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第6章 結論 46
– コメントとして
– アノテーション自体へのアノテーションとして – 検索のための描き込みとして
• 動画を再生しながら描き込むことが必要であったか
• 全体的な使いやすさ
6.2.2 他種メディアを並列して用いる
本研究では手書きストロークのみを共有したが、 手書きストロークで言語的な意味を表現する のは手間や難易度を考えると無理があるようであった。 そこで、 手書きを行うだけでなく、 文字 によるコメント投稿、 あるいは音声によるアノテーションを同時に共有することで、 より表現力 豊かなインタフェースの作成が出来ると考えられる。 例えば注釈として音声を用いれば、 その場 での雰囲気をより感じやすくなるのではないかと考えられる。 その場合、 入力音声には機械らし い音声にするなどのフィルタリングが必要となるし、 動画自体の雰囲気を壊さないことを念頭に 置いて構築しなければならない。
また、 他種メディアを用いた際にはその別メディアへのアノテーションといったものも行われ、
より幅広いアノテーションが行われることが想定される。 例えば、 投稿されたコメント自体に対 して手書きストロークを加えることや、 音声に対してのコメントアノテーションなどが有りうる。
こういったアノテーションに対するアノテーションをより支援するインタフェースを作成すること でコミュニケーションの醸成を行う必要がある。
6.2.3 線の美化
ユーザにとって、 容易に綺麗な線を引くことが出来ればより多くの手書きストロークの描き込 みを行いやすいと考えた場合、 引かれる線をより美しく表現できるようにしていく必要がある。
例えば、 筆のような効果を付け、 本システムで行ったような平滑化フィルタリングを用いれば 達筆風の線を誰でも引くことが出来るようになる。 その他にも効果によって多くのアノテーショ ンを誘引することが可能ではないかと考えられる。 しかし、 このような考え方も一長一短である。
例えば、 ニコニコ動画[7]のアノテーションは基本的には色・流れるコメントか上下どちらかに一 定時間現れるコメントか、 の自由しかない。 しかし、 多くのユーザが書き込みを行っているう ちに「このようにすると狙った位置に表現できる」「このようにすると重ねることができる」「空白 を多く入れれば速く流れるコメントを付けることができる」などの数多くの技法が生まれていくこ とで、 製作者の意図しない表現が生まれていった。 そして現在最も支持されていることを考えれ ば、 必ずしも表現が大切なわけではないことがわかる。 効果を増やしていくあまり操作が煩雑に なってしまう、 といったことは避けねばならない。
6.2.4 負荷の低減
本システムにおいて線の量が増えれば増えるほど、 再生中の負荷が増大してしまう。 同一時間 に対して大量の描き込みを行えば、 非常に負荷が高まりユーザのPCに悪影響を及ぼしかねない。
そこで、 本システムでは次のことに取り組む必要がある。
第6章 結論 47
線1本1本自体の負荷の低減
手書きストロークの点数を出来るだけ減らし、 描画することで負荷を低下させることが必要で ある。
線数の制限
動画全体で追加される線の数自体に制限を設けることも大切だが、 同一時間内に描きこまれる 線の数も制限する必要がある。
6.2.5 検索性能の向上
現在の手書きストローク検索は一筆書きの検索にしか対応していない。 しかし、 多くの手書き ストロークは何本かの描き込みを行ってはじめて図形として意味をもつことも多い。 例えば文字 の入力を行うことを考える。 もし文字を入力し、 それを検索したいと考えた際には一筆書きのみ の検索では無理がある。 そこで、 何本かのストロークによる図形の検索機能を実装することで、
文字検索などが可能となる。 これにより、 より直感的に自分が付与したアノテーションや過去に 見たアノテーションを検索することができる。
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謝辞
本研究は電気通信大学大学院電気通信学研究科、情報通信工学専攻寺田研究室において、寺田実 准教授の指導の下で、博士前期課程の研究として行われました。寺田実准教授には、研究の指針や アイデア、修士論文の書き方や発表の方法など、あらゆる面においてご鞭撻を頂き、感謝の念も尽 きません。東京大学情報基盤センターに所属している丸山一貴氏にもまた、発表や論文、レジメ の書き方についてのご意見や、 その他さまざまな面でご協力を頂きました。心から感謝申し上げ ます。
D3の高須賀 清隆氏には論文の校正や研究室内の様々な事柄においてお世話になりました。 さ らには鍋の作成、 食器類の都合、 ビールの購入など…。 心から感謝申し上げます。
M1の井桁正人氏には論文の校正やアイデア、 研究室内の料理、 設備管理など、 様々お世話に なりました。 心から感謝申し上げます。
M1の佐藤和哉氏には論文の校正、 様々な最新情報の提供などご協力をいただきました。 心か ら感謝申し上げます。
その他、 実験システムの評価を行っていただいたB4の卒業研究生の皆様方、 お礼申し上げます。
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参考文献
[1] 平成20年度版 情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/h20.html. [2] Nielsen Online, 2008年11月の月間インターネット利用動向調査結果を発表
http://www.netratings.co.jp/New news/News12242008.htm.
[3] Nielsen Online, 2007年8月の月間インターネット利用動向調査結果を発表 http://csp.netratings.co.jp/nnr/PDF/Newsrelease09212007 J.pdf. [4] YouTubeのAPIとツール- Google Code
http://code.google.com/intl/ja/apis/youtube/overview.html. [5] お絵かきチャット- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E7%B5%B5%E3%81%8B%E3%81%8D%E3%83%81%
E3%83%A3%E3%83%83%E3%83%88. [6] MSN Liveメッセンジャー
http://messenger.live.jp/. [7] ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/.
[8] Stickam Japan!
http://www.stickam.jp/.
[9] 字幕.in - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%97%E5%B9%95.in. [10] FeelTag
http://www.so-net.ne.jp/web2/feeltag/about.html .
[11] Justin D. Weisz, Sara Kiesler, Hui Zhang, Yuqing Ren, Robert E. Kraut, Joseph A. Konstan,
“Watching together: integrating text chat with video”, Conference on Human Factors in Computing Systems, pp.877-886. 2007.
[12] Toon Coppens, Lieven Trappeniers, Marc Godon, “Amigotv: towards a social tv experi-ence”,In Proceedings of the European Interactive Television Conference, 2004.
[13] Mukesh Nathan, Chris Harrison, Svetlana Yarosh, Loren Terveen, Larry Stead, Brian Amento, “CollaboraTV: Making Television Viewing Social Again”, Proceeding of the 1st in-ternational conference on Designing interactive user experiences for TV and video, pp.85-94, 2008.