筆 者 ら は 、 第 3 章 と 第 4 章 で 提 案 し た ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 方 式 を 、 ス マ ー ト グ リ
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す る サ ー バ と 、 配 電 制 御 シ ス テ ム を 管 理 す る サ ー バ 、 お よ び ス マ ー ト メ ー タ ー を 管 理 す る サ ー バ か ら 構 成 し た 。 こ れ ら 3 つ の シ ス テ ム を 統 合 管 理 す る サ ー バ は 、 ス マ ー ト メ ー タ ー サ ー バ が 兼 ね る よ う に 設 計 を 行 っ た 。 3 つ の シ ス テ ム 間 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 情 報 は 、OSI-SMI に 従 っ て 定 義 し 、第 3 章 で 提 案 し た MINT を 使 っ て 管 理 情 報 の 処 理 モ ジ ュ ー ル を 生 成 し た 。 た だ し 、 近 年 は OSI に 基 づ く 通 信 シ ス テ ム は 広 く 普 及 し て い な い た め 、 各 サ ー バ 間 の 通 信 プ ロ ト コ ル は 、 OSI 管 理 で は な く IPv6 に よ る ソ ケ ッ ト 通 信 で 実 現 し た 。
ス マ ー ト グ リ ッ ド の 情 報 通 信 シ ス テ ム の 管 理 シ ス テ ム の 開 発 で は 、 上 述 の よ う に 第 3 章 と 第 4 章 の 提 案 に 基 づ い て 実 施 し た た め 、 開 発 及 び 試 験 期 間 を 従 来 よ り も 短 縮 す る こ と が で き た 。 筆 者 ら の 提 案 し た 方 式 が 、 電 力 流 通 分 野 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 に も 効 果 が あ る こ と が 分 か っ た 。
第7章 おわりに
本 論 文 で は 、 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク の 構 築 と 運 用 管 理 技 術 に 関 す る 研 究 を ま と め た 。 こ の 研 究 は 、 は じ め に 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク の 構 築 と 運 用 管 理 の 要 件 を 整 理 す る と 共 に 、標 準 的 な ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 規 格 で あ る OSI 管 理 と SNMP の ア ー キ テ ク チ ャ に つ い て 整 理 し た 。次 に 、OSI 管 理 お よ び SNMP を ベ ー ス と し た ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 シ ス テ ム と 、 管 理 情 報 定 義 か ら ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 シ ス テ ム の プ ロ グ ラ ム を 生 成 す る ソ フ ト ウ ェ ア を 検 討 し た 。 さ ら に 、 複 数 の 事 業 所 を 持 つ 企 業 ネ ッ ト ワ ー ク の ネ ッ ト ワ ー ク を 階 層 的 に 管 理 す る 方 法 を 検 討 し た 。 上 記 の よ う に 検 討 し て き た ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 方 法 を 電 力 流 通 分 野 の ス マ ー ト メ ー タ ー 通 信 シ ス テ ム に 適 用 し 、 検 討 結 果 の 有 効 性 を 示 し た 。
本 論 文 で は 4 段 階 に 分 け て 順 次 そ の 内 容 に つ い て 論 じ た 。
本 研 究 の 第 1 段 階 の 成 果 と し て 、 OSI 管 理 と SNMP, DMI な ど の 既 存 の 標 準 的 な 管 理 ア ー キ テ ク チ ャ を 検 証 し 、 そ の 結 果 に 基 づ い て 次 世 代 の 管 理 ア ー キ テ ク チ ャ の モ デ ル を 提 案 し た 。
