M30 砂防法制定
5. 違反者への対応は相手によって組み合わせていく 必要
違反者への対応
行政機関・行政職員の執行方法
柔軟な対応 強硬な対応 柔軟な対応
①周知戦略 ②制止戦略 ③制裁戦略 ④適応戦略
違反者
の類 型
①不知・不能者 効果あり 効果あり 直接の効果なし 効果なし
②利己的行動者 効果なし 効果あり 効果あり 逆効果の余 地あり
③-1
異議申し立て者 効果なし 逆効果の余地 あり
逆効果の余地
あり 効果あり
③-2
反抗者 効果なし 効果あり 逆効果の余地 あり
行政側の屈 服
出典:西尾勝『行政の活動』有斐閣,2000年,p.38 13
おわりに
1. いずれの過誤回避の重視するのか → ディレンマ構
1
論点3(4) 必ずしも履行確保まで見通して立案されていない現状
履行確保手段を意識した施策立案、法律・条例の立案が必要ではないか
知事は、児童ポルノを所持する者に対して、廃棄等を命じることができる(8条)
【問題点】
現行法上、条例に基づく義務について地方公共団体が一般的にとることができる強制 手段は、代執行のみであるが、
・代替的作為義務ではないのではないか
(当人以外の者が、所持している児童ポルノをすべて特定できるか)
・直接強制に当たるのではないか
京都府児童ポルノ規制条例 (平成23年制定)
第4回資料2より
本人の同意が得られない場合には、廃棄等を断念することとなる(強制手段のない 義務)が、それを明確に意識して立案されているか
【検討会での意見】
行政上の強制執行ではなく、義務者の任意の履行を府職員が代行していると解せる(解
すほかない)のではないか
2
【参考】関連する学説
○北村喜宣「行政法の実効性確保」P313、2008年
どのような制裁規定を設けようとも、違反は確実に発生する。違反の多さと比較すれば、行政執行リソースの過小さ は絶望的に明白であるが、それを十分に認識して補完するような措置は、当該法律にはされていないのが通例である。
それなりの法的対応をしたのであるから違反はそれほど発生しないという前提や、違反があった場合にも無制約に行
政リソースを動員できるという前提がインプットされているように思われる。
論点3(5) 罰則の立案手続と強制執行手段の立案手続の比較
○自治体が条例に罰則を定めるときには、事前に地方検察庁と協議することとなっている。
○強制執行手段については、特段の協議やルールはない。
【参考】 昭和48年1月全国都道府県総務部長会議連絡事項(法務省)
条例の罰則について
罰則の定めのある条例の制定等に関する検察庁との協議について
近時、各種条例の整備に伴い、罰則の定めのある条例が次第に増加しつつあるが、これらの条例のうちには、国の 法令との関係で問題のあるものや罰則の構成要件が不明確なもの、あるいは義務規定を定めた本則との間にそごがあ るものなども少なからず見受けられ、このような罰則が制定され、その是正がなされない場合には、本来処罰すべき 違反者を処罰しえないこととなり、当該条例の実効性のみならず一般法令の権威にも少なからぬ影響をもたらすもの と考えられる。
法務省においては、各地方検察庁に「罰則の定めのある条例に関する事項」を所管する特定の係検事を置き、これ ら係検事をして地方公共団体からこの種の条例の制定、改正等に関し意見を求められた場合には、これに協力して適 宜助言等をなさしめることにしているので、各地方公共団体においては、罰則の定めのある条例の制定、改廃等に当 たっては、関係地方検察庁との連絡を密にし、その運用に支障を生ずることのない適切妥当な規定が定められるよう 配慮願いたい。
条例案の立案手続
論点4(1) 略式代執行の活用状況
○行政代執行法の要件・手続が著しく厳格であり、実効性が確保できないとの見地から、個別法 において、略式代執行(要件・手続の特例)を創設する例がみられる。
○略式代執行の活用状況をみると、代執行よりも活用されてはいるものの、いまだ十分とは言え ないという評価がある。
【参考】関連する学説
○櫻井敬子・橋本博之『行政法 第3版」P184、2010年
行政代執行の機能不全という事態を少しでも改善するために、個別法では代執行の要件を緩和した簡易代執行と 呼ばれる例がみられる。(略)しかし、簡易代執行自体が簡易ではないため、あまり利用されていない。このように、
代執行の要件緩和にも限界があることから、より直截的に同じ目的を実現することができる即時強制の立法例が増え ている。機動的な対応を可能にする新しい仕組みの構築が必要である。
①義務命令違反の確認
②文書での戒告
③代執行令書による通知
④代執行
代執行(行政代執行法)
①違反広告物の確認
③代執行
②公告
※設置管理者を過失なくして 確知することができない場合
略式代執行(屋外広告物法の場合)
略式代執行と代執行の相違点
(参考)不法係留プレジャーボートに対する実績 年度 行政代執行 略式代執行 合計
H元~H6 0 0 0
H7~H10 23 11 34
H11 0 69 69
H12 5 52 57
H13
※107 115 222
H14 3 34 37
H15 0 9 9
合計 138 290 428
(単位:隻)
S40 新河川法施行 H7
改正 略式代執行を規定 H9
改正
略式代執行における撤去船舶の売却、
廃棄、売却代金の保管等を可能に
(H10) (計画的な不法係留船対策の促進に 関する旧建設省河川局長通知を発出)
○出典:平成16年4月9日 国土交通省社会資本整備審議会河川分科会第 13回資料
○平成13年度の実施隻数が増加した理由について、国交省は、平成10年の 通知に基づき対策を講じた結果と考えられると説明(会議議事録より)
S24 屋外広告物法施行 S27
改正 略式代執行を規定 S38
改正 簡易除却を規定 S48
改正
はり札及び立看板を簡易除却の対象に 追加
H16
改正 広告旗等を簡易除却の対象に追加
年度 行政代執行 略式代執行 簡易除却
※H10 0 159
ドキュメント内
Microsoft Word - 01 議事次第.docx
(ページ 59-64)