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6.1 結果

本研究では、既存Wikiシステムが持つ編集の煩雑さ、それに伴い一部ユーザのみが利用者になっ てしまうという問題点に対して、全てのユーザに対してより簡単でより気軽な編集インタフェー スの提供を目的として、それを実現するWikiシステムの開発を行った。

その結果、実際に気軽に編集することができ有用性を強く感じることができた。その上で、よ りこのシステムを活用できる用途案や、現時点での不満点に対しての解決策に関する機能の追加、

改良を行えば、ユーザの利便性をより一層考えたWikiシステムになる可能性を持ち合わせている ことを確認することができた。

6.2 今後の課題

6.2.1 ユーザ登録制の導入

現段階では、編集に不慣れなユーザが構造編集ページで編集することも可能である。構造編集 ページでの編集は既存のWikiシステムとほとんど変わらないため、自由度は非常に高いのだが、

編集を誤ってしまうと今まで同様ページ構造が意図せずに破壊されてしまう。

その為、構造編集ページにて編集を行う際はユーザ登録を必須とし、登録されたユーザのみが 構造編集を可能にするシステムを考えた。これにより、ユーザ区分をよりはっきりとさせたもの になり、そのユーザにより適したインタフェースの提供につながる。

それに伴い、内容編集ページにおいてページ構造を多少編集できる機能を追加する必要が出て くる。現時点で内容編集ページ上でページ構造を編集できる機能として、行追加リンクがあるが、

それ以外にも考えられる機能はいくつか存在する。

新規ページ作成支援

内容編集しかできないユーザが新規ページを作成したい場面も考えられる。その際、ページ構 造やWikiページ全体の構造を壊さず、より簡単に新規ページが作成できる機能が必要である。

この解決策として、今までに存在するWikiページの構造編集時の文書のみをそのまま新しい ページに複製し、それを新規ページとする、という機能を考えた。既に存在するページを元とす るので、構造を壊さずに、クリック一つで新規ページを作ることが可能である。

しかし、ページをそのまま複製した場合でも、セクション名など、どこかは修正しなければな らない場所が出てくる可能性が高い。そこで、複製して新規ページを作成する際には、修正する 必要があると考えられるセクション名を編集できる入力フィールドを用意することができれば有 用性は高いと考えた。

内容を編集、追記することが多いWikiページの編集に関しては、新規ページを作成する際も、

既にあるページを元としてページを構成することができれば非常に便利ではないだろうか。

セクション追加機能

内容を追加する際、追加する情報がそのページ内のどのセクションにも属さない場合が考えら れる。セクション追加機能があれば、新しいセクションを作成し、ページ内容編集ページにて、生 成された入力フィールドに追加したい情報を記述することができる。

セクションを追加する際に決定する必要があるのは、セクション名、追加する場所、入力フィー ルドの大きさなどである。既にあるセクションの末尾にセクション追加リンクを作成し、専用の ページ内にてセクション名、入力フィールドの大きさを指定して反映することで、その場所に新 しいセクションを作成することが可能である機能を考えた。実装すれば、より情報の充実した活 発なWikiになることが考えられる。

6.2.2 構造編集ページの編集支援

現時点で、構造編集ページにおけるユーザビリティの向上を図る機能として、ボタンクリック でのWiki構文の簡易入力、入力フィールドのID値が削除された場合の警告の2種類をあげた。

しかし、それでも既存Wikiシステムにおける編集と本研究での構造編集はほとんど同じである。

これを改善する機能が必要であると考えた。

構造編集のインタラクティブ化

構造編集ページにおいても、内容編集ページと同様に、例えばドラッグ、ドロップを用いてページ の構造を編集できるシステムが考えられる。表示上は内容編集ページと同じものだが、入力フィー ルドや各々のWiki構文で生成されるオブジェクトをドラッグ、ドロップで配置でき、視覚的にペー ジ構造を編集することができる機能が実装できれば、非常に有用ではないだろうか。

これを考える上で参考になるのが、Mac OS X向けのソフトウェア開発アプリケーションであ るInterface Builder[10]である。これは、主にGUIパーツのコンポーネントをマウスにより配置 することができるツールである。ソフトウェアの画面に必要な部品を配置することにより、ソフ トウェアの容易に画面設計を行うことができる。

しかし、構造編集のインタラクティブ化は、使用言語やシステム自体を変更しなければならな い可能性があるため、実現できないことも考えられる。従って、その他の編集支援も考えてみる ことにする。

入力フィールドの内容を表示

内容編集時の入力フィールドの数が増加すれば、それだけ構造編集ページでの文書が複雑なも のとなる。例えば、ある入力フィールドを削除したり移動したりする場合に、その入力フィール ドを特定することが必要になる。しかし、#textや#textareaが文書内に多数存在している状態 であるため、特定は非常に煩雑な作業になってしまう。

がどこに存在する何を表記するものなのかを特定することが即座にでき、結果的に入力フォーム の削除、移動を支援することができると考えられる。

入力フィールドのidを非表示

構造編集ページの編集を煩雑にしている一つの原因として、入力フィールド毎に設定されるID 値がある。これはデータファイルの内容との対応の為に使用しているが、それによって、ID値を 削除したり、変更したりしてしまうとページ構造が壊れてしまう可能性が発生する。

このidを非表示にすることができればID値を編集することができなくなるため、安心して構 造編集を行うことができると考えられる。また、ID値が削除された場合の警告機能の必要が無く なり、ユーザ側の操作を減らすことができる。

非表示にするシステムはまだ具体的には考えてないが、実装できれば構造編集ユーザもより気 軽に編集できる実用的なWikiシステムになるだろう。

謝辞

本研究は、電気通信大学情報通信工学科情報通信システム学講座寺田研究室において、寺田 実 准教授の御指導の下で卒業研究として行われました。寺田 実 准教授には、研究全般に渡って適切 な御意見と御指導を何度となくいただき、様々な面で御助力をいただきました。心からお礼を申 し上げます。

東京大学情報基盤センターの 丸山 一貴 助教には、研究室輪講等で様々なご意見を賜り、本当 にありがとうございました。

博士課程一年の 高須賀 清隆 さん、修士課程二年の 柏村 俊太朗 さん、鶴原 翔夢 さん、八木原 勇太 さん、修士課程一年の 安齋 嶺 さん、学部四年生の 梅林 靖弘 くん、奥村 祐気 くん、平山 慧 くん、 中村 智行 くんには、研究について多くの助言、協力をしていただき、大変感謝します。

開発したシステムの試用、アイディアの拡張に御協力いただいた、学部三年生の寺田研仮配属 の皆さん、家族を始めとした知人の皆様にも、感謝の意を表させていただきます。

ドキュメント内 Wikiで作成するWiki編集インタフェース (ページ 36-40)

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