トルクを検出する
過トルク/アンダートルク 検出動作選択
1
,2
L 6-01
,L 6-04
過トルク/アンダートルク 検出レベル1
,2
L 6-02
,L 6-05
過トルク/アンダートルク 検出時間1
,2
L 6-03
,L 6-06
機械側に過大な負荷がかかったとき(過トルク),あるい は急に負荷が軽くなったとき(アンダートルク),アラー ム信号を多機能出力端子
M1-M2
,P1-PC
,P2-PC
に出す ことができます。Varispeed G7
には2
種類の過トルク/アンダートルク検出を準備しています。
過トルク/アンダートルク検出信号を出力させる場合は,
出 力 端 子 機 能 選 択
H2-01
,H2-02
またはH2-03
に,過ト ルク/アンダートルク検出1
(a
接点…0B
,b
接点…17
) または過トルク/アンダートルク検出2
(a
接点…18
,b
接点…19
)を設定してください。過トルク/アンダートルク検出レベルは,
V/f
制御では 電流レベル(インバータ定格出力電流100%
),ベクトル 制御ではモータトルク(モータ定格トルク100%
)となり ます。過トルクの検出
過トルクを検出させる場合,
L6-01
あるいはL6-04
の 設定値は,1
〜4
の中から選択します。この時,L6-02
あるいはL6-05
は過トルク検出レベルとなります。アンダートルクの検出
アンダートルクを検出させる場合,
L6-01
あるいはL6-04
の設定値は,5
〜8
の中から選択します。この時,L6-02
あるいはL6-05
はアンダートルク検出レベルとなります。L6-01
,L6-04
の設定値L6-01
,L6-04
の設定値と,過トルク/アンダートルク検 出時のアラームの関係を下表に示します。続き
モータ電流(出力トルク)
過トルク検出時間
(L6-03,L6-06)
* 過トルク検出レベル
(L6-02,L6-05)
多機能出力信号
(過トルク検出信号)
端子 M1-M2,P1-PC, P2-PC
時間
ON ON
*
:過トルク検出の解除幅は,インバータ定格電流 (またはモータ定格トルク)の約10%です。モータ電流(出力トルク)
アンダートルク検出時間
(L6-03,L6-06)
*
多機能出力信号
(アンダートルク検出信号)
端子 M1-M2,P1-PC, P2-PC
時間
ON ON
アンダートルク検出レベル
(L6-02,L6-05)
*
:アンダートルク検出の解除幅は,インバータ定格 電流(またはモータ定格トルク)の約10%です。設定値 機 能
0 過トルク/アンダートルク検出無効
1 速度一致のみ過トルク検出/検出後も運転継続(警告)
2 運転中常時過トルク検出/検出後も運転継続(警告)
3 速度一致中のみ過トルク検出/検出時出力遮断(保護動作)
4 運転中常時過トルク検出/検出時出力遮断(保護動作)
5 速度一致のみアンダートルク検出/検出後も運転継続(警告)
6 運転中常時アンダートルク検出/検出後も運転継続(警告)
7 速度一致中のみアンダ−トルク検出/検出時出力遮断(保護動作)
8 運転中常時アンダートルク検出/検出時出力遮断(保護動作)
定数No. 機 能 設定範囲 工場出荷時 設 定
L6-01 過トルク/アンダートルク
検出動作選択1 0〜8 0 L6-02 過トルク/アンダートルク
検出レベル1 0〜300% 150%
L6-03 過トルク/アンダートルク
検出時間1 0.0〜10.0 s 0.1 s
L6-04 過トルク/アンダートルク
検出動作選択2 0〜8 0 L6-05 過トルク/アンダートルク
検出レベル2 0〜300% 150%
L6-06 過トルク/アンダートルク
検出時間2 0.0〜10.0 s 0.1 s
過トルク/アンダートルク検出機能の設定
続き
周波数を検出する
多機能出力端子機能選択
H 2-01
〜03
周波数検出レベルL 4-01
,L 4-03
周波数検出幅L 4-02
,L 4-04
多機能出力端子選択
H2-01
