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国民健康保険の現状と課題及び今後の推計を踏まえ、国民健康保険財政の収支の不均 衡を改善し、健全な財政基盤を確立するため、次に掲げる財政健全化に向けた重点取組 事項ごとに方針等を定め、これに沿って今後の事業を運営していきます。

1 国民健康保険税の適正な賦課と収納率の向上

(1) 国民健康保険税率の見直し

本市の国民健康保険税の税率は、低迷する社会経済情勢や国民健康保険制度が抱える 構造的問題を理由に、平成25年度に税率の改定を行いました。

それでも、増加する医療費に対応出来ないため、一般会計からの法定外繰入金により 不足財源を補塡してきました。

【今後の取組み】

一般会計からの法定外繰入金については、国民健康保険財政を支えるうえで、構造的 問題から必要不可欠なものですが、本来は国民健康保険事業特別会計で賄うことが原則 であり、この金額が多額になると、制度上好ましくありません。

このことから、国民健康保険税の適正賦課が重要であり、保険税率の算定にあたって は保険給付費等に見合う見直しが求められます。

こうした中で、健全な財政運営を行うための指針として、計画年度の平成28年度から 平成30年度までについては、保険給付費等の推計に基づき、保険税率を見直します。

なお、国民健康保険の運営に関しては、平成30年度から財政運営の責任を県に移管 することが決まりましたが、今後、国の動向を注視しながら賦課のあり方について検討 します。

- 30 - (2) 国民健康保険税の収納率の向上

本市では、国民健康保険税の収納に関しては、財政健全化計画に基づき収納率の向上 のために、次のような対策を講じてきました。

① 口座振替の推進

申し込みしやすい環境を整えるため、口座振替依頼書を市内の金融機関に備え、納 税通知書にはパンフレットを同封しています。さらに、国民健康保険の加入時に、窓口 で口座振替の案内を行い、利用の促進に努めました。

その結果、平成21年度には25.0%であった口座振替率は、平成23年度には一担 27.3%まで上昇しましたが、平成24年度からは減少し、平成26年度には26.4 %ま で下がっています。

○国民健康保険税の納付方法 (単位:件、%)

年 度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度

件数 構成比 件数 構成比 件数 構成比

特別徴収 2,416 9.2 2,328 8.8 2,213 8.4 口座振替 6,575 25.0 6,991 26.5 7,203 27.3 金融機関等 17,270 65.8 17,047 64.7 16,997 64.3 合 計 26,261 100.0 26,366 100.0 26,413 100.0

年 度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度

件数 構成比 件数 構成比 件数 構成比

特別徴収 2,182 8.1 2,240 8.3 2,318 8.9 口座振替 7,249 27.1 7,163 26.5 6,929 26.4 金融機関等 17,366 64.8 17,633 65.2 16,958 64.7 合 計 26,797 100.0 27,036 100.0 26,205 100.0

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② 土曜日納税相談等の実施

毎月、第2・第4土曜日開庁時に納税窓口、納税相談を実施し、平日の来庁が困難な 納税者に対して、納税及び相談の機会の確保に努めました。

○第2・第4土曜日保険税収納状況 (単位:件、円)

年 度 現年度課税分 滞納繰越分 合 計

件数 金 額 件数 金 額 件数 金 額

平成 21 年度 160 2,906,000 96 2,296,585 256 5,202,585 平成 22 年度 187 3,369,039 78 1,135,300 265 4,504,339 平成 23 年度 245 4,999,700 129 2,161,000 374 7,160,700 平成 24 年度 - 5,505,000 - 3,622,300 399 9,127,300 平成 25 年度 278 6,552,700 99 2,208,700 377 8,761,400 平成 26 年度 188 3,270,850 159 4,109,600 347 7,380,450

③ コンビニエンス・ストア等による収納の実施

納税者に対する利便性向上のため、平成 26 年度からペイジー・コンビニ収納サービ スを導入したことで、コンビニエンス・ストア等での収納を可能とし、収納率の向上に 努めました。

