第5章 障害福祉計画(第6期) 障害児福祉計画(第2期)
第2節 障害福祉計画(第6期)
1950年代から国、地方公共団体は大規模コロニー政策を推進し、障害のある人は 入所施設等しかサービス選択の余地がなく、地域生活から隔離されている状況がありま した。1960年代頃から、「ノーマライゼーション」の原理が提唱され、国連でも、1 975年(昭和50年)「障害者の権利宣言」が採択されました。「障害者の権利宣言」
を実効化するため、1981年(昭和56年)を「国際障害者年」(スローガン 「障害 者の完全参加と平等」としたことを始め、1983年(昭和58年)から1992年(平 成4年)までの期間「国連障害者の10年」。1993年(平成5年)から2002年(平 成14年)までの期間を「アジア・太平洋 障害者の10年」として、日本を含む多く の国で様々な取り組みが行われました。「ノーマライゼーション」の理念が普及したこと もあり、2008年(平成20年)「障害者の権利に関する条約」が発効され、日本にお いても「障害者基本法」の改正、いわゆる「障害者差別解消法」の成立など、国内関連 法が整備されたことを受け「障害者の権利に関する条約」は2014年(平成26年)、 日本について発効されました。
「障害者基本法」には、第3条にて「地域社会における共生等」が規定され同条第2 項に「全て障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保 され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと」とされています。
このことは、施設入所している人、精神科病院に入院している人も同様であり、自ら の意思でもって、住む場所、住む相手が選択できる環境を整備することが重要です。環 境整備にあたっては、地域で生活できるハード面としての住居、住まいの場、ソフト面 としての相談支援、日中や余暇の支援を含むサービス等の社会資源を充実させていく必 要があります。
「地域生活への移行」とは、本来、この考え方に基づき実践されるべきものであり、
施設入所している人、精神科病院に入院している人に対するアプローチやフォローなど、
継続的な支援を行う必要があります。また、地域でも親元、家族と離れ自立した生活を 望んでいる人への支援のあり方など、更なる工夫に取り組んでいく必要があります。
1.施設入所者の地域生活への移行
(1)施設入所者の地域移行者数 11 人
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第 章【見込み方法】
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」に基づき、令和元年度末時点 の施設入所者 180 人の6%以上の地域生活への移行と、大阪府が実施した施設入 所者等に対する意向調査の結果等を踏まえて設定します。
【達成のための方策】
施設入所者のうち地域移行を希望する方の意向を踏まえ、地域の社会資源に関す る情報提供や相談に対応するとともに、入所施設、地域相談支援事業所及び障害者 相談支援事業所などの各機関と連携を図ります。
地域での生活を試行的に体験するなど、地域移行を円滑に推進するための支援計 画に基づき、地域相談支援事業所と連携を図り必要なサービス提供を実施すること により、地域移行後の生活を継続的に支援します。
(2)施設入所者の削減
7 人
【見込み方法】
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」に基づき、令和元年度末時点 における施設入所者 180 人から 1.6%以上削減することとして設定します。
【達成のための方策】
入所施設から地域移行を希望する方の意向を踏まえ、地域の社会資源の情報提供 などの相談に対応するとともに、入所施設、地域相談支援事業所及び障害者相談支 援事業所などの各機関と連携し、地域移行を推進します。
住み慣れた地域で住み続けるための社会資源、施策について整備、充実を図りま す。
2.精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」においては、精神障害にも対応し た地域包括ケアシステムに関連して、都道府県が、令和5年度末には、精神障害者の精 神病床から退院後1年以内の地域における生活日数の平均及び精神病床における1年以 上の長期入院患者数を設定すること、精神病床における退院率を入院後3か月時点、6 か月時点、1年時点についての目標を設定することとされています。
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第 章(1)精神障害者の精神病床から退院後1年以内の地域における平均生活日数 316 日
(2)令和5年6月末時点の精神病床における1年以上の長期入院患者数 227 人
