第4章 施策展開
① 認知症サポーター養成講座【施策6(1)② 再掲】 高齢者福祉課
概要
認知症を正しく理解し、認知症の人や家族を温かい目で見守る応援者である認知症サポーター を養成します。
② 認知症サポートリーダー養成講座
高齢者福祉課概要 地域住民に対する普及・啓発活動や認知症の人やその家族への適切なサポートを自主的に行
うことのできる人材を育成することを目的に講座を開催します。
現状
認知症サポーターを対象として、開催する認知症サポートリーダー養成講座を受講した人に、認 知症サポートリーダー修了証を発行しています。
リーダー同士の交流や地域活動の情報共有等により、活動の促進を図っています。
方針
認知症地域支援推進員との連携を強化し、認知症サポートリーダーが地域における認知症への 理解を深めるための普及啓発活動や、認知症の人と家族の支援強化につながる地域づくりへの 支援ができるように活動の促進を図ります。
実績・目標値
表 養成人数 単位:人
実 績 見 込 計 画
H27 H28 H29 H30(2018) H31(2019) H32(2020) 87 142 192 240 290 340
③ 認知症高齢者見守り事業
高齢者福祉課概要 認知症高齢者の行方不明や徘徊などが増加している中で、認知症の人や家族が地域で安心し
て住み続けられるために、地域で見守り、支援する体制を構築しています。
現状
認知症の方が行方不明となった時に、事前登録された方に対し、捜索依頼のメール配信し、行 方不明者の早期発見に役立てる「行方不明高齢者さがしてメール事業」を実施しています。
身元不明の認知症の疑いがある高齢者の方が、徘徊等で警察に保護された際、一時的に保護 できる場所を介護老人福祉施設等に確保し、身元が判明するまでの間、高齢者を保護する「身 元不明高齢者一時保護事業」を実施しています。
方針 「行方不明高齢者さがしてメール」事業の協力者を増やし、地域での見守り、支援する体制の充 実を進めます。
実績・目標値
表 行方不明高齢者さがしてメール事業協力者登録数(累計) 単位:件
実 績 見 込 計 画
H27 H28 H29 H30(2018) H31(2019) H32(2020) - 1,171 1,500 2,000 2,500 3,000
重点施策7 安心・快適な住まい等の確保
(概況)
○ 高齢者が安心して暮らせる「住まい」の確保は、地域包括ケアシステムの構築を進める 上での前提となるものです。
○ 高齢者単身世帯や高齢者のみ世帯が年々増える中、生活困窮や社会的孤立等の課題を抱 え、地域での生活を継続することが困難となる高齢者の増加が懸念されます。
○ 平成27年に内閣府が実施した高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果では、身体 機能が低下して、車いすや介助者が必要となった場合の住まいの意向について、「自宅に 留まりたい」が約65%となっています。また、「高齢者用住宅に引っ越したい」は約10%、
「老人ホームへ入居したい」が約15%であり、「病院に入院したい」は約6%となっていま す。
○ 岡山市の高齢者向けの住まい(有料老人ホーム、軽費老人ホーム、サービス付き高齢者 向け住宅、シルバーハウジング)の戸数は5,528戸(平成29年3月末)となっています。
○ 平成25年の住宅・土地統計調査によると、岡山市における住宅のバリアフリー化の状況 は、「段差のない屋内」、「車いすでの通行」、「手すり」等の全項目で、全国平均と比 べて整備率が若干低くなっています。
○ 岡山市の高齢者実態調査では、一般高齢者で、「過去1年の転倒経験あり」の人は30.3%、
「転倒に不安」のある人は47.0%と高くなっており、いずれも加齢とともに割合が高くな っています。自宅のバリアフリー化、さらには、他の施設等のバリアフリー化を進めるこ とで、高齢者にとって安心して暮らせる環境づくりを推進することが求められています。
40.8%
20.7%
16.2%
21.4%
12.4%
46.3%
43.7%
19.9%
15.2%
18.6%
10.6%
45.8%
38.9%
18.5%
14.5%
19.0%
10.5%
49.6%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
手すりがある またぎやすい高さの浴槽 廊下などが車椅子で通行可能 段差のない屋内 道路から玄関まで車椅子で通
行可能
高齢者等のための設備はない
岡山市 岡山県 全国
現状
車いすや介助が必要となった場合の住まいの意向 住宅のバリアフリー化の状況
資料:内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(H27)」 資料:総務省「住宅・土地統計調査(H25)」
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(第6期計画の主な取組と評価)
◇安定した住まいの確保と快適な環境の整備
「養護老人ホーム」や「軽費老人ホーム」は、経済上の理由等で課題を抱える高齢者の 受け皿として機能しています。また、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は民間 事業者による整備が進んでおり、高齢者の住まいの選択の一つとなっています。
主な指標(単位) H27 H28
軽費老人ホーム(ケアハウス、軽費老人ホーム B 型)の入所者数(人) 885 891
○ 高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるよう、高齢者の生活ニーズや 状況等に応じた多様な住まいが適切に提供される環境を整える必要があります。
○ また、住まいや施設等のバリアフリー化を進めるなど、高齢者にとって快適な住環 境づくりを進める必要があります。
(1)安定した住まいの確保
・ 養護老人ホームや軽費老人ホーム等による低廉な家賃の住まいの提供や適切な生活 支援体制を確保するとともに、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームにおい て、入居者に対して適切なサービスが提供されるよう、指導監督を行います。
・ また、都市整備局での「住宅セーフティネット制度の推進」の取組と連携し、高齢 者等が安心して住まうことのできる住宅等の供給を促進します。
(2)快適な住環境づくり
・ 関係する部局や事業者と連携・協働しながら、バリアフリー・ユニバーサルデザイン の意識の浸透を進めるとともに、高齢者の住宅や施設等のバリアフリー化を促進します。
・ また、シルバーハウジングに生活援助員を派遣し、高齢者が安心して生活できるよう 支援します。
課題認識・基本的な考え方
施策展開の方向性
(1)安定した住まいの確保
① 養護老人ホーム
高齢者福祉課概要
養護老人ホームは、経済的理由や家庭環境等の理由により、居宅での生活が困難な高齢者が 市町村の措置により入所する施設です。
施設によっては、施設職員により介護保険の介護サービスを受けることのできる施設もあります。
現状
平成 29 年 4 月 1 日現在
方針 入所措置が必要な高齢者の生活を引き続き支援します。施設整備については、常時空床が
生じている状況であるため、本計画期間中は整備しない方針です。
実績・計画値
表 措置者数(平成29年4月1日現在)※市外からの措置者を含まず 単位:人
実 績 見 込 計 画
H27 H28 H29 H30(2018) H31(2019) H32(2020)
277 280 270 280 280 280
事業展開
施設名 運営形態 定員
岡山市友楽園 市(直営) 50 人
岡山市会陽の里 市(指定管理) 80 人
玉松園 社会福祉法人(H25.4 経営譲渡) 60 人
松風園 社会福祉法人(H22.10 経営譲渡) 50 人
報恩積善会 社会福祉法人 70 人
計 310 人
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