本 研 究 の 第 2 段 階 の 成 果 と し て 、 OSI 管 理 シ ス テ ム を 実 現 す る エ ー ジ ェ ン ト シ ス テ ム ソ フ ト ウ ェ ア を 開 発 し 、管 理 情 報 を 管 理 す る デ ー タ ベ ー ス (MIB)を オ ブ ジ ェ ク ト 指 向 デ ー タ ベ ー ス と し て 実 現 し た 。 MIB の 操 作 に つ い て は 、 管 理 情 報 が 記 述 さ れ た テ ン プ レ ー ト か ら 管 理 情 報 へ の ア ク セ ス 処 理 部 分 を 生 成 す る MINT を 開 発 し た 。そ の 結 果 OSI 管 理 モ デ ル に 忠 実 な ソ フ ト ウ ェ ア を 作 成 す る こ と が で き た 上 、 管 理 情 報 へ の ア ク セ ス が 容 易 と な り 。 各 種 の 管 理 情 報 定 義 に も 柔 軟 に 対 応 す る こ と が 可 能 と な っ た 。 MIB の 操 作 言 語 に は 、 筆 者 ら の 開 発 し た オ ブ ジ ェ ク ト 指 向 言 語 superC を 採 用 し た 。
更 に 、 管 理 情 報 に 依 存 す る 部 分 と 管 理 情 報 に 依 存 し な い 部 分 を 分 離 し た 結 果 、 管 理 プ ロ ト コ ル 処 理 モ ジ ュ ー ル は 管 理 情 報 に か か わ ら ず 、 当 初 の 設 計 方 針 ど お り 汎 用 的 に 使 用 で き た 。ま た 、MIB ア ク セ ス モ ジ ュ ー ル を 、1 プ ロ セ ス で は な く ラ イ プ ラ リ ー と し て 実 現 し た 結 果 、 不 要 な プ ロ セ ス 間 通 信 に よ る オ ー バ ー ヘ ッ ド を 回 避 で き た と 考 え ら れ る 。
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ド メ イ ン ネ ッ ト ワ ー ク か ら 構 成 さ れ る 事 業 会 社 の ネ ッ ト ワ ー ク 運 用 管 理 方 法 に つ い て 階 層 的 な 管 理 ア ー キ テ ク チ ャ を 提 案 し 、 試 作 シ ス テ ム を 開 発 し た 。 こ の 開 発 で は 、 複 数 の 分 散 配 置 さ れ た LAN ド メ イ ン を 統 合 的 に 管 理 す る た め の ア ー キ テ ク チ ャ と し て 、 LAN ド メ イ ン 内 は SNMP に よ る 管 理 、 LAN ド メ イ ン 間 は OSI に よ る 統 合 管 理 を 行 う ア ー キ テ ク チ ャ を 採 用 し た 。
統 合 マ ネ ー ジ ャ は 、 ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ を 管 理 し 、 ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ は 、 末 端 の LAN 機 器 を 管 理 し て い る 。 統 合 マ ネ ー ジ ャ と ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ は 、 OSI 管 理 に 準 拠 し 、 テ ン プ レ ー ト で 記 述 し た 管 理 情 報 を 処 理 す る こ と が で き る 。 管 理 情 報 に つ い て は 、OSI 管 理 が 規 定 す る 管 理 情 報 に 加 え て 、NMF の 管 理 情 報 ラ イ ブ ラ リ を サ ポ ー ト し た 。ま た 、統 合 マ ネ ー ジ ャ が 扱 う MIB ス キ ー マ を 抽 象 的 な MO ク ラ ス と し て 固 定 し た こ と に よ っ て 、 統 合 マ ネ ー ジ ャ の 適 用 領 域 を 広 げ る と と が 可 能 と な り 、 可 搬 性 が 高 く な っ た 。
さ ら に 、プ ロ グ ラ ム 開 発 に お い て 、OSF/DME が 公 認 す る 管 理 API (XMP/API)を 採 用 し た こ と に よ り 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 可 搬 性 が 高 く な る こ と が 期 待 で き る 。 ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ は 、CMIP と SNMP の プ ロ ト コ ル 変 換 、お よ び OSI-SMI と IAB-SMI の 管 理 情 報 変 換 を 行 う 。 ま た 、 TCP/IP 管 理 の デ ・ フ ァ ク ト 標 準 で あ る SNMP に 準 拠 し 、 管 理 情 報 と し て MIB-II を 処 理 す る こ と も 可 能 で あ る 。