(3)精神病床における早期退院率
入院後3か月時点 69 % 入院後6か月時点 86 % 入院後1年時点 92 %
【見込み方法】
大阪府では、令和5年6月末時点の精神病床における1年以上の長期入院患者数 8,688 人とされた府域の目標値について、市町村ごとに按分された数値を目標とし て設定します。
(本市における令和元年度の実績は 240 人)
【達成のための方策】
退院した人たちが安心して地域で暮らすことのできる環境を構築するため、地域 包括ケアシステムについて内容の充実を図り、地域の精神保健医療福祉体制の基盤 整備に努めます。
3.地域生活支援拠点等が有する機能の充実
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」に基づき、「地域生活への移行や親 元からの自立等に係る相談」「一人暮らし、グループホームへの入居等の体験の機会及び 場の提供」「ショートステイの利便性・対応力の向上等による緊急時の受入対応体制の確 保」「人材の確保・養成・連携等による専門性の確保」「サービス拠点の整備及びコーデ ィネーターの配置等による地域の体制づくり」の5つの機能が求められる地域生活支援 拠点等について、面的整備を基本に据え、令和5年度末までに整備していくとともに、
整備後もそれらの機能の充実のため、年1回以上運用状況を検証・検討していきます。
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第 章4.福祉施設から一般就労へ向けての取組
(1)福祉施設から一般就労への移行数に関する目標について 105 人
(2)就労移行支援事業を通じた一般就労への移行数に関する目標について 60 人
(3)就労継続支援A型事業を通じた一般就労への移行数に関する目標について 33 人
(4)就労継続支援B型事業を通じた一般就労への移行数に関する目標について 12 人
【見込み方法】
「大阪府の基本的な考え方」に基づき、令和元年度における一般就労への移行実 績(1,991 人)の 1.27 倍以上(2,529 人)、併せて、就労移行支援 1.30 倍以上、
就労継続支援A型 1.26 倍以上、就労継続支援B型 1.23 倍以上という府域の目標 値について、市町村ごとに按分された数値を目標として設定します。
【達成のための方策】
ハローワーク、枚方市障害者就業・生活支援センター及び枚方市自立支援協議会 就労支援部会などと連携し、障害者の職場定着率向上に向けた取り組みを支援して いきます。
(5)就労定着支援事業に関する目標について 就労定着支援事業利用率 7割 就労定着率8割以上の事業所 9割
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第 章【見込み方法】
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」に基づき、就労定着支援の利 用者数については、令和5年度における就労移行支援事業等を通じた一般就労への 移行者のうち7割が就労定着支援事業を利用することを目標として設定します。
また、就労定着支援の就労定着率については、「国の基本指針」及び「大阪府の基 本的な考え方」に基づき、市内の就労定着支援事業を実施する事業所において、支 援を開始した時点から1年後の就労定着率が8割以上の事業所が全体の9割以上と なることを目標として設定します。
【達成のための方策】
就労支援部会を通じ、就労定着に向けた取り組みを実施します。
(6)就労継続支援(B型)事業所における平均工賃額
15,000 円(月額)
【見込み方法】
「大阪府の基本的な考え方」に基づき、令和元年度工賃(賃金)実績調査におい て、枚方市内の就労継続支援B型事業所37か所(令和2年 4 月 1 日現在)の令和 元年度の工賃実績の平均額 13,155円に 10%乗じた額を上乗せし、目標を設定 します。
【達成のための方策】
「枚方市障害者就労施設等からの物品等の調達の推進を図るための方針」に基づ き、就労系事業所等からの購入等の拡充を図るなど、障害福祉サービス事業所の受 注機会の拡大に取り組みます。
あわせて、障害福祉サービス事業所への業務の発注の促進などに取り組みます。
5.相談支援体制の充実・強化
「国の基本指針」及び「大阪府の基本的な考え方」においては、総合的・専門的な相 談支援の実施及び地域の相談支援体制の強化を実施する体制を確保するため、令和5年 度末までに、基幹相談支援センターを設置することとされています。
障害者(児)ニーズの多様化を踏まえ、きめ細やかで適切な支援のため、地域の実情 に応じた関係機関の明確な役割分担と有機的な連携といった相談支援体制の充実・強化 に向けて取り組みます。
また、地域における相談支援の中核となる基幹相談支援センターの機能を強化すると ともに、自立支援協議会を活性化します。