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消化器内科病棟における目の疲労

第Ⅶ章 3 病棟間における看護業務の集中パターンと疲労の比較

4.2 消化器内科病棟における目の疲労

病棟間で差が認められた疲労はⅣ群・ぼやけ感で,夜間帯における消化器内 科病棟の目の疲労は HCUよりも高いという結果が示された.モニターに囲まれ た HCUより高いことから,モニターの影響の外の理由として消灯後の病室の照 度に影響を受けていないか検討した.夜間の照度測定結果において消化器内科 病棟で認められて,他の 2 病棟には認められない値を探すと,病棟の廊下が(職 員導線=患者動線)が 0.4-1lx と大変暗いという点があげられた.さらに病室も 0.4 と大変暗いため,消化器内科病棟ではステーションを出た後,再びナース・

ステーションに戻るまでは,看護師は暗い場所での歩行や作業をすることが推 測できた.こうしたことが夜間の目の疲労に影響はないか今後検討する必要が

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あると考えられた.

5. 結論

1) 3 病棟間で差が認められた作業負荷要因は歩数のみであり,歩数は業務の集

中に影響を及ぼしていることが考えられた.

2) 消化器内科病棟の歩数の多さは「ナース・ステーションと各病室までの距離 が長いこと」や「1 人あたり受け持ち患者数が多いこと」が考えられた.また,

疲労も消化器内科病棟が一番大きく,歩数の多さが影響していると考えられ た.

3) 個室内科病棟では,日勤帯と準夜勤帯で,歩数は消化器内科病棟の次に多く,

その理由として「ナース・ステーションと各病室までの合計距離が 2 番目に 長いこと」や「1 人あたり受け持ち患者数が多いこと」が考えられた.また,

疲労も消化器内科病棟の次に大きく,歩数の多さが影響していると考えられ た.

4) HCU は,一般病棟と比べて患者一人当たりの訪問回数は多いと考えられるが,

歩数は尐なく,「ナース・ステーションと各病室までの合計距離が短いこと」

や「1 人あたり受け持ち患者数が尐ないこと」また,「ナース・ステーション から病室内が見えること」が考えられた.疲労も最も小さかった.

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[引用文献]

[1] 日 本 工 業 標 準 調 査 会 :JIS 照 明 基 準 総 則 JIS Z 9110, 日 本 規 格 協 会 , pp.13-14,2010.

[2] 谷口元, 柳澤忠, 今井正次, 加藤彰一, 山本和典,志田弘二:看護動線量の 予測に関する基礎的研究―N 病院外科系病棟への適用, 日本建築学会論文報告 集,344 号, pp.116-125,1984.

[3] 上谷ひとみ, 山田あすか, 山下哲郎, 佐藤栄治:病棟平面と看護師の負担感 の関係に関する予備的調査, 日本建築学会技術報告集,20巻 45号, pp.677-682 ,2014.

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