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血 尿

ドキュメント内 専門医セミナー(腎臓) (ページ 83-103)

非糸球体性血尿、糸球体性血尿

血尿のみの人へ

・問診が大事

・殆どの場合、喫緊に問題になることはない

・運動制限は原則不要

・しかし、定期的な検尿は必要

蛋白尿単独群 (77 名 )

体位性蛋白尿(58%

持続性蛋白尿(14% 低形成腎(12%

尿細管性蛋白尿(6%

嚢胞腎(腎下垂(4% 3% 若年性ネフロン癆(1%

爪膝蓋骨症候群(1% ネフローゼ症候群(1%

体位性蛋白尿

診断基準

・安静臥床で尿蛋白陰性、立位で尿蛋白陽性となる。

・一般身体状態が正常である。

・腎、心、血管疾患の既往がない。

・血圧の上昇がない。

・腎機能は正常であり、血液生化学所見、尿沈渣などに異常を認めない。

・尿路系に異常がない。(先天奇形、遊走腎などがない)

・その他蛋白尿を来すような異常がみられない。

尿蛋白の性状としてはAlb主体の糸球体性蛋白尿

尿蛋白分画はβγ分画の上昇(血清のものに類似する?)

腎循環障害による腎鬱血説が有力 予後は良好

低形成腎の超音波、 DMSA 像

DMSAシンチグラフィー:

左腎の核種取り込み低下が著明

蛋白尿のみの人

・起立性蛋白尿の除外がとても大切

・そのために厳密な早朝尿(前日就寝直前排尿、

翌朝一番尿提出)の評価を行う。

・起立性蛋白尿が除外されたら画像を含め精査 が必要。

血尿、蛋白尿群 (142 名 )

IgA腎症(47%

ループス腎炎(2% 巣状糸球体硬化症(3%

増殖性腎炎(27%

半月体形成性腎炎(1%

膜性腎症(5%

リポ蛋白糸球体症(1%

膜性増殖性腎炎(12%

微少変化群(2%

正常糸球体

(×400) (×2000)

I g A 腎症

PAS染色 ×400 (免疫蛍光染色: IgA

急性糸球体腎炎

LM EM

IF C3d

血尿&蛋白尿の人

・この状態が続く場合、腎生検が必要

・多くの場合、しっかりとした治療が必要

尿検査の留意点

①血尿:女児で生理中ではないか?

尿検体が適切かどうか?

(清潔な容器、中間尿、速やかに

検査(直後、あるいは冷蔵4時間以内)

②蛋白尿:厳格な安静時尿がとれているか?

③血尿蛋白尿:第一尿で尿蛋白が消失するか?

尿沈渣で円柱の存在は?(円柱 は糸球体腎炎を強く示唆する)

尿異常者の二次検査

①血尿のみ

採血、検尿(早朝、来院時尿)、エコー、尿Ca/Cr、家族歴

②蛋白尿のみ

採血、検尿(早朝、来院時尿)、エコー、第一尿、OAテスト

③両者

採血、検尿(早朝、来院時尿)、エコー、多くの場合腎生検

採血項目

血算、生化、補体、肝炎ウィルス抗体価

自己抗体、尿中β2ミクログロブリン、尿NAG 免疫グロブリン、ASLOASK

三次病院に相談するタイミング

①血尿:急がないが、定期的な follow が必要。

感染後肉眼的血尿の反復、血尿程度の 増悪が続く場合は相談

②蛋白尿:ネフローゼ状態 → 入院加療 持続性蛋白尿 → 相談

③血尿蛋白尿:原則的にすぐ相談

(おまけ)

尿異常者の運動制限

海外の教科書での記載

Pediatric Kidney DiseaseEdelmann

ネフローゼ症候群では「運動制限はエビデンスがなく,

制限によって受けるいかなる利益も,正常な活動をす ることによる心理的な有益性を超えない」。

IgA腎症では「運動制限やベッド上安静は効果がなく,

心理的ダメージを引き起こす」。

急性糸球体腎炎では「どの研究も長期のベッド上安 静の効果は否定的で,高血圧や浮腫のないかぎり,

情緒的,心理的問題から制限は不要」

Pediatric NephrologyBaratt

ネフローゼ症候群,急性糸球体腎炎でベッド上安静 は避けるべき」

CKD 診療ガイド 2012

(日本腎臓学会編)

小児CKD患者診療のエッセンス201212-2生活指導)より

学校生活管理区分

学校生活管理区分(付記)

学校生活管理区分のめやす

血尿: 大きな制限なし。

D

若しくは

E

経過観察しっかり 感染時肉眼的血尿

三次へ

蛋白尿: ネフローゼ

→C→

入院 持続性

→D→

三次へ 起立性

→E

血尿蛋白尿:

C,D→

三次へ

ドキュメント内 専門医セミナー(腎臓) (ページ 83-103)

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