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考 察

ドキュメント内 つくばリポジトリ H23 (ページ 32-38)

る 。

4.   考 察

このような現状を生む背景には、

1)

予算の不 足、職員の不足、設備の不備、

2)

学生の卒業研 究の有無、

3)

教員・研究者の需要と図書館側の 認識している需要のずれ等があると考えられる。

図書館ネットワークで希望する業務としては

相互貸借、相互利用、複写サービス、レファレ

ンスサービスの協力が多く、協力関係を結びた い 館 種 は 、 大 学 図 書 館 、 専 門 図 書 館 、 専 門 学 校 図書館の順で高い割合となっていた。

これらの要望を踏まえ、図書館サービス向上 のためのネットワークモデルを試案した。まず、

既 に あ る ネ ッ ト ワ ー ク に 組 織 と し て 参 加 す る 場 合について、一例として

NACS I S ‑ CAT / I L L

サ ー ビ ス に 加 入 す る 、 近 畿 病 院 図 書 室 協 議 会 等 の 団体に加入することを提案した。次に新しくネ ットワークを設立する場合について、公的なネ ットワークと私的なネットワークの構築を提案 した。公的なネットワークとしては、鍼灸師養 成施設のうち大学を中心とした図書館ネットワ ー ク の 構 想 を 行 っ た 。 ま た 、 鍼 灸 業 界 団 体 の 一 事 業 と し て の ネ ッ ト ワ ー ク の 一 例 と し て 、 業 界 団 体 「 鍼 灸 医 療 推 進 研 究 会 」 の 一 事 業 と し て の 図書館ネットワークを提案した。

図 書 館 の ネ ッ ト ワ ー ク 化 に は 費 用 や 労 力 の 負 担 が 発 生 し 、 職 員 の 少 な い 小 規 模 図 書 館 に は 負 担 が 大 き く な る 可 能 性 も 否 定 で き な い が 、 今 後 増 加 す る と 考 え ら れ る 鍼 灸 の 教 育 ・ 研 究 を 支 援 す る 固 書 館 サ ー ビ ス の 需 要 を 満 た す た め の 仕 組 みづくりが必要である。

5

結 論

本 研 究 の 意 義 は 、 第 一 に 、 こ れ ま で 網 羅 的 な 調 査 が な さ れ て こ な か っ た 鍼 灸 師 養 成 施 設 図 書 館 の 現 状 の 一 端 を 明 ら か に し た こ と で あ る 。 第 ニ に 、 現 状 を 踏 ま え た う え で ネ ッ ト ワ ー ク モ デ ルを試案したことである。

ま た 、 専 門 学 校 図 書 館 を 対 象 と し た 網 羅 的 な 調 査 は 数 少 な く 、 専 門 学 校 を 多 く 含 ん だ 鍼 灸 師 養 成 施 設 図 書 館 の 調 査 に は 意 義 が あ る と 思 わ れ

る。 6

課 題

本 調 査 に お け る ネ ッ ト ワ ー ク モ デ ル の 試 案 は 質 問 紙 調 査 や イ ン タ ビ ュ ー 調 査 に よ り あ る 程 度 の現状を踏まえたものであるが、今後の更なる 研究の充実が望まれる。

文 献

[1] 東郷俊宏.鍼灸領域における国内外の標準 化の現況一国民への説明責任をはたすために一

(全日本鍼灸学会

2011

鍼灸学術大会プログラ ム)

ht t p: / / w w w . j sam . j p/ dat a/ f i l es/ t ogo. pdf ,  

(参照

2012・ 01・ 03) .

[2] 形井秀一,後藤修司,東郷俊宏,高澤直美,

小野直哉.特別座談会 鍼灸の国際標準化と日 本鍼灸 前編.東洋医学鍼灸ジャーナル.

2011,   vo l .   1 8 ,   p. 51‑ 63.  

[3] 形井秀一,後藤修司,東郷俊宏,高澤直美,

小野直哉.特別座談会 鍼灸の国際標準化と日 本鍼灸 後編.東洋医学鍼灸ジャーナル.

2011,  

vo l .   1 9 ,   p. 51‑ 65.  

シルエットベースの歩容識別手法による図書推薦サイネージシステム*

泉聡ー(学籍番号200821643) 研究指導教官:三河正彦

1 .  はじめに

公共の交通機関や商店にディスプレイを設置し て情報の提供を行うデジタルサイネージ(電子看 板)が普及してきている。デジタルサイネージは 従 来 の 広 告 看 板 や 案 内 標 識 に 置 き 換 わ り 、 印 刷 メ デ ィ ア で は 不 可 能 だ っ た 動 的 な 情 報 の 提 供 が 出 来 る と 期 待 さ れ て い る 。 た と え ば 、 ど の よ う なデザインのサイネージ広告に注目が集まりやす い か 視 聴 率 を カ メ ラ 画 像 か ら 計 測 し て 、 結 果 を サイネージにフィードバックすることで広告効果 を高める目的の研究がある

[1 ]

