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THE INTAGE WAY SDI 1964 SCI CONTENTS FEATURE 18 FEATURE INTAGE HOLDINGS Inc.

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(1)

アニュアルレポート

2015

Renovation

and

(2)

連結売上高の推移

インテージグループの存在意義

地球社会の明日を拓く「知」の創造 1960年 株式会社社会調査研究所 (現株式会社インテージホールディングス)設立 1960年3月2日、株式会社社会調査研究所を設立。 資本金は50万円、社員7名でのスタート SDI(全国一般用医薬品パネル調査)を開始 カスタムリサーチを開始 1964年 SCI(全国消費世帯パネル調査)を開始 1973年 ひばりヶ丘本社ビル竣工 創業時からパネル調査、データ収集・ 分析に取り組み、徐々にシステム化

02

スナップショット

04

連結業績ハイライト

06

社長メッセージ

12

事業概況

12

市場調査・コンサルティング事業

14

システムソリューション事業

15

医薬品開発支援事業

16

FEATURE

メディアコミュニケーション事業の新サービス

生活者の深い理解をもとに、

お客様のマーケティング活動を全面支援

18

FEATURE

ヘルスケア事業の新サービス

“患者(生活者)起点”の新たな

マーケティングモデルの確立

インテージグループのビジョン

私たちは、グループ各社が保有する情報や システムについての専門性を背景に、 お客様のビジネスの成功に貢献することによって、 その先の人々の暮らしを豊かにし、 地球社会の持続可能な発展に寄与します。 インテージグループの存在意義 インテージグループのビジョン 事業会社 ビジョン 事業会社ビジョン 事業会社ビジョン 基本となる価値観 行動原則

THE INTAGE WAY

CONTENTS

価値創造の歴史

2015

3

2

日、インテージグループは

創業

55

周年を迎えました。

これからも、情報価値への徹底的なこだわりを持って

さらなる前進を続け、企業価値向上を目指します。

1960 1970

(3)

2000年 事業ビジョンとして 「インテリジェンス・プロバイダー」を提唱 2001年 「株式会社インテージ」に社名変更 JASDAQへの株式公開 英徳知市場諮詢(上海)有限公司設立 2005年 秋葉原に本社を移転 インターネット時代の到来とともに、 収集・管理データが爆発的に増加。 積極的にビッグデータに取り組む アジア各国への進出や 新サービスの開発にも注力 1987年 売上高100億円を突破 1988年 SCIのスキャニングシステム化に着手 それまで買い物帳方式だったSCIをス キャニングシステム化するフルモデル チェンジに着手 1994年 SRI(全国小売店パネル調査)を開始 多様なパネルの構築、小売店POSに着手。 時代の変遷に合わせ、システムも強化・拡張

20

企業の社会的責任(

CSR

22

コーポレート・ガバナンス

24

役員一覧

26

11

年間の要約連結財務ハイライト

28

経営成績および財務状態に関する分析

31

事業上のリスクについて

33

連結財務諸表

33

連結損益計算書

連結包括利益計算書

34

連結貸借対照表

36

連結株主資本等変動計算書

37

連結キャッシュ・フロー計算書

38

会社概要/インテージグループ

39

株式情報 見通しに関するご注意 本アニュアルレポートに掲載されてい る見通しは、現在入手可能な情報から得 られた株式会社インテージホールディ ングスの経営者の判断に基づいていま す。実際の業績は、さまざまな要素によ り、これら業績見通しと異なる可能性が あることをご承知おきください。

2015

3

月期

439

億円 2007年 ティー・エムマーケティング株式会社 (現株式会社アンテリオ)を子会社化 2008年 東京証券取引所市場第二部に上場 INTAGE(Thailand)Co., Ltd. 設立

2009年 東京証券取引所市場第一部銘柄に 指定 2010年 SCI-personalを開始 2011年

FTA Research and Consultant, LLC (現 INTAGE VIETNAM, LLC)を子会社化

2012年

株式会社NTTドコモとの合弁会社、

株式会社ドコモ・インサイトマーケティング設立 INTAGE INDIA Private Limited 設立 株式会社医療情報総合研究所を子会社化 2013年 i-SSPを開始 同一対象者の広告・情報接触と購買行動の関係性を捉える マーケティングサービス「i-SSP(インテージシングルソースパ ネル)」を開始

INTAGE SINGAPORE PTE. LTD. 設立 精確市場研究中心有限公司(CSG香港)を子会社化 PT. INTAGE INDONESIA 設立

2014年

R.S. Market Research Solutions Private Limitedを子会社化

SCI-personalをSCI(全国個人消費者パネル 調査)に名称変更

Plamed Korea Co., Ltd. 設立

2015年 株式会社インテージコンサルティング設立 ニールセン・カンパニー合同会社との合弁会社、 株式会社インテージ・ニールセン デジタルメトリクス設立 2000 1980 1990 2010 2015

55

th

(4)

スナップショット

売上高の成長性

2015

3

月期の連結売上高は

439

億円(前期比

3.3%

増)となりました。これにより、インテージグループは

22

期 連続の増収を達成しています。

国内での優位性

パネル調査

連結売上高

No.

1

パネル調査の

圧倒的なシェア

• SRI(全国小売店パネル調査) • SDI(全国一般用医薬品パネル調査) • 全国店頭プロモーション調査 • インテージチラシインデックス • SCI(全国個人消費者パネル調査) • i-SSP(インテージシングルソースパネル) • SLI(全国女性消費者パネル調査) • キッチンダイアリー • 処方情報分析サービス • Impact Track

22

期連続

増収

インテージグループのパネル調査は

1960

年にスタートし て以来、データの質・量・分析ノウハウ・価格・スピード において、常に最高レベルのサービスを提供し、今日では 多くの業界で「デファクト・スタンダード」となっています。 パネル調査は、調査対象(人、世帯、店など)を長期間固定して 継続的にデータを収集する調査です。この調査によって、購 買と販売両方のデータを時系列で把握することができます。 小売店 パネル調査 消費者 パネル調査 その他 パネル 連結売上高の推移 (億円) 06/3 07/3 08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 0 450 300 150

(5)

世界でのポジション

海外拠点の広がり

順位 企業名(本社所在国) (百万売上金額 U.S.$) 1 Nielsen Holdings N.V.(米国) 6,045.0 2 Kantar(英国) 3,389.2

3 IMS Health Inc.(米国) 2,544.0

4 Ipsos SA(仏国) 2,274.2

5 GfK SE(独国) 1,985.2

6 Information Resources Inc.(米国) 845.1

7 Westat Inc.(米国) 582.5

8 dunnhumby Ltd.(英国) 453.7

9 INTAGE HOLDINGS Inc.(日本) 435.5※

10 The NPD Group Inc.(米国) 287.7

海外拠点

No.

