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(1)指導及び助言

区は、既存耐震不適格建築物の所有者に対し、耐震改修促進法に基づく耐震診断・耐 震改修の実施に向け、指導及び助言を行う。

なお、所管行政庁が東京都知事となる場合(一棟の建築物の延べ面積が1万平方メー トルを超える建築物)は、東京都と連携して指導・助言に努める。

(2)指導及び助言等の対象建築物

・ 指導及び助言の対象建築物は、以下の建築物とする。

ア 要安全確認計画記載建築物 イ 特定既存耐震不適格建築物

ウ ア、イ以外の既存耐震不適格建築物 エ 要緊急安全確認大規模建築物

・ 指示、公表の対象建築物は、以下の建築物とする。

ア 要安全確認計画記載建築物 イ 特定既存耐震不適格建築物 ウ 要緊急安全確認大規模建築物

・ 命令の対象建築物は、以下の建築物とする。

ア 要安全確認計画記載建築物 イ 要緊急安全確認大規模建築物

(3)重点的に指導等を行う建築物

○ 区

(※24)

は、既存耐震不適格建築物の所有者に対して、耐震改修促進法の 規定に基づく指導、助言を実施するよう努める。

○ 区は、指導等に従わないもののうち、地震に対する安全性の向上を図るこ とが特に必要な建築物の所有者に対しては指示を行い、正当な理由がなく、

その指示に従わない場合は、その旨を公表するものとし、公表を行ったに もかかわらず耐震改修等を行わない場合は、建築基準法に基づく勧告又は 命令を行うことを検討する。

○ 区は、「東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例」

(平成 23 年東京都条例第 36 号)に基づき、特定緊急輸送道路沿道建築 物の所有者に対して、指導、助言等を実施するよう努める。

○ 耐震診断の義務化対象建築物については、耐震診断の結果を報告しない者 に対して、必要に応じて命令をし、命令した旨を公表する。

(※24):本章では、耐震改修促進法に基づく所管行政庁(建築主事を置く特別区の長)として区が実施する指 導・助言等について述べる。

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防災拠点の確保や、地震被害の軽減を図るため、原則として、以下の建築物について 重点的に指導等を行う。

ア 地震発生時に閉塞を防ぐべき道路の沿道の耐震診断の義務化建築物及び耐震 診断の指示対象建築物

イ 学校、病院などの防災上特に重要な特定既存耐震不適格建築物

ウ ホテル、百貨店などの不特定多数の者が利用する特定既存耐震不適格建築物 エ 老人福祉センターなどの特定多数の者が利用する特定既存耐震不適格建築物 オ 危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する特定既存耐震不適格建築物

(4)耐震改修促進法による指導、助言等の実施

・ 耐震診断の義務化建築物に関する指導等

区分 内容 方法

耐震改修促進法 第8条第1項及び 附則第3条第3項に基づく

命令及び公表

対象となる建築物の所有 者に対し、耐震診断を実施し ない場合、診断の結果を報告 するよう命令し、命令した旨 公表する。

耐震改修促進法に基づく ことを明示し、広報や、ホー ムページへの掲載等による ものとする。

耐震改修促進法 第12条第1項及び 附則第3条第3項に基づく

指導及び助言

対象となる建築物の所有 者に対し、耐震改修の必要性 を説明し、その実施を促す。

啓発文書の送付や説明会 の開催などで行う。

耐震改修促進法 第12条第2項及び 附則第3条第3項に基づく

指示

指導及び助言を受けた建 築物の所有者に対して、耐震 改修の実施をしない場合は、

指示を行う。

具体的な事項を記載した 文書を交付する。

耐震改修促進法 第12条第3項及び 附則第3条第3項に基づく

公表

指示を受けた建築物の所 有者が、正当な理由がなく、

指示に従わず、必要な耐震診 断又は耐震改修を実施しな い場合は、その旨を公表す る。公表に当たっては、建物 所有者による耐震診断又は 耐震改修の実施計画の有無 など、計画的な耐震診断・耐 震改修の実施の見込みを勘 案して判断する。

耐震改修促進法に基づく ことを明示し、広報や、ホー ムページへの掲載等の方法 によるものとする。

なお、公表後、建物所有者 が耐震改修を行わない建築 物のうち、建築基準法第10 条の規定に該当する建築物 についてはその建物所有者 等に対し、同条の規定に基づ く勧告又は命令を行うこと を検討する。

・ 耐震診断の指示対象建築物及び、既存耐震不適格建築物に関する指導等

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区分 内容 方法

耐震改修促進法 第15条第1項及び 第16条第2項に基づく

指導及び助言

対象となる耐震診断の指 示対象建築物及び既存耐震 不適格建築物の所有者に対 し、耐震診断及び耐震改修の 必要性を説明して、その実施 を促す。

啓発文書の送付や説明会 の開催を始め、確認申請時の 指導啓発等の機会を活用し て行う。

耐震改修促進法 第15条第2項に基づく指示

耐震診断の指示対象建築 物の所有者について、指導及 び助言により耐震診断又は 耐震改修の実施をしない場 合は、指示を行う。

具体的な事項を記載した 文書を交付する。

耐震改修促進法 第15条第3項に基づく公表

指示を受けた耐震診断の 指示対象建築物の所有者が、

正当な理由がなく、指示に従 わず、必要な耐震診断又は耐 震改修を実施しない場合は、

その旨を公表する。

公表に当たっては、建物所 有者による耐震診断又は耐 震改修の実施計画の有無な ど、計画的な耐震診断・耐震 改修の実施の見込みを勘案 して判断する。

公表は、耐震改修促進法に 基づくことを明示し、広報や ホームページへの掲載等の 方法によるものとする。

なお、公表後、建物所有者 が耐震改修を行わない建築 物のうち、建築基準法第10 条の規定に該当する建築物 についてはその建物所有者 等に対し、同条の規定に基づ く勧告又は命令を行うこと を検討する。

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