第5章 ストラテジーと5段階リッカート尺度の分析
5.1 ストラテジー
「S0 忌避」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
20.00%
40.00%
60.00%
80.00%
100.00%
NS-J 82.22 46.67 75.56 33.33 28.89 33.33 NS-C 72.50 47.50 52.50 67.50 45% 65%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.1 忌避
図 5.1 を見ると、日中両国とも「目上」と「目下」より「同等」のほうが「忌避」スト ラテジーの使用率が低い。日本人の場合は「状況1:目上、被害小(82.22%)」>「状況 3:目下、被害小(75.56%)」>「状況2:同等、被害小(46.67%)」>「状況4:目上、
被害大(33.33%)」=「状況6:目下、被害大(33.33%)」>「状況5:同等、被害大(28.89%)」 である。中国人の場合は「状況1:目上、被害小(72.5%)」>「状況4:目上、被害大(67.5%)」
>「状況6:目下、被害大(65%)」>「状況3:目下、被害小(52.5%)」>「状況2:同 等、被害小(47.5%)」>「状況5:同等、被害大(45%)」である。
5.1.2 正当化
「S1 正当化」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
5.00%
10.00%
15.00%
NS-J 6.67% 13.33% 4.44% 4.44% 11.11% 6.67%
NS-C 2.50% 0% 2.50% 5% 0% 5%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.2 正当化
図 5.2 を見ると、日本は「目上」と「目下」より「同等」のほうが「正当化」ストラテ ジーの使用率が高い。それに対して、中国は逆に「目上」と「目下」より「同等」のほう が使用率が低い。日本人の場合は「状況2:同等、被害小(13.33%)」>「状況5:同等、
被害大(11.11%)」>「状況1:目上、被害小(6.67%)」=「状況6:目下、被害大(6.67%)」
>「状況3:目下、被害小(4.44%)」=「状況4:目上、被害大(4.44%)」である。中国 人の場合は「状況4:目上、被害大(5%)」=「状況6:目下、被害大(5%)」>「状況 1:目上、被害小(2.5%)」=「状況3:目下、被害小(2.5%)」>「状況2:同等、被害 小(0%)」=「状況5:同等、被害大(0%)」である。
5.1.3 問題
「S2 問題」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0%
5%
10%
15%
20%
NS-J 0% 15.56% 0% 4.44% 6.67% 6.67%
NS-C 5% 12.50% 5% 7.50% 5% 5%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.3 問題
図5.3を見ると、日本と中国両国とも被害が小さい場合、「目上」と「目下」より「同等」
のほうが「問題」ストラテジーの使用率が高い。それに対して、被害が大きい場合、使用 率が低くて、差がほとんどない。日本人の場合は「状況2:同等、被害小(15.56%)」>
「状況5:同等、被害大(6.67%)」=「状況6:目下、被害大(6.67%)」>「状況4:目 上、被害大(4.44%)」>「状況1:目上、被害小(0%)」=「状況3:目下、被害小(0%)」 である。中国人の場合は「状況2:同等、被害小(12.5%)」>「状況4:目上、被害大(7.5%)」
>「状況1:目上、被害小(5%)」=「状況3:目下、被害小(5%)」=「状況5:同等、
被害大(5%)」=「状況6:目下、被害大(5%)」である。
5.1.4 補償要求
「S3 補償要求」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
NS-J 4.44% 8.89% 2.22% 31.11% 35.56% 22.22%
NS-C 2.50% 2.50% 0% 17.50% 30% 12.50%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.4 補償要求
図5.4を見ると、日中両国とも、「目上」と「目下」より「同等」のほうが「補償要求」