9

マーケティングリサーチ会社 

売上高世界ランキング

マーケティングリサーチ会社

2013

年度売上高ランキング 中国 韓国 香港、マカオ タイ インド ベトナム シンガポール インドネシア

(2015年6月末現在) 出典:※2014Marketing News年3月期の数値 誌(アメリカマーケティング協会)/August 2014

9

ヶ国

地域

インテージグループは海外拠点の拡大を推進し、中国、 韓国、香港、マカオ、タイ、ベトナム、インド、シンガポール、 インドネシアに拠点を設置しました。 創業以来、日本の市場調査会社のリーディングカンパ ニーとして、多くのお客様に支持されてきました。現在 では、国内

1

位、世界

9

位の地位を確立しています。 海外展開地域

(6)

市場調査・コンサルティング事業

システムソリューション事業

医薬品開発支援事業

売上高

343.4

億円

売上高

55.5

億円

売上高

40.2

億円

営業利益

30.7

億円

営業利益

4.9

億円

営業利益

1

百万円

独自に収集した各種データ、リサー チのノウハウ、データ解析力などを 基盤としたマーケティングリサーチ を展開 ソフトウェアの開発・販売、システム の運用、維持・管理、システムとリ サーチデータを融合したモデルの 開発 医薬品、医療機器の臨床試験およ び製造販売後調査におけるデータ マネジメント・統計解析や安全性情 報に関する事業を展開

2015

3

月期

売上高

439

億円

78

.2%

市場調査・ コンサルティング事業

9

.2%

医薬品開発支援事業

12

.6%

システム ソリューション事業 ※2016年3月期第1四半期会計期間から新セグメントを導入します。(P8ご参照)

連結業績ハイライト

インテージグループの事業は、独自に収集した各種データ・リサーチノウハウ・データ解析などを基盤とした「市場調査・コン サルティング」、ソフトウェアの開発・販売やシステムの運用・維持などを行っている「システムソリューション」、

CRO

(医薬品 開発業務受託機関)業務を展開する「医薬品開発支援」から構成されています。

(7)

※1 2013年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行いましたが、2013年3月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり当期純利益を算定しています。 ※2 2013年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行いました。そのため2014年3月期より、当該株式分割後の配当金の額を記載しています。 売上高 (億円) セグメント別売上高 (億円) 自己資本比率 (%) 営業利益/売上高営業利益率 (億円) (%) セグメント別営業利益 (億円)

ROE

ROA

(%) ■■営業利益(左軸) ■売上高営業利益率(右軸) ■■市場調査・コンサルティング事業 ■■システムソリューション事業 ■■医薬品開発支援事業 ■■市場調査・コンサルティング事業 ■■システムソリューション事業 ■■医薬品開発支援事業 ■ ROE(自己資本当期純利益率) ■ ROA(総資産経常利益率) ■■当期純利益(左軸) ■ 1株当たり当期純利益(右軸) ■■総資産 ■■純資産 ■配当性向(左軸) ■■ 1株当たり配当金(右軸) 当期純利益/

1

株当たり当期純利益※1 (億円) (円) 総資産/純資産 (億円) 配当性向・

1

株当たり配当金※2 (%) (円) 399.3 366.5 365.3 425.0 439.2 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 450 300 150 55.3 49.3 261.9 66.3 49.6 283.2 60.4 51.8 253.0 62.7 56.6 305.7 40.2 55.5 343.4 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 450 300 150 55.8 52.3 52.5 50.5 59.3 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 60 55 50 45 40 1.5 1.6 25.6 2.9 1.5 28.6 4.5 1.5 28.5 △0.054.8 30.2 0.01 4.9 30.7 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 40 30 20 10 14.7 14.3 10.9 9.4 8.4 11.2 10.7 10.1 13.4 10.3 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 25 20 15 10 5 154.9 145.1 137.5 171.7 199.1 293.9 277.3 246.6 337.4 333.0 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 400 300 200 100 50.0 50.0 50.0 27.5 30.0 26.2 37.9 40.2 33.7 24.5 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 100 0 60 75 45 50 30 25 15 33.0 28.8 34.6 35.0 35.7 9.5 7.9 8.3 8.2 8.1 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 40 0 16 30 12 20 8 10 4 19.1 190.51 13.2 131.85 12.4 16.4 24.6 62.15 81.66 123.03 13/3 12/3 11/3 14/3 15/3 0 25 0 200 20 160 15 120 10 80 5 40

(8)

社長メッセージ

「リノベーション

&

イノベーション」をテーマに、

成長スピードの加速に取り組みながら、

着実に中長期的な企業価値向上を実現してまいります。

株式会社インテージホールディングス 代表取締役社長

宮首

賢治

(9)

 第11次中期経営計画の初年度となる2015年3月期は、さまざまな課題への対処が 必要な試練の年と捉えていたため、減益となる計画としていました。しかし、想定以上 の順調な進捗を踏まえ2014年11月に上方修正を行い、当該修正計画に対してほぼ 計画通り増収増益という結果となりました。  売上高の増収要因としましては、当社グループの安定収益源であるパネル調査事 業が、着実に再強化を果たしており、大きく成長に貢献しています。小売店パネルで は競合企業が参入したものの早期撤退という結果を得ることができ、消費者パネルで も確実に顧客奪還が進みました。また、重点領域であるメディアコミュニケーション事 業においても、「i-SSP」(インテージシングルソースパネル)が伸長しました。  また、営業利益の増益要因としましては主に2つあり、一つは臨床開発事業を譲渡 (

2014

6

月譲渡)した医薬品開発支援事業において、基盤強化が着実に進展したこ とです。継続事業である医薬情報調査事業の強化が急務でしたが、これまで尽力して きた「EDC」(電子的臨床検査情報収集)への投資がここにきて実を結び、めざましい 事業拡大を果たすことができました。もう一つの要因としては、前中期経営計画で後 退を余儀なくされた、中国事業の立て直しが挙げられます。徹底した教育訓練を通じ た競争力向上や設備の見直し・再整備などが奏功し、収益を大幅に良化させることが できました。  財務面でも、自己資本比率は

60%

近い水準になるなど、健全性については格段に 向上しており、次なる成長への投資余力を確保することができています。 i-SSP 生活者の購買行動や意識と、メディア(PC・モバ イル・TVなど)接触の因果関係をシングルソース (同一個人)から把握することができるサービス。 i-SSPをベースとしたソリューションツールや付帯 サービスを続々と展開中 16、17ページ参照

2015

3

月期の振り返り

売上高

439

億円

自己資本比率

59.3

%

巻き返し

主力事業の再強化による市場価値向上

挑戦

&

創造

「リサーチ」の枠にとらわれない、新たなビジネスモデルの模索と確立

結実

モバイル

&

シングルソース、グローバル、ヘルスケア領域の着実な成長

加速

最適化の視点による戦略立案・推進のマネジメント強化

“リノベーション

&

イノベーション”

「生活者理解」を最大の武器に、更なる成長加速へ

基本方針

原点

=

行動原則

重点課題

生活者起点、そして情報への徹底的なこだわり

11

次中期経営計画(

2014

4

月∼

2017

3

月)

