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個/

症例

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CAD出力画像 オリジナル画像 対側性体積差分画像

虚血領域

結 果

異常症例

36

結 果

異常症例

オリジナル画像 対側性体積差分画像

虚血領域

コンピュータ検出

CAD出力画像

本システムは,初期に検出された偽陽性候補 を約96 %除去でき,テスト用症例における検出 感度は85.7 %,偽陽性率は3.4個/症例であった.

超急性期脳梗塞のCT画像診断において,

本CADシステムは,疑わしい画像所見を明らか にできることから,医師の意思決定において

有用である可能性が高いと考える.

まとめ

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超急性期脳梗塞を対象とした 脳MR画像における

表示条件自動調節システム

拡散強調画像(DWI)

→ 超急性期の虚血領域を高信号として 明瞭に描出できる.

見かけの拡散係数(ADC)map

→ 虚血領域における治療後の可逆性を 予測できると報告されている.

背 景

MRI検査の特徴

両画像は,存在診断や発症からの時期

判断に利用されている.

40

両画像上の虚血領域における信号強度の 程度や範囲などの画像情報は,画像表示 条件であるウィンドウ幅(WW)やウィンドウ レベル(WL)の調節により大きく変化する.

背 景

MRI検査の問題点

存在診断や範囲判定の精度低下に

つながる可能性がある.

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観察者1 WW=1621

WL=490 装置出力

WW=1597 WL=798

観察者2 WW=1472

WL=647

観察者3 WW=1211

WL=422

観察者4 WW=1937

観察者5 WW=1210

担当者ごとの表示条件

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厚生労働省研究班 Acute Stroke Imaging Standardization Group-Japan(ASIST-Japan)

は,DWIと同時に撮像されるb0画像の視床の 位置に円形のROIを目視にて手動で設定し,

平均画素値を計測して,その値をDWI表示の WWに,WWの中間値をWLに設定することで,

DWIの表示条件を標準化する方法を考案した.

背 景

DWI

DWI

のWL = A/2 DWI = A

のWW

b0画像

ROI

視床

ROI内の 平均画素値 をAとする時

背 景

厚生労働省研究班 Acute Stroke Imaging Standardization Group-Japan(ASIST-Japan)の考案方法

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 この方法は,施設間や担当者間における DWIの表示輝度の変動を低減できると報告 されている.

 しかし,手動による視床へのROI設定が 必要となるため,再現性に劣り,作業時間 と労力を必要とする.

背 景

ASIST-Japanにより考案された手法の自動化 システムの構築

脳血管疾患の好発部位である視床を利用せず 脳実質部の濃度ヒストグラム解析を利用して

DWIの表示条件を自動調節するシステムの構築

 b0画像を使用せずに直接DWIの表示条件を自動

調節するシステムの構築,およびADC mapの表示 条件の自動調節システムの構築

提案手法

46

長島宏幸,原川哲美,土井邦雄:急性期脳梗塞のMRI拡散強調画像における 表示階調調節システムの開発,

電気学会論文誌C,第130巻,第3号,450-457,(2010).

長島宏幸,原川哲美,土井邦雄:濃度ヒストグラム解析に基づく脳MRI拡散強調 画像における表示階調の自動調節,

映像情報メディア学会誌,第64巻,第6号,874-880,(2010).

Hiroyuki Nagashima, Kunio Doi, Toshihiro Ogura, Hiroshi Fujita:Automated

Adjustment of Display Conditions in Brain MR images: Diffusion-Weighted MRIs and Apparent Diffusion Coefficient Maps for Hyperacute Ischemic Stroke.

Radiological Physics and Technology, vol.6, no.1, 202-209,(2013).

公表論文誌

虚血後6時間以内に撮像された

超急性期脳梗塞症例44例のDWIとb0画像

方 法

画像データベース

装置:GE社製 GENESIS SIGNA,SIGNA EXCITE

撮像シーケンス:SE-EPI

撮像パラメータ :TR 5000-10000ms, TE 86-102ms, Flip Angle 90 , スライス厚 5mm,

スライス間隔 1-2mm, MPG印加軸 3方向

°

48

DWIの入力

3次元画像の作成

濃度ヒストグラム解析

DWIおよびADC mapの表示条件の調節

DWI ADC map

方 法

b0画像の入力

脳実質部の抽出 3次元ADC mapの作成

S1 : b0画像の信号値 S2 : DWIの信号値

b1 : 0 ,b2 : 1000 s/mm2

) (

) / ln (

1 2

2 1

b b

S ADC S

 

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600

0 3095

Voxel value

Number of voxels

Threshold Peak voxel value = 366

0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600

0 3095

Voxel value

Number of voxels Peak voxel value = 376

1)可変しきい値処理を用いて,3次元DWIの濃度ヒストグ ラム内の虚血領域に対するボクセル値を除外.

2)20区間移動平均処理を用いて,正常脳実質部の濃度 ヒストグラムを平滑化.

3)平滑化させた濃度ヒストグラムから最大頻度値に対

方 法

50

決定されたボクセル値をWLに,ボクセル値を2倍 した値をWWに設定

方 法

DWIおよびADC mapの表示条件の調節 3次元DWIの表示条件

3次元ADC map

ボクセル値を3倍した値をWLに,WLを2倍した値 をWWに設定

・20症例を用いた各組み合わせ(190のペア)

・輝度および画像コントラストの類似度を比較評価

方 法

2肢強制選択(2-AFC)法

52

本手法

75.8%

24.2%

B 29.5% 70.5%

75.8%

24.2%

A

結 果

2肢強制選択法による選択率を用いた評価(DWI)

C

ASIST- Japan法 観察者

平均値

74.2%

25.8%

78.9%

21.1%

D E

75.1%

24.9%

93.7%

6.3%

B 8.4% 91.6%

95.3%

4.7%

A

結 果

2肢強制選択法による選択率を用いた評価(ADC map)

C

平均値

88.4%

11.6%

94.7%

5.3%

D E

92.7%

7.3%

医師による 本手法 手動調節 観察者

本手法 54

ASIST-Japanにより考案された手法

結 果

55

観察者による手動方法

結 果

56

ADC mapを用いた虚血領域の可逆性の判定 には,虚血領域と,正中矢状線を介して反対側 の脳実質部との信号強度の比率が適用されて いる.

DWIおよびADC mapの画素値を統一化できる 本システムの利用によって,虚血領域の定量的 評価が可能となる.

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