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第 4 章 e 自警ネットドアホン

4.3 開発内容

4.3.3 通常時の動作

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図4.21 通常時のプロセス図

このことから分かるように,ドアホンには,大きく2つの状態がある.まず,

呼び出しボタンが押された,呼び出し時と,呼び出しボタンが押されない通常 時である.本来,この 2 つの異なる状態を連動させる必要があるが,先に述べ たように,カメラモジュールやマイクの競合の問題がある.そこで,通常時に 行っている常時録画から,呼び出し時の動画撮影,もしくは通話開始に切り替 わる動作について2つの方法を考えた.

まず,1つ目の方法は,通常時の録画に行われている暗号化動作を,呼び出し 時は暗号化しない動作に切り替え,映像を親機に出力させた後,指定したタイ ミングで暗号化動作に戻す方法である.

もう一つは,通常時の動作を指定したタイミングで停止し,その後,呼び出 し時用のプログラムを呼び出して実行してから,指定したタイミングで通常時

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の動作を実行させることで元に戻す方法である.図 4.22に通常時・呼出時の切 り替え案を示す.

図4.22通常時・呼出時の切り替え案

まず,1つ目の方法には,カメラの競合の問題が起きる可能性がある.通話時 の映像の送受信は子機・親機内にある「クライアント用映像送信プログラム」・

「サーバー用映像受信プログラム」によって実行している.しかし,通常時の 録画から,呼び出し時の映像に切り替え,親機に出力させようとすると,プロ グラム自体が異なるために,通常時に使用していたプログラムが優先され,呼 び出し時のプログラムで使用するカメラモジュールが競合によって使用できな い可能性がある.また,呼び出し時の映像を親機へ出力するシステムを「クラ イアント用映像送信プログラム」・「サーバー用映像受信プログラム」によらず,

通常時の録画からの切り替えによってのみ達成しようとする場合,映像通信が 開始されるタイミングは,子機側によるものとなってしまう.そのため,音声 通信や,再度呼び出しボタンが押された際の制御が難しい可能性がある.

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そこで,通常時の動作を親機側から指定したタイミングで停止させ,その後,

通話開始プログラムが終了するタイミングで通常時の録画動作をもう一度,実 行させることで,通常時の正常な動作に戻すことが出来ると考えた.この方法 であれば,切り替えのタイミングは親機側の操作によるものとなるため音声通 信や,呼び出しボタンが再度押された際の問題が少ないと考えている.

この方法を検証するため,テストプレイとして,LED(light emitting diode)と 画像を撮影するプログラムを組み合わせたシステムを用意した.図 4.23 に切り 替えシステムのプロセス図を,図4.24に切り替えシステム図を示す.

図4.23 切り替えシステムのプロセス

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図4.24 切り替えシステム

このプログラムを起動すると,まずプログラム文に従って,カメラモジュー ルによって,1秒に1枚,画像を取得するプログラムが実行される.取得した 画像は,取得した時刻の名前を付けて指定したファイルに保存される.このプ ログラムには,1.1秒ごとにループがかけられており,ほぼ,常に押しボタンス イッチを待機する状況を作り出すことが出来る.押しボタンスイッチを押すと,

if 文が起動し,画像撮影プログラムは停止して,LED が指定した時間中点灯さ せることが出来る.その後,指定時間が過ぎると,プログラム文に従って再び 画像撮影プログラムが 1.1 秒ごとに実行されるようになる.図 4.25 に画像撮影 プログラム起動時の画像を,図4.26に画像撮影時の様子を示す.また,図 4.27 に切り替え時の様子を,また,図4.28に復帰後の画像を示す.

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図4.25 画像撮影プログラム起動時

図4.26 画像撮影時の様子

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図4.27 切り替え時の様子

図4.28 復帰後の様子

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この検証の結果,画像撮影プログラムを任意に停止させ,別の動作を実行さ せたのち,再び画像撮影プログラムを実行させる一連の動作を連続で実行させ ることが出来た.そのため,この方法を使用すれば,呼び出し時には,通常時 の常時録画を一時的に停止し,音声・映像の相互通信を行うことが可能となり,

また,相互通信終了後に再び常時録画を行うことが可能だと考えている.

なお,通常時に実行させるプログラムについては,現在開発途中である.ま た,撮影した画像の暗号化プログラムや,閲覧装置の開発設置など,いくつか のシステムが,完成しておらず,今後完成を目指していくことになる.

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