• 検索結果がありません。

自動車旅客輸送量モデル(自家用)

ドキュメント内 中央大学理工学部情報工学科 (ページ 33-36)

第 3 章  モデルの構築

3.9  自動車旅客輸送量モデル(自家用)

  本節では,自家用車の旅客輸送量(自動車旅客輸送量)に対する燃料価格の変動の影響 について説明するモデル(自動車旅客輸送量モデル(自家用))を作成する.このモデルで 使用する自動車旅客輸送量のデータは,文献[10,12]に基づいている.自家用車とは営業用 車以外の自動車のことであり,軽自動車は含まない.この旅客輸送量を分析することによ り,一般家庭や企業が人の輸送にどれくらい車を使用しているかを推測することができる.

企業の所有する自家用車の例として,外回りや役員の送迎などに使用する車が挙げられる.

自動車旅客輸送量データの単位は千人である.自動車旅客輸送量の変動を図3.9.1に示す.

0 500,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 3,000,000 3,500,000 4,000,000

2001年1月 2001年4月 2001年7月 2001年10月 2002年1月 2002年4月 2002年7月 2002年10月 2003年1月 2003年4月 2003年7月 2003年10月 2004年1月 2004年4月 2004年7月 2004年10月 2005年1月 2005年4月 2005年7月 2005年10月 2006年1月 2006年4月 2006年7月 2006年10月

日付(年・月)

自動車旅客輸送量(千人)

図3.9.1  自動車旅客輸送量

 

以下に,モデル作成に使用した従属変数および独立変数,使用したモデル,モデルの決 定係数,モデルの式を示す.

 

 

モデル名 :自動車旅客輸送量モデル(自家用)

従属変数y(t) :自動車旅客輸送量(自家用車)(千人)

独立変数x(t) :レギュラーガソリン市場価格(円)

使用したモデル :ARIMA(1,0,1)(0,1,0)

決定係数 :0.573 モデルの式 :

)) 13 ( ) 1 ( (

* ) 998 . 0 ( ) ( )) 13 ( ) 1 ( (

* 884 . 0 ) 12 ( ) ( ) (

) ( ) (

* 543 . 1720 781 . 189710 )

(

− +

=

=

+

=

t u t

u t

u t

r t

r t

r t r t R

t R t x t

y

) (t

r :残差  u

(t )

:ホワイトノイズ

(3.9.1)

(3.9.1)式のレギュラーガソリン市場価格を表す独立変数x(t)に対する係数は−1720.543 である.これは,レギュラーガソリン市場価格が 1 円上昇すると自動車旅客輸送量が

1720.543(千人)減少することを表している.決定係数は 0.573 であり,このモデルは他 のモデルと比べてあてはまりが悪い.よって,自動車旅客輸送量を説明するには,独立変 数がレギュラーガソリン市場価格だけでは不十分であると考えられるが,独立変数の絶対 値の係数も大きく,図3.9.2より,レギュラーガソリン市場価格の上昇した2004年以降で は自動車旅客輸送量が減少しているため,レギュラーガソリン市場価格が自動車旅客輸送 量に与える影響は大きいと考えられる

自動車旅客輸送量の実測値と,モデルで求めた予測値を図3.9.2に示す.観測の値は実デ ータの値を,適合の値はモデルによる予測値を表している.図3.9.2 を見ると,2004 年か ら輸送量が減少していることがわかる.このことから,ガソリンの価格上昇を受けて移動 に自動車の利用を控える傾向があることがわかる.しかし,3.7節で扱った1世帯当り平均 ガソリン購入量のデータは,ガソリンの価格が上昇しても一定の水準を維持している.こ のことから,自動車の利用を控えているのは企業であると推測できる.

5  月  2006

1  月  2006

9  月  2006

5  月  2005

1  月  2005

9  月  2005

5  月  2004

1  月  2004

9  月  2004

5  月  2003

1  月  2003

9  月  2003

5  月  2002

1  月  2002

9  月  2002

5  月  2001

1  月  2001

月  2001

3,600,000

3,400,000

3,200,000

3,000,000

2,800,000

2,600,000

デ ル̲1

適合 観測

自 家 用 車 輸 送 量 ( 旅 客 )(

千 人 )

日付(月・年)  

図3.9.2  自動車旅客輸送量の実測値と予測値の比較

 

ドキュメント内 中央大学理工学部情報工学科 (ページ 33-36)

関連したドキュメント