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結論と今後の課題

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165 4.降雨期における地中間隙水圧変動の分析

地盤内間隙水圧と降雨量の関係を把握するために、直列 3 段のタンクモデルを用いた土 壌雨量指数という指標を利用し、降雨量と間隙水圧のモデル式から推定値を得ることに成 功したが、パラメーターには気象庁が使用している値を採用したため、必ずしも正確とは 言えない。特に矢田部(2001)によると、地盤内間隙水圧は湿潤前線が通り過ぎると急上昇し、

飽和状態になるとあり、排水条件とは異なり、吸水条件をモデル式化することは難しい。

降雨から間隙水圧が上昇するまでの様子を定量的に求めるには、飽和-不飽和地盤解析 を行っていく必要があり、飽和-不飽和地盤解析を行うためには、地盤の保水特性を示し た、地盤内間隙水圧-体積含水率のモデル式「水分特性曲線」が必要である。しかし本観 測では間隙水圧と降雨量を使用しているため、体積含水率を求めるには、土質材料を利用 した土質実験か、テンシオメータと同じ深度に体積含水率計を設置する必要がある。しか しながら、土質実験は大きな手間と実験道具が必要となるため、今後、本観測システムに 体積含水率計の設置することを提案する。

5.融雪期における地中間隙水圧上昇の分析

これまで融雪期における斜面崩壊の危険性は多く論じられてきた。しかし実際に融雪期 によってどの程度の融雪水が供給されているのか、定量的な現地観測を行っている例は少 ない。本研究では夏季・秋季の水圧変動との比較により、融雪期に水圧が上昇する様相を 定量的に捉えることができた。しかし水圧・降雨共に機器の劣化や破損による欠測が多く、

4年間という長い観測期間に対してデータ量が少ない。そのため分析結果は必ずしも精度の 良いものとは言えず、今後更に信頼性の高い結果を得るためには、観測時の機材の保護に 注意すべきだと考えられる。

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参考文献

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