(10)

社長メッセージ  2015年3月期は着実な成果を収めることができましたが、これにとどまらず、成長 軌道を一層確たるものにしていくことが必要です。こうした考えから、

2016年3月期は

「リノベーション&イノベーションの更なる加速」という方針を掲げ、これまで以上に機 動的かつ積極的な取り組みを進めます。

新セグメントの導入・グループフォーメーションの再編

 戦略のポイントについてですが、まずは当社グループが描く成長戦略に則った新セ グメントを導入し、グループフォーメーションの再編を図ります。提供サービスをベー スとした旧セグメントでは、当社グループの戦略や意志が伝わりにくく、株主・投資家 の方々からも質問をお受けすることが少なくありませんでした。そのため、新セグメン トでは、当社グループが重視する業界軸およびサービス軸で領域を再整理し、これに 内部の管理体制も合致させました。  まず、マーケティング支援(消費財・サービス)事業の中心を担う事業会社、株式会 社インテージでは、経営資源を当該領域に集中し、リサーチ事業の再強化を図るとと もにコミュニケーション事業の拡張を進めます。また、株式会社インテージコンサル ティングを設立し、顧客企業の経営層へのアプローチを活発化していきます。  マーケティング支援(ヘルスケア)事業では、医療用医薬品とOTC医薬品両方にわ たるヘルスケア支援を行っていきます。患者視点で見れば医療用医薬品とOTC医薬 品の連携は不可欠で、各製薬会社からもこのOTC医薬品と医療用医薬品の情報を セットにして提供できる点は高い評価をいただいています。当該領域の各事業会社 はそれぞれの分野で強力なプレゼンスを有しており、これらを統合した総合力を活か したサービスを展開することで、ヘルスケア領域を当社グループの新たな成長の牽引 役としていく方針です。 各事業の方針 事業概況ページ「2016年3月期の方針」において 詳細を掲載 13、14、15ページ参照 OTC医薬品 医師による処方箋を必要とせずに薬局やドラッグ ストアで購入できる医薬品のこと。市販薬、家庭 用医薬品、大衆薬とも呼ばれる 18、19ページ参照

今後の取り組み

市場調査・コンサルティング インテージテクノスフィア インテージ インテージリサーチ アクセス・ジェーピー 海外子会社 アンテリオ アスクレップ 医療情報総合研究所 プラメド マーケティング支援 (消費財・サービス) マーケティング支援 (ヘルスケア) ビジネスインテリジェンス システムソリューション

【旧セグメント】

【新セグメント】業界軸×サービス軸をベースとした区分へ

提供するサービスをベースとした区分 医薬品開発支援

(11)

 ビジネスインテリジェンス事業は、先進的な外部リソースの積極的な導入も含め、当 社グループの得意分野であるIT力を徹底的に磨き、競合優位性の確立を目指します。  このように、グループの再編を通して対外的にわかりやすいような"見える化"を図 り、各セグメントにおいて総合力を活かしたサービスを行っていきます。

メディアコミュニケーション事業の着実な成長

 メディアコミュニケーション事業は、当社グループの強力な優位性を背景に、飛躍的 な成長が見込める分野です。クロスメディアによるコミュニケーションが一般化して いる現在、各顧客企業ではテレビとインターネットとの適切な使い分けに苦心してお り、こうした中で、「i-SSP」が絶大な威力を発揮します。「i-SSP」は、「生活者の情報接 触と消費行動の因果関係を明確にできる」もので、世界でも類を見ない独自のデータ として高く評価されています。その画期的な効果から多岐にわたる業界から引き合 いをいただいており、

2015

3

月期の顧客数は前期比

170%

と大幅に伸長していま す。また、このi-SSPをベースにさまざまなソリューションツールや付帯サービスを展 開しており、これらも非常に好調に推移しています。今後は、取り組みをより積極的に 展開し、クロスメディアおよびその周辺領域でのサービス拡大を進めていきます。  また、当該領域で特筆すべきは、長年競合関係にあった世界屈指の調査会社ニール セン・カンパニー合同会社とジョイントベンチャーを設立したことです。諸外国ですで に高い評価を得ているデジタル広告視聴率の効果測定サービス"Nielsen Digital

Ad Ratings"

は、

PC

やスマートフォンでの広告の視聴率データを大規模かつ高い品 質でスピーディーに提供する仕組みを持っています。この測定データと、インテージ のSCIなどによる属性別の購買データとを組み合わせた新たな商品開発を進めてお り、近いうちにクロスプラットフォーム領域での広告効果測定サービスの決定版を提 供できるものと期待しています。 クロスプラットフォーム領域での広告効果測定 複数のメディアプラットフォームにおける、広告効 果や視聴動向の測定を行うこと

i-SSP

利用顧客数 前期比

170

%

ニールセン インテージ・ニールセンデジタルメトリクス インテージ 世界最大のデジタル広告視聴率

Nielsen Digital

Ad Ratings

デジタル広告のリーチを商品ブランド所有状況や商品購買意向、ライフス タイル、地域属性などの豊富な切り口で分析する新サービスや、デジタル 広告の購買行動に対するインパクトやブランドスイッチ動向を分析する サービスなどを提供 両社のソリューションを ベースにした商品開発 同一個人から複数種類の データを収集・トラッキング

SCI/i-SSP

日本のクロスプラットフォーム領域における新たな広告効果測定ソリューション開発を目指し、

「株式会社インテージ・ニールセン

デジタルメトリクス」を設立

当社代表取締役社長宮首(左)

(12)

社長メッセージ

グループ成長実現のための戦略的投資

 2016年3月期よりベンチャーファンドを活用したインキュベーションを実践し、グ ループ各社とのシナジーが期待されるベンチャー企業への出資、事業化支援、協業な どを通じた、ビジネス機会の創出を本格化していく予定です。すでに、

2015年3月期

にはベンチャー企業である株式会社京都コンステラ・テクノロジーズおよび株式会社 クロスコンパスとそれぞれ提携を実施し、新規事業領域への展開を始めています。ま たこういった投資活動は、当社との経営戦略のシナジーを求めながら社会的な課題解 決や出資先の企業を支援するという

CSV

(共通価値の創造)活動としても大切な意味 を持つと考えています。

海外事業の強化

 現在、当社グループの海外事業は9ヶ国・地域で展開しています。これまで、各社の 基盤整備に注力してきた結果、海外事業トータルでの黒字化まであと一歩という段階 まできており、

2016年3月期はぜひとも黒字計上を実現したいと思います。そのため

には、ソリューションや顧客情報などの共有および教育訓練を進めるのはもとより、各 国の事情に応じた現地での商品開発や現地法人での営業力強化なども推し進めま す。例えば、日本で開発したモバイルリサーチのプラットフォームを、スマートフォンの 利用率が非常に高い東南アジア用に改良し、