ストラテジーの使用率が低い。日本人の場合は「状況5:同等、被害大(35.56%)」>「状 況4:目上、被害大(31.11%)」>「状況6:目下、被害大(22.22%)」>「状況2:同等、
被害小(8.89%)」>「状況1:目上、被害小(4.44%)」>「状況3:目下、被害小(2.22%)」
である。中国人の場合は「状況5:同等、被害大(30%)」>「状況4:目上、被害大(17.5%)」
>「状況6:目下、被害大(12.5%)」>「状況2:同等、被害小(2.5%)」=「状況1:目 上、被害小(2.5%)」>「状況3:目下、被害小(0%)」である。
5.1.5 警告
「S4 警告」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
50.00%
NS-J 6.67% 13.33% 40% 2.22% 0% 13.33%
NS-C 2.50% 10% 25% 0% 7.50% 7.50%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.5 警告
図5.5を見ると、日中国両国とも、「目上」と「同等」より「目下」のほうが「警告」ス トラテジーの使用率が高い。日本人の場合は「状況3:目下、被害小(40%)」>「状況2:
同等、被害小(13.33%)」=「状況6:目下、被害大(13.33%)」>「状況1:目上、被害
小(6.67%)」>「状況4:目上、被害大(2.22%)」>「状況5:同等、被害大(0%)」で
ある。中国人の場合は「状況3:目下、被害小(25%)」>「状況2:同等、被害小(10%)」
>「状況6:目下、被害大(7.5%)」=「状況5:同等、被害大(7.5%)」>「状況1:目 上、被害小(2.5%)」>「状況4:目上、被害大(0%)」である。
5.1.6 説明要求
「S5 説明要求」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
NS-J 4.44% 6.67% 4.44% 0% 0% 0%
NS-C 30% 22.50% 20% 0% 0% 0%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.6 説明要求
図 5.6を見ると、力関係に関わらず、被害が小さければ、中国は日本より「説明要求」
ストラテジーの使用率が高く、被害が大きければ、両国とも使用しない。日本人の場合は
「状況2:同等、被害小(6.67%)」>「状況1:目上、被害小(4.44%)」=「状況3:目 下、被害小(4.44%)」>「状況4:目上、被害大(0%)」=「状況5:同等、被害大(0%)」
=「状況6:目下、被害大(0%)」である。中国人の場合は「状況1:目上、被害小(30%)」
>「状況2:同等、被害小(22.5%)」>「状況3:目下、被害小(20%)」>「状況4:目 上、被害大(0%)」=「状況5:同等、被害大(0%)」=「状況6:目下、被害大(0%)」 である。
5.1.7 非難
「S6 非難」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
50.00%
NS-J 4.44% 46.67% 22.22% 24.44% 40% 26.67%
NS-C 12.50% 32.50% 25% 15% 32.50% 15%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.7 非難
図 5.7を見ると、日中両国とも「目上」と「目下」より「同等」のほうが「非難」スト ラテジーの使用率が高くなる。日本人の場合は「状況2:同等、被害小(46.67%)」>「状 況5:同等、被害大(40%)」>「状況6:目下、被害大(26.67%)」>「状況4:目上、
被害大(24.44%)」>「状況3:目下、被害小(22.22%)」>「状況1:目上、被害小(4.44%)」
である。中国人の場合は「状況2:同等、被害小(32.5%)」=「状況5:同等、被害大(32.5%)」
>「状況3:目下、被害小(25%)」>「状況6:目下、被害大(15%)」=「状況4:目上、
被害大(15%)」>「状況1:目上、被害小(12.5%)」である。
5.1.8 共感表現
「S7 共感表現」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0.00%
10.00%
20.00%
30.00%
40.00%
NS-J 22.22% 13.33% 2.22% 26.67% 13.33% 35.56%
NS-C 5% 2.50% 0% 20.00% 15.00% 25.00%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.8 共感表現
