4. 情報セキュリティビジネスの市場動向
4.3 日米の情報セキュリティ市場の比較
4.3.2 セキュリティ分野金額比較
金額ベースで比較すると、セキュリティ製品、セキュリティサービスともに、米国市場の 方が大きい。以下に、2001 年、2006 年の市場の比較をする。また、参考情報として、IT 投資全体の比較をした図を掲載する。1USドル=120円で計算し、比較の都合上米国の数値 には書籍が含まれていないため、日本市場からも書籍分は除いた。
図表 4.4 日米セキュリティ分野別金額比較
990 5,400 1,948 5,640 2,938
11,040
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
セキュリティ製品 セキュリティサービス セキュリティ全体
規模(億円)
日本 米国
5.46倍 2.89倍
3.76倍 2001年
10,258 6,421
3,836
25,440
11,040 14,400
0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000
セキュリティ製品 セキュリティサービス セキュリティ全体
規模(億円)
日本 米国
3.75倍
1.72倍
2.48倍 2006年
資料: 本報告書の推計値を用いて作成
2001 年に情報セキュリティ市場の金額が3.76倍であったものが、2006年には日米の差 が縮まり、2.48倍になると予測される。これは、セキュリティ製品が米国製のものが多く米 国から投入されることや、一般にこういった情報セキュリティに対する意識は米国の方が高 く(後述)、導入も先行して進めていることから、このような傾向になるものと考えられる。
また、日米IT投資額の比較をすると、米国は、日本の1.96倍のIT投資をしている。IT セキュリティ投資が米国は 3.28 倍の投資をしていることを考えると、日本ではまだ情報セ キュリティ投資は米国ほど進んでいないことがここでもわかる。
図表 4.5 日米IT投資額比較(2001年)
17.1%
33.6%
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
IT投資全体
シェア
日本 米国
1.96倍
資料: WITSA、「Digital Planet2002」、2002.02より
4.3.3 セキュリティ製品・サービスの導入の状況比較
以下に、日米間においてセキュリティ製品の導入状況を比較した図を掲載する。
図表 4.6 日米セキュリティ製品導入比較
90%
79%
29%
25%
21%
90%
89%
60%
58%
27%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
アンチウイルスソフトウェア ファイアウォール 不正侵入検知 暗号化 認証
導入率
日本 米国
資料:米国データ=CSI「Computer Security Issue & Trend Vol. VIII, No.1 Spring2002」から推計 日本データ=本報告書作成のためのアンケート調査より
アンチウイルスソフトウェアは、日本でも普及が高く、アンケート調査結果では同程度の 数値を示している。ファイアウォールも日米とも高い導入率で大きな差はない。不正侵入検 知や暗号化などの比較的新しい製品については日米の差は大きく日本では導入が進んでい ない。これらの日本で導入が進んでいない製品については、米国並に導入が進む可能性があ る。