2015年6月よりタイで本格化させてい

ます。また組織面でも、昨年、タイに新設したリージョナルオフィスを基点に、各現地 法人が機動的にマネジメントを実行できる体制を整えており、こうした基盤のもと、一 層のガバナンス強化に努めていきます。 CSV(共通価値の創造)活動 それぞれの企業の強みを活かした社会的課題の 解決への貢献活動を意味する  以上の戦略のもと、

2016

3

月期の売上高および営業利益は、過 去最高を更新する計画としています。セグメント別に見ても、マーケ ティング支援(消費財・サービス)事業およびマーケティング支援(ヘ ルスケア)事業は堅調に増収増益を果たし、ビジネスインテリジェン ス事業についても2015年3月期並みの売上高となる見込みです。 このように、

2016年3月期は順調な業績を見通していますが、アクセ

ルはまだまだ全開ではありません。2017年3月期以降はさらなる 成長の加速を想定しており、その端緒も十分に見えてきています。  また、経営上の最重要課題の一つとして位置付けている株主還元についても充実 を図ります。 従来、配当については連結配当性向25%を目安にしていましたが、

2016年3月期からは30%に引き上げることとしました。なお、

2016年3月期の1株

当たり年間配当金予想としては、

2015年3月期から2.5円増配の32.5円(連結配当性

向27.2%)とさせていただきました。

2016

3

月期の業績見通しと株主還元

連結配当性向目安

25

%

30

%

(13)

SRI一橋大学消費者購買指数 株式会社インテージ、国立大学法人一橋大学、一 般社団法人新日本スーパーマーケット協会が共同 プロジェクトを組み開発した『SRI一橋大学消費者 購買指数』の公表を開始 21ページ参照  当社グループは、第11次中期経営計画の着実な遂行を通じて、企業価値の向上を 目指していますが、その成長の源泉となるのは、やはり人材です。私は、長年サッカー チームの監督をしているのですが、そこで話すのは、戦略・戦術も大事だが、最終的に は個の力が高くなければ勝つことはできないということです。企業においても、個々 人の人材育成を最重点テーマと捉えており、これまでも育成体系の整備や積極的な 研修の実施などに力を注いできました。今後は、こうした活動を継続しながら、さらな る人材強化を企図し、グループ内での人材の流動化や次世代経営層の育成に取り組 んでいきます。  また、中長期的な企業価値向上のためには、非財務的側面や社会的側面での価値 創造も重要です。非財務的価値でいえば、私は知的資産を増大させていく必要があ ると思っています。製造業ではないので、特許数などで推し量ることは困難ですが、当 社グループの有する知的資産を棚卸しし、それらの価値を継続的に高める取り組みに も注力していきたいと考えています。また、生活者起点での事業展開を行う当社グ ループにとって、顧客への貢献だけでなく、生活者への価値創出を重視した事業開発 が重要です。社会貢献活動においても、物価指数データ(SRI一橋大学消費者購買指 数)を大学や研究機関に無償提供するといった活動を昨年から始めていますが、こうし た当社グループならではの価値創出に今後も取り組んでいきます。  これまで当社グループは、連続的な革新に挑戦することで堅調に成長を続けてきま した。今後は、成長スピードの加速に取り組みながらも、着実に中長期的な企業価値 向上を実現していく構えです。  株主・投資家の皆様におかれましては、挑戦を続ける当社グループに、引き続きご 期待いただけますようよろしくお願いいたします。

2015

7

月 代表取締役社長

企業価値の向上に向けて

(14)

事業概況

組織再編によるグループシナジーの最大化と

生活者理解に基づいた新規事業の

さらなる拡張を実現します

株式会社インテージ 代表取締役社長

石塚

純晃

市場調査 ・コンサルティング事業

事業の強み

■パネル調査は生活者の購買と小売の販売両方の データを時系列で把握することが可能 ■パネルデータは、市場動向や競合状況を把握する ための不可欠な指標として定着 事業 概要 事業会社 株式会社インテージ 株式会社インテージリサーチ 株式会社アンテリオ 株式会社医療情報総合研究所 株式会社プラメド 株式会社アクセス・ジェーピー 英徳知亞州控股有限公司 英徳知聯恒市場諮詢(上海)有限公司

INTAGE (Thailand) Co., Ltd. INTAGE VIETNAM, LLC INTAGE INDIA Private Limited

R.S. Market Research Solutions Private Limited

INTAGE SINGAPORE PTE. LTD.

精確市場研究中心有限公司(CSG香港)

PT. INTAGE INDONESIA Plamed Korea Co., Ltd.

当事業では、当社が独自に収集した生活者の購買や情報接触に関す るデータと、当該データの分析によるインサイトの提供などのパネル 調査サービスおよびマーケティング課題の解決に向けたカスタムリ サーチサービスを提供しています。最近では、広告宣伝領域におけ るメディアコミュニケーションのプランニング、アクション、効果測定 に対応するサービスも展開しています。

消費者パネル調査

どんな世帯・個人が、

何をどこで、

いくらで

買っているのか

小売店パネル調査

いつ、どこで、

どんなものが、

いくらで

売れているのか

お客様

長年にわたって収集している 小売店と消費者のパネルデー タは、お客様の市場動向や競 合状況を把握するために不可 欠な「インデックス(指標)」と して、国内の主要企業約400 社で活用されています。

パネル調査

カスタムリサーチ

多種多様な調査手法と独自の 分析力をベースに、リアルな市 場の実態を反映した価値ある 情報を提供しています。 飲料 金融 食品 一般用医薬品 化粧品 通信 日用雑貨品 自動車 インターネット (モニター数:約555万人※

データ収集・

加工・分析

マーケティング

戦略提案

広告代理店 マスコミ

(15)

2015

3

月期の市場環境と取り組み

 マーケティングリサーチ業界を取り巻く環境は、ビッグデータ への期待の高まりやソーシャルネットワークの普及、リサーチ技 術の発達など、めまぐるしく変化しています。加えて、スマート フォンの普及によって生活者の情報の受発信が活発化し、そのこ とが生活者の購買行動を多様化・複雑化させています。これら を受け、さまざまなデータに基づいたターゲットの詳細な理解と 最適なメディアコミュニケーション方法の選択がこれまで以上に 重要なマーケティング課題になってきています。  このような状況の中、当事業は、これまで培ってきたパネル調 査やカスタムリサーチでの基盤を活かしながら、生活者の購買行 動と情報接触の関係解明に向けた

i-SSP

(インテージシングル ソースパネル)や、株式会社インテージが保有するリサーチデー タとビッグデータを統合するデータ・マネジメント・プラットフォー ムなどの新サービスを順次リリースするなど、新規事業領域であ る「メディアコミュニケーション事業」の拡大に取り組んだことに より、堅調に推移しました。