。また、その場に い る サ イ ネ ー ジ の 視 聴 者 ご と に 適 し た 情 報 を 提 供 し た い と い う 需 要 が あ る 。 視 聴 者 ご と に 適 し た 情 報 を 提 供 す る た め に は 視 聴 者 の 嗜 好 を 推 定 す る 必 要 が あ る の で 、 カ メ ラ な ど の セ ン サ 装 置 を 用 い て 自 動 的 に 人 物 の 性 別 な ど を 分 類 す る こ とが望まれている。

性 別 な ど を 分 類 し た う え で 、 適 し た 情 報 を 表 示するサイネージシステムとしては、顔識別を用 いた製品が発表されている

[2 ]

。 し か し 顔 識 別 を 用 い た 手 法 は 、 視 聴 者 が 決 ま っ た 位 置 で 静 止 し て い て カ メ ラ に 対 し て 正 面 を 向 い て い る こ と が 前 提 で あ る 。 実 際 に サ イ ネ ー ジ が 設 置 さ れ る 場 所 は 、 通 行 人 が 多 い 駅 な ど の ス ペ ー ス や 通 路 な ど の ス ペ ー ス が 多 い た め 、 顔 識 別 で は 対 応 し き れないという問題が考えられる。

性 別 な ど を 分 類 す る 手 法 は 、 顔 識 別 の 他 に 歩 容 識 別 が あ る 。 歩 容 識 別 は 人 物 の 歩 き の 容 姿 や 速 さ な ど の 特 徴 か ら 性 別 ゃ 年 齢 を 識 別 し よ う と い う も の で 、 顔 識 別 に 比 べ て 広 い 空 間 を 行 き 交 う 人 物 を 識 別 す る の に 適 し て い る 。 類 似 の サ イ ネージシステムとして歩行に合わせたインタラク テ イ プ な 視 覚 効 果 で 注 目 を 集 め る こ と を 目 的 と したサイネージシステム

[ 3 ]

が提案されている。

し か し 歩 容 か ら 人 物 の 性 別 な ど を 識 別 し て 嗜 好 を推定した上で情報を提示するサイネージシステ ム は 報 告 さ れ て い な い 。 そ こ で 本 研 究 で は 歩 容

識 別 の 手 法 を 用 い て 人 物 を 識 別 し 、 人 物 ご と に 適した図書を推薦するデジタルサイネージシステ

ムを提案する。

2 .  図書推薦システム

2. 1.   概 要

本研究で提案するサイネージシステムは、カメ ラ で 人 物 を 撮 影 し て 人 物 の 性 別 と 年 齢 層 を 識 別 す る 歩 容 識 別 部 と 、 そ の 識 別 結 果 を う け て 図 書 をディスプレイに表示する図書推薦部からなる。

サイネージシステムの概要を図

1

に示す。

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1

サイネージシステムの概要

2 . 2 .  

歩容識別部

歩 容 識 別 の 手 法 に は 人 体 モ デ ル を 介 し て 特 徴 量 を 得 る モ デ ル ベ ー ス な 手 法

[4 ]

と、映像中の統 計量などから特徴量を得るアピアランスベースな 手法

[5 ]

がある。本研究ではリアルタイムに結果 を 出 力 す る 必 要 が あ る た め 、 比 較 的 多 く の 学 習 デ ー タ を 要 す る が 、 識 別 時 の 計 算 量 が 少 な く て すむアピアランスな手法を用いる。

識 別 に 用 い る 映 像 は 、 人 物 の 移 動 方 向 と 観 測 方 向 が 垂 直 に な る 位 置 に 設 置 し た カ メ ラ に よ っ て 撮 影 さ れ る 。 本 研 究 で は 問 題 の 簡 単 化 の た め に 映 像 中 に 映 っ て い る 人 物 は 一 人 で あ る も の と する。映像のサイズは 320

[ p i xe l ]  

X  240 

[ p i xe l ]  

で、フレームレートは3 0

[ fp s]

である。  

人 物 を 識 別 す る 処 理 は ま ず 動 体 の 検 出 を 行 う 。 次 に 動 体 が 人 物 で あ る か の 判 定 を 行 っ た う え で 、 歩 容 の 切 出 し を 行 う 。 次 に 、 切 出 さ れ た

歩 容 映 像 か ら 特 徴 量 を 抽 出 す る 。 本 研 究 で は シ ル エ ッ ト 映 像 を 時 間 方 向 に 平 均 し た シ ル エ ッ ト 特徴量と、・時間方向に周波数解析した周波数特 徴 量 の 二 つ の 特 徴 量 を 検 討 す る 。 最 後 に 、 抽 出 し た 特 徴 量 を サ ポ ー ト ベ ク タ ー マ シ ン( Suppor t Vect or   Mac hi ne  : S V M  ) で学習して識別器を作成

する。処理の流れを図2 に示す。

藪 の 検 出

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特徴量の抽出

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図2 歩容識別の処理の流れ

2 . 3 .  

