• 検索結果がありません。

著者とその「理想範囲」の認定

ドキュメント内 発行年 2009‑03‑24 (ページ 62-68)

第 3 章 可変長サンプル範囲の指定 49

3.2 可変長サンプル例

3.3.1 著者とその「理想範囲」の認定

同一著者が書いた論理的構造の範囲を把握するために,著者とその「理想範囲」の認定 が重要である。例えば,共著の場合,章ごとに,紙面,目次,奥付等に分担明記があれば,

各章それぞれの著者による「理想範囲」と捉える。もし,分担明記がなければ,共著によ る全体が一つの「理想範囲」と捉えることになる。図 3-8 は,分担明記があるため,「三頭 山」という一項目を「理想範囲」とする例である。

図 3-8 分担執筆で紙面に著者表示あり

また,対談,座談,インタビューなどの場合は,いずれも原則は,発話者一人ひとりを 単独著者として「理想範囲」を分割せずに,まとまり全体を共著の「理想範囲」であるも のとして扱う類型である。図 3-9 に対談,図 3-10 に座談,図 3-11 にインタビューの例を 示す。

ここに著者表示あり

3.3 「理想範囲」の捉え方 57

図 3-9 対談

図 3-10 座談

58 第3章 可変長サンプル範囲の指定

図 3-11 インタビュー

次の図 3-12 も対談の例ではあるが,この例は文章の終わりに,対談後の対談者のみの単 独記述があるものである。そのような場合も文章類型を優先させ,終わりの部分も含めて 対談全体を一つの「理想範囲」としている。単独記述の部分だけを単独著者の一つの「理 想範囲」として認めるという考え方はしていない。

図 3-12 対談(終わりに対談者の単独著述部分あり)

3.3 「理想範囲」の捉え方 59 次に,「本文」の前に「あらすじ」が示されているような例を考える。場合によっては,

「あらすじ」は「本文」と別著者である可能性も否定できない。しかしながら,「あらすじ」

という内容の性質上,「本文」に付随するものと考える。よって,「あらすじ」と「本文」

という類型は,全体が「本文」の著者の一つの「理想範囲」として捉えるものである。例 えば,次の図 3-13 がその例である。

図 3-13 あらすじと本文

さて,以上までの例とは逆に,あるまとまりが一つの「理想範囲」とならない類型もあ る。例えば,往復書簡である。往復書簡は,往と復の組合せで共著による一つの「理想範 囲」とは捉えず,一つの書簡を一著者による個別の「理想範囲」と考える。図 3-14 がその 例である。

60 第3章 可変長サンプル範囲の指定

図 3-14 往復書簡

3.3 「理想範囲」の捉え方 61 最後に,Q&A形式の場合を考える。Q&A形式の典型は,Aの著者がQを引用してい るものと考え,Qだけ,あるいはAだけで「理想範囲」とすることはしない。また,Q&

Aの組合せを「理想範囲」として区切ることもしない。原則にのっとって「冊本体」以下 の「理想範囲」を認定すればよい。

ただ,Q&A集の場合,Aの著者が複数いて,各Q&Aに分担明記がある場合は,一つ のQ&Aが一つの「理想範囲」になる。例えば,次の図 3-15 のような場合である。

図 3-15 Q&A(分担執筆の著者表示あり)

ここに著者表示あり

62 第3章 可変長サンプル範囲の指定

ドキュメント内 発行年 2009‑03‑24 (ページ 62-68)