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第5章 ストラテジーと5段階リッカート尺度の分析

5.3 考察

0 1 2 3 4 5

NS-J 2.29 2.6 2.6 3.87 3.87 3.84 NS-C 2.4 2.6 2.75 3.45 3.325 3.375

状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6

図5.12

図 5.12 を見ると、不満度と上下関係にほとんど相関関係はないが、被害が大きい場合、

日本人の平均値は中国人よりやや高い。日本人の場合は「状況4:目上、被害大(3.87)」

=「状況5:同等、被害大(3.87)」>「状況6:目下、被害大(3.84)」>「状況2:同等、

被害小(2.6)」=「状況3:目下、被害小(2.6)」>「状況1:目上、被害小(2.29)」で ある。中国人の場合は「状況4:目上、被害大(3.45)」>「状況6:目下、被害大(3.375)」

>「状況5:同等、被害大(3.325%)」>「状況3:目下、被害小(2.75%)」>「状況2:

同等、被害小(2.6%)」>「状況1:目上、被害小(2.4%)」である。

有意差がある状況 ストラテジー 5段階リッカート尺度

S0「忌避」 「どの程度不満を持つか」

状況3(-P;被害小) 日:75.6%、中:52.5% 日:2.60、中:2.75

状況4(+P;被害大) 日:33.3%、中:67.5% 日:3.87、中:3.45

状況6(-P;被害大) 日:33.3%、中:65.0% 日:3.84、中:3.375

表5.1

表5.1は有意差があるストラテジー「S0 忌避」の日中の差を比較したものである。デー タから分かるように、被害が小さい場合、「目上」に対して、日本人はより多く「忌避」と いう不満を表明しないストラテジーを使用した。状況4と6から見ると、被害が大きい場 合、「目上」と「目下」の上下差がある場合、日本人は「忌避」ストラテジーの使用頻度が 下がる。また状況3と状況4,6と比べ、ストラテジーの使用率は急激に下降し、不満度も 2.6から、3.8以上に上がったため、日本人の「忌避」ストラテジーは、被害の大小および 不満度と強い相関関係があることが分かった。

有意差がある状況 ストラテジー 5段階リッカート尺度 S1「正当化」 「どの程度不満を持つか」

状況2(=P;被害小) 日:13.33%、中:0% 日:2.60、中:2.60

状況5(=P;被害大) 日:11.11%、中:0% 日:3.87、中:3.325

表5.2

表5.2は有意差があるストラテジー「S1 正当化」の日中の差を比較したものである。

データから分かるように、力関係が「同等」の場合、被害の大小に関係なく、日本人はこ のストラテジーを使用したが、中国人は使用していない。また、年齢差があるときには相 手が年上でも年下でも、日本人の「正当化」ストラテジー使用は「同等」の相手よりも低 くなった。

有意差がある状況 ストラテジー 5段階リッカート尺度

S5「説明要求」 「どの程度不満を持つか」

状況1(+P;被害小) 日:4.44%、中:30.0% 日:2.29、中:2.40

状況2(=P;被害小) 日:6.67%、中:22.5% 日:2.60、中:2.60

状況3(-P;被害小) 日:4.44%、中:20.0% 日:2.60、中:2.75

表5.3

表5.3は有意差があるストラテジー「S5 説明要求」の日中の差を比較したものである。

データから分かるように、被害が小さい場合、中国人は日本人よりこのストラテジーを使 用する傾向がある。また、日中両国とも、被害が大きければ「説明要求」ストラテジーは 全く現れなかった。

有意差がある状況 ストラテジー 5段階リッカート尺度

S7「共感表現」 「どの程度不満を持つか」

状況1(+P;被害小) 日:22.22%、中:5% 日:2.29、中:2.40

表5.4

表5.3は有意差があるストラテジー「S7 共感表現」の日中の差を比較したものである。

データから分かるように、被害が小さい場合、「目上」の人に日本人は中国人より「共感表 現」ストラテジーをより多く使用していた。また日本人が「共感表現」ストラテジーを使 用するとき、図5.8で見たように、状況によるばらつきが大きい。

有意差がある状況 ストラテジー 5段階リッカート尺度 S8「情報要求」 「どの程度不満を持つ」

状況4(+P;被害大) 日:24.44%、中:5.0% 日:3.87、中:3.450

状況5(=P;被害大) 日:24.44%、中:7.5% 日:3.87、中:3.325

状況6(-P;被害大) 日:22.22%、中:2.5% 日:3.84、中:3.375

表5.5

表5.3は有意差があるストラテジー「S8 情報要求」の日中の差を比較したものである。

データから分かるように、被害が大きい場合、力関係に関係なく、日本人は中国人よりこ のストラテジーをより多く使用する。被害が小さい場合は、日中ともに「情報要求」スト ラテジーはほとんど見られない。