本 研 究 の 第 4 段 階 の 成 果 と し て 、 本 論 文 に て 報 告 し た 第 1 段 階 か ら 第 3 段 階 の 研 究 を 通 信 事 業 と 電 力 事 業 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 に 提 供 し た 。
通 信 事 業 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 と し て 、 複 数 の 分 散 配 置 さ れ た LAN ド メ イ ン を 統 合 的 に 管 理 す る た め の ア ー キ テ ク チ ャ と し て 、LAN ド メ イ ン 内 は SNMP に よ る ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ に よ る 管 理 、 LAN ド メ イ ン 間 は OSI に よ る 統 合 マ ネ ー ジ ャ に よ る 統 合 管 理 を 行 う ア ー キ テ ク チ ャ を 考 案 し 、 統 合 マ ネ ー ジ ャ と ド メ イ ン マ ネ ー ジ ャ に よ る 階 層 管 理 シ ス テ ム を 開 発 し た 。ま た 、FTTH の バ ッ ク ボ ー ン・ネ ッ ト ワ ー ク の 一 方 式 で あ る ATM-PON 加 入 者 収 容 装 置 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 に 適 用 し 、10 万 以 上 の 管 理 対 象 と し た ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 シ ス テ ム を 開 発 し た 。
電 力 事 業 の ネ ッ ト ワ ー ク と し て 、 近 年 急 速 に 普 及 が 進 ん で い る ス マ ー ト メ ー タ ー か ら 構 成 さ れ る 電 力 自 動 検 針 ネ ッ ト ワ ー ク の 運 用 管 理 シ ス テ ム に 適 用 し た 。 ス マ ー ト グ リ ッ ド を 実 現 す る た め に 必 要 な 情 報 通 信 シ ス テ ム の 要 件 を 抽 出 し 、 ス マ
ー ト グ リ ッ ド の サ ブ シ ス テ ム と な る 電 力 需 給 制 御 と 配 電 制 御 、 お よ び ス マ ー ト メ ー タ ー の 試 作 シ ス テ ム に つ い て 報 告 し た 。 ス マ ー ト メ ー タ ー の 通 信 方 式 と し て 、 920MHz 無 線 と 携 帯 電 話 網 、 PLC を 想 定 し 、 そ れ ら を 運 用 管 理 す る ス マ ー ト メ ー タ ー 通 信 シ ス テ ム を 開 発 し た 。
以 上 の 4 段 階 の 研 究 に よ り 、 筆 者 ら が 提 案 し た 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク 運 用 管 理 シ ス テ ム を 管 理 情 報 定 義 か ら 半 自 動 的 に 生 成 す る ソ フ ト ウ ェ ア が 管 理 シ ス テ ム の 構 築 期 間 を 短 縮 す る こ と に 有 効 で あ る こ と が わ か っ た 。 ま た 、 複 数 の ド メ イ ン か ら 構 成 さ れ る 大 規 模 ネ ッ ト ワ ー ク を 階 層 的 に 管 理 す る ア ー キ テ ク チ ャ に つ い て 、 企 業 ネ ッ ト ワ ー ク と ス マ ー ト メ ー タ ー 通 信 シ ス テ ム に 有 効 で あ る こ と が わ か っ た 。 な お 、 上 記 の 研 究 を 進 め た 上 で 、 次 の よ う な 新 た な 課 題 が 残 っ て い る と 考 え て い る 。
• ス マ ー ト フ ォ ン と SNS の 普 及 に よ る 末 端 LAN 機 器 の 増 大 と コ ン シ ュ ー マ 通 信 ト ラ フ ィ ッ ク の 増 大 に 対 応 し た ネ ッ ト ワ ー ク の 構 築 と 、そ の 運 用 監 視 の 方 法