2016

3

月期の方針

2016

3

月期は、グループシナジーの最大化に向け、株式会 社インテージの一般用医薬品パネル調査サービスとシステムソ リューション事業を他のグループ会社に移管し、コンサルティング 事業も「株式会社インテージコンサルティング」として分離・新設 します。これに伴い、当セグメントの名称を「マーケティング支援 (消費財・サービス)」に変更します。  今後、株式会社インテージは当セグメントに経営資源を集中さ せ、消費財メーカーやサービス業向けのリサーチ事業の収益力 の強化と「メディアコミュニケーション事業」の一層の拡張を図っ ていきます。  海外子会社については、各国の事情に応じた戦略を基に、前期 より取り組んできた事業基盤と競争力の強化に向けて、株式会社 インテージが保有するソリューションの展開、営業戦略の推進に 向けた顧客情報の共有、人材リソースの活用などを推進し、グ ループとしての事業シナジーを高めていきます。 SRI(全国小売店パネル調査) SDI(全国一般用医薬品パネル調査) 全国の薬局、ドラッグストア、スーパーマーケット、 コンビニエンスストアなど約3,200店を対象に、 一般用医薬品を中心としたヘルスケア関連カテゴ リーに特化したPOSデータを収集 全国の主要小売店約4,000店を対象に、さまざまな商品カテゴリーの POSデータを収集 各業界標準のインデックスとしてこの分野で圧倒的な強さを誇る 一般用医薬品市場を知るための唯一のデータとして地位を確立 食品 飲料 化粧品 一般用医薬品 化粧品 日用雑貨品 i-SSP(インテージシングルソースパネル) 商品の購買情報、メディア接触情報をはじめ、デモグラフィク属性などのプ ロフィール、ライフスタイルやカテゴリ・ブランドに対する意識などにつ いて、詳細かつ精度の高い情報を同一個人から収集 食品 飲料 日用雑貨品 SCI(全国個人消費者パネル調査) 全国の男女モニター50,000人を対象に、屋内外で消費する食品、飲料、日 用雑貨品などの購買データを携帯可能な端末とインターネットを活用して 収集 高品質なデータを基にインサイトを提供する日本最大の消費者パネル 食品 飲料 日用雑貨品 通信 広告代理店 マスコミ 業界最大約555万人※のインターネットリサーチモニター 「マイティモニター」 ■ シンプルな調査から詳細設計が必要な難易度の高い調査まで、柔軟に対応 ■ 属性や特定のテーマについて聴取した情報ごとにモニターを分類。調査対 象者の効率的かつ的確な選択が可能 ■ スマートフォンならではの特性を活かしたチャットやテレビ電話によるモバイ ルインタビューも可能 ※2015年4月現在 グローバル 訪問面接 (モニター数郵送:約21万人) インタビュー (会場テスト)CLT

(16)

事業概況

2015

3

月期の市場環境と取り組み

IT

業界においては、リーマンショック前の水準に回復した

2012

3

月期と比べると、安定的な予算確保による増加基調を保ちつ つも、積極的な投資までには至らない状況となりました。  当社グループにおいても、

2014

3

月期に獲得した大型案件 の反動により当事業の売上高は微減となったものの、卸売・旅行 分野における開発・運用案件の受注が好調に推移し、営業利益に つきましては前期並みとなりました。  また、

2015

3

月期においてはマーケティング支援を目的とし たデータ活用をテーマに新事業領域への挑戦に取り組んでおり、 その一環として株式会社インテージテクノスフィアが東京工業大 学発のベンチャー企業である株式会社クロスコンパスと

2015

1

月に業務提携しました。  この業務提携により、同社の持つ最先端の人工知能情報処理 技術とインテージグループの豊富なマーケティングデータや データ解析技術を活用したデータ解析サービスの研究を開始し ました。

2016

3

月期の方針

 前期より実施してきた

IT

リソースの統合をさらに推進し、株式 会社インテージに残存していた

IT

ソリューションサービスを

2015

4

1

日付で株式会社インテージテクノスフィアへ移管 し、事業基盤の整備が完了しました。これに伴い、当セグメントは 「システムソリューション事業」から「ビジネスインテリジェンス事 業」に名称変更いたします。  この機に改めて差別化要素の見直しを行い、これまで培ってき た業界専門性を武器に、「ビジネスインテリジェンス事業総体で の戦略立案」と「先進的な

IT

力の徹底的な向上」に最優先して取 り組み、中長期的な競合優位性の確立を目指します。  また、新事業領域についても、実証トライアルの実施など本 格的な事業化に向けた具体的な取り組みを加速するとともに、 ベンチャーファンドを活用したインキュベーションを推進してい きます。

システムソリューション事業

体制整備の完了をスタート地点とし、

成長戦略の再構築を推進していきます

株式会社インテージテクノスフィア 代表取締役社長

須川

壮己

事業の強み

■ビッグデータ関連技術など先端技術や業界専門性などに裏付けられ た独自のシステムサービスの提供が可能 事業 概要 事業会社 株式会社インテージ株式会社インテージテクノスフィア 当事業では、ソフトウェアの開発・販売、システムの 運用、維持・管理、データセンター運用などを主たる 業務としています。

(17)

2015

3

月期の市場環境と取り組み

CRO

(医薬品開発業務受託機関)業界では、医薬品開発および 製造販売後調査におけるさまざまなフェーズにおいて、製薬企業 や医療機関などに対する試験の効率化や品質向上に関する提案 を行うなど、業界をあげて専門性の強化に取り組んでいます。  株式会社アスクレップにおいては、

2014

6

月に臨床開発に おけるモニタリングサービスを譲渡し、労働集約型から情報付加 価値を追求する知識集約型のビジネスモデルへの転換を図りま した。  そのため、

2015

3

月期の当事業全体の売上高は

2014

3

月期より減少しましたが、事業の軸足を製造販売後調査と安全性 情報事業にシフトし、顧客ニーズに柔軟に対応できる自社開発の

EDC

システム「

ADDIN

」と、調査設計から報告書作成までのフル サポートサービスや調査業務周辺の

BPO

サービスの提供など、 付加価値の高いソリューションを追求した結果、データマネジメン ト・統計解析、

EDC

システム開発などを行う医薬情報事業は大き く伸長しました。

2016

3

月期の方針

2016

3

月期は、グループヘルスケア共通課題の解決とシナ ジーの最大化を目指し、本事業を単独で担ってきた株式会社アス クレップのほかに、当社グループにおいてヘルスケア関連事業を 行う株式会社アンテリオ、株式会社医療情報総合研究所、株式会 社プラメドを加えた新たなセグメント「マーケティング支援(ヘル スケア)事業」を構成します。  これに伴い、これまで株式会社インテージが提供してきた

OTC

関連領域サービスである

SDI

(全国一般用医薬品パネル調査)を 医療用医薬品・医療機器専門の市場調査会社である株式会社 アンテリオへ

2015

4

月より移管します。  株式会社アスクレップにおきましては、得意領域である製造販 売後調査における国内

No.1

企業を目指し、

EDC

のシェア拡大と 運用力強化を引き続き実施していきます。また、株式会社京都 コンステラ・テクノロジーズと資本業務提携契約を締結し、安全 性情報サービスの拡充と創薬研究支援を連携しさらなる関係強 化を図ります。 ※1 ファーマコビジランス:医薬品安全性監視