図書推薦部

識 別 結 果 を 元 に 閑 書 を 推 薦 す る 。 図 書 の 推 薦 はタッチディスプレイ上に行い、推薦と同時に興 味 の あ る 本 が 表 示 さ れ て い る か を 問 う [はい/ いいえ]という簡易アンケートを表示する。図書 推 薦 部 はWe b か ら 書 誌 デ ー タ を 取 得 す る た め We bサーバ上で動くように開発する。

推薦する図書は予め[性別

I

年齢層]のクラスで タ グ 付 け を し て お き 、 歩 容 識 別 部 で 分 類 し た ク ラスと同じ図書から一冊を選択して表示する。

3 .  評 価 実 験 3 . 1 .  

歩容識別実験

開 発 し た 歩 容 識 別 の 性 能 を 測 る た め 実 験 を 行 っ た 。 実 験 は 、 あ ら か じ め 撮 影 し た 合 計

200

個の人物が歩いている映像を用いて行った。

シルエット特徴量と周波数特徴量で[男/女]

2ク ラ ス を 識 別 す る 実 験 を そ れ ぞ れ A と B、

[男/女]および[学生/学生以外] 4クラスを識別す る実験をそれぞれ C とD とする。識別率を 10 回 試 行 の 平 均 で 求 め た 。 識 別 実 験 の 結 果 は 、 A

72. 4[ % ]

B

63. 1

[%]、

C

35. 7

[%]、

D

32. 2 

[ %] となった。

計算時間の計測は10人分の歩容映像を用いて

10

回 試 行 の 平 均 値 を 求 め た 。 結 果 は 人 物 が 映 像 中から外に出た瞬間から計測して

2. 34

[ 秒]で あった。

3 . 2 .  

函書推薦サイネージシステムの評価

サイネージシステムの有効性を調べる評価実験 を行った。ランダムで図書を推薦した場合と、歩 容 識 別 を 行 っ て か ら 図 書 を 推 薦 し た 場 合 で 興 味 の あ る 図 書 が 推 薦 さ れ る 確 率 に 変 化 が あ る か を 調 査 し た 。 被 験 者 は 筑 波 大 学 の 学 部 生 で 、 歩 容 識別は男女2 クラスを対象とした。

実験の結果、歩容の識別率は 68. 8[ %] であっ た 。 提 案 手 法 を 用 い て 推 薦 す る 図 書 を 選 択 す る と、ランダムで表示する方法よりも

13. 1

ポイン ト 高 い 確 率 で 興 味 の あ る 図 書 を 表 示 で き る と い う結果を得た。

4 .  まとめ

本研究では、リアルタイムで識別結果を得るこ と の で き る 歩 容 識 別 の 手 法 を 用 い て 、 視 聴 者 に 適した図書を推薦するデジタルサイネージのシス テ ム の 提 案 を 行 っ た 。 評 価 実 験 の 結 果 、 歩 容 識 別をサイネージに応用できる可能性を示すことが できた

[6 ]

。今後は、実地実験でユーザーフィー ドバックを得て推薦精度を自動的に上げていく 手法の開発などを目指している。

参 考 文 献

[ll 大坂智之" 画像認識技術を活用した視認効果測定によるメディ

ア価値向上 ,大型ディスプレイ&デジクルサイネージ総覧2010,

ディスプレイ別冊,pp. 187‑ 189,   2010.  

[2] 株式会社JR東日本ウォータービジネス 夢の飲料自販機エキナ ht t p: / / www. j r e‑ wat er . com/ pdf / 100810j i s edai  

‑ j i hanki . pdf   ( 2011. 2. 25) .  

[3NobuoNi shi o,  Koj i  Shut o,  Ki yot o  Tani ,   Takami chi   I shi hara,   Tomonor i   Mor i kawa,   " Wonder  Wal l :   Real i zat i on  of   I nt eract i ve  Wal l   in  t he  Mov i e "Mi nori t y Report•;• T he  Ei ght h  I nt ernat i onal   Conf er ence on  Ubi qui t ous  Comput i ng ( Ubi Comp2006) ,   2006.  

[4]   U  r t asun,  Rand  Fua,  P" 3D Tr acki ng  for  Gai t   Charact eri zat i on  and  Recog‑ ni ti on, "  Proc.   of   t he  6t h I E E E  Int.  Conf .   on Aut omat i c Face  and  Gest ur e Recogni t i on,   pp.   17‑ 22,   2004.  

[5J 槙 原 靖 , 佐HI立昌,向JI!康博,越後富夫,八木康史" 周波数領域に

おける方向変換モデルを用いた歩容認証" , 情報処理学会論文誌,

Vol .   48,   No.   SI G  l ( CVI M 17) ,   pp.   78‑ 87,   2007.  

[ 6}  Mas ahi ko Mi kawa,   Soui chi   I zumi ,   Kaz uy o Tanaka, ' ' Book  Rec om mendat i on  Si gnage  Sys t em  Us i ng  Shi l houet t e‑ bedGai t   Cl assi f i ca‑

ti on. " 10t h  I nt ernat i onal   Conf er ence  on Mac hi ne  Learng and Appl i ‑ cat i ons  ( I CMLA2011) ,  pp. 416‑ 419,   2011.  

ドキュメント内 つくばリポジトリ H23 (ページ 32-38)

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