4. IEEE79RTS モデルにおける最適 CBM 容量導出
5.6. 経済的指標に基づく最適 CBM の評価
5.6.3. 連系線 CBM コスト
図 62~図 65 より、エリア A-B 間連系線、エリア B-C 間連系線のどちらの CBM を増加させ た場合でも CBM がある一定の値までは予備力削減額が増加するものの、それ以上の領域では 予備力削減額が増加しない結果となった。例えば、エリア A ではエリア A-B 間連系線、エリア B
-C 間連系線それぞれの CBM が 1000[MW]以上の領域では約 54[億円/年]のままとなり、これ以 上 CBM を増加させても予備力削減額は一定である。
表 18 接続供給サービス料金表(中部電力) 基本料金
(1kWあたり1月につき)
昼間 夜間
標準料金 480.00円
時間帯別料金 480.00円 3.38円 2.37円
標準料金 355.00円
時間帯別料金 355.00円 1.53円 1.18円
該当料金の20%増し
A 73.00円
B 142.00円
A 56.00円
B 83.00円
―
【夏季】16.29円
【その他季】11.66円
【夏季】76.56円
【その他季】48.78円 負荷変動
対応電力
標準変動範囲内電力 8.43円
選択変動範囲内電力 880.00円 9.90円
変動範囲超過電力 ― 38.20円
臨時接続送電サービス 該当料金の20%増し
予備送電 サービス
高圧
― 特高
電力量料金
(1kWhあたり)
接続送電 サービス
高圧 3.00円
特高 1.39円
出典:中部電力ホームページ http://www.chuden.co.jp/tetsuduki/free/takusou/pricelist.html このようにして連系線にCBMを確保するために必要なコストを求めると、図 66 の通りとなる。
0 1000 2000 3000 4000
01000
2000
30004000
0 100 200 300 400
連系線CBM 費用 [億円/年]
B-C間CBM[MW]
A-B間CBM[MW]
300-400 200-300 100-200 0-100
図 66 より、連系線 CBM コストは A-B 間、B-C 間の CBM の量に比例する単純なグラフとなる。
続いて、連系線 CBM にかかわるコストの総額を各エリアの応援供給の受電量に応じて分配する。
各エリアの受電量は図 48~図 53 のエリア間応援量より計算する。この結果、供給信頼度が低く、
他の発電会社から多く電力を応援してもらう会社ほど連系線 CBM にかかわるコストを多く負担す ることになる。各エリアの連系線 CBM 費用は式 (23)の通り表される。
∑ ∑
∑
×
= all aall b b a a all
i a CBM
i CBM
EX EX C
C _ _
, _
,
, (23)
ここで、CCBM,iは発電会社 i の連系線 CBM コスト[億円/年]、EXa,bは発電会社 a から発電会社 b への年間の応援電力量[MWh/年]( EXa,b≧0)である。 このようにして求めた各エリアの連系線 CBM コストを図 67~図 69 に示す。
0 1000 2000 3000 4000
01000
2000
3000
4000
0 25 50 75 100 125 150 175 200
エリアA 連系線CBM 費用[億円/年]
B-C間CBM[MW]
A-B間CBM[MW]
175-200 150-175 125-150 100-125 75-100 50-75 25-50 0-25
0 1000 2000 3000 4000
01000
20003000
4000
0 25 50 75 100 125 150 175 200
エリアB 連系線CBM 費用[億円/年]
B-C間CBM[MW]
A-B間CBM[MW]
175-200 150-175 125-150 100-125 75-100 50-75 25-50 0-25
図 68 エリア B 連系線 CBM コスト
0 1000 2000 3000 4000
01000
20003000
4000
0 25 50 75 100 125 150 175 200
エリアC 連系線CBM 費用[億円/年]
B-C間CBM[MW]
A-B間CBM[MW]
175-200 150-175 125-150 100-125 75-100 50-75 25-50 0-25
図 69 エリア C 連系線 CBM コスト
図 67~図 69 より、各エリアとも CBM を増加させるほど連系線 CBM コストが上昇する結果とな った。実際には各エリア間で応援を受ける量にアンバランスがあり、単純に CBM に比例する形に はなっていない。3つのエリアのうち、エリア B が最も系統規模が大きいことを考慮してもエリア B の連系線 CBM 費用が他のエリアと比べても大きくなっている。これはエリア B が他のエリアと比べ 応援融通を受ける量が多く、その結果連系線 CBM コストを多く負担しているためである。