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9.1 ウガンダ

現地の現状視察から,ウガンダ西部とウガンダ東部の格差を体感した. この格差解消へ向けて 考えたものとして,西部の児童と東部の児童が問題を出し合い共有できるサービスを考えた. だが, 現状でインフラ不足やスマートフォンの普及率が低いなどの問題があるため,将来を見据えたサー ビスである. 次年度のプロジェクトメンバーに引き継いでいく.

(※文責:園田康記)

9.2 福島アカデミーキャンプ

 アプリが開発途中ということもあり,問題選択や結果の表示において不足していた機能がある ことが確認できた.問題選択に関しては,ひとつの問題で何度も回答を行うことができてしまい,

正確な結果の取得に支障をきたしてしまうということがわかった.このことから,回答数のカウン トについての改善点がみつかった.さらに,結果の表示画面に関して,結果の保存ができないにも 関わらず,すぐにトップ画面に戻れてしまう仕様となっていたため,誤って結果を確認できない場 合があることがわかった.このことから,結果データの使用方法と,結果画面の終了確認などに改 善点がみつかった.

(※文責:岩井克之)

9.3 ヒューマンインターフェースシンポジウム

 422でも挙げたとおり,今回の発表を通して準備,予測が不足していた.まずその発表の 場はどこで,誰に対して行うものなのかを確認したうえで,オーディエンスがどのような疑問を抱 くかを予想する必要があった.加えてその疑問に的確な返答,その更に上をゆく解説を準備できる ように次回からは心がけていきたい. 今回企業の方からの診断アプリに関する詳細な指摘も得る ことができた.その詳細は4..2の通りである.診断アプリの具体的な改善としては,まずはこ のアプリにストーリー性を持たせることである.既存のままであるとただ単に診断をアプリ上で やるだけで,携帯情報端末を使うメリット,また使用者がこのアプリや学習スタイル診断になじみ やすいとは言えない.そこでストーリーに沿って診断を進め,またこの時に学習スタイルとはどう いったものなのかを説明するようにする.次にアプリ終了時には報酬を準備することにした.この 報酬とはこのアプリでは診断結果であるが,シンポジウムで指摘された通り,終わった後に報酬が なければ,使用者は次もやろうという意欲は沸かないと考えられたためである.この報酬は診断結 果を詳細に書く(どのスタイルであるかを示すだけでなく,そのスタイルのおすすめの勉強方法も サジェストする)ことにした.意欲という点で,既存の質問出題時にはあと何問なのかが表示され ていなかったので,指摘にもあった通り,これでは使用者が飽きてしまうことが予想された.その 対策のため,途中経過を示すことができるよう改善をしていく. また今回のシンポジウム学会で

(※文責:奥山凌)

9.4 赤川小学校訪問

赤川小学校訪問では学習スタイル診断は19名中19名が診断結果に満足してもらえたと回答し てもらう事が出来, 設問が小学5年生には少々難解な表現があったため19名中7名が「難しい質 問があった」と回答した. Qubeは生徒により点数のばらつきがあったもの, 事前事後テストの結 果を比べると1.95点の点数の上昇が見られた. この結果から考察すると私たちの開発したアプリ ケーションは学習に効果がありこれからの学習にも興味をもって貰えたといって良いと考える. 川小学校の生徒達はとても興味を示して自分達のアプリケーションに触れ,とても満足のいく形で 授業を行えたと考える.しかしながら改善点もあり, 学習スタイル診断の改善点としては質問を難 しいと答えていた生徒が何人か居たので, 質問をもっとわかりやすくする必要がある事, ただ解い ていくという作業に飽きてしまう傾向にあったためもっと楽しく質問に答えてもらえるような配慮 が必要だという事,主人公の赤ずきんのセリフが怖いという意見もあった為セリフの修正を行う必 要がある事がわかった. Qubeのほうは問題をノンランダムであったため問題の正解場所を覚えて しまう傾向にあったためランダム機能の追加が必要だとわかった.

(※文責:沼山翔)

10 まとめ

10.1 プロジェクトの成果

10.1.1 前期

 前期は,昨年度の先輩が開発したウガンダ用国家試験対策クイズアプリケーションをgoogle

play store にリリースに成功した. ウガンダにいる北海道教育大学函館校の学生と連携し,リリー

スしたアプリを現地の小学校に提供することができた. それにより,ウガンダの教育機関に認めら れ,ウガンダの公立校で自由に活動できる許可を得た. 続いて,ニール・フレミングとカレン・ミル ズが考案したVARK システムを取り入れ,学習スタイルを診断することを目的としたアプリケー ションを開発した. デバイスは紙媒体より反復回数が多くなる携帯情報端末を選択した.

(※文責:園田康記)

10.1.2 後期

 後期は,ウガンダスタディーツアーでの現状視察から,新アプリケーションを考案した. 函館 市立赤川小学校での連携授業へ向けて,小学生向け学習支援アプリケーション「Qube」の開発と VARKシステムを取り入れ,学習スタイル診断することを目的としたアプリケーションの改善を 行った. それらの成果物を用いて函館市立赤川小学校で小学5年生児童を対象に授業を行った. た,函館大谷短期大学とも連絡を取り,製作したアプリケーションを函館大谷短期大学で行われて いる「ひょうたん塾」に属する児童へ向けて提供した.

(※文責:園田康記)

10.2 反省点

10.2.1 前期

中間発表会を終えて指摘された点や新たに発見した課題をまとめると,中間発表会で指摘された 点としては,学習診断のクイズアプリケーションにおいて,結果を一つに絞らず,すべてのスタイル を紹介しなければ児童に勘違いを与えてしまう可能性があるという指摘を頂いた. 発表は,iPad プリケーショングループ,表情認識グループ, Leap Motionグループが2つの計4つあったが,アン ケートはプロジェクトで1種類しか用意していなかった. このため,グループごとのフィードバッ クを受けることができなかった. 今後の発表ではアンケートを4つのグループごとに分けてフィー ドバックを受けれるように形式を変更するべきであった.

(※文責:園田康記)

反省点はまず,ウガンダ渡航後にすぐ,赤川小学校訪問の準備が始まってしまい,ウガンダへの教 育へ向けての活動ができていなかったことである. また,最終報告会を終えて指摘された点や新た に発見した課題をまとめると,最終発表会で指摘された点としては,実験方法,事前事後テストの内 容をを細かく伝えることができなかったことがある. また,学習スタイル診断アプリに関しては何 をもとに学習スタイルが決められているのかわからないという指摘を受けた.

(※文責:園田康記)

10.3 今後の展望

次年度のプロジェクトメンバーには国内,海外で担当を分けて活動することを促す. また

,Game-SaladUnityをつかったアプリケーション開発において,技術習得に時間がかかったため,時間

短縮のためにも次年度のプロジェクトメンバーには今年度のプロジェクトメンバーが勉強会を開く 予定である. そして反省でも出ていた通り,アプリケーション開発時間が多く,実験の準備不足が あったため,次年度のプロジェクトメンバーには年間スケジュールを立ててもらうことを促す.

(※文責:園田康記)

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