第 4 章 VSPEX 実証済みインフラストラクチャの選択 29

ステップ 3 : 適切な VSPEX 実証済みインフラストラクチャの選択

vSphere、Hyper-V、VNXおよびVNXeシリーズの製品、EMCバックアップを使用した

統合仮想インフラストラクチャの導入を簡易化することを目的として、VSPEX プログ ラムから多数のソリューションが作られています。VSPEXサイジング ツールを使用し てアプリケーション アーキテクチャを確定すると、算出された結果に基づいて適切な

VSPEX実証済みインフラストラクチャを選択できるようになります。

この設計ガイドはExchange Server組織の要件を明らかにすることを目的としていま

すが、VSPEX実証済みインフラストラクチャへの導入を目的とする用途はこれだけで

はない場合があります。お客様が導入を計画する用途ごとに、お客様の要件を慎重 に検討する必要があります。どの VSPEX 実証済みインフラストラクチャを導入する のが最適であるかが分からない場合は、決定する前にEMCにご相談ください。

VSPEX実証済みインフラストラクチャを選択するときは、表 7のステップに従ってくだ

さい。

概要

考慮事項

表 7. VSPEX実証済みインフラストラクチャ: 選択ステップ ステップ アクション

1 VSPEXサイジング ツールを使用して、Exchange Serverについて、vCPUとメ

モリ リソースの合計を計算し、推奨される追加のストレージ レイアウト要 件を明らかにします。

2 VSPEXサイジング ツールを使用し、ビジネス ニーズに基づいて、他のアプリ

ケーションに関するお客様のリソース要件を設計します。VSPEXサイジング ツールは、Exchangeとその他のアプリケーションの両方について、必要な コンピューティング リソースと、推奨される追加のストレージ レイアウトを計 算します。

3 お客様と、ビジネス要件を満たすVSPEX実証済みインフラストラクチャの最 大使用率を検討します。これは、Exchangeとその他のアプリケーションの両 方の最大使用率です。最大使用率をVSPEXサイジング ツールに入力しま す。すると、VSPEX実証済みインフラストラクチャ製品の推奨事項が提供さ れます。

4 推奨されるVSPEX実証済みインフラストラクチャ製品を提供しているネット ワーク ベンダーとハイパーバイザ ソフトウェア ベンダーを選択します。詳細 については、japan.emc.comのVSPEX実証済みインフラストラクチャペー ジを参照してください。

概要

このセクションでは、小規模および中規模の Exchange Server 2013 組織の例を 2 つ紹介し、それぞれについて適切な VSPEX 実証済みインフラストラクチャを選択す る方法を説明します。

例1 小規模Exchange組織

このシナリオでは、お客様は小規模な Exchange組織を VSPEX 実証済みインフラス トラクチャに導入したいと思っています。お客様は、1,500 個のメールボックスを導 入する必要があり、メールボックス数が 1 年に 20%増加すると予想しています。お 客様は、高可用性を実現するために、各メールボックス データベースが 1 つのアク ティブ コピーと1つのパッシブ コピーを持つようなDAG構成の導入を望んでいます。

予想されるメールボックス サイズは1.5 GBで、メールボックスのIOPSプロファイル

は 0.101(つまり、メールボックスごとに 1 日あたり 150 件のメッセージが送受信さ

れる)です。削除されたメール メッセージはExchangeストアに14日間保管され、必 要なバックアップの耐障害性は 3 日に設定されています。導入する他のアプリケー ションはありません。

お客様との話し合いを終えたら、本番の Exchange 2013 組織について、表 8 に示 すように、仮想化Exchange 2013用VSPEX情報収集用ワークシートを完成させてく ださい。

表 8. 仮想化Exchange 2013用VSPEXの情報収集用ワークシート 小規模 Exchange組織

質問 回答

メールボックス数 1,500

最大メールボックス サイズ(GB) 1.5 GB メールボックスIOPSプロファイル(メールボック

スごとに送受信される1日あたりのメッセージ 数)

メールボックスあたり0.101 IOPS

(メールボックスごとに1日あたり 150件のメッセージが送受信される)

DAGコピー(アクティブなコピーを含む) 2 DIR(削除されたアイテムの保存期間)ウィンドウ

(日数)

14

バックアップ/切り捨ての耐障害性(日数) 3 数年での増加数を含んでいますか? 1 年間増加率(メールボックス数、%) 20%

情報収集用ワークシートの回答をVSPEXサイジング ツールに入力すると、表 9に 示すように、ツールによって、リソース プールから必要なリソースに関して一連の推 奨事項が生成されます。

表 9. 必要なリソースの例: 小規模Exchange組織 Exchange Server

の役割 vCPU メモリ

(GB)

OSボリューム 容量(GB)

OSボリューム IOPS

仮想マ シン数 メールボックス

サーバ 8 64 300 25 2 クライアント

アクセス サーバ 4 12 100 25 2

この例では、表 8の情報収集用ワークシートの Exchange 要件をサポートするため

に、2台のExchangeメールボックス サーバーと2台のクライアント アクセス サー

バーを設定する必要があります。

VSPEXサイジングツールでは、表 10に示すように、ストレージアレイのタイプ(この

場合は VNXe)とストレージ レイアウトに関する推奨事項も提供されます。Exchange データ用の推奨されるストレージ レイアウトは、VSPEXプライベート クラウド プール に対する追加になります。

