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e自警ネットワーク研究会は,かつての地域コミュニティが持っていた強力な 防犯システムを,現代における情報技術の助けによりさらに強化した形で再 建・再現することを試みている. e 自警ネットワークのシステムが発明されて 以来,本研究会では社会実験を通して実際に使用した利用者や設置者へのアン ケートや聞き取り調査などを行い,不便な点を改善すべく,日々活動している.

その一環として今回,愛知県尾張旭市で,地域の安全のために,行政・自治 体だけでなく,個人・町内会やPTAなどの市民団体も参加する形で,大量・高 密度設置による死角の無い見守りを実現し,かつ,徹底したプライバシー保護 を実現することを目的とした社会実験を行った.回覧板を用いたアンケートを 行った結果,防犯カメラにプライバシー保護機能を搭載する必要性を感じてい ることが分かり,e 自警ドアホンが広く社会に受け入れられることが分かった.

また,社会実験開始当初は,「自販機荒らし」や「ナンバー盗」などの犯罪が多 発する地域であったが,社会実験開始以降1年間の犯罪発生件数は,平成26年 が62件であったのに対し,平成27年には,21件にまで減少し,地域の安全を 大幅に向上させたことが分かった.この結果は,アンケート調査でも示されて おり,地域の安全安心が良くなったと感じている住民が多くいることが分かる.

このことは,プレス発表を通して情報発信しており,住民参加型見守りシステ ムを開発する,世界的にも類例のない独創的な取り組みがより拡大することに 期待している.

また,現在製作中である e 自警ネットドアホンは,アンケート等で得られた 意見を基に開発されている.e自警ネットドアホンの,呼び出しボタンが押され た呼び出し時と,呼び出しボタンが押されない通常時の,各システムの開発を 行っている.呼び出し時のシステムに関しては,基本となるシステムが,実用

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的な段階になった.しかし,呼び出し時の録画などでは,いくつかの課題もあ る.また,e自警ネットドアホンの特徴となる,常時録画や,暗号保存,インタ ーネットを介した閲覧記録装置などいくつかのシステムが現在開発途中である.

今後,これらのシステムが完成し,e自警ドアホン同様に社会実験が行われるよ うになれば,更なる e 自警ネットワークシステムの 普及が可能になるだろう.

本研究の取り組みが,今後世界中のメディアに取り上げられ世界規模で普及さ せることで,より安心・安全な社会になっていくことを望んでいる.

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謝辞

本研究を遂行するにあたり,ご指導いただいた藤井雄作教授,田北啓洋助教,

をはじめ,e 自警ネットワーク研究会,愛知県尾張旭市連合自治会,愛知県警,

設置協力家庭の皆様,高橋電気工事株式会社,株式会社ロッキーの皆様に厚く 御礼申し上げます.

また,論文の審査をして頂いた主査の群馬大学大学院理工学府教員の山口誉 夫教授,副査の群馬大学大学院理工学府教員の高田和正教授に深く感謝致しま す.

そして,開発に協力してくれた吉田君をはじめ,本研究室の方々,支えてく れた皆様に感謝いたします.

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参考文献

[1] Y. Fujii and N.Yoshiura : “Will every streetlight have network cameras in the near future?”, SCIENCE, eLetters (21 October 2016),

http://science.sciencemag.org/content/347/6221/504.e-letters

[2] Y. Fujii, N. Yoshiura and N. Ohta : “Creating a worldwide community security

structure using individually maintained home computers: The e-JIKEI Network Project”, Social Science Computer Review, Vol.23, No.2, pp. 250-258, (2005)

[3] 朝日新聞DIGITAL

http://www.asahi.com/articles/ASG4N6612G4NUTIL015.html

[4] 本望修平「プライバシー保護を考慮した防犯カメラシステムの開発と運用に 関する研究」平成23年度修士論文

[5] 防犯カメラ機能搭載e 自警ドアホン

http://www.e-jikei.org/Products/eJIKEI_DoorPhone_Catalogue.pdf [6] Nineteen Eighty-Four, G. Orwell (published in 1949)

[7] S. Landau, : “Control use of data to protect privacy”, SCIENCE, Vol.347, No. 6221, pp.504-506, (2015)

[8] Y. Fujii, N. Yoshiura, N. Ohta, A. Takita, H. Ueda and K. Maru, : “Abuse prevention of street camera network by browsing-history disclosure”, Journal of Community Informatics, Vol. 12, No. 1, pp.152-156, (2016)

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資料1 回覧板アンケート

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資料2 犯罪発生件数の変化

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