本章では,本研究で行った実験概要とその結果について述べる.
5.1 実験概要
5.1.1 被験者
実験は10代の女性1名,20代の男性5名,女性2名,40代の女性1名,50代の男性1名の計10 名に行った.
5.1.2 目的
本実験の目的は,提案手法が既存手法での問題点である「歩きスマホ」状態が解消されているか,
そして実際に提案手法で目的地に辿り着けるのかを明らかにすることである.
5.1.3 実験手順
提案手法と既存手法を比較するため,両方の手法を試してもらう.以下に実験手順を示す.
1. 実験前アンケートに回答してもらう
2. 既存手法を用いて,被験者にプレイヤーを目的地まで操作してもらう 3. 提案手法1を用いて,被験者にプレイヤーを目的地まで操作してもらう 4. 提案手法2を用いて,被験者にプレイヤーを目的地まで操作してもらう 5. 実験後アンケートに回答してもらう
5.2 実験結果
5.2.1 実験前アンケート
表5.1: 「歩きスマホ」に関するアンケート項目と回答数
項目 はい いいえ
「歩きスマホ」はしますか? 8 2
「歩きスマホ」中に人・物に衝突
したことはありますか? 1 9
「歩きスマホ」中に危険だと思っ
たことはありますか? 7 3
5.2.2 実験後操作ログ
実験を行った結果ログに残された値を以下にに示す.被験者10名をA Jとし,既存手法を用いた 実験についての結果を表5.2に,新規手法1を用いた実験についての結果を表5.3に,新規手法2を 用いた実験についての結果を表5.4にそれぞれ示す.
表5.2: 既存手法を用いた実験後操作ログ
被験者 A B C D E F G H I J 平均値 衝突回数 33 28 25 40 35 44 22 18 8 25 27.8 R1 ボタンを押し
た回数 39 40 40 43 32 53 20 15 17 20 31.9
表5.3: 提案手法1を用いた実験後操作ログ
被験者 A B C D E F G H I J 平均値 衝突回数 30 24 27 25 30 29 20 14 7 24 23
表5.4: 提案手法2を用いた実験後操作ログ
被験者 A B C D E F G H I J 平均値 衝突回数 35 20 28 23 29 31 15 11 9 22 22.3
5.2.3 実験後アンケート
うかに関するアンケートの回答数を,表5.6に既存手法に関するアンケート項目と回答数および平均 値を,表5.7に既存手法に関するコメントを,表5.8に提案手法1に関するアンケートの項目とそれ ぞれの回答数および回答の平均値を,表5.9に提案手法1に関するコメントを,表5.10に提案手法2 に関するアンケートの項目とそれぞれの回答数および回答の平均値を,表5.11に提案手法2に関す るコメントを,表5.12に今回のゲームのシステムに関するコメントを示す.
表5.5: 目的地に行けたかどうかに関するアンケートの回答数
項目 はい いいえ
既存手法を用いた場合 10 0 提案手法1を用いた場合 9 1 提案手法2を用いた場合 10 0
表 5.6: 既存手法に関するアンケート項目と回答数および平均値 項目 はい どちらかと
言うとはい
どちらで もない
どちらかと言 うといいえ
いいえ 平均値
「歩きスマホ」を再現
出来ていましたか? 3 5 2 0 0 4.1
マップは見やすかった
ですか? 0 6 2 2 0 3.4
表5.7: 既存手法に関するコメント コメント
マップが回転するため,方角など基準となるものが欲しかった.
「歩きスマホ」中でも周りは多少見えているが,このゲームでは再現出来ていない.
表 5.8: 提案手法1に関するアンケート項目と回答数および平均値 項目 はい どちらかと
言うとはい
どちらで もない
どちらかと言 うといいえ
いいえ 平均値
表5.9: 提案手法1に関するコメント コメント
現実では,頭上にはライトはない.
行くべき方向がわかりやすかった.
直線を進んでいる時,道なりに進めているか心配になった.
表 5.10: 提案手法2に関するアンケート項目と回答数および平均値
項目 はい どちらかと 言うとはい
どちらで もない
どちらかと言 うといいえ
いいえ 平均値
常に周りを確認しなが
ら歩けましたか? 10 0 0 0 0 5.0
補助ライトは見やすか
ったですか? 5 3 2 0 0 4.3
表5.11: 提案手法2に関するコメント
コメント
避けることに必死で,補助ライトまで見ることができなかった.
自分と同じ方向に行く人がいない場合でも,曲がることができる.
表5.12: ゲームシステムに関するコメント
コメント
歩行者を避けることが難しい.
人の流れを再現出来ておらず,歩行者が無秩序の歩いている.
歩行者は回避行動を取らないため,後ろからぶつかってきて,それも衝突回数に数えられている.