図5.8を見ると、日中両国とも被害が小さい場合、「共感表現」ストラテジーの使用は「目 上」>「同等」>「目下」の順に下がるが、被害が大きな場合、「目上」と「目下」より「同 等」のほうが使用率が低い。日本人の場合は「状況6:目下、被害大(35.56%)」>「状 況4:目上、被害大(26.67%)」>「状況1:目上、被害小(22.22%)」>「状況2:同等、
被害小(13.33%)」=「状況5:同等、被害大(13.33%)」>「状況3:目下、被害小(2.22%)」 である。中国人の場合は「状況6:目下、被害大(25%)」>「状況4:目上、被害大(20%)」
>「状況5:同等、被害大(12.5%)」>「状況1:目上、被害小(5%)」>「状況2:同 等、被害小(2.5%)」>「状況3:目下、被害小(0%)」である。
5.1.9 情報要求
「S8 情報要求」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0%
10%
20%
30%
NS-J 0% 2.20% 0% 24.44% 24.44% 22.22%
NS-C 0% 0% 2.50% 5% 7.50% 2.50%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.9 情報要求
図 5.9を見ると、日中両国とも被害が小さい場合より被害が大きな場合のほうが「情報 要求」ストラテジーはよく使用されている。また、中国人より、日本人のほうが使用率が 高い。日本人の場合は「状況4:目上、被害大(24.44%)」=「状況5:同等、被害大(24.44%)」
>「状況6:目下、被害大(22.22%)」>「状況2:同等、被害小(2.2%)」=「状況1:
目上、被害小(0%)」=「状況3:目下、被害小(0%)」である。中国人の場合は「状況 5:同等、被害大(7.5%)」>「状況4:目上、被害大(5%)」>「状況6:目下、被害大
(2.5%)」=「状況3:目下、被害小(2.5%)」>「状況1:目上、被害小(0%)」=「状 況2:同等、被害小(0%)」である。
5.1.10 補償援助の申し出
「S9 補償援助の申し出」ストラテジー使用は本調査では見られなかった。
5.1.11 前置き
「S10 前置き」ストラテジーの状況別使用率は以下のグラフで表される。
0%
1%
2%
3%
4%
5%
NS-J 0% 0% 0% 2.22% 2.22% 4.44%
NS-C 0 0% 0% 0% 0% 0%
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.10 前置き
図 5.10 を見ると、「前置き」ストラテジーは、被害が小さい場合、日中両国とも全く使 用されていなかった。被害が大きな場合、日本人は多尐使用しているが、中国人はやはり 全く使っていない。日本人の場合は「状況6:目下、被害大(4.44%)」>「状況5:同等、
被害大(2.22%)」=「状況4:目上、被害大(2.22%)」>「状況1:目上、被害小(0%)」
=「状況2:同等、被害小(0%)」=「状況3:目下、被害小(0%)」である。中国人の 場合は「状況1:目上、被害小(0%)」=「状況2:同等、被害小(0%)」=「状況3:
目下、被害小(0%)」=「状況4:目上、被害大(0%)」=「状況5:同等、被害大(0%)」
=「状況6:目下、被害大(0%)」である。
5.2 5段階リッカート尺度
5.2.1 どの程度不満を持っているか
状況別の不満度データから、次のグラフが得られた。
0 1 2 3 4 5
NS-J 2.29 2.6 2.6 3.87 3.87 3.84 NS-C 2.4 2.6 2.75 3.45 3.325 3.375
状況1 状況2 状況3 状況4 状況5 状況6
図5.12
図 5.12 を見ると、不満度と上下関係にほとんど相関関係はないが、被害が大きい場合、
日本人の平均値は中国人よりやや高い。日本人の場合は「状況4:目上、被害大(3.87)」
=「状況5:同等、被害大(3.87)」>「状況6:目下、被害大(3.84)」>「状況2:同等、
被害小(2.6)」=「状況3:目下、被害小(2.6)」>「状況1:目上、被害小(2.29)」で ある。中国人の場合は「状況4:目上、被害大(3.45)」>「状況6:目下、被害大(3.375)」
>「状況5:同等、被害大(3.325%)」>「状況3:目下、被害小(2.75%)」>「状況2:
同等、被害小(2.6%)」>「状況1:目上、被害小(2.4%)」である。