※2 BPO(Business Process Outsourcing):企業運営上の業務やビジネスプロセス を専門企業に外部委託すること

※3 EDC(Electronic Data Capture):電子的臨床検査情報収集

医薬品開発支援事業

専門人材と有力コンテンツを集結させ、

「患者を最もよく知る企業」としての

地位確立を目指します

株式会社アスクレップ 代表取締役社長

矢作

友一

事業の強み

■医薬品開発・調査における25年以上にわたる豊富な経験とノウハウ ■製造販売後調査におけるフルサポートサービスとその周辺業務の BPO※2サービスの提供 ICT力と業務運用力を融合させた高品質かつ迅速なデータ処理 ■顧客ニーズに対応した自社開発のEDC※3システムと実績 ■安全性情報におけるコンサルティング力 事業 概要 事業会社 株式会社アスクレップ 当事業では、主に医薬品・医療機器の臨床試験およ び製造販売後調査におけるデータマネジメント・統計 解析・メディカルライティングなどのサービス提供と 安全性情報(ファーマコビジランス※1)に関する事業 を展開しています。

(18)

DISCUSSION

生活者の深い理解をもとに、

お客様のマーケティング活動を全面支援

長崎 スマートフォンの急速な普及や

SNS

の利用者数増加など、情報環境の変 化により、生活者の購買プロセスは大きく 変化しています。  例えば、テレビ

CM

を見た後、インター ネットの口コミを調べて評価を確認して から購入するといった経験が、皆さんに もあるのではないでしょうか。このよう に、情報と購買が密接かつ相互に作用し ていることから、企業のマーケティング活 動において、生活者の購買プロセスをよ り深く理解することが重要とされてきて います。 田中 インテージでは、そういった変化に 応じた新たな価値・サービスを提供しよ うとしています。その一つが、生活者の テレビやインターネットなどの広告・情報

スマートフォンやタブレット

PC

などの普及により、生活者はインターネット

上の広告や口コミサイト、価格比較サイトなどを利用して情報を発信・共

有するようになっています。購買までのプロセスが多様化・複雑化して

いる今、企業のマーケティング活動を支援する、インテージのメディアコ

ミュニケーション事業における革新的なサービスとその成長性について

説明します。

PROFILE 接触と購買行動の関係を捉える「

i-SSP

」 (インテージシングルソースパネル)です。 例えば、

1

人の人に対して、テレビ

CM

とス マートフォンや

PC

のウェブサイトの情報 接触の履歴(ログデータ)を調べ、クロス メディアの広告効果を測定することがで きます。  また、シングルソースでつながってい る購買履歴データと組み合わせて、購買 との相関を検証することが可能です。こ れは業 界 でも他に類を見 な い 新しい サービスです。最大手の広告企業と組 み開発したこのサービスは、データの質 も非常に高く、お客様から高い評価を得 ています。 長崎 インテージの今までのサービスが 企業のマーケティング部署へのサービス

FEATURE

メディアコミュニケーション事業の新サービス

(写真中央) 株式会社インテージ

MCA事業本部(Media, Communications & Analytics)、執行役員本部長 長崎

貴裕 1987年入社。リサーチシステム開発、インター ネット調査事業立ち上げなどを経て、現職。 (写真左) 株式会社インテージ MCA事業本部デジタルマーケティング部部長 橋本

正之 1995年入社。リサーチデータからビジネスデー タまでさまざまなデータ解析を経験。 (写真右) 株式会社インテージ MCA事業本部クロスメディア情報開発部部長 田中

宏昌 広告代理店系リサーチ会社でシングルソースパ ネルを活用したプロジェクトを担当。2014年株 式会社インテージに入社。

DISCUSSION

(19)

生活者の深い理解をもとに、

お客様のマーケティング活動を全面支援

であったのに対し、「

i-SSP

」は広告や宣伝 部などにもアプローチができるサービス であることも大きなポイントですね。 田中 その通りです。広告市場は約

6

兆 円といわれていて、成長の余地も非常に 大きいです。「

i-SSP

」は、従前とは異なる 部署や業界へ取引が広がっていますし、 近い将来、企業にとって広告宣伝費をよ り効率的・効果的に使うための不可欠な データとして存在感を増していると思い ます。 長崎 企業の扱う情報量も変化していま すよね。自社サイトへのアクセス情報や

EC

購入履歴といった生活者の行動ログ などのビッグデータが爆発的に増えてい ます。これらの情報とデータマネジメン トプラットフォーム(

DMP

※1)を統合的に 活用することが、企業のマーケティング

PDCA

をより正確かつ高速に回すために 重要です。そこで、私たちは「

di-PiNK

」 という

DMP

サービスを

2014

年にスター トしました。 ※1 インターネットを通してサーバーに蓄積されるビッ グデータや自社サイトのログデータなどを一元管 理、解析し、企業の広告配信などのアクションプ ランの最適化を実現するためのプラットフォーム 橋本 インテージのパネル調査による データ、「

i-SSP

」のシングルソースデー タ、ドコモ・インサイトマーケティング※2 が扱う

5,000

万を超えるドコモ回線契約 者データ※3、各企業が保有する顧客デー タ※3

EC

サイトのブラウザのデータ※3 どを統合・解析し、企業のマーケティング 活動を支援するのが「

di-PiNK

」です。具 体的には、顧客企業が持つデータと私た ちの持つリサーチデータを統合し、生活 者の反応やウェブ行動を見ながら、ター ゲット層に対するインターネット広告の 出稿をプランニングすることが可能で す。さらに、ターゲット層への広告効果 を測定し、次はどうするか、という提案も 可能です。 ※2 2012年に株式会社NTTドコモと株式会社イン テージ(現株式会社インテージホールディングス) が共同で設立したジョイントベンチャー ※3 許諾者のみからデータを取得 長崎 すなわち「

di-PiNK

」と「

i-SSP

」は、 相互補完するサービスなのです。「

i-SSP

」 は、ターゲットを理解し、ターゲット設定が 適切か、そしてターゲットに確実に届いて いるのかが解明できるサービスで、「

di-PiNK

」は、「

i-SSP

」のデータを活用するこ とにより、適切なターゲット設定ができ、よ り効果的な広告施策を可能にするサービ スということです。 長崎 このようにインテージでは、生活 者の変化を捉えるサービスや、メーカー をはじめとする顧客のマーケティング

PDCA

を全面的に支援できるサービスが 整いつつあると思いますが、それぞれ今 後の展望をお願いします。 田中

2014

年は広告代理店、テレビ局を はじめとした媒体社、そして、購買履歴デー タを活用して消費財メーカーを中心に展開 してきましたが、今後は耐久財メーカーや サービス業の顧客に対しても、商品やサー ビスを知ってから購入に至るまでの購買プ ロセスを広告接触との組み合わせの中で 解析できるようにしたいですね。また、テ レビ

