LD
補正 1 : 補正細胞数
=補正前細胞数ー末梢血 WBC ×髄液 WBC 補正 2 :概略法。
髄液 RBC480 〜 1,100 個につき WBC 1個減らす。
サムソン液染色の組成・調整法
(超生体染色)
・ 10 %フクシン水溶液(フクシン 200 mg+精製水2 ml)2ml、酢酸 30 ml、飽和フェノール2ml を加え、
精製水で100mlにする。原法ではフクシンアルコ ール溶液を用いるようになっているが、水溶液でも 染色性に差はない。
・ サムソン液調整後、経日的に細胞核の染色性が 低下した場合は適時調整し直す。サムソン液は市 販品もあるが、自家製、市販品を問わず常に一定 した染色性を保つことが精度管理上重要であり、
少なくとも2年に1度は染色液を新しくする。
塗抹標本の作製について
・計算盤で細胞を観察し、詳細な白血球の分類や異型細胞の同定 が必要と思われる場合は、ギムザ染色やパパニコウロ染色によ る細胞検査が必要になる。採取後の髄液細胞の変色や崩壊は早 いため、迅速な標本作製が必須となる。
1.染色方法:髄液中の細胞は基本的に血液由来であるため、ギム ザ染色を第一選択とする。
計算盤上で異型細胞が疑われる場合は、パパニコロウ
染色を選択する。
サムソン染色での鏡検で明らかに細菌類が観察される 時はグラム染色を優先する。
2.集細胞:集細胞装置や、または800rpm・5分程度の弱遠心後、
できるだけ上清を除去する。
3.蛋白の添加:細胞の変性・崩壊を防ぐため患者本人の血清または、
AB型血清などの蛋白を沈渣に加える。
ただし、髄液蛋白が高い場合は、添加するとかえって細胞収縮を 引き起こす。
4.塗抹:引きガラスなどでスライドグラスに塗抹する。引きガラスは引 ききらず寸止めする。
5.固定:ギムザ染色は乾燥固定、パパニコロウ染色はアルコール湿 固定、グラム染色は火炎固定またはアルコール湿固定する。
染色を施す時間がない場合は固定のみで充分である。
染色はその後実施すれば良い。
6.染色:染色においての注意点は特にないが、塗抹された細胞量に より染色時間の増減は多少考慮する。
まとめ
髄液検査は、限られた検体量を用い迅速で正確さを求め られる検査のひとつである。しかし、いまだ用手法で行う検 査項目が多く、一つの検体で細胞の鏡検、生化学検査、細 胞検査、時には外注検査としての検体保存など多岐にわ たる作業が必要とされる。
最近では細胞数の算定や分類を自動機器で実施する施設 もみられるがまだまだ一般的な施設で難しい状況であり、
我々検査技師がスムーズに検査を進めるためには、①検
査依頼の目的 ②肉眼的所見の確認と細胞の増加や出血
の有無の判断 ③安全で簡便な操作 ④ルーチンでの検
査担当者のマニュアル作り。以上の 4 点を改善することによ
り、緊急時においても安心で安全な検査を行うことができる
と考える。
Q&A
多核球
多核球
多核球
単核球 多核球
単核球
⑦
単核球Q&A ① 計算盤上の細胞を分類し、単核球と多核球の比をもとめよ。
⑧
単核球⑨
単核球正解 5 : 4
Q&A ②
1歳の男児、臨床所見と髄液検査とで化膿性髄膜炎と診断され た。髄液検査項目とその結果との組み合わせはどうか?
1. 髄液蛋白 → 減少 2. 髄液糖 → 減少
3. 細胞種類 → 多核球増加 4. 細菌培養 → 肺炎球菌 5. クロール濃度 → 増加
6. 外観 → 水様性無色透明
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Q&A ③
髄液一般検査についての文章である。正か誤か?
① 髄液は脳室脈絡層で生成される。
② 正常の髄液糖濃度は、血中濃度の30~40%である。
③ 細胞数は速やかに測定する。
④ 細胞数算定には、フックス・ローゼンタール計算盤が 用いられる。
⑤ キサントクロミーは、新鮮な出血を示唆する。
⑥ サムソン液で細胞核は赤く染まる。
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