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被害の傾向

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3  学校建築物とその周辺の被害

3.3  学校建築の個別事例と被害の傾向  3.3.1  建物概要と被害状況

3.3.2  被害の傾向

以上の調査により得られた資料から,被災地域の学校校舎の特徴,被害の傾向などにつ いて統計的に検討する.

Figure 3.3-13には調査建物の建設年代別,構造別の分布を示す.ただし,複数の年代に

渡って建設された校舎(Muhammadiyah Imogiri中学校の北西校舎)は除いている.円グ ラフに沿う数字は建物棟数を指すが,調査建物は1970,1980年代に建設されたものがそれ ぞれ 1/3 以上を占め,1960,1990 年代建設のものは得られていないことを示している.

Figure 3.3-14には建設年代別の構造形式の分布を示すが,古くはURMが用いられ,1970,

1980年代に RC柱+URMが台頭し,現在ではRCフレーム+URMが建設されるという技 術の変遷を明瞭に示す結果となった.従って,校舎の被害は古いものほど顕著であること が予想される.そこで,Figure 3.3-14,3.3-15では建設年代別および構造形式別の被災度 分布を示した.ただし,先の被害状況では,校舎の被災度を一部構造要素別に判定してい るため,複数の判定が得られている場合は大きい方の被災度を採用することとした(例:

軽微(屋根以外),大破(屋根)Î大破).上記の予想とは異なり,建設年代および構造形 式と被災度の間に明瞭な関係は捉えられないことがわかる.これは,RC部材のディテール,

URM壁の脆弱性,屋根の構造など種々の要因の結果と判断されるが,とくに最も新しく比 較的耐震性に優れると考えられるRCフレーム+URMが倒壊こそ免れたものの大きく被災 した現実は,今後の震災復旧を考える上でも慎重な議論が必要であろうことを指摘してい る.

また,Figure 3.3-17では地震動入力の方向性について検討するため,校舎の桁行方向別

(南北と東西について比較)の被災度分布を示したが,両者には明瞭な関係は得られなか った.そこで,Figure 3.3-18では断層近傍のみの学校(No.1,2,4,8,10)を対象に同 様の比較を試みた.その結果,断層近傍では南北方向が桁行となる場合に若干被害が大き くなる傾向が得られた.ただし,これらは建物の耐震性能の個体差を考慮していない統計 結果であるため,今後はとくに詳細資料が得られて建物の性能を評価し,より厳密なかた ちでの考察を加える計画である.

1 1 0

16

15 0

7

1940's 1950's 1960's 1970's 1980's 1990's 2000's

Figure 3.3-13 Distribution of construction age

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1940's 1950's 1960's 1970's 1980's 1990's 2000's

URM

RC Column+URM RC Frame+URM Unknown

Figure 3.3-14 Distributions of structural systems

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1940's 1950's 1960's 1970's 1980's 1990's 2000's

I II III IV V

Figure 3.3-15 Damage distributions vs construction ages

0% 20% 40% 60% 80% 100%

URM RC Column+URM RC Frame+URM

I II III IV V

Figure 3.3-16 Damage distributions vs. structural systems

0% 20% 40% 60% 80% 100%

E-W N-S

I II III IV V

Figure 3.3-17 Directivity of the damage distributions of all buildings

0% 20% 40% 60% 80% 100%

E-W N-S

I II III IV V

Figure 3.3-18 Directivity of the damage distributions of buildings near the fault

3.4  周辺地域における一般家屋被害率 

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