4.4 2 階データ項とアトラス項の間の重みを考慮しないエネ ルギー項
4.4.2 結果
式 (3.12) で定義した項を用いた時のセグメンテーション結果を示す。セルの大きさを
変えて学習したデータを用いてセグメンテーションを行った結果を、図4.7に表す。図に は、正解ラベルデータと比較した、臓器全体の一致率と、臓器ごとの一致率の平均を表 す。ここでは、3ボクセルが z 軸方向に一直線に連なっている 1つのクリークを使って セグメンテーションを行う。
セルの重ねあわせを考慮した学習データを用いてセグメンテーションを行った結果を、
図4.8に表す。図には、正解ラベルデータと比較した、臓器全体の一致率と、臓器ごとの 一致率の平均を表す。セルの重ねあわせの範囲は現在のセルの大きさに対する割合で表 され、両側それぞれセルの大きさの何 %かが重なっている。また、この実験をする際の セルの大きさは 1辺 15 ボクセルに設定されている。ここでは、 3ボクセルが z 軸方向 に一直線に連なっている 1つのクリークを使ってセグメンテーションを行う。
平滑化項との重みの比を様々に変更してセグメンテーションを行った結果を、図4.9に 表す。図には、正解ラベルデータと比較した、臓器全体の一致率と、臓器ごとの一致率
0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1
全体 右肺 左肺 心臓 大動脈 食道 食道内腔 肝臓 胆嚢 胃+十二指腸 胃+十二指腸内腔 胃+十二指腸内容物 脾臓 右腎臓 左腎臓 下大静脈 静脈 膵臓
一辺10 一辺15 一辺20
図 4.7: 高階項のセルの大きさを変更してセグメンテーションを行ったときの結果。横軸 は臓器の種類を表し、縦軸は一致率を表す。各臓器に対して、一致率の平均を表してい る。セルの大きさを変更し、それぞれの場合の結果を表している。
の平均を表す。ここでは、3 ボクセルがz 軸方向に一直線に連なっている 1つのクリー クを使ってセグメンテーションを行う。
用いるクリークの組み合わせを変化させてセグメンテーションを行った結果を、図4.10 に表す。図には、正解ラベルデータと比較した、臓器全体の一致率と、臓器ごとの一致率 の平均を表す。ここでは、3 ボクセルがz 軸方向に一直線に連なっている 1つのクリー クを使ってセグメンテーションした場合と、 3 つのクリークを使ってセグメンテーショ ンした場合、11種類のクリーク全てを同時に用いてセグメンテーションした場合の結果 を比較する。
上記の実験結果を考慮し、効果のあったものを組み合わせてセグメンテーションを行っ た結果を、図4.11に表す。図には、正解ラベルデータと比較した、臓器全体の一致率と、
臓器ごとの一致率の平均を表す。図では、高階項の重みを 1 に固定し、平滑化項の重み を変更したときの結果を表している。また、図4.11において、臓器全体の一致率が最も 高かった時の結果を、表 4.5 に示す。
0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1
全体 右肺 左肺 心臓 大動脈 食道 食道内腔 肝臓 胆嚢 胃+十二指腸 胃+十二指腸内腔 胃+十二指腸内容物 脾臓 右腎臓 左腎臓 下大静脈 静脈 膵臓
なし
20%
50%
図4.8: セルの重ねあわせを考慮して学習を行い、それを用いてセグメンテーションを行っ たときの結果。横軸は臓器の種類を表し、縦軸は一致率を表す。各臓器に対して、一致 率の平均を表している。セルの重ねあわせの範囲を変更し、それぞれの場合の結果を表 している。
表 4.5: 高階項の実験において効果のあったものを取り入れ、セグメンテーションを行っ たときの結果
ラベル 一致率 ラベル 一致率
臓器全体 0.782 胃+十二指腸 0.179
右肺 0.939 胃+十二指腸内腔 0.094
左肺 0.931 胃+十二指腸内容物 0.276
心臓 0.689 脾臓 0.731
大動脈 0.373 右腎臓 0.479
食道 0 左腎臓 0.624
食道内腔 0.01 下大静脈 0.122
肝臓 0.813 静脈(門脈+脾静脈+上腸間膜静脈) 0.052
胆嚢 0 膵臓 0.058
0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1
10 100 1000
全体 右肺 左肺 心臓 大動脈 食道 食道内腔 肝臓 胆嚢
胃+十二指腸 胃+十二指腸内腔 胃+十二指腸内容物 脾臓
右腎臓 左腎臓 下大静脈 静脈 膵臓
図 4.9: 高階項と平滑化項の間の重みの比を様々に変更し、セグメンテーションを行った ときの結果。横軸は臓器の種類を表し、縦軸は一致率を表す。各臓器に対して、一致率 の平均を表している。
0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1
全体 右肺 左肺 心臓 大動脈 食道 食道内腔 肝臓 胆嚢 胃+十二指腸 胃+十二指腸内腔 胃+十二指腸内容物 脾臓 右腎臓 左腎臓 下大静脈 静脈 膵臓
2階1方向 2階3方向 2階11方向
図 4.10: 高階項の用いるクリークの組み合わせを変更してセグメンテーションを行った
ときの結果。横軸は臓器の種類を表し、縦軸は一致率を表す。各臓器に対して、一致率 の平均を表している。用いたクリークの種類を変更し、それぞれの場合の結果を表して いる。
0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9 1
全体 右肺 左肺 心臓 大動脈 食道 食道内腔 肝臓 胆嚢 胃+十二指腸 胃+十二指腸内腔 胃+十二指腸内容物 脾臓 右腎臓 左腎臓 下大静脈 静脈 膵臓
平滑化項なし 平滑化項100 平滑化300
図 4.11: 高階項の実験において効果のあったものを取り入れ、セグメンテーションを行っ
たときの結果。横軸は臓器の種類を表し、縦軸は一致率を表す。臓器全体と各臓器に対 して、一致率の平均を表している。高階項の重みを 1 としたときの、平滑化項の重みを 変更し、それぞれの場合の違いを表している。