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経営成績および財務状態に関する分析

連結範囲の状況

 当社グループは、連結子会社20社および関連会社1社により

構成されています。主要な事業は、各種情報収集網の拡充、デー タ処理体制の確立、独自の情報システム開発など、データハンド リング技術(データの収集から加工までの操作技術、能力)・デー タ分析能力・情報評価能力を基盤とした「市場調査・コンサル ティング事業」、システム開発技術・システム運用技術・業務分析 力・業界専門性などに裏づけられた独自のシステムサービスを 提供する「システムソリューション事業」、主に、製造販売後調査で 最も長い経験と実績のあるCRO(医薬品開発業務受託機関)とし て高品質なサービスを提供する「医薬品開発支援事業」から成り ます。

 さらに、総合的なマーケティングの理解力を背景に、リサーチ 技術、システム化技術、業界・業務知識、コンサルティング力など の専門性を融合し、「インテリジェンス=意思決定に役立つ情報」

を提供することによって、お客様のビジネス上の課題を解決する とともに、さらに新たなビジネスモデルも提案していきます。

業績の概況

 当期(2015年3月期:2014年4月1日から2015年3月31日ま で)におけるわが国経済は、2014年4月に消費税率の引き上げ が実施されたことによる駆け込み需要の反動減が懸念されたも のの、下半期以降は反動の影響が減衰し、政府および日銀による 財政政策・金融緩和などの効果により企業収益や雇用情勢が改 善されたことなどから、総じて緩やかな回復基調となりました。

 経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によります と、当社グループが属しています情報サービス業界では、当期の 売上高の状況が、各月において前年を上回る水準で推移してい ます。このような状況のもと、第11次中期経営計画の初年度で あった当期は、改めて強みを磨き直し、大胆な革新を続けていく という意味を込めて、グループ基本方針に『 リノベーション&イノ ベーション ―「生活者理解」を最大の武器に、更なる成長加速 へ―』を掲げ、各重点課題の解決に向けて取り組んできました。

 この 結 果、当 期 の 業 績 は、売 上 高43,925百 万 円( 前 期 比

3.3%増 )、営 業 利 益3,571百 万 円( 同1.9%増 )、経 常 利 益

3,446百 万 円( 同1.9%増 )、当 期 純 利 益2,463百 万 円( 同

50.0%増)となりました。

 なお、当社の連結子会社である株式会社アスクレップは2014

年62日を効力発生日として、臨床開発事業およびこれに付随

する事業を同社が新たに設立した100%子会社であるエイツー ヘルスケア株式会社に承継し、同日、同子会社の発行済株式の全 部を伊藤忠商事株式会社に対して譲渡しました。これに伴い、関 係会社株式売却益として2,911百万円の特別利益を計上してい ます。

セグメントの業績

市場調査・コンサルティング事業

 市場調査・コンサルティング事業は、株式会社インテージのSCI

(全国個人消費者パネル調査)、i-SSP(インテージシングルソー スパネル)、株式会社医療情報総合研究所の処方情報分析サー ビスといったパネル調査の売上が前期を上回ったことや、ヘルス ケアリサーチを専門とする株式会社アンテリオにおいてイン ターネット調査が好調に推移したことなどにより、増収増益となり ました。

 この結果、市場調査・コンサルティング事業の連結業績は、売 上高34,346百万円(前期比12.3%増)、営業利益3,070百万円

(同1.6%増)となりました。

システムソリューション事業

 システムソリューション事業は、株式会社インテージおよび株 式会社インテージテクノスフィアにおいて好採算案件の受注が 好調に推移したものの、20143月期に獲得した大型案件の反 動もあり減収増益となりました。

 この結果、システムソリューション事業の連結業績は、売上高

5,557百 万 円( 前 期 比1.8%減 )、営 業 利 益は499百 万 円( 同

1.9%増)となりました。

医薬品開発支援事業

 医薬品開発支援事業は、株式会社アスクレップにおいて臨床開 発事業およびこれに付随する事業を譲渡したことにより売上高は 前期より減少しました。しかしながら、顧客ニーズに対応したEDC

(電子的臨床検査情報収集)システムの受注が好調に推移したこ とにより、利益が改善し減収増益となりました。

 この結果、医薬品開発支援事業の連結業績は、売上高4,022

百万円(前期比35.9%減)、営業利益1百万円(前期は5百万円 の営業損失)となりました。

収益の状況

売上高

 医薬品開発支援事業での株式会社アスクレップにおいて事業 譲渡したことによる売上高の減少があったものの、市場調査・

コンサルティング事業の堅調な案件獲得などにより、売上高

43,925百万円(前期比3.3%増)となりました。

売上原価・販売費及び一般管理費

 売上原価は、売上高の増加に伴う製造活動増加などにより、前 期に比べ616百万円増加し31,723百万円(前期比2.0%増)と なり、売上原価率は前期に比べ1ポイント減少し72.2%となりま した。