CM

とインターネット広告の効果的な 組み合わせや企業のファンになって購入し たり、購入量が増えたりする経緯をロイヤ リティやアドボカシー※4的な視点から明ら かにできるとおもしろいと思います。 ※4 「支援」「擁護」「代弁」などの意味で、マーケティン グの分野においては、顧客との強固な信頼関係を 築くことを目的に、顧客の意向を最大限尊重し、顧 客本位で接する、信頼を軸としたマーケティング手 法のこと 橋本 ビッグデータの収集は競争も激し く、データの収集自体も難しいのですが、 今後はクロスプラットフォーム※5を作りた いと考えています。このプラットフォーム から得られる生活者の商品・デジタルコン テンツなどの購買履歴や決済情報、

SNS

での発信履歴など膨大なデータを基に、 広告の効果や効率をさらに上げることが できると思います。 ※5 複数のメディアのプラットフォームを共通して利用 すること 長崎 生活者の購買行動と企業マーケ ティングの

PDCA

。この両面をサポート できるのはインテージだけです。成長で きる明確な強みがあり、かつ生活者の意 識の変化でビジネスチャンスは広がって います。 本 日ご紹 介したような、「

di-PiNK

」と「

i-SSP

」をはじめとした今までに ない新たな領域のサービスを、対象企業 を広げてアプローチしていきます。イン テージグループではこの分野を“メディア コミュニケーション事業”と位置付け、さら なるビジネスの拡張により、グループの 成長に寄与していきたいと考えていま す。ぜひご期待ください。

(20)

DISCUSSION

FEATURE

ヘルスケア事業の新サービス

“患者(生活者)起点”の新たな

マーケティングモデルの確立

大 橋  医 療 情 報 総 合 研 究 所( 以 下、略 称:

JMIRI

(ジェイミリ))は東京大学発の ベンチャーとして

2005

年に設立されま した。全国の調剤薬局チェーンから医療 用医薬品の処方箋データを集め、分析情 報を製薬企業のマーケティング・医薬品 開発分野や研究機関に提供しています。 仁司

JMIRI

が持つ処方箋データという

fact

と、アンテリオが持つ「なぜ、そういう 処方がされたか」という

Why

のデータを かけ合わせることで、起こっている事象の 理由を説明できるようになります。 矢作 アスクレップは、医薬品開発におけ る臨床試験やその後の検証調査などの データを集め、医薬品の有効性や安全性 を解析しています。医薬品開発において は外せないプロセスをサポートしており、 仁司 皆さん、今後のインテージグルー プヘルスケア事業の展開を語るにあた り、各社がどのような独自性や優位性が あるか話していきたいと思います。  まず、アンテリオは、医療用医薬品をメ インに医師の処方実態や患者の服薬利 用実態を調べ、製薬企業の開発・販売に おける戦略策定に役立つ情報を提供し ています。創業事業として

SDI

(全国一 般用医薬品パネル調査)を行っていたイ ンテージに

2007

年グループインし、医 薬品・医療機器専門のマーケティングリ サーチ会社で国内最大規模の会社とな りました。 時田 私は長く製薬企業でその

SDI

パネ ル調査のデータを使っていましたが、ほ とんどの製薬企業が監査のデータとして 使用しており、信頼性は極めて高いとい えます。

インテージグループは、昨今の医療環境の変化に対応すべく、各事業会社のサービス領域の垣根にとらわれな

い、新しいサービスの提供を目指しています。今回は、株式会社アンテリオ、株式会社アスクレップ、株式会社医

療情報総合研究所のメンバーが、ヘルスケア事業の今後の展開や可能性について語りました。

製造販売後調査においてリーディングポ ジションを確立しています。 仁司 このようにそれぞれの強みを持っ た各社ですが、今後の環境変化を捉える と、グループが一体となってより大きな価 値を創出していくことが必要です。昨年 インテージグループではヘルスケア事業 ビジョンとして「そして、患者起点の次世 代ヘルスケアマーケティングを切り拓く」 というスローガンを定めました。グルー プが有機的に連携することで、この機会 を確実に成長へとつなげていきたいと考 えています。 大橋 環境変化の大きな傾向の一つ は、患者自らが情報収集するという動き です。そして、医療機関や国だけがデー タを持つという情報の不均衡を誰かが

(21)

“患者(生活者)起点”の新たな

マーケティングモデルの確立

解消していく必要があります。患者・生 活者への平等な情報提供が進めば、自分 の病気にはどんな処方があり、どんな治 療が有効かをインターネットなどを通し て理解し、自らが質の高い意思決定を行 うことも可能となります。そこで、重要と なってくるのは、医療機関や国が持つ データを患者起点のデータや情報に変 換して、患者・生活者や患者起点を志向 する民間企業の意思決定をサポートする ことです。 仁司 患者自身が意思決定をするように なり、患者や生活者の考え方や、なぜそう 考えるのかを精緻な分析によって把握す ることができれば、医療施設などへの コンサルティングも可能になると考えて います。 矢作 今後は薬の安全性についても、患 者や医師が幅広い使用例を客観的デー タとして検証・判断するようになることが 想定されます。例えば、我々が出資した 株式会社京都コンステラ・テクノロジー ズでは、副作用情報をデータベース化し ており、インテージの持つドラッグストア のチャネルにおいてこうしたデータベー スの検索情報を用いることで、薬剤師が 患者にカウンセリングをすることもできる ようになります。 仁司 日本が超高齢化社会を迎えようと している中、増大する医療費、介護費の適 正化には

OTC

の領域を広げる必要があ ります。これに伴って、医療用医薬品から

OTC

へのスイッチも避けて通れない領域 です。例えば、医療用医薬品だった湿布 や鼻炎の治療薬が

OTC

に切り替わってい ます。これは、インテージグループにとっ て大きなビジネスチャンスであり、医療用 医薬品と

OTC

双方のマーケットを知って いることは大きな強みになります。 ※医師による処方箋を必要とせずに薬局やドラッグスト アで購入できる医薬品のこと。市販薬、家庭用医薬 品、大衆薬とも呼ばれる 時田 さらに、

OTC

へのスイッチが進展 すれば、製薬企業に製品がどのくらい売 れるのかを予測できる仕組みを作って提 案することもできますね。また、今後はド ラッグストアや調剤薬局に

JMIRI

データの フィードバックもできるかもしれません。 仁司 最後に、今後の意気込みをお聞か せください。 大橋 インテージグループのヘルスケア

3

社が連携すれば製薬企業の治療薬領域 についてさまざまな支援ができると思い ます。 矢作 そうですね。我々が持っているも のをパッケージ化し、製薬企業と良いパー トナーシップを築いていきたいですね。 時田 私は長年、コンシューマー・ヘルス ケアに携わってきたので、仁司さんの言 う患者起点で市場をずっと見てきました。 これをグループ内で共有し、よりアグレッ シブなグループにできればと思います。 仁司 医療ニーズは残念ながら、永遠に 存在します。医療費の抑制という意味で は、中国でも

