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調査の実施

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2. セキュリティ評価・認証制度に関する分析と課題

2.5 調査の実施

2.5.1 調査目的

本調査は、2章で記載したとおり、セキュリティ評価・認証制度の普及を妨げている阻害 要因を抽出し、解決策の提言並びに同制度の将来的な利用予測について言及する。

2.5.2 調査方法

文献調査、ヒアリング、及びアンケートによる調査。

2.5.3 調査項目

(1) ヒアリング調査の項目

●セキュリティ評価・認証制度利用時の立場(評価機関、調達者、メーカやベンダ ー

●セキュリティ評価・認証制度を利用した製品の種類

●評価を受けた対象(PP、ST、TOE)

●上記対象の作成に携わった技術者数並びにキャリア(人数、入社年次、専門分野、

職位など)

●上記評価対象の作成にかかった時間と費用

●作成上苦労した事柄

●セキュリティ評価・認証制度に対する所感

●率先して利用すべきか否か

●上記質問に対する理由

●利用するとした場合の動機付けは何か

●その他

(2) アンケート調査項目

●ITセキュリティ評価・認証制度の認知状況

●ITセキュリティ評価・認証制度を利用した製品の利用状況及び製品種類

●評価を受けた対象(PP、ST、TOE)

●ITセキュリティ評価・認証制度を利用していない理由

●セキュリティ対策におけるITセキュリティ評価・認証制度の位置づけ

●セキュリティ製品・サービスの調達・購入におけるITセキュリティ評価・認証 制度に関する意識

●ITセキュリティ評価・認証を受けた製品・サービスに求める認証水準

●ITセキュリティ評価・認証を受けた製品・サービスの価格に関する割高の上限

●他の認証制度の取得状況

●その認証を取得された理由

●取引先・監督官庁からの各種認証取得の要請の有無

●情報セキュリティに関する情報入手先

2.5.4 調査結果

(1) ヒアリング調査要約

①業界団体A

  立場 :調達者 製品/機能 :ICカード

      :アプリケーションのプログラム・ローディング機能 評価対象 :Protection  Profile(PP)

技術者/キャリア等 :業者委託のため不明

時間/費用 :PP2本で約2ヶ月、数千万円

普及における問題点 :1)PP、STを作成できる、或いは評価できる技術者 不足(評価機関、調達者、メーカやベンダー共々)

  2)通常の製品開発より余分な時間、費用がかかり開

発自体を圧迫する

  3)評価を得ても日常運用ではパッチ適用やバージョ

ンアップ等への対応が必要になる

  4)評価機関も不足している。現行数では、電子政府

への対応は困難

②メーカB

立場 :メーカやベンダー 製品/機能 :ICチップとソフト 評価対象 :Security  Target(ST)

技術者/キャリア :4名。うち2名は入社15~20年クラス、残りは入社5 年目程度

時間/費用 :約2ヶ月程度  人件費のみで約300万程度 普及における問題点 :1)作成できる技術者不足

  2)規格自体が難しい

  3)通常の製品開発より余分な時間、費用がかかり開

発自体を圧迫する

  4)知名度不足

  5)民間企業の利用にけるインセンティブがない

③評価機関C

立場 :評価機関

製品/機能 :特定の製品はない

評価対象 :現在は Security Target(ST)のみ、将来的には Protection Profile(PP)、Target of Evaluation

(TOE)の評価認証も目指す 技術者/キャリア :不明(回答が得られなかった)

時間/費用 :不明(回答が得られなかった)

普及における問題点 :1)規格自体が難しいので人材育成に時間がかかる

  2)普及方法に問題あり、海外事例などをもっと研究

すべきである

  3)文化的な素地が日本にはない

④評価機関D

立場 :評価機関

製品/機能 :ICカード製品を得意分野とする

評価対象 :Security Target(ST)、Protection Profile(PP)、 Target of Evaluation(TOE)の評価認証。

技術者/キャリア :10人(NITEの有資格者は1人)

時間/費用 :1人月2,500千円で3ヶ月〜1年

普及における問題点 :1)規格自体が難しいので人材育成に時間がかかる

  2)評価費用についての相場観が形成されていない

  3)メーカ等ではこの規格を理解できる人材が限られ

⑤メーカE

立場 :メーカやベンダー 製品/機能 :ファイアウォール製品

評価対象 :Target of Evaluation(TOE)

技術者/キャリア :数名(一桁)

時間/費用 :開発費全体で数千万円の水準 普及における問題点 :1)作成できる技術者不足

  2)余分な時間、費用がかかり開発自体を圧迫する

  3)ISO/IEC 15408の規格自体が現状のスパイラル型

システム開発手法と合致しない点が多い

(2) アンケート調査結果抜粋

図表 2.5 セキュリティ評価認証制度に関する企業アンケート調査抜粋(1)

設問内容 民間 公共 合計

「IT セキュリティ認証制度について知って いる」(N=275)で知っていると回答した割合

28% 30% 29%

「本制度の認証取得製品を利用している」

(N=80)で利用していると回答した割合

20% 23% 21%

「本制度の認証取得製品を利用していない理 由」で(N=35)本制度の認証の有無を気にし ていないと回答した割合

27% 66% 28%

「IT セキュリティ認証制度をどのように考 えているか」(N=275)で本制度をあまり重 視していないと回答した割合

33% 33% 33%

「何らかの評価認証取得の製品を選択する」

(N=275)で選択していると回答した割合

27% 35% 29%

「IT 評価認証制度の認証取得の製品価格が 高くても買う」(N=275)で買うと回答した割 合

50% 62% 52%

「高くなる場合の価格の上限は 10%以下」

(N=144)で肯定している割合

72% 73% 73%

情報セキュリティに関する情報の入手源とし て、「システムベンダー」と回答した割合

(N=275)

50% 50% 50%

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