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(2) 塩水遡上の季節変動特性
Tanintharyi川(本川)とKyaukpya川(支川),Thamoke川を対象に,塩分の平面分
布,塩水遡上距離,混合形態について検討した.
乾季において本・支川の塩水遡上距離は潮汐と共に変化し,小潮から大潮にかけて 変動量が大きくなる.また,本川における塩水の遡上・後退運動は支川に比べて活発 であることがわかった.これは,本川の川幅が広く直線的であるが,支川は川幅が狭 く蛇行が多いという地形的特徴が影響していると考えられた.
支川の塩水遡上距離に着目すると,小潮では本川よりも長く,中潮で同程度,大潮 で本川よりも短くなる.混合形態について,本川が長潮で緩混合型から強混合型へ変 化し,支川は長潮で弱混合型から緩混合型へ変化する.
雨季は塩水と淡水の交わる境界面が河口付近に分布し,本・支川ともに河口から
10 km程度の範囲まで塩水が遡上し,干潮時は河口を超えて塩水が後退するとわかっ
た.ただし,支川の小潮時のみ10~20 kmで塩水が遡上・後退した.混合形態につ いて,本川で緩混合,支川は小潮から大潮にかけて弱混合型から緩混合型に変化する ことを示した.
Thamoke川の混合形態は,雨季に弱混合型となり,乾季は河道が塩水で満たされた
ため混合しない可能性が示唆された.塩水遡上距離は塩分10に関して述べると,雨季 と乾季に違いは見られなかった.
このような三河川の異なる塩分分布は淡水流量と河床地形の差によって生じると考 えられる.潮汐の影響が強いと緩混合型から強混合型,流量の影響が強いと弱混合型 から緩混合型となることが分かった.
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本研究を進めるにあたり,首都大学東京都市環境科学研究科都市基盤環境学域の横 山勝英先生には研究室生活の3年間,現地観測をはじめ,研究方針から論文構成まで 幅広くご指導をいただきました.また,研究室配属以前から,海外留学希望の私に留 学関連のイベントへの参加機会を与えてくださり,研究室活動以外でもたくさんの面 倒を見ていただきました.心より感謝いたします.
河村明教授には,本論文の副査を引き受けていただき,貴重なご助言をいただきま した.ここに記して謝意を表します.
新谷哲也准教授には,本論文の副査とともに,数値計算をはじめとする本研究の全 面的なバックアップをして頂きました.何事にも情熱的に取り組む新谷先生からは意 欲的に研究活動に取り組む楽しさ・素晴らしさを教わりました.また,新谷先生から 数値計算と現地観測の相互的な重要性を学びました.心より感謝いたします.
国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の児玉真史様,豊川雅 哉様には,現地観測において観測機材の提供,作業の準備から現場の作業,片付けま で多大なるご助力をいただきました.Myeik Universityの皆様には,現地観測において 自治体との連絡や,現地の調査船の手配など,日本人だけでは取り合えない現場対応 をしていただきました.また,異常な悪天候の中でも,積極的に現地観測にご協力し ていただき,深く感謝しております.
首都大学東京水工学研究室の皆様には3年間大変お世話になりました.事務の舛崎 由美子さんには,会計処理などの事務作業をしていただきました.特任助教のGubash
さんは,Myanmarでの観測や英語の添削指導でお世話になりました.Veerapagaさんと
は,夜通しともに研究したり,カレーをいただいたりする中で,たくさんの時間を共 にしました.博士3年のKiranaさんには,いつも優しい言葉をかけていただき,たわ いもない話をしていただきました.博士 2年のMauriceさんには,フィリピン留学に おいて父親のように接してもらい,現地での生活や勉学のサポートをしていただきま した.博士1年のLettさんは,Myanmar滞在時に自分たちではたどり着けない地元の レストランに私たちを連れて行ってくれて,現地の案内をしてくださいました.
同期の井口慧くんは,数ある研究室イベントにおいてリーダーシップを発揮し,私 たちをまとめ上げてくれました.意見が対立することもしばしばありましたが,私に 対して直接自分の意思を伝えてくれる人はとても貴重な存在です.本当にありがとう.
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ちの先頭に立っていた存在です.天然なところが多いですが,プレゼン時は人一倍キ レッキレで,「やるときはやる」姿を勉強させてもらいました.本当にありがとう.
もう一人の同期である池ヶ谷康平くんは,大学院で隣の研究室に移ってしまったけ れど,その垣根を越えてイベントに参加・協力してくれました.個人的に毎日ご飯を 食べたりゲームしたり,こんなにも一緒に過ごした友達は池ヶ谷君だけです.本当に 楽しかったです,ありがとう.
M1 の稲川翔太くんとは,どんなに大変な時でも互いの研究の相談に乗りました.
いつでも他人のことを考えた行動をとり,研究室全体をサポートしてくれました.来 年度も人数が減って大変になると思うけれど,新リーダーとして研究室を引っ張って いけるように頑張ってください,一番期待しています.Neriezza さんには,フィリピ ン留学の時に共に行動してもらうことが多かったので感謝しております.Nerie が初 めて留学生で来た時から京都に行ったり,観測に行ったりと仲良くしてもらいました.
Charles さんはフィリピンでハロハロごちそうしてくれたことを今でも覚えています.
B4の浅野航輝くん,木下航太くん,中川知佳さん,松下知馬くん,山内祐人くんは,
研究室に配属されて間もない時から今まで,先輩たちのわがままをたくさん聞いても らいました.不満はあったと思いますが,ここまでついてきてくれたことを誇りに思 います.特に,木下くんはMyanmarで悪天候の中,長時間にわたる現地観測を私とと もにやり遂げてくれました.観測後のビールとカシューナッツは忘れられません.ま た,私の修論においても図作成を嫌になるほどやっていただきました.ありがとう.
以上のような素晴らしい研究室メンバーに囲まれて過ごすことができた時間を大切 にこれからも生きていきます.
最後に,言葉では表しきれませんが,大学・大学院生活6年間を精神的・経済的に 支えてくれた家族に感謝し,本論文の謝辞といたします.