• セ キ ュ リ テ ィ 障 害 の 早 期 検 出 と 、セ キ ュ リ テ ィ 障 害 発 生 時 の ネ ッ ト ワ ー ク の 運 用 方 法 (縮 退 、 切 り 離 し 等 )の 標 準 化
• SNMP に 代 わ る 次 世 代 の ネ ッ ト ワ ー ク 管 理 ア ー キ テ ク チ ャ の 検 討
こ れ ら の 新 た な 課 題 に つ い て も 解 決 策 を 検 討 し 、 さ ら に 利 便 性 の あ る 情 報 通 信 ネ ッ ト ワ ー ク の 運 用 管 理 技 術 の 発 展 を 目 的 に 研 究 を 推 進 し て い く 所 存 で あ る 。
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謝辞
本 研 究 を ま と め る に あ た り 、 終 始 に わ た り 懇 切 な る ご 指 導 と 励 ま し を 頂 き ま し た 、 愛 知 工 業 大 学 経 営 情 報 科 学 部 経 営 情 報 科 学 科 教 授 水 野 忠 則 博 士 、 中 條 直 也 博 士 、 森 本 正 志 博 士 、 静 岡 大 学 情 報 学 部 情 報 科 学 科 准 教 授 峰 野 博 史 博 士 に 感 謝 申 し 上 げ ま す 。 ま た 、 論 文 の 詳 細 な 議 論 か ら 研 究 全 般 に わ た り 適 切 な ご 助 言 と ご 鞭 撻 を 賜 り ま し た 、 元 三 菱 電 機 、 現 金 沢 工 業 大 学 情 報 フ ロ ン テ ィ ア 学 部 経 営 情 報 学 科 教 授 勝 山 光 太 郎 博 士 、 現 和 歌 山 大 学 シ ス テ ム 工 学 部 デ ザ イ ン 情 報 科 学 科 教 授 宗 森 純 博 士 、 現 東 邦 大 学 理 学 部 情 報 科 学 科 教 授 佐 藤 文 明 博 士 、 現 情 報 処 理 学 会 下 間 芳 樹 博 士 、 現 福 井 工 業 大 学 工 学 部 電 気 電 子 工 学 科 教 授 鹿 間 敏 弘 博 士 、 現 東 京 電 機 大 学 情 報 環 境 学 部 特 任 教 授 福 岡 久 雄 博 士 、 現 神 奈 川 工 科 大 学 情 報 学 部 情 報 工 学 科 清 原 良 三 博 士 、 三 菱 電 機 情 報 技 術 総 合 研 究 所 田 中 功 一 氏 、 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 事 業 推 進 本 部 辻 宏 郷 博 士 に 感 謝 申 し 上 げ ま す 。 研 究 内 容 の 議 論 な ら び に 研 究 の ま と め で は 、 創 価 大 学 理 工 学 部 情 報 シ ス テ ム 工 学 科 教 授 寺 島 美 昭 博 士 に 多 く の ご 意 見 を 頂 き ま し た 。 こ こ に 深 く 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。 ま た 、 資 料 の 収 集 と 整 理 に 協 力 い た だ い た 愛 知 工 業 大 学 西 脇 綾 香 氏 に 感 謝 い た し ま す 。
本 研 究 へ の 取 り 組 み で は 、 三 菱 電 機 (株 )の 諸 先 輩 と 同 僚 よ り 多 く の 薫 陶 を 受 け ま し た 。 情 報 技 術 総 合 研 究 所 所 長 中 川 路 哲 男 博 士 、 河 東 晴 子 博 士 、 名 古 屋 製 作 所 楠 和 浩 博 士 、 系 統 変 電 シ ス テ ム 製 作 所 丹 下 正 純 部 長 、 塚 本 幸 辰 次 長 、 城 倉 義 彦 主 席 技 師 長 、 井 上 俊 宏 副 課 長 に 感 謝 い た し ま す 。
特 に 、 水 野 博 士 に は 、 本 論 文 の 執 筆 の 機 会 を 与 え て 頂 き 、 本 論 文 を ま と め る 過 程 で 終 始 励 ま し と ご 支 援 を 頂 き ま し た 。 改 め て 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。
ま た 、 筆 者 の 仕 事 面 、 生 活 面 の す べ て に お い て 支 え と な っ て く れ た 妻 宮 内 由 香 里 、 長 女 真 優 子 、 次 女 聡 子 に 感 謝 し ま す 。