〜H2-03
に,下表に示す値を設 定することにより,いろいろな周波数検出を行うことが できます。Varispeed G7
では,このように符号なし検出と符号付き 検出を選択できます。周波数(速度)一致のタイムチャートを下図に示します。
図では正転の場合を示していますが,符号なし検出では 逆転の場合も同様に検出します。符号付き検出では正転,
逆転の指定に応じて,指定された回転方向に対して周波 数(速度)一致を検出します。
(
1
)設定値=02
:周波数(速度)一致1
(
2
)設定値=03
:任意周波数(速度)一致1
(
3
)設定値=04
:周波数(FOUT
)検出1
(
4
)設定値=05
:周波数(FOUT
)検出2
(
5
)設定値=13
:周波数(速度)一致2
(
6
)設定値=14
:任意周波数(速度)一致2
(
7
)設定値=15
:周波数(FOUT
)検出3
(
8
)設定値=16
:周波数(FOUT
)検出4
OFF ON
L4-02
L4-02 周波数指令
出力周波数 またはモータ速度
(速度)一致周波数 1
(多機能出力の設定値=02)
出力周波数 またはモータ速度
任意周波数
(速度)一致1
(多機能出力の設定値=03) OFF ON
L4-02 L4-01
L4-01 L4-02
出力周波数 またはモータ速度
(周波数FOUT)検出1
(多機能出力の設定値=04) OFF ON
L4-02
L4-02 L4-01
L4-01
出力周波数 またはモータ速度
(周波数FOUT)検出2
(多機能出力の設定値=05) OFF ON
L4-02
L4-02 L4-01
L4-01
OFF ON
L4-04
L4-04 周波数指令
出力周波数 またはモータ速度
(速度)一致周波数 2
(多機能出力の設定値=13)
出力周波数 またはモータ速度
任意周波数
(速度)一致2
(多機能出力の設定値=14) OFF ON
L4-04 L4-03
出力周波数 またはモータ速度
(周波数FOUT)検出3
(多機能出力の設定値=15) OFF ON
L4-04 L4-03
出力周波数 またはモータ速度
L4-04 L4-03 設定値 内 容
周波数(速度)一致 検出レベル 設 定 定数No.
周波数(速度)一致 検 出 幅 設 定 定数No.
01 零速 ─ ─
02 周波数(速度)一致1 周波数指令
L4-02 0304
05
任意周波数(速度)一致1 周波数(FOUT)検出1 (設定値以下)
周波数(FOUT)検出2 (設定値以上)
L4-01 符号なし
検出 13 周波数(速度)一致2 周波数指令
L4-04 1415
16
任意周波数(速度)一致2 周波数(FOUT)検出3 (設定値以下片側のみ)
周波数(FOUT)検出4 (設定値以上片側のみ)
L4-03 符号付き
検出 定数機能説明
周波数計・電流計を使用する
アナログモニタ選択
H 4-01
,H 4-04
アナログ出力信号レベル選択H 4-07
,H 4-08
アナログモニタ出力端子
FM-AC
,AM-AC
に,出力周波 数または出力電流など,何の出力をするか選択します。ノイズや漏れ電流を低減する
キャリア周波数C 6-02
インバータとモータ間の配線が長い場合,ケーブルから の高調波漏れ電流が増加する分,インバータの出力電流 が増加し,周辺機器に悪影響を与えることがあります。
下表を参考にして,インバータの出力トランジスタのス イッチング周波数(キャリア周波数)を調整してくださ い。キャリア周波数を下げるとラジオノイズの抑制にも 効果があります。
インバータとモータ間の
配線距離 50 m以下 100 m以下100 mを超える
キャリア周波数 15 kHz以下 10 kHz以下 5 kHz以下
C6-02の値 1〜6 1〜4 1〜2
定数No. 名 称 内 容
H4-01 端子モニタ選択FM 端子ニタ項目の番号を設定します。FM,AMから出力したいモ
(U1- の 部分の数値)
