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製品ドメインと商品分析

 じゃあ製品ドメイン、product domainというのはどういうことだろうか。

これは、この消費者と製品だけではなくて、この黒板に書いてある消費者と 製品の所に、この製品という言葉の後に企業を入れていきます。それはどう いうことかと言いますとある顧客を想定して、ある商品を作ろうとした。じ ゃあ自分が出来るのかどうかという話です。私はお笑いのような話は能力が ないから出来ません。あるいは歌手としてデビューが出来るか、駄目ですね、

能力がないから。だから、松任谷由実さんみたいになりたいな、とか小椋佳 さんのようなシンガーソングライターはいいなあと思うけれども能力が足り なければなれないわけです。ですからいくら製品コンセプトを設計して、消 費者二一ズを考えてもこちら側の企業の能力がなければ具体的製品化はでき ない。これが3つ目の次元です。これが能力軸というやつです。実際にこう いう二一ズに合った商品のcoretargetを設定して、main二一ズに合致した 製品を作る能力です。これがあるかどうかです。これが大事なんです。製品

を作って売る能力が会社にあるんだろうか。ですからこれはhowですね。

どうやってやるのかという方法を持っていることです。能力軸というのは howなんです。だから誰でも新しい製品を考えることは出来るわけです。皆

さんだって出来るわけです。こんな商品ならいいなあと。でも作れるかどう

柳川高行

かは違うわけでしょう。だからちょうど家でいったら設計図を書くことは、

素人でもけっこう簡単なんです。こんな家を作りたいと問取りを作ることは 簡単なんですが実際に作るのは大工さんの能力を貸りなければ作れないわけ です。私達はそれが出来ない。こうしたいなと思っている美味しい料理を作 りたいとお母さんが考えているとします。子供達をたくさん集めて誕生パー ティを開いたとします。でも料理を全くやっていないお母さんには料理を作 ることが出来ないのと全く一緒です。targetが分かっていてハンバーグとか カレーライスを子供が好きというのがお母さんに分かっていても作る能力の ない人は作れないということです。これが大事な所です。ですからこんなこ とやってみたいな、あんなことしてみたいなと皆さんは思いますけれどもそ れは㎞agination想像力の問題ですね。こちらの2つ、誰に対してどんなも のを提供しようかというのはimag1natio豆で作ることが可能なんです。僕が 今、一番欲しい商品は自動的にぺ一ジをめくってコピーをしてくれる機械な んです。私は大学で授業のない時は、コピーしているんです。コピーしに大 学に来ているようなもんですけれども、あれは1枚1枚、ページをめくって またコピー機にかけるんですがあれが自動的に出来たらこれほど便利なモノ はないだろうと思います。これはもう私にとっては理想的な機械なんですけ れどもまだどこも作っていない。技術的に難しいからですね。ものを作る能 力の問題で最も重要なことは何だろうか、ということをお話をしていきます とそれは単なる能力ではないということがポイントです。あることができる abilityではあるけれどもこのhowのところでどういうことに注意をしなく てはいけないのかと言いますと、それはその会社にしかない能力かどうかと いうことです。それを独自能力と言います。企業の独自能力がどうかという ことです。そうすると企業の独自能力で製品を作った時には当然のことです がその会社にしか作れませんから製品独自性というのが生じます。英語で distlnctivenessと言いますけれど、これが必要なわけです。他の会社に真似

ができないような独自性を持っていればその商品はず一っと市場で優位な 地位を保ち続けることができるわけです。ただこの独自性が真似ができるか

どうか、要するに、模倣可能性が高いかどうかなんですけれども模倣可能性 が無い、immltab ityが低いわけです。そうすればこれはこの会社にとって大 変望ましい製品ドメインの設計になるわけです。なぜか、それは文字通りの 独自性があって、他の会社では真似ができなくてしかも他の会社がそれをそ の後も真似していくことが非常に難しいような能力であったとします。そう するとこの能力のお陰で営利的商品生産の組織体としての企業にとっては、