このことにより、納期内納付率が向上し、督促状の発送件数が約 9%減少しました。

○コンビニエンス・ストア等での収納状況 (単位 :円 %)

○督促状発送件数 (単位:件 %)

平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 件 数 58,668 57,527 54,421 54,537 54,708 50,046

前年度比較 - △1.9% △5.4% 0.2% 0.3% △8.5%

平成 26 年度 構成比

ペイジー・コンビニ一以外 ① 2,148,057,365 円 79.97%

ペイジー・コンビニ一収納 ② 537,907,500 円 20.03%

平日昼間 282,175,000 円 10.51%

平日時間外・休日等 255,732,500 円 9.52%

合計(①+②) 2,685,964,865 円 100.0%

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④ 短期被保険者証及び資格証明書の交付

滞納が長期間かつ高額な滞納者に対して、短期被保険者証や資格証明書を交付し、ま た、被保険者証更新時には滞納者との接触の機会確保に努め納付を促しました。

○短期被保険者証及び資格証明書の交付状況 (単位:世帯、%)

年度

短期被保険者 交付世帯

資格証明書 交付世帯

一般被保険者 交付世帯

国保総世帯 短期対象割合

平成 21 年度 657 45 21,466 22,168 3.0

平成 22 年度 689 41 21,718 22,448 3.1

平成 23 年度 566 47 21,973 22,586 2.5

平成 24 年度 526 37 22,177 22,740 2.3

平成 25 年度 537 30 22,126 22,693 2.4

平成 26 年度 411 56 21,801 22,268 1.8

*各年度における基準日は10月1日

⑤ 納税奨励電話

電話催告業務委託業者により、現年度課税分の滞納世帯に対して納付の電話催告を実 施することで、滞納繰越金の削減に努めました。

➅ 差押え等滞納処分の実施

担税力があるにもかかわらず、納税に応じない者に対しては、財産の差押え等滞納 処分を行いました。

○差押え、滞納処分の実施状況 (単位:件)

年 度 差押え 参加差押え 交付要求

平成 21 年度 0 3 41

平成 22 年度 10 5 44

平成 23 年度 2 12 36

平成 24 年度 51 26 56

平成 25 年度 55 33 45

平成 26 年度 83 21 36

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【今後の取組み】

今後とも、収納率の向上に向け、今までの取り組みを継続しつつ、滞納整理マニュア ルに基づき、次の項目を重点的に取り組みます。

① 滞納整理の徹底

(ア) 納税資力を見極めた滞納整理

銀行等の預金調査、生命保険の加入状況調査、勤務先の給与照会などを通じて、滞 納者の所得や財産を正確に把握し、滞納処分、分割納付又は滞納処分の執行停止のい ずれかで対応を図り、個別に方針を決定します。

(イ) 差押え等滞納処分の強化

納税資力の把握を徹底し、担税力があるにもかかわらず、納税に応じない者に対し ては、財産調査のうえ差押え等の滞納処分を迅速に行い、高額滞納者等の解消を図り ます。

(ウ) 滞納処分の執行停止の適正な運用

財産等の調査を行ったうえで、納税資力がない滞納者については、滞納処分の執行 を停止し、滞納整理に努めます。

任期付短時間勤務職員の雇用により差押え等の強化を図り、今後も継続して取り組 みます。

② 電話催告の強化

現在実施している電話催告業務委託業者による納付の電話催告について、さらに強 化するため、対象範囲を検討します。

自動音声による電話催告システムの導入に向け、国・県の補助メニューの対象とな る可能性も視野に入れ、関係部署と協議を進め調査・検討します。

③ 口座振替の促進

現在実施している窓口での口座振替案内や納税通知書へのパンフレットの同封な ど、利用促進に今後も継続して取り組みます。

口座振替率の向上のため、口座振替窓口受付サービスシステムの導入に向け、国・

県の補助メニューの対象となる可能性も視野に入れ、関係部署と協議を進め調査・検 討します。

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平成26年度現年度課税分の神奈川県内19市の平均収納率が91.4%であり、本市におい ては、平成30年度までに現年度課税分の収納率92.5%以上を目標とし、神奈川県内19 市の平均収納率を上回ることを目指します。