4,10〜14,25,28,34,39〜 42は設定できません。また17, 23,29〜31,35は未使用です。
H4-04 端子モニタ選択AM
H4-07 端子信号レベル選択FM 端子FM,AMの信号レベルを設 定します。
0:0〜+10 V出力 1:0〜±10 V出力 H4-08 端子信号レベル選択AM
C6-02
の設定値 キャリア周波数*
(kHz) モータから
の金属音 ノイズ及び 漏れ電流 1
〜 6
2.0
15.0
大きい
小さい
少ない
多い
*
:2 kHz以上を推奨2 .運転条件を設定する (続き)
※工場出荷時設定:
C6-02
=6
(15 kHz
:200 V
級18.5 kW
以下の場合)多機能アナログモニタ2
-10~+10 V 2 mA*1 出荷時の標準設定は 出力電流0~+10 V
出荷時の標準設定は 出力周波数0~+10 V AM
多機能アナログモニタ1
-10~+10 V 2 mA*2 FM
E(G) AC FM AM
*
1: H4-08の設定により,-10~+10 V出力が可能です。
*
2:H4-07の設定により,-10~+10 V出力が可能です。
⎛⎝ ⎞
⎠
⎛⎝ ⎞
⎠
-
+
- +
パルスモニタを使用する
パルス列モニタ選択
H 6-06
パルス列モニタスケーリングH 6-07
出力項目の値が
100%
のときに,出力するパルス数をHz
単位でH6-07
に設定します。パルスモニタを使用する場合,以下の負荷条件に従って周 辺機器を接続してください。
以下の負荷条件と異なる場合は,特性不足または機器破損 のおそれがあります。
ディジタルオペレータのモニタ項目[
U1-
(状態モニ タ)]を,パルスモニタ端子MP-SC
から出力します。H6-06
にU1-
(状態モニタ)の 部分の数値を設定し てください。(下表の6
項目のみ出力可能です)周波数計・電流計の指示を調整する
アナログモニタのゲインH 4-02
,H 4-05
アナログモニタのバイアスH 4-03
,H 4-06
アナログ出力端子
FM-AC
,AM-AC
の出力電圧をゲイン とバイアスで調整するときに使用します。ゲインは,モニタ項目の
100%
出力を10 V
の何倍で出力す るかを設定します。また,バイアスは,出力特性を上下に 平行移動させる量を10 V/100%
として,%
単位で設定し ます。0
〜3 V
で0
〜60 Hz
を表示する周波数計の場合10 V ×
(H4-02
=0.3
)=3 V
出力周波数が
100%
のとき,この電圧になります。
(注) 10 Vフルスケールのメータを使用する場合は,設定値を1.00と してください。
バイアスは,−
10
〜+10%
の範囲で設定できます。H6-06の設定値 出 力 項 目
1 周波数指令(U1-01) 2 出力周波数(U1-02) 5 モータ速度(U1-05)
20 ソフトスタート後の出力周波数(U1-20) 24 PIDフィードバック量(U1-24) 36 PID入力量(U1-36)
出力電圧(絶縁形)
VRL(V) 負荷インピーダンス(kΩ) +5 V以上 1.5 kΩ以上
+8 V以上 3.5 kΩ以上
+10 V以上 10 kΩ以上 ソース出力として使用する場合
外部電源(V) DC12 V±10%,DC15 V±10%
シンク電流(mA) 最大16 mA シンク入力として使用する場合
ゲイン×10 V
10 V
0 V0% 100% モニタ項目 アナログ出力電圧
バイアス×̶̶10010 V
H4-05
周波数計/電流計
(3 V 1 mA フルスケール)
AM FM
AM FM
AC
H4-02
10 V
3 V 5 V
0 100%
アナログ出力電圧
出力周波数
(インバータ出力電流)
工場出荷時設定 H4-02=1.0,H4-03=0 工場出荷時設定 H4-05=0.5,H4-06=0
H4-02=0.3 H4-05=0.3の例
⎛⎝ ⎞
⎠
VRL MP インバータ
AC
負荷インピーダンス
シンク電流 外部電源
MP インバータ
AC
負荷インピーダンス 定数機能説明