20

年後には同じ問題を抱え るでしょう。我々のノウハウは今後海外 でも展開できます。市場環境が変われば、 必ずお客様のビジネスモデルも変化しま す。多様な変化の中で、導き手として情報 (インテリジェンス)を武器にし、お客様の ビジネスを成功に導くような存在になっ ていきたいですね。 株式会社アンテリオ 代表取締役社長 仁司

与志矢 ティー・エムマーケティン グ株式会社(現株式会社 アンテリオ)の 創 立メン バーの一人。2007年に同 社代表取締役社長に就任。 株式会社医療情報 総合研究所 (略称:JMIRI(ジェイミリ)) 代表取締役社長 大橋

青史 外資経営コンサルティン グ会社、医学系大学院非 常勤講師を経て、2009年 に同社代表取締役社長に 就任。 株式会社インテージ ホールディングス 理事 時田 製薬会社を経て、2004年 に株式会社インテージに 入社。SDI(全国一般用医 薬品パネル調査)の部門で SDIインデックスマネ ー ジャーを務める。株式会社 アンテリオ、株式会社医療 情報総合研究所取締役。 株式会社アスクレップ 代表取締役社長 矢作

友一 製薬会社でMR、IR、企業戦 略室長を歴任。2008年に 株式会社アスクレップ入 社。2014年、同社代表取 締役社長に就任。 PROFILE (写真左より)

(22)

企業の社会的責任(

CSR

実施回数 年1回 調査方法 インターネット調査 調査票 JCSI(日本版顧客満足度指数)をベースに作成 言語 日本語 実施会社 インテージ、アスクレップ、アンテリオ、 インテージリサーチ、インテージテクノスフィア、 医療情報総合研究所 就業者数 正規雇用:直接雇用のパート・アルバイト:759名、契約社員:60名、受入出向:62 7名 社員の内訳、 アルバイト数、 組合員数、 組合加入率 幹部職数:240名、一般職数:519名、 契約社員数:60名、アルバイト数:62名、 組合員数:240名、組合加入率:46.2% 離職者数 離職者数(全体:84名、男性:50名、女性:34名) 離職率(全体:10.2%、男性:10.6%、女性:9.6%) 女性幹部職数 41名 11.8% (41名/346名)

IMR

顧客調査」の実施

 インテージグループでは、お客様にご満足いただける サービスを継続して提供するため、お客様からの「声」を大 切にしています。  そのための取り組みの一つとして、お客様に、サービスや 対応に関する満足度などを評価していただく「

IMR

顧客調 査」を

2000

年からスタートし、年

1

回の実施を継続していま す。この結果を社員および役員に共有することで、現状を 認識し、さらなるサービスの向上や経営に役立てています。

エネルギー使用量

 エネルギー多消費事業を有するインテージグループで は、大型マシンがあることによって、ひばりヶ丘事業所の電 気使用量が非常に高くなっています。  同事業所は省エネ法の第二種特定事業者および東京都環 境確保条例の特定事業者に該当するため、エスコ事業者と協 力してエネルギー使用量の削減、廃棄物量の削減、グリーン 購入などをテーマとした環境保全活動を推進しています。

※「Internal Marketing Research」の略語。お客様と接する従業員とそれを 支えるすべての人に対し、効果的な訓練・動機付けを行い、すべての従業員 が顧客に満足を提供し、お客様に自分たちのファンとなっていただくことを 目的とした一連の活動のための調査 ※インテージ単体について記載(2015年3月末時点) ※単位以下切り捨て インテージD&Iの従業員 執務風景

インテージグループは、

“事業そのものが

CSR

”との認識に基づき、さまざまな企業活動を通じてすべて

のステークホルダーの皆様と社会にとって、

“なくてはならない”存在であり続けたいと考えています。

お客様とのかかわり

従業員とのかかわり

環境保全の取り組み

2015

3

月期 事業所別エネルギー使用量 秋葉原 ひばりヶ丘 東久留米 合計 電気使用量 (千kWh) 1,187 5,602 414 7,203 電気の使用による 原油換算量(kl) 305 1,441 106 1,852

ダイバーシティの取り組み

 インテージグループでは、多様な価値観と個性を尊重し、 広く人材を活用することを目指しています。  例えば、グループ全体では

600

名を超える外国籍の社員 が働いています。また、

2014

8

月には、障害者の特性に 合った業務を行う特例子会社、株式会社インテージ

D&I

を 立ち上げ、グループとして障害者の雇用の改善に努めてい ます。  また、働く社員へのサポートの一環として、

IMR

QWL

) 社員調査を年

1

回実施しています。

IMR

QWL

)調査とは、 社員満足度および社員のメンタル面の健康度を測るもので、 インテージグループでは、これを各社の健全性を測る指標 として位置付けており、調査結果は各会社の評価項目の一 つにもなっています。

(23)

流通・消費・経済指標開発プロジェクト

SRI

一橋大学消費者購買指数

流通・消費・経済指標 開発プロジェクト 分析・指数化/ 学術研究発展 協力依頼/業界発展 データ収集・整備・提供/ 企業活動支援  株式会社インテージでは

2014

4

月に、国立大学法人一 橋大学、一般社団法人新日本スーパーマーケット協会と共 同で「流通・消費・経済指標開発プロジェクト」を発足しま した。  産学が連携したこのプロジェクトは、新たな流通・消費・ 経済指標を開発し、広く情報発信することで、学術研究のみ ならずより良い社会の実現に寄与することを目的としてい ます。主な活動は小売店の販売データ(

SRI

)を活用した「消 費者購買指数」の開発と分析で、消費・購買行動を「支出」、 「購買価格」、「購買数量」に分解し、指数を算出します。また、 今まで分析が難しかった「新商品」の投入による経済への影 響・効果の分析も可能となりました。社会経済の指標とし て広く活用していただけるよう、消費者購買指数のデータ は

2014

9

月より週ごとに無償でウェブサイト上に公開 され、学術研究や、新製品開発に役立てられています。 200万円(オフィシャルスポンサー100万円、 5センスプロジェクト100万円) ※2015年3月期 寄付

社会的事業に対する貢献

2007

5

月から

C.W

・ニコル氏が理事長を務める「一般 財団法人

C.W

・ニコル・アファンの森財団」のオフィシャ ルスポンサーとして、森を守る活動を支援しています。

株主・アンケートモニターによる寄付

 インテージグループでは、株主やアンケートモニターの 皆様からの寄付により、さまざまな団体の活動支援を行っ ています。 (円) アファン の森 日本 盲導犬 協会 ユニセフ 東日本 大震災 義援金 (日赤) 合計 2014年 3月期 179,890 523,750 530,490 122,000 1,356,130 2015年 3月期 128,690 563,990 468,130 90,000 1,250,810

社会とのかかわり

指標 https://www.intage.co.jp/shisuu/ ※株主優待とキューモニターによる寄付金の合計額 TOPIC

参照

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