 販売費及び一般管理費は、売上高の増加に伴う営業活動費用 増加などにより、前期に比べ735百万円増加し8,630百万円(同

9.3%増)となり、販売費及び一般管理費比率は1ポイント増加し

19.6%となりました。

営業利益

 営業利益は、売上高の増加が売上原価および販売費及び一般 管理費の増加を上回り、前期に比べ65百万円増加し3,571百万 円(前期比1.9%増)となりました。

営業外損益

 営業外損益は、営業外収益は受取配当金の増加などにより前 期に比べ6百万円増加し105百万円(前期比6.0%増)となり、営 業外費用は支払利息が減少したものの、持分法による投資損失 の増加などにより、前期に比べ6百万円増加し230百万円(同

2.8%増)となりました。

経常利益

 経常利益は、営業利益が増加したことにより、前期に比べ64百 万円増加し3,446百万円(前期比1.9%増)となりました。

特別損益

 特別損益は、特別利益は関係会社株式売却益の計上などによ り2,919百万円(前期は計上なし)となり、特別損失は減損損失の 増加や退職給付制度終了損、特別退職金の計上などにより、前期 に比べ1,227百万円増加し1,279百万円(前期は52百万円の計 上)となりました。

当期純利益

 当期純利益は、税金等調整前当期純利益が前期に比べ1,757

百万円増加し、税金費用が前期に比べ908百万円増加した結果、

前期に比べ820百万円増加し2,463百万円(前期比50.0%増)

となりました。なお、1株当たり当期純利益は、前期の81.66円に 対して、123.03円となりました。

キャッシュ・フローの状況

 当期における現金及び現金同等物は、営業活動にて2,947百 万円、投資活動にて2,327百万円獲得し、財務活動にて4,940百 万円使用した結果、前期末に比べ439百万円増加し、8,366百万 円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フロー

 当期における営業活動による資金収支は2,947百万円と、前 期に比べ665百万円の収入減少となりました。これは、退職給付 に係る負債の増加額の減少や仕入債務の増加額の減少などによ るものです。

投資活動によるキャッシュ・フロー

 当期における投資活動による資金収支は2,327百万円と、前 期に比べ3,479百万円の収入増加となりました。これは、投資有 価証券の取得による支出が増加したものの、連結の範囲の変更 を伴う子会社株式の売却による収入が発生したことなどによるも のです。

財務活動によるキャッシュ・フロー

 当期における財務活動による資金収支は△4,940百万円と、

前期に比べ4,348百万円の支出増加となりました。これは、短期 借入れによる収入が減少したことや長期借入金の返済による支 出が増加したことなどによるものです。

財政状態

資産

 流動資産は、前期末に比べ165百万円減少し、21,560百万円 となりました。これは、現金及び預金が434百万円増加したもの

の、受取手形及び売掛金が621百万円減少したことなどによるも のです。

 固定資産は、前期末に比べ272百万円減少し、11,740百万円 となりました。これは、投資有価証券が610百万円増加、退職給

付に係る資産が742百万円増加したものの、のれんが807百万 円減少したことや繰延税金資産が576百万円減少したことなど によるものです。

 この結果、総資産は438百万円減少し、33,301百万円となり ました。

負債

 流動負債は、前期末に比べ2,639百万円減少し、10,042百万 円となりました。これは、未払法人税等が667百万円増加したも のの、短期借入金が3,836百万円減少したことなどによるもの です。

 固定負債は、前期末に比べ544百万円減少し、3,342百万円と なりました。これは、退職給付に係る負債が480百万円減少した ことなどによるものです。

 この結果、負債合計は3,183百万円減少し、13,384百万円と なりました。

純資産

 純資産合計は、前期末に比べ2,745百万円増加し、19,917百 万円となりました。これは、利益剰余金が1,679百万円増加、退 職給付に係る調整累計額が448百万円増加したことなどによる ものです。

配当政策

 当社は、グループ経営の成果である連結業績をベースに、配当 と内部留保のバランスを考慮した利益配分を行うことを基本的 な考え方としています。当社は、株主の皆様に対する利益還元 を経営上の最重要課題の一つとして位置付けており、配当につ いては、連結配当性向30%を目安にしています。また、内部留 保資金については、当社グループの成長性と収益性を継続して 高めていくための投資などに活用し、今後の業績向上に努めるこ とで、株主の皆様に還元させていただくことにしています。

 当期の配当金は、期末配当30.00円(連結配当性向24.5%) とさせていただきました。また次期(2016年3月期:2015年4

月1日から2016年3月31日まで)の配当は、期末配当32.50円 を予定しています。

20163月期の業績見通し

 次期については、政府および日銀の経済対策による景気下支 えや、企業収益の回復に伴う雇用状況および賃金水準の改善を 前提とした個人消費の増加など、引き続き緩やかに景気が回復す ることが見込まれています。

 このような状況のもと、当社グループは第11次中期経営計画 の2年目となる次期においても成長性・収益性・生産性のさらな る追求により、リノベーション&イノベーションの更なる加速 の 歩を緩めることなく、戦略的投資を確実に実行していきます。

 上記により、次期の連結業績予想については、売上高46,000

百万円(前期比4.7%増)、営業利益3,800百万円(同6.4%増)、

経常利益3,770百万円(同9.4%増)、親会社株主に帰属する当 期純利益2,400百万円(同2.6%減)を見込んでいます。

経営成績および財務状態に関する分析

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