表 10. 追加のストレージ プールの例: 小規模Exchange組織 推奨される追加のストレージ レイアウト

ストレージ プール名 RAIDタイプ ディスク・タイプ ディスク容量 ディスク数 Exchangeストレージ プール1 RAID 1/0(4+4) 7,200 rpm NL-SASディスク 2 TB 8

Exchangeストレージ プール2 RAID 1/0(4+4) 7,200 rpm NL-SASディスク 2 TB 8

この例では、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ上に導入を予定しているアプリ ケーションは Exchange だけです。VSPEX サイジング ツールでは、お客様の要件を 最も満たすように、次の2 例の VSPEX インフラストラクチャについて検討することが 推奨されます。

• EMC VSPEX Private Cloud: 最大200台の仮想マシン用のVMware vSphere 5.5

• EMC VSPEX Private Cloud: Microsoft Windows Server 2012 R2 with Hyper-V for up to 200 Virtual Machines

例2:中規模のExchange組織

このシナリオでは、お客様は中規模な Exchange組織を VSPEX 実証済みインフラス トラクチャに導入したいと思っています。お客様は、9,000 個のメールボックスを導 入する必要があり、メールボックス数が 1 年に 11%増加すると予想しています。お 客様は、高可用性を実現するために、各メールボックス データベースが 1 つのアク ティブ コピーと1つのパッシブ コピーを持つようなDAG構成の導入を望んでいます。

予想されるメールボックス サイズは1.5 GBで、メールボックスのIOPSプロファイル

は 0.101(つまり、メールボックスごとに 1 日あたり 150 件のメッセージが送受信さ

れる)です。削除されたメール メッセージはExchangeストアに14日間保管され、必 要なバックアップの耐障害性は 3 日に設定されています。他のアプリケーションは 導入されません。

お客様との話し合いを終えたら、本番環境のExchange 2013組織について、表 11 に示すように、仮想化 Exchange 2013 用 VSPEX 情報収集用ワークシートを完成さ せてください。

表 11. 仮想化Exchange 2013用VSPEXの情報収集用ワークシート 中規模の Exchange組織

質問 回答

メールボックス数 9,000

最大メールボックス サイズ(GB) 1.5 GB メールボックスIOPSプロファイル(メールボックス

ごとに送受信される1日あたりのメッセージ数)

メールボックスあたり0.101 IOPS(メー ルボックスごとに1日あたり150件の メッセージが送受信される)

DAGコピー(アクティブなコピーを含む) 2 DIR(削除されたアイテムの保存期間)ウィンドウ

(日数)

14

バックアップ/切り捨ての耐障害性(日数) 3 数年での増加数を含んでいますか? 1 年間増加率(メールボックス数、%) 11%

情報収集用ワークシートの回答をVSPEXサイジングツールに入力すると、表 12に 示すように、ツールによって、リソース プールから必要なリソースに関して一連の推 奨事項が生成されます。

表 12. 必要なリソースの例: 中規模のExchange組織 Exchange Serverの

役割 vCPU メモリ

(GB)

OSボリューム 容量(GB)

OSボリューム IOPS

仮想マ シン数 メールボックス サーバ 12 68 300 25 8 クライアント アクセス

サーバ 8 20 100 25 4

この例では、表 11 の情報収集用ワークシートの Exchange 要件をサポートするた

めに、8台のExchangeメールボックスサーバーと4台のクライアントアクセスサー

バーを設定する必要があります。

VSPEXサイジングツールでは、表 13に示すように、ストレージアレイのタイプ(この

場合はVNX)とストレージ レイアウトに関する推奨事項も提供されます。効率性とパ フォーマンスの向上のため、ExchangeデータベースプールはシンLUNを使用して、

高パフォーマンス ディスクと大容量ディスクの両方に対応しています。FAST VPのス トレージ階層化が有効にされています。Exchange データ用の推奨されるストレージ レイアウトは、VSPEXプライベート クラウド プールに対する追加になります。

表 13. 追加のストレージ プールの例: 中規模のExchange組織 推奨される追加のストレージ レイアウト

ストレージ プール名 RAIDタイプ ディスク・タイプ ディスク容量 ディスク数 Exchangeデータベース

プール1

RAID 1/0(16+16) 7,200 rpm NL-SASディスク 3 TB 32

RAID 1(1+1) FAST VP SSD 100 GB 2

Exchangeデータベース プール2

RAID 1/0(16+16) 7,200 rpm NL-SASディスク 3 TB 32

RAID 1(1+1) FAST VP SSD 100 GB 2

Exchangeログ プール1 RAID 1/0(2+2) 7,200 rpm NL-SASディスク 3 TB 4

Exchangeログ プール2 RAID 1/0(2+2) 7,200 rpm NL-SASディスク 3 TB 4

この例では、VSPEX 実証済みインフラストラクチャ上に導入を予定しているアプリ ケーションはExchangeだけです。VSPEXサイジング ツールではお客様の要件に最 も適するように、次の 2 例の VSPEX インフラストラクチャについて検討することを推 奨します。

• EMC VSPEX Private Cloud: 最大 1,000 台の仮想マシン対応に対応した VMware vSphere 5.5を

• EMC VSPEX Private Cloud: Microsoft Windows Server 2012 R2 with Hyper-V for up to 1,000 Virtual Machines

関連したドキュメント