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3.2.6 2 フレーム条件

3.3 考察

3.3 考察

た.これは近距離では視差自体の変化が大きいことが考えられる.

実験2の2フレーム条件と連続提示条件では,連続提示条件の方が観察者の移動自体の情 報が得られるためより正確な奥行き知覚になると考えられたが,実験の結果,連続提示条件 の方が奥行きをより過大視していることが明らかになった.また,実験1では2フレーム 条件と連続条件の間に有意な差は見られなかった.これは観察者の能動的な移動に伴う場合 にのみ奥行きがリアルタイムに変化することが,奥行き知覚に影響すると考えられる.ただ し,連続提示条件では奥行きをより過大視しており,少なくともリアルタイムな視差の変化 はどちらの条件においても奥行き恒常性を保つことには貢献しないことが明らかとなった.

このことから正確な奥行きスケーリングには陰影やテクスチャなどの他の奥行き手がかりを 用いていることがわかった.

本研究の結果から,バーチャルリアリティや3D ゲームなどの3D 映像を観察しながら移 動をする場合や映像が奥行き方向に移動する場合,映像の奥行き手がかりが両眼視差のみで あれば奥行きを過大視してしまうため,テクスチャや陰影などの単眼奥行き手がかりを豊富 にすることで奥行き恒常性が保たれると考えられる.

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まとめ

現在,3Dテレビなどの普及により3D映像が身近なものとなっており,3D映像を視聴す る機会が増えている.しかし,大きさの恒常性と同様に.奥行きもある程度は恒常性が保た れると考えられる.これまで近距離において観察者が静止した状態で対象が奥行き方向に移 動したときに知覚される奥行き恒常性については検討されているが,遠距離での対象が奥行 き方向に移動したときに知覚される奥行き恒常性及び,観察者の能動的な移動に伴った両眼 視差の変化による奥行き恒常性については検討されていない.本研究では遠距離において対 象が奥行き方向に移動したときに物体内の奥行きが変わらず一定に知覚される条件と観察者 の能動的な移動時の物体内の奥行きが変わらず一定に知覚される条件を検討した.

実験の結果,刺激が奥行き方向に移動する場合と観察者が能動的に移動する場合にかかわ らず奥行きが過大視されることが示され,遠距離の場合や能動的移動の場合でも先行研究と 同様の傾向が認められた.

謝辞

本研究および論文作成にあたり,ご指導ご鞭撻を頂いた繁桝博昭先生に深く感謝いたしま す.また,副査を務めて頂いた篠森先生,妻鳥先生に感謝いたします.実験の際に被験者と して参加いただいた繁桝研究室,他研究室のみなさん,ありがとうございました.

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