○目標収納率 (単位:%)

年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度

目標収納率 91.5 % 92.0 % 92.5 %

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2 医療費の適正化

(1) 被保険者資格管理の適正化

被保険者の資格の適正化は、最も効果的な取り組みです。現在も、パンフレット、ホ ームページ、加入時直接周知など実施していますが、今後、さらに徹底した資格管理を 行います。

【今後の取組み】

被保険者の的確な把握や早期適用等を図るため、適切な対策を講じます。

① 適正な資格管理

国民健康保険の加入や喪失に係る手続きについて、市の広報やホームページ等での周 知を徹底し、適正な資格管理に努めます。

② 適用適正調査の実施

擬制世帯主等に対し実態調査を行い、その結果をもとに他の保険制度の扶養認定への 誘導など適用適正化対策を実施します。

(2) レセプト点検等調査の充実

医療機関等からのレセプト(診療報酬明細書)の請求内容を点検することにより、医 療機関の請求誤り等で不要な支出を減らすことができます。

本市では、レセプトの内容について資格点検、内容点検などを積極的に実施していま す。

○被保険者一人当たりのレセプト点検等調査による財政効果額の推移(単位:円)

年 度 資格点検 a 内容点検 b 返納金 c 財政効果額

a+b+c d

平成 21 年度 394 1,589 386 2,369

平成 22 年度 735 1,383 830 2,948

平成 23 年度 608 552 337 1,497

平成 24 年度 432 536 307 1,275

平成 25 年度 826 498 487 1,811

平成 26 年度 811 467 564 1,842

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【今後の取組み】

今後も、レセプト点検等の調査は、直接的な財政効果をもたらすばかりでなく、その 結果から医療の構造や実態を把握するための基礎資料になります。さらに得られた情報 が保健事業の具体的な取り組みの検討材料として活用できるなど、医療費適正化対策と して有効であることから、今後も積極的に取り組み、情報を活用します。

① レセプト点検等調査による財政効果額の向上を目指し、今後も点検等の強化に取り 組みます。

② レセプト電子化により、さらなる医療費適正化に向け、より効率的なレセプト分析 の強化を図ります。

③ 第三者行為による保険給付費の把握に努め、求償を行います。

(3) ジェネリック医薬品に関する情報提供

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、先発医薬品の特許満了後に、同じ有効成分で、

効き目(効能)や安全性が同等と認められた医薬品です。

ジェネリック医薬品は研究開発費などの面で、先発医薬品よりも安価です。

薬剤費は医療費の約2割を占めているといわれていることから、安価な薬剤の使用 が拡大していくことは、薬剤費の節約につながります。

本市では、ホームページ、広報紙、庁内モニターへの掲載、窓口でのパンフレットの 配布、意思表示カードを被保険者証更新時に全戸配布しています。さらに、生活習慣病 で投薬を受けている対象者に、ジェネリック医薬品に切り替えた場合のお知らせ(自己 負担額差額通知)を平成23年12月からスタートし、普及啓発に努めてきました。

【今後の取組み】

平成24年度より、ジェネリック医薬品に切り替えた場合のお知らせ(自己負担額差額 通知)は年6回発送しており、平成27年度からは対象の薬剤を拡大して実施しています。

今後も、神奈川県国民健康保険団体連合会より示されるデータを分析しながら、最も効 果的な回数、抽出方法を検討していきます。

また、今までの取り組みをしっかり継続し、さらに被保険者に対する周知を強化して いきます。

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