高い収益性を長期的に維持することができるわけです。非常に高い利益を長 いこと維持できる。これくらい会社にとって望ましいことはないわけです。

他の会社に真似ができなければず一っとその製品の独自性は生き続けて他の 会社よりも高い値段で売れるわけです。ですから例えば私の講義を例にとれ ばこの講義のノートを学生から借りれば私の講義の縮小再生産はできるんで す。誰かが私の講義ノートを真似して同じ講義をすることは可能ですが講義 内容を変化させて成長させていく「能力」がないわけです。私の場合、自分 はそのような能力を持っていますから。私の独自能力は模倣可能性が著しく 低い能力だと自負しています。そういう能力で私自身はいつでも新しい話を 作れますけれども話を真似しただけでは、新しい話は作れないわけです。同 じモノをコピーすることは可能です。コピー製品は可能です。ですから技術 の独自性が高ければ高いほど能力の独自性が高ければ高いほどユニークな tec㎞010gyであればあるほどそれは第三者が真似することは難しい、という

風に言ってよろしいわけです。この製品の独自性を根底から支える独自能力 は、具体的にどういうモノがあるんだろうかという話を次に簡単にしておき たいと思います。例えば「プリントゴッコ」と言うのをお使いになったこと があるかもしれませんが、あれは理想科学工業というなかなかユニークな社 名を持った、理想科学工業というのがあるんですがプリントゴッコという印 刷機で有名な会社です。なぜあの会社がプリントゴッコを独占的に販売をし ているのか、あるいはリソグラフという印刷機をあの会社は作っているのか。

コピー機と言うのと印刷機のリソグラフの原理はどこが違うかといいますと コピー機というのはコピー機から出た光がパッと当たっているのがわかりま

椥川高行

すか。あれは光を当てまして要するに2進法なんですけれど、字が書いてあ る所は静電気がおきるようになっているわけです。字で黒く塗り潰してある 所は静電気がおきてそれ以外の所は静電気がおきないようになっているわけ です。それでピカッと光ってそれをローラーに転写するわけです。ローラー の所に黒く静電気がおきた所だけトナーという粉がくっつくようになってい るのです。あれは静電気が起きているわけです。要するに字が書いてあって 黒く印刷されている所か自紙の所か機械がチェックしているのです。そして 黒の活字のある所には静電気をおこしてトナーという粉をそこに静電気でく っつけてその後、機械でそれをコピー紙に貼り付けて熱で定着させて出して くるわけです。これがコピー機の機械の基本的な原理なわけです。それでリ ソグラフというのはどういうのかと言いますとリソグラフは昔使われていた ガリバン用の印刷用紙と一緒でここにですね、熱で溶ける「ろう」を塗りつ けた原紙があるわけです。そうすると二のろうにちょうどコピー機と同じよ うにろうに電気を当てるんです。そうすると字のあったところだけが溶ける ようになっているわけです。それで「あ」とか「い」とかという活字がその 所だけろうが抜けるわけです。そこにインクを滲ませて、インクを染み出さ せてきてリソグラフというのは印刷するのです。コピー機とリソグラフとは 似ていますけれども原理はまったく違います。こういう紙にガリ版をきって インクが滲む所と要するにインクが下の紙に押し出てくる所と押し出てこな い所、2つに分けていくのを「孔版技術」と言うんです。ガリ版技術です。

この技術を世界的にず一っと守っている会社はリソグラフを作っている、あ るいはプリントゴッコの理想科学だけです。いろんな国でこのガリ版印刷と いうのは古い印刷技能ですから廃れてしまいました。昔、私が小学生の時は 先生方はみんなガリ版をきってプリントを作ってそれを生徒に渡していたん ですが今は印刷機があってワープロがあってコピー機がありますから、皆さ んはそれしか知りませんが昔はガリ版印刷で謄写版で1枚1枚インクで印刷 してたんです。それを孔版技術というのを日本で唯一持っているのはプリン トゴッコの理想科学工業でこの会社の独自能力なわけです。プリントゴッコ

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