5.2 今後の展望と課題
本研究では、ライフスキルと集団凝集性、集団効力感との間に一定の関連性 があることが認められ、大学サッカー部の組織作りに関して指導者が留意しな ければならないポイントについて明らかにすることができた。しかしながら、
今回は1大学のみの検討となっているため、他大学サッカー部において結果が 異なるという可能性が示唆される。そのため、今後は、調査対象を拡大する必
要性がある。
今後の課題は、ライフスキルと集団効力感、集団凝集性を媒介する第3の変 数として、産業組織心理学分野において組織のまとまりを高める手がかりとし
て注目されている、組織市民行動に着目する。
組織市民行動とは、「命ぜられなくても従業員(職員)自らが行う行動で、そ の行動によって会社(あるいは組織)の作業効率を促進させるが、従業員がそ
うした行動を行なったからといって、彼らの報酬や昇進に影響するわけではな く、行わないからといって非難されることがないもの」(田中,2002)であり、先
行研究は組織市民行動が増加することにより、集団のまとまりが高まり
(Aoyagi,2008)、企業作業効率が向上するとされている(Podsako皿1997)。その ため、本研究において着目したライフスキル、特に「感謝する心」や「コミュ ニケーション」とも正の関連性があるのではないかと推測される。これらのこ とから、今後は、r感謝する心」やrコミュニケーション」、組織市民行動、集 団効力感、集団凝集性との関係性を、横断調査、縦断調査を通じて検証してい
くことが必要である。
謝辞
修士論文の作成にあたり、多くの方々にご指導、ご協力を頂きました。その 結果、無事に修士論文を完成させることができました。皆様には、この場を借
りて厚く御礼申し上げます。
指導教官である島本好平助教には、お忙しいスケジュールの合間に時間を見 つけ、丁寧にご指導をしていただき、こころより感謝致しております。
最後になりますが、調査協力をして頂いた、関西学院大学サッカー部員、ス タッフの方々、島本先生と関係のある他大学の諸先生方、誠にありがとうござ いました。
2012年12月20目(木) 持日ヨ利明
本論文に関する報告
本論文に関する報告
学会発表・抄録集
1)持田和明・島本好平(2012)
大学サッカー競技における組織市民行動尺度開発の試み.日本体育学会第63回 大会発表論文集pp54.
2)持田和明・島本好平(2012)
大学サッカー競技における集団凝集性・集団効力感とライフスキルとの関連性 の検討.日本スポ』ツ心理学会第39回大会発表論文集pp34−35
参考文献
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尼崎光洋・清水安夫(2008)高校野球部員を対象とした集団効力感の研究一集団凝 集住及び部活動ストレッサーとの関連による検討一.学校メンタノレベル
ス,11,23 31
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持田和明・島本好平(2012)大学サッカー競技における組織市民行動尺度開発の試 み.日本体育学会第63回大会発表論文集,p54.
水野基樹・荒地泰幸・吉村雅文(2012)体育会系大学における入学前教育の実施 とその効果の検討.日本スポーツ心理学会第38回大会研究発表抄録集,36 37 織田憲嗣・山本勝昭・徳永幹雄(2007)スポーツにおける集団凝集性の構造検証 ならびにパフォーマンスとの関係.財団法人ミズノスポーツ振興会 スポー ツ医科学研究助成 報告書
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Za㏄aro SJ,B1air V;Peterson C,Zazanis M(1995)Co1Iective E舶。acy,In Mad−d−ux JE,Seife脆。acX adaption,and−ad−justment:Theory,research,and−
app1ication.P1enum Press,New兄rk and−London:308−330
付録
大学サッカー競技に関する
アンケート調査へのご協力のお願い
このアンケートは、部活動場面をはじめとした日常生活全体におけるあなたの行動や考え方について調べるこ とを目的に実施されるものです。
回収した資料は、全体的な傾向を統計的に分析するという目的のみに使用し、個人の回答を問題視するような ことは絶対にないことをお約束します。
また、一つひとつの質問には深く考え込まず、第1印象を大切にありのままの様子をお答え願います。厘匿盟
埜隻幽』また、継続的に調査を行わせていただくため・幽
せてお願いします その際のプライバシーの保 については保証致しま
最初に、下記の必要事項への記入をお願いします 回答に要する時間は約20分です。それでは、ご協力よろ しくお願いします。
○名前
○記入日 月 目
○学年 回生
○カテゴリー Aor B or C
調査責任者
兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 e mai1/motida_63@yahoo.co巾 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 e・mai1!koheし一sh1mamoto@yahoo.coJp
行動開発系教育コース 持田和明
行動開発系教育コース助教 島本好平
(1.全く違う〜4.どちらともいえない〜7.非常にそうだ)
1 2 3 4 5 6 7
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1.
2.
3.
自分のチームは、試合では素晴らしいチームワークを発揮する......
チーム内で揉め事がたくさんあり、お互いうまくやっていけない...
チーム内は親密であると思う...
1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7
4.
5.
6.
試合で負けていても、チームはしっかりまとまっている...
今のチームメンバーであることは非常に価値がある......
チームメンバーはお互いに強い仲間意識を持っている...
1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7
7.
8.
9.
試合で必要な作戦、役割、手続きは、コーチから十分に与えられている...
チームメンバー間のコミュニケーションは少ない.、.......
チーム活動以外でも、メンバーはお互いにうまくやっていける...
1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7
10.あなたの役割やチ』ムベの貢献はメンバーから十分に認められている、.、.
11.コーチの指導方法は良いと考えている...
12.今のチームメンバーであることに大変誇りを感じている..........
1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7
13.チームに対する友清を感じ、それに満足している、..
14.あなたの役割やチームヘの貢献は
コーチングスタッフから十分に認められている....、.
15.メンバー間の人間関係は、良いと思う...
1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7 1・2・3・4・5・6・7
16.勝つために、まとまることができきるチームであると思う.......
17.メンバーは皆チーム内での自分の役割を自覚している...
18.チーム内の人間関係が好きである.......、.
19.コーチの作戦が理解され、達成されるまで、十分に訓練されている...