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に思われる。
グラフの近似直線の係数の違いは、解析場所の面積の広さの違いも関係 しているが、Fig.42 を見ると解析場所の面積の広さの違いだけが原因で ないと予想できる。
このエリアAとエリアBのクレーター密度の違いの原因については、
エリア B が海周辺であるため、溶岩の噴出などによるクレーター変成作 用の影響が大きく関わっていると考えられる。
Fig. 42. エリアAとエリアBのクレーター密度の違い
エリアB
エリアA
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6.2
衝突物体の特性について
衝突物体のサイズ分布について
衝突物体の大きさはクレーターの大きさと相関関係にあるので、クレー ターサイズ分布と衝突物体のサイズ分布を見比べても、数と大きさの関係 にほぼ変わりはないが、衝突物体のほうが若干ではあるが相関関係(近似 直線の傾き)が強いことがわかった。
クレーターと衝突物体の大きさの関係
画像の解析結果を「クレーターと衝突物体の大きさの関係」の式に代 入することによって、衝突物体の大きさは、それによって作られたクレ ーターの大きさの約 であることがわかった。
このことから、衝突起源の微惑星群は比較的小さい物体で満ちている と考えられる。
‐62‐
6.3
課題
クレーターの数と大きさの関係について、本研究で得られたクレータ ーサイズ分布からは、10 ㎞以下の範囲においては相関関係があるかわか らなかった。
この原因には、「観測条件によって」と「クレーター浸食作用によって」
の2つが考えられる。
観測条件については、今回観測できたクレーターの中で最小のものが5
㎞のものであったため、必然的に 1 ㎞以上の累積個数についてデータ量 が減ってしまったと考えられる。
このことは、口径のより大きい望遠鏡を使用することや、シーイング の影響を考慮することで解決できると考えられる。
クレーター浸食作用については、4.2節で触れたように、新たに作られ たクレーターから放出される岩片や土砂は、その下にあった既存のクレ ーターを埋めたり、崩したりして地形を変形させるため、このクレータ ー浸食作用を詳しく解析することで、今回見えなかった10㎞以下のクレ ーターの数と大きさの関係について、詳しい情報が得られると共に、月 面の進化についての情報も得られると期待できる。
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7.
まとめ
本研究は、月の撮像データからクレーターサイズ分布を作成し、クレータ ーの数と大きさの間にはどのような関係があるのかを求めた。また、クレー ターを作った衝突物体の特性はいかなるものかについても考察していった。
結果として、以下の3つが得られた。
クレーターの数と大きさの関係はx に依存している。
海より高地のほうが古い地形である。
衝突起源の微惑星群は比較的小さい物体で満ちている。
研究課題は、5㎞以下のクレーターを観測することができなかったことで ある。
本研究の結果からは、10 ㎞以下の範囲においてはクレーターの数と大き さの間に相関関係があるかはわからない。その原因は、観測することのでき たクレーターの中で1番最小のものが5㎞のものであったため、1㎞以上の 累積個数が少ないと予想されるからである。
これは、以下の2つによって改善することができる。
より口径の大きい望遠鏡を使用する。
シーイングの良い日、またはシーイングの影響の少ない場所を選び撮像 をする。
この条件を考慮し、クレーターサイズ分布を作成することによって、今回 見ることのできなかった10 ㎞以下の範囲における、クレーターの数と大き さの関係についても見ることができると期待できる。
また、クレーター浸食作用について詳しく解析することで、クレーターサ イズ分布について貴重な情報が得られることや、月面の進化について探って